みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
347.《ネタバレ》 “The Dark Knight”『暗黒の騎士』。『ダークナイト トリロジー』と言われているように、この2作目がシリーズの看板タイトルです。前作が幼少期からのブルースウェインの成長を描いたのに対し、本作は宿敵ジョーカーとの戦いに的を絞っています。今回のバットマンシリーズの目玉が本作であり、本作の世界観を広げるための前作…と言えてしまうくらいの出来栄えです。 ジョーカーといえばジャック・ニコルソンの怪演が、懐かしくも記憶に新しくもありで、前シリーズではこのジョーカーを超える悪役は遂に登場しませんでした。そりゃどの作品もペンギンにせよトゥーフェイスにせよ“個性的でユーモラスな悪役とその組織”って、1作目と同じベクトルばかりだったので、ジョーカーを超えることはもちろん無理でした。 ユーモラスな悪役から、どこかリアルな悪役にベクトルを変えてきた本シリーズ。ニコルソン・ジョーカーとは全然別の、全く新しいジョーカーで、真正面から勝負してきました。ヒース・レジャー演じるジョーカーからは恐怖と狂気を感じます。犯罪を楽しんでいるけど、楽しいのはジョーカーだけ。そんな、交渉の余地のない絶対悪のような存在をぶつけてきました。口にナイフを入れての自分語りや偽バットマンへの暴行はゾッとします。それでいて看護師の恰好で病院を爆破するところでは、愛嬌すら感じさせます。凄いキャラクターの誕生です。こんな怪演を観せてくれたヒースの、あまりに短い生涯が悔やまれます。 前座の悪役としてスケアクロウを出してるところは、人を殺さない主義のバットマンらしく好感。何より重要人物レイチェルが、まさか…でした。恐らくトリロジーの時点で彼女の運命も決めていたのかと思うと、3部作と言いつつも、2作目への力の入れっぷりが伝わります。 ジョーカーとのガチンコバトルと思っていたところ、ハービー/トゥー・フェイスを本作で惜しげもなく登場させたのも凄い。光の騎士の最後と、それに続くタイトル回収は鳥肌モノでした。 そして、こんな完璧なものを観せたあとに、この後何をどう続けるんだろう??って不安にもなりました。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 10点(2024-12-26 09:25:29) 346.《ネタバレ》 IMAX映像も含めて全体的に完成度の高い映画ですがストーリーが非常に重たいので、ヒース・レジャー(ジョーカー役)が出ていなかったらここまで人気が出なかったようにも感じます。裏を返せばヒースのジョーカーを観るためにこの映画をチョイスしても良いレベルの演技力だったと思います。(私はあまり好きではなかったのですが) マギー・ギレンホール(新しいレイチェル役の人)の顔立ちが気になって集中力が途切れることが何度かありました。特にジョーカーが発する「これはこれは、、美しいお嬢さん・・」的なセリフは完全なNGワードで、現実世界に引き戻されてしまいます。(やはりヒロインは美しくなければと痛感します) 同年代ならキーラ・ナイトレイ や ケイト・ウィンスレットあたりのキャスティングのほうが美貌・知性・強さの三拍子が揃っていて良かったと思います(イギリス人ですが)。 ラストはやはり堕落したハービーが晒されるべきであって、バットマンが罪をかぶって逃げる必要など無かったと感じました。その他色々と言いたいことはありますが、他の方がたくさん書いてらっしゃるので割愛します。レイチェルの件とラストの件がなければもっと高得点だったと思いますが、まあそれでも十分に名作に迫る良い映画だったとは思います。(私はあまり好きではなかったのですが) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-08-26 10:54:45)(良:1票) 345.《ネタバレ》 ダークナイトトリロジーの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。 前作に引き続き、クリスチャン・ベールのシャープなバットマンがとてもハマっていました。 またやはり月並みですがヒース・レジャーが素晴らしい。 初代ジョーカーのようななぜあの顔になったのかが一切描かれておらず、本人の弁もその都度変わるという、まさに狂言道化っぷりが強調されていてとてもよかったです。 またこれもすでに知れ渡っていますが病院の爆破のシーンはアクシデントをよくもまあうまく演技に変えたものです。 【わたた】さん [インターネット(吹替)] 9点(2024-06-19 11:29:07) 344.《ネタバレ》 choose。日常的で気軽なものから、命がけのヒリヒリしたものまで、人は常に選択の連続で今に至る。物語の世界でも、この「選択」を分岐点として無数のマルチバースが枝のように伸びてゆく、という考え方はもう当たり前に語られていて。で、ここはゴッサムシティ、汚職警官とマフィアの癒着で治安が最悪。そこに現れた地方検事のハービーデントは、公平な事が何よりも最優先で、物事をコイントスで決めるのだが、そのコインは両面表、つまり初めから答えは自分で決定しているという正真正銘の正義漢なのです。ジョーカーの罠にかかり、顔の半分と一緒にコインの裏側が焼かれるまでは。表が正義、裏が悪。光と影。表裏一体。勧善懲悪ではなくどちらに転ぶかの問題だというしっかりとしたメッセージを、このアメコミの世界でカッコいいだけじゃなく見事に構築しています。そしてそのメッセージを語るために、完全悪、絶対悪のジョーカーの存在が不可欠となってきます。全くブレない純粋な悪という狂言回しです。街がバットマンを必要としない日を目指すブルースにとっては、ジョーカーは一対一の宿敵というよりは、次から次に現れる悪党の内の一人でしかないのかもしれないけど、ヒースレジャーはその完全悪を全身全霊で演じました。演じたというか、ジョーカーとして存在しました。自分の人生の暇をつぶす為に犯罪を犯すような、そんなジョーカーがそこに確実に居ました。その端正なお顔立ちも白塗りメイクですっかり隠し、一躍脚光を浴びる事となったブロークバックマウンテンの時とは全く違った演技で挑んだ。また全然違うものを見せてもらいたかった。残念で残念で仕方ない。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-06 15:51:52) 343.ヒーロー物に特に惹かれない自分でもそこそこ面白がった 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-03-15 01:06:04) 342.映像の精緻さ、ディーテールへのこだわり、次が読めない展開など、アクションエンターテインメントとして、緻密に計算された穴のない作品。内容としては、・ジョーカーの神出鬼没のキチガイっぷり(アクション・サスペンス的要素)/・ジョーカーに心を操られる人たち、それによるバットマンの苦悩(サイコスリラー的要素)の2つが大きな柱になるかと思いますが、後者の描写が少しもの足りないような気がしました。言い換えるとジョーカーは、頭は切れるが、それほどねちっこく無くて、与えるダメージが可視化されていてわかりやすいというか。もう少し、そこはかとなく感じられる空恐ろしさや、バットマンのより深い苦悩が描写されると、ラストもグッとくるのかなぁと。時間が限られているので難しいですが。そのラストは、同年放送の「コードギアスR2」の逆パターンという感じでしょうか。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-02-14 20:29:02) 341.バットマンの孤独、ジョーカーの喜怒哀楽、表と裏は紙一重。 【TERU】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2022-10-12 20:27:42) 340.《ネタバレ》 まあ、この三部作に関してはキャスティング、およびその役者さんたちの実際の演技のクオリティに関しては(三部作通しても)ほぼほぼナンの文句の欠片も無いというトコロではあるのですが、やはりこの二作目のジョーカーとゆーのは中でも思いっ切り際立ってますよね。ココまで純粋なる恐るべき悪役とゆーのは、あまり他に比肩するモノを(映画のジャンルでは)思いつかない…とゆーのが正直なトコロでして、個人的にはその辺のホラーなんかよりも余程怖くて恐ろしくてそして不快なキャラクターだとも感じています。この部分も、原作におけるゴッサム・シティという特殊な状況設定が大いに効果を発揮してのコトだとは思うのですが、ソレでもこの二作目でコレほど強力なそーいう「悪」を描くその為にこそ、本シリーズはその娯楽映画としての属性を敢えて手放したのだ…とすら思えたと言いましょーか、まずはとにかくその面からも実に非常に優れた見応えを得るコトが出来た…とは思っているのですよね。 そしてそれ以上に私が今作で感じ入った・共感できたのが、モチロンこの「ダークナイト」としてのヒーローの描き方そのものなのですね。本当に本当の強大極まる「悪」と戦うためには、ヒーローは唯ひたすらに「正義」であるダケでは不十分なのであって、そういった悪と戦う為に自分もまた悪と為らざるを得ないコトに如何に耐え抜くか(=ソコに耐えうるダケのメンタリティこそが、極めて重要で本質的なヒーローの素養なのだ)という今作のテーマは、ヒーローだとかって創作の存在に限らず実は結構「普遍的なコト」だとも思えるのですよね。一本の映画としても、また三部作としても、非常に高度に精密にまた完璧につくり込まれた映画だと思っています。ヒーローものとしては間違い無く現時点の最高峰かなと。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-10-12 00:44:20) 339.「善と悪」「法と正義」といった決着のつけようのないテーマで話が展開していき、オチはどうなるのだろうと思いながら見ていたが、最後の船での決着つけ方で萎えた。さんざん鑑賞者に「問い」を与え続けおいて、オチがあまりにも説教クサくてバカにしている。これではジョーカーはまさに「ピエロ」でしかない。あとは極悪人が位置情報で居場所がバレちゃうってのもちょっとね。TV版で30分以上はカットされているせいかテンポの悪さは感じなかったし、道徳・倫理的はことは無視して、単なる娯楽作品として見れば悪くはないのだろうが。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(吹替)] 5点(2022-06-11 10:43:04) 338.《ネタバレ》 評判が良い映画だったのでアマゾンプライムでみました。 長いし、暗いので何がなんだかよくわかりませんでした。 一度捕まえたジョーカーに逃げられる間抜けさに唖然。 最後結局ジョーカーはどうなったのでしょうか? ハービーとレイチェルはいつ捕まったのでしょうか? ハービーはジョーカーを何故撃ち殺さなかったのでしょうか? バットマンがジョーカーを轢き殺さないでコケてるのはなぜでしょうか? 2時間半もかけてるのも能力が足りないからでは? 黒い衣装のバットマンが暗い背景の中で動き回ってもよくわかりません。 この監督、伝える力が足りないのでは? 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 3点(2021-12-13 18:42:05) 337.《ネタバレ》 ハービーの顔面半分にリアリティがなくてそこからはあんまり集中して見れなくなった。 ストーリーも演技も音楽も映像もよかったので、かえって残念さが際立った。 命乞いをしない悪党に勝つことはできないのだ、と思った。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-10-16 08:16:40) 336.大絶賛されているかたが多くて期待してみたのですが、自分にはあまりおもしろくありませんでした。 雰囲気と音楽はかっこよかったです。 【まっか】さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-08-16 09:56:46) 335.素晴らしい映画だった。 密度が濃くて、終わった後は2、3本映画をぶっ続けで観た感覚。 ジョーカーと対峙することで浮き彫りになるバットマンの信じてきた「正義」の限界。 鑑賞中に自身の中の「何が善で何が悪なのか」という線引きが、 幾度となく揺さぶられた。 これだけ考えさせられる映画はなかなかない。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-23 12:22:52) 334.《ネタバレ》 この映画のテーマを考えた時に「正義とは何か?悪とは何か?」なんて言葉しか出て来ない自分の語彙の乏しさが恨めしい。クレバーでクレイジーなジョーカーを勝たせないために、ゴッサムの平和への灯を消さないために、バットマンが取った悲しい選択に涙した。 追記:9点にしていたが、何度も見返している事実と減点要素が見当たらない事に気付いたので10点に変更。 【alian】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2021-02-21 12:30:12) 333.《ネタバレ》 追い込まれた人間のエゴを、目を背けたくなるほど、これでもかと描く。 心の闇を描いた作品。 バットマンが活躍してる時よりも、ジョーカーが暴れている時の方が面白かった。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-12 21:57:13) 332.ここでのあまりの高評価にビックリ。原作とか背景とか知らないからなのかなあ。映像美はあった。ジョーカーのキャラクターや意匠も十分に評価できる。でもさっさと殺っちゃえそうなのに十分にジョーカーしぶとすぎる。普通に楽しめた娯楽作品でした。自分にとって。6点 20/11/23 再見 ジョーカーの悪っぷりが良かった。とはいうもの、そのほかの腐敗っぷりに胸焼けする。アーロンエッカートはどうもこのくらいの蔵が似合う。7点に変更。 【タッチッチ】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-11-23 16:37:23) 331.《ネタバレ》 2020/7/14追記 IMAX版を劇場で再鑑賞。12年の歳月は初見時とはまた違った感想をもたらしてくれた。 ヒース・レジャーの演技は背筋が寒くなるほどに凄い。 パトカー箱乗りのシーンは映画史に残る名場面だと言える。 凄い映画だ。 --------- 「重厚」「骨太」。 娯楽作では無いので観ていて疲れるが、入場料以上の満足感を与えてくれる事は保証したい。 私は囚人が起爆装置を棄てるシーンに、本作に込める監督の想いがかなり凝縮されているのでは?と思うがどうだろうか。 ヒース・レジャー、合掌。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-07-14 15:00:26) 330.《ネタバレ》 ヒース・レジャーのジョーカーが作品のイメージを何倍も強烈なものにしていることはいうまでもない。ただ冷酷で残忍なだけではなくて、その中に常に「人の心を操作する」という明確なコンセプト(?)が存在する。そして確かに、彼の手法は、手法としては成功している、というか、「そうされたらそうなっちゃうよなあ」というところを的確に突いてきている。しかし、彼を破ったのは、警察でもなければバットマンでもなく、顔も見えない向こうの船の人々を信じる「人の心」であった。そこで彼は自らの敗北を悟る(おお、これはあのメフィラス星人と同じパターンではないか。道理で彼が格好良く見えるはずだ)。人心の良識が復活すればバットマンは社会に必要がない。だから、主人公は最後に甘んじて悪役を引き受け、その決断に説得力が出る。単にキャラクターの造形に頼ることなく、そこまで突っ込んだ世界を作品として作りあげたというところを評価したい。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-07-12 21:58:15)(良:2票) 329.《ネタバレ》 なかなか深いテーマでとてもアメコミとは思えない内容でした。 囚人が起爆装置を捨ててしまうところは最高に素敵。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-05-04 18:09:29) 328.《ネタバレ》 前作「バットマン ビギンズ」で、“バットマン”という周知のヒーローを、全く新たな「黒色」で塗り替えたクリストファー・ノーラン。 同監督が引き続き指揮を執った新シリーズの続編は、バットマンというヒーロー像に留まらず、“ヒーロー映画”そのものを洗練された「黒色」で塗りつぶし、新たな造形を浮き上がらせてみせたと思う。 バットマンというヒーローの誕生秘話を、決して派手な娯楽性に走らず、ビジュアルとインサイドの両面で濃密に描き出した「ビギンズ」は、見事な映画だった。 バットマンというと、大富豪が自らの莫大な資産を使って夜な夜なコウモリ男のコスチュームでヒーロー業を繰り広げるというどこか安直な印象がかつてはあったが、同作の誕生によりそのイメージは一新され、悲哀に溢れたダークヒーローへと進化したと思う。 今作では、このヒーロー特有の“ダークさ”を、更に進化させ、ついにはヒーローのレッテルすら剥奪されてしまう。ヒーロー映画としては、もはや「斬新」と言わざるを得ない。 その映画としての衝撃を成功へと至らしめた最大の要因は、悪役を演じた俳優の功績に他ならない。 ヒーロー映画においては、悪役を演じる俳優の重要性は、主演俳優のそれを遥かに凌ぐ。 かつての「バットマン(1989)」で、悪役ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンが、主演のマイケル・キートンを抑え付けたように、今作は、同じくジョーカーを演じたヒース・レジャーの存在なしには考えられない。 そして、このジョーカーという役に限れば、ヒース・レジャーのパフォーマンスは、ジャック・ニコルソンの比ではなく、遥かに凌ぐ。 バットマンの存在性と表裏一体に描かれるジョーカーの異常性は、今作のまさに核心であり、それを120%表現したヒース・レジャーは圧倒的だった。 文字通りのマッドピエロの狂言回しによって、極限まで追いつめられたヒーローの選んだ宿命。 この顛末を、「娯楽」が最優先されるべきヒーロー映画でやり遂げられたのは、クリストファー・ノーランという鬼才監督と、早過ぎる死によって伝説と化した若き名優ヒース・レジャーの奇跡的なコラボレーションに他ならないと思う。 これから先、ジョーカーという役に限られることなく、映画俳優としての功績で、大名優ジャック・ニコルソンを超える可能性を秘めていた俳優の死は、あまりに残念だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2020-03-05 21:21:32)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS