みんなのシネマレビュー

アレクサンダー大王

Alexander the Great
(O Megalexandros)
1980年【ギリシア・伊・西独】 上映時間:208分
ドラマ
[アレクサンダーダイオウ]
新規登録(2004-11-26)【リーム555】さん
タイトル情報更新(2015-05-12)【+】さん
公開開始日(1982-03-20)


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監督テオ・アンゲロプロス
キャストオメロ・アントヌッティ(男優)アレクサンダー大王
エヴァ・コタマニドゥ(女優)アレクサンダー大王の娘
脚本テオ・アンゲロプロス
ペトロス・マルカリス
撮影ヨルゴス・アルヴァニティス
製作テオ・アンゲロプロス
配給フランス映画社
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【クチコミ・感想】

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5.いや、まあ、とにかく長かった・・・。しかも、アンゲロプロス監督の場合、名もなき市井の人に何かを仮託したり象徴させたり、その上でその情念を炸裂させたりするところに妙味があり、だからこそ仰々しく重々しいカメラワークや映像にも意味があったりするのに、最初からそれなりの立場の人だったりすると、もろに面白みに欠けてしまうのです。しかもこの作品の場合、撮り方からして、全員似たような黒マントで、似たような風景での似たようなアクションが繰り返されているので、結局は、長いだけに感じてしまいます。 Oliasさん [DVD(字幕)] 3点(2019-11-01 00:52:20)

4.《ネタバレ》 この映画はギリシャの現代史を抜きには語れないと他のサイトの感想文で知ったが、 僕はそんなことを知らずにこの映画に10点もつけてしまった。 それは浅はかだったと思う。 ただ僕はこの映画がとても深遠で美しい映画だと思ったし、 全く知識がなければ「郷に従え」というのもあって10点を付けた。 今だってギリシャの現代史に関する知識はとくにないですが、今回再見してこの映画は ただただ凄い映画であると感じた。 なんていうか観客に全くこびない姿勢に惹かれる。 それは尺の長さであったりだ。 しかしそこで語っている。 静寂の中でも語っている。 つまらない映画には尺の長いところには何もないのだ。 この映画はあまりに大きい。 知識で語られること以外は神の領域が入ってると思う。 映画の中で起こっていることのスケール感が今まで自分が見た映画とはまったく違った。 テオの作品は結構全部そうなのかもしれないが。 人間よりも高い視点でみつめ、人間を突き放して冷静にとらえてるかもしれない。 観客は次元を超え、歴史的に起こっていることの目撃者となる。思想の体験者となる。 それは寓意を含んでいる。 この映画は次元を超えているようなところがあって驚異的なスケールを感じる。 アレクサンダー大王を歌った声楽の凄さに圧倒される。 アレクサンダー大王というと戦っているイメージがあった。 この映画のアレクサンダー大王はほとんど戦っていない。 その存在は孤独と愁いを帯びている。 しかしその存在感は非人間的でいて、まるで幻想であるか幽霊であるかのようだ。 その不思議な存在感に惹かれる。 英雄なのか独裁者なのか分からない。しかし英雄の側面をこれほど巧みに描いた映画はないかもしれない。 リアリズムの中に芸術的な美しさがある。 囚人の脱走にしても、集団リンチにしても、大王の最期にしても、 芸術的な表現に圧倒される。 10点を付けたのはこの映画が僕の知っている映画の中では一番大きいと感じるからだ。 しかしこの「完全な映画」に対して観賞者である僕の知識段階が未熟な為そこにいたらなかったので、今は1点引いておく。 ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-26 00:47:27)

3.テオ・アンゲロプロス作品を観るのもこれで何本目だろう。 結構観た気がするが、この退屈感は何本観ても解消されることはなかった。 特に、本作は殊更退屈だった。 退屈プラス理解不能。 話が陳腐とかではなく、むしろ高尚な感じのするものなのだが、そもそも冒頭からラストまで何が言いたいのか解らない状態が3時間半持続し、致命傷を負った次第である。 共産主義体制であるとか、宗教であるとかの問題が背景にドデーンと据わっているのは分かるものの、それに対する知識も造詣もないので、やっぱり解らない。 あと、この監督の作品とは波長が合わない。 何も起らない作品が嫌いというわけではないが、この作品の何も起らない感じは、どうにも私の感性とマッチしないようである。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 1点(2009-07-26 23:04:54)

2.映画というのは、言葉では伝えることができないものを、映像や音を加えて表現するものなのでしょう。だとすると、本当に優れた映画に対しては、それについて語る言葉を見失ってしまうものなのかもしれない。、、、、、この映画で、今、よみがえるのは、男たちの低い唸るような祈りの声、アナーキストたちの歌、部屋の明かり、夜の闇、銃をかかげて円を描く男たち、処刑されユダのように吊され揺れる男、ポセイドンの神殿からの夜明け、アクロポリスの丘から見渡す今のアテネの夕暮れ、そしてアレクサンダーのライトモチーフ。、、、、、、アレクサンダーとは誰、そして何なのだろう。私たちの心、語りの中から生まれ、私たちの希望を実現してくれる使徒であり、逆に私たちを拘束し、抑圧する権力にもなるもの。愛し、すがるべきものであると同時に憎み、唾棄すべきもの。、、、、、、現時点では、アンゲロプロスの最高傑作に推したいです。、、、、、、、、ところで、1900年を描いた映画には、他に、「海の上のピアニスト」やベルトリッチの「1900年」などがありますが、見比べてみるのも面白いかもしれません。 王の七つの森さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-06 00:11:54)

1.1936年の日々」や「旅芸人の記録」あたりから始まるアンゲロプロスの「歴史と時空の旅」を主眼に置いた作品群はその全てが規格外で度肝を抜かれる。それは神聖な巻物を紐解いた時に感じるであろう、背徳の感覚に近い。「アレクサンダー大王」はその巻物の、まあ王様みたいなもんだ。これを読み解くのはそれ故困難を極める。キーワードは結婚式と歌合戦と銃。あと黒くて重たいコートと曇天の空も必需品。「霧の中の風景」では全開だった叙情は一度頭から放り出したほうがいいかもしれない。ついでにこの映画に流れている政治思想も無視。大衆の習俗にこそ醍醐味が盛りだくさんなのがこの映画だし、なんちゃらイズムを語るアンゲロプロスはあまり面白味がない。真面目過ぎるからだ。いや、だからこそアンゲロプロスの映画には、実はたくさん笑うところがあるのだ。それは、懸命であることを彼が一切茶化したり皮肉ったりしないからでもある。懸命さが笑いを誘うのはその人があまりに純粋であることの裏返しである。そしてこの映画の主人公アレクサンダーはそんなアンゲロプロス的人間の、まあ王様みたいなもんだ。4時間にわたる彼の栄枯盛衰を、ぜひ見ていただきたい。70年代アンゲロプロスはちょっと神入ってるですよ。 Qfwfqさん 10点(2005-02-04 12:21:33)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.60点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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