みんなのシネマレビュー

平成ジレンマ

2010年【日】 上映時間:98分
ドキュメンタリー
[ヘイセイジレンマ]
新規登録(2011-02-15)【Nbu2】さん
タイトル情報更新(2012-08-08)【にじばぶ】さん


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監督齊藤潤一[監督]
中村獅童(ナレーション)
あらすじ
1980年代に日本全国を震撼させた戸塚ヨットスクール事件。校長戸塚宏は2006年まで刑に服した後もスクール校長として復帰、自身の教育理念を貫きつつ今でも年間70回もの講演会・ヨットスクールにやってくる問題を抱えた若者への指導を続けている。ただ時代の流れはスクールの風景を確実に変えてしまった。入校生徒の高年齢化や問題の変質(引きこもりやニートへの対処)、または彼の理念たる「体罰」が今の教育界では厳禁・絶対悪のイメージしかなく現状では封印せざるを得ない。東海テレビ制作のドキュメンタリーをこの度スクリーンで上映。

Nbu2】さん(2011-02-15)
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【クチコミ・感想】

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3.育児や教育という、これが正解というものがない分野の難しさが凝縮されている。「スパルタの海」でも感じたけど、その後の卒業生たちがどのような人生を歩んでいるのかが気になる。 nojiさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-10-18 22:38:21)

2.《ネタバレ》 それぞれの「ジレンマ」を感じてしまい、やりきれない気持ちで映画館を出た。解決策は何も見えてこない。進むべき道がわからないまま(傾いたヨットやスクールの壁に開いた穴、『協調性を養う為の』オカリナの音が強い印象を残す)苦しんでいるスクール生。自らの教育理念たる「体罰=必要な事」が思うように出来ない・学校教育下の問題を受け止めているだけで根本的な解決策が取れない=「こんなこと、やりたくない」とぼやいている校長戸塚。ニートや引きこもりが年々増え続けてゆく中で受け入れ体制も、これといった方針もとれないまま「ゆとり」教育を続けている行政。そんな状況を見つめつつ表層的な事実のみ伝えているだけのマスコミ。どうしたらよいのだろう?そういった鬱屈たる思いを抱えながら、社会の現状を見つめ直し他人事ではなく「自分達の」問題として胸にかかえてゆく事が大切と思う。もとはTV用である以上映画としては落ちるところはあるけれど、TVドキュメンタリーの置かれている立場(劇映画に比べて制作予算/宣伝も、そして発表する機会も少ない現状=良作が埋もれてしまいがち)や「映画館での上映」という新しい試みに対して何とか光があたってもらいたいという意味を込めてこの点数にする。いまのところ関係者に配慮してソフト化の予定は無いとの事、機会があれば是非。しかしこの思い、上手く文章に出来ないな。これもジレンマか。 Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2011-03-02 20:32:49)(良:1票)

1.《ネタバレ》 映像面でのキレはなく、しばしば凡庸な風景描写が続くこともあるが、題材は素晴らしい。昔の戸塚ヨットスクールと現在は明らかに異なるが、彼の思想は生き続けているし、社会的状況もあまり変わっていない。それは315万円の入学金と月11万円の生活費にも関わらず未だに入校生が居ることから明らかだ。本当に問題なのは、戸塚ヨットスクールに入れざるを得ないような境遇の子供たち(最早子供ではないこともこの映画は問題にしている)を受け入れる施設が無いことではないだろうか。彼の教育者としての熱意は評価に値するが、目的さえ正当ならば体罰が許されるという思想にはやはり賛同できないと。戸塚のインタビューからも分かるように、彼は大まじめだし、このような報われない仕事をあんな事件のあともずっと続けているその熱意は計り知れない。だからこそ講演会に今でも多く呼ばれるのだろう。しかし彼が「真の」(勿論彼の言う意味で)教育者であればあるほど、そのファナティックさが恐ろしくなる。しかし教育とは本来ファナティックなものなのかも知れない。 Balrogさん [映画館(邦画)] 6点(2011-02-15 23:58:41)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 7.00点
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