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【クチコミ・感想】
2.観客にカメラの存在を感じさせちゃいけない、と言ったのは、後年の黒澤明でしたっけ、それとも誰でしたっけ?
ヒッチコックという人はその真逆を考えてたんじゃないか、と思えるほど、彼の作品ではカメラがその存在をやたらアピールしてきますが、実際のところ、私みたいな万年「映画初心者」などにしてみれば、映画見てるうちにカメラの存在なんていともたやすく忘れさってしまうもんで、こうやって多少、大袈裟な演出を入れ込んでくれると、それはそれで、見る楽しみの一つとなるもんです。
とは言っても、のべつ幕なしに奇抜なことをやってる訳ではなく、あくまで、要所要所。短すぎるかと思うほどのショットを積み重ねてみたり。あるいはあの、オッサンの顔の幻が何度も目の前に高速に迫ってくる場面なんて、これはもう完全にホラーです。はたまた、中盤の競売のシーン。ここが見せ場とばかり、このシーンにたっぷり尺を割いており、競売人視線のカメラなども交えつつ、しっかりと緊張感を持続させます。
ただ、この競売シーンが大きなクライマックスとなっている割に、映画の進行の中でその時間帯が比較的早く、物語のバランスとしてどうなのかな、という気はいたします。
名家同士の土地の奪い合い、騙し合いのオハナシですが、そこに複雑な人間関係も絡んでくるので、このような構成になっている訳で、映画としてはサスペンス風に作られていますが、物語としてはたぶんこれは、サスペンスではなくって一種の社会風刺を交えた悲劇。逆に言うと、このサスペンスとしてはいささか弱いオハナシを、いかにサスペンスに仕立て上げるか。
怯えた女性の表情、ってのはやっぱりここでも、有効ですね。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-26 08:24:16)《新規》
1.“スキン・ゲーム”とは、「上っ面だけの話し合い」つまりは「騙しあい」みたいな意味です。
一方は会社の利益を上げる為、もう一方は知り合いの住まいを守る為、必死に「騙しあい」をします。
結局、どちらかが勝つわけですが、最高のオチは別にあります。
勝つ負けるに執着し過ぎた挙句、本来の目的とは別のところに向かってしまったというオチです。
これがなかなかうまく出来ていました。
ヒッチコックも、この頃になると、ますます巧くなってきますね。
この辺りから、後年の傑作へ向けてパワーアップしていったんだと思われます。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-26 17:15:25)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
2人 |
平均点数 |
6.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 50.00% |
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7 | 1 | 50.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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