みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 爽やかな恋愛、を映画にするとこんな感じでしょうか。中には少し泥臭いものもありましたが、「どんな結果になっても告白はしろ」というメッセージは強烈に持っていた。作中の告白は見事に全て×でしたけどね。 女性が女性に憧れる、というのも身近で似たようなことがあったのであーあれねと、私は結構簡単に受け入れてしまいます。特に作中のように女子の体育系クラブでは割とあるある。バスケとかハンドとか。でもやはり相手もOKという割合はだいぶ低くて、「ありがとう、でもごめんなさい」が大半の結果なのではと思う。 そう思うとなかなか難しい関係の告白が多かった。既婚者の女性が旦那を同席させての告白、女子中学生が同じ学校の女子の先輩に向けての告白、女子中学生の成人男性への告白、などなど、はなからわざと「それは無理だろ」という告白を作中に出していたのかな。 文字で書くとなんだか暗い雰囲気と思うかもしれませんが、私がこれを観た日は驚くような雲ひとつない晴天の日で、冒頭に書いたようにこの爽やかな恋愛映画にすごく爽やかな日和がこの映画の雰囲気ととても合っていたことを覚えている。今日この映画を観れて良かったとも思えた。恋愛、告白、とはまた違うかもしれませんが、この映画と良い出会いができた、そう思えました。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-12 21:29:41) 7.やわらかくてあったかい映画でした。 オシャレな花屋とか、映画の雰囲気・空気感すき。 焦れったい恋模様の、ムズ痒くなるような感覚がたまらなかった。 ただ、裏を返せば物語は平坦というか起伏が少ないというか。 大きい盛り上がりや大感動の映画でないです。 じわりと染み渡るような良い映画でした。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-02-21 22:30:59) 6.《ネタバレ》 一見、可愛らしい映画。 女性の表面上の可愛さもきれいに掬い取ってる。 恋が熟するまでの淡い時間を描いてる。 心地よい時間が続く。 女性からの告白といい、女性の時代の作家、今泉氏の 真骨頂のようだ。 ただ「愛がなんだ」で描いた世界も彼の作品世界。 恋愛について、すべて描こうという野心からか・・ 一歩、間違えると、表面上だけを描いた作品ばかりになる危険性もある。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-10-24 23:03:00) 5.《ネタバレ》 「好きです」と伝える事の大切さ。 だけどそれは、とても勇気がいる行動。 フラれたら怖いし、とっても勇気がいるけど「好きです」って伝えようよ! そんなメッセージが強く、そしてシンプルに伝わってくる映画です。 好きな相手に「好きです」と言う勇気がなくて悩んでいる人、この映画を見ている人たちの中にもきっといるはずです。 そんな人たちを応援してくれる映画、とっても勇気をもらえる映画です。 勇気をもらえる映画って、そうはないです。 そういう意味で、この映画はとても貴重であり、とっても魅力的な映画ですね。 あれこれ理由をつけて悩んでないで「好きです」って言っちゃいなよ! まるでそんな監督の声が聞こえてくるかのようです。 街中華屋を一人で切り盛りしている女の子を岡崎紗絵が演じています。 この映画で初めて知った女優さんですが、とにかくかわいいです、好きになってしまいました。 岡崎紗絵に実際に会って「好きです」と伝えたくなりました、、いや、それはさすが無理だしアブナイ人になっちゃうか。 この中華屋さんは繁盛していないのですが、そんなバカな事があるもんかい! こんなかわいい子が一人で中華屋をやっていたら、野郎どもがわんさか押し寄せて繁盛するに決まっているじゃないか! もちろんラーメン目当てではなく彼女目当てで。 田中圭が岡崎紗絵からラブレターをもらい告白されるが、これにはとにかく嫉妬した。 映画の中での話と分かっているのに本気で嫉妬した。 そんな私は頭がおかしいのかもしれないけど、この映画で岡崎紗絵を好きになってしまったのだから仕方ない。 そんだけこの今泉ワールドに引き込まれ、感情移入した証です。 今泉監督が岡崎紗絵をヒロインに抜擢したのが素晴らしい。 本作の内容もさることながら、今泉監督のキャスティングセンスに脱帽です。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 9点(2020-09-11 06:44:04)(良:2票) 4.好きって気持ちを素直に伝える事の大切さ。 例え上手くいかないと思っていても、関係が壊れるとしても、まずは正直な気持ちを伝える事がとても大事。それはシンプルにとても共感できる内容だったなぁと思った。 私も1今泉信者としては久々にゆるくてほんわかした以前の今泉力哉作品らしいユルさにとても引き付けられた。 田中圭がとにかく魅力的で、これは田中圭だからこそ成り立つ物語なんじゃないかというほど彼の魅力が引き出されていたのでとにかく最高だった。 そして、のっけから「パンバス」の山下健二郎が出てきて「おおっ!」と思ったら、いきなり彼女とグダグダした訳のわからない別れ話を 始めたので、一気に今泉ワールドに引き込まれた。その後はさらに訳のわからない(ともさかりえ)夫婦なども出てきて、その辺はかなり笑ったし満足だった。 中学校、ラーメン屋、美容室、そして花屋。それぞれの場所で色んな人間のドラマが展開されるがどれも心暖まる物語だったし、ずっと観ていたいなぁと思わせる人間模様だった。それはひとえに全てを包み込む田中圭の優しさ、存在感による所が大きいなと思った。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 9点(2020-03-13 21:29:30)(良:1票) 3.《ネタバレ》 ありふれた街角、その一軒の花屋を舞台に紡がれる種々の人間模様。なかでも幾つかの恋愛事象が物語の軸となっているが、その恋はどれも実ることがない。にも関わらず、本作が爽やかでポジティブな雰囲気に満ちているのは、この映画が終わりを描いているようで、実ははじまりを描いていること。ただ自分の想いを伝えたいというささやかな決意と、一歩前に踏み出そうとするひたむきさが、いずれも静かに、だが確かに、描き込まれているからだろう。観ると少しだけ元気を貰える、そんな映画。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 7点(2020-01-22 00:19:50)(良:2票) 2.《ネタバレ》 まず喜ばしいのは、最近は作風も変わりつつあった今泉監督が、原点回帰の (ユルくて愉快な) 映画を撮ってくれたこと。待っていました、こういうの。恋心な男女数名が、お花屋とラーメン屋と学校の屋上で、そしてたまに青木家で、好きだ、キライだ、愛がなんだと語り尽くします。ロケーションが限定されているという、さながら舞台劇でありながら、次の展開が待ちきれないという素敵な脚本。冒頭のラーメン屋の別れる別れないの押し問答、ここからすでにらしさ全開で。シチュエーションはシリアス、でも会話の内容はどこかピントが外れていて、そしてムダにだらだら長いのが確信犯的で笑えます。そしてそして、、今泉監督の信者にとっては、青木家の場面こそが真のクライマックスといえるでしょう (笑) ともさかりえたちの変態夫婦っぷりには、大いに笑わせていただきましたよ。ホントは笑っちゃいけないところだからなおさら。 (三人も笑いこらえて演技するの大変だったろ、これ) 女子高生三人の微笑ましい関係なども好きでした。・・にしても、三人という状況にやたら執着しますね、昔から。そしてお花と花束の使い方、初めから最後まで素敵でしたね。みんなギリギリでハラハラしましたが、その滑稽さは相手を想う自分の気持ちに正直すぎるゆえ、だからその気持ちを今泉監督は全て肯定します。そして、このフワフワっとした爽やかな気持ちたちにまだ名前がないなら、僕は "mellow" と呼びたい。 今泉監督よ、ありがとう。どうかこれからもたくさんの迷える気持ちたちを救いたまえ。 【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-01-20 20:43:32)(良:4票) 1.《ネタバレ》 おもしろかった。よかった。ずーーっと見ていたかった。時間の経過と共に終わりよ来ないでという思いがずーーっとありました(しかも割りと始めのほうからで) まずは、ラーメン屋で別れる別れないの公論をやらかすカップルのだらくさシーンで既に掴みはオッケーで 。(俺って無職だし借金あるけど まだ働く気は無いから君とは釣り合えない だから付き合えないとか どんだけなんだよww)この役演じてたのがパンバスの主演男優:山下健二郎であったことも興味加算。 そして出てくる姪っ子、美容室の娘(学校ではバスケのモテ女子)、花を買いに来た女子中学生(かわいらしいが、ここで映画初デビュー)、そして出てきた ともさかりえ。夏目を含めたともさかりえ夫婦の三者面談のシーンが異様すぎて不思議な間でもうプフッともうおかしくておかしくてww とはいえ、夏目君が絡むシーン絡まないシーンにおいても、どの面子のどの組み合わせのシーンにおいても意外と心地好い人間関係の応酬で。これはほとんど全てがきちんと相手に向き合い その相手を敬う関係になっていたかと思えるんですよね バスケ部女子のあのストーカーらしき子が恋のライバル陽子を見習い、告白まで辿り着けたという思いきりのよさだって心地好い。そしてメインに残してあった木帆と夏目君はどうなるの? 最後、木帆のお父さんが夏目君経由で木帆宛てに残しておいた手紙、それと木帆が慌てて綴ったかのような夏目君に対する想いへの手紙、ここがシンクロする場面 素敵でした。結果はどうであれ 花屋の夏目君を中心としたすごく素敵なエピソードの宝石箱となっていました。出来ればエンドロールは見たくなかった ずーーーっと続いて欲しいお話だった。 MVPは迷いますが、夏目君と女子中学生陽子とともさかりえにあげたい。だが、ひとりだけとするなら ここは奇を照らって ともさかりえ夫婦の一組にあげるとしたい。この辺の奇妙なカップル造形は今泉監督の真骨頂が発揮されていた証拠であると思えます。 【3737】さん [映画館(邦画)] 9点(2020-01-19 21:17:42)(良:3票)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS