みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
181.《ネタバレ》 10年ぶりに再見。以前見た時にはたけしの監督作を「菊次郎の夏」しか見ておらずあまりの芸術性の高さに驚いた記憶があるのだが、たけしの監督作を10本ほど見た今あらためて再見すると、いかにもたけし映画らしい激しい暴力描写とそれでいて美しさを感じさせる映画になっていると思う。初見以来の再見なのでストーリーをあまり覚えていなかったのだが、とにかく西(ビートたけし)とその妻(岸本加世子)の夫婦愛に以前見た時よりもグッとくるものがあり、ケーキのシーンなどたけしの得意とする必要以上に登場人物に語らせない演出がすごく活きていて、言葉などなくてもこの夫婦の固い絆というものが見事に美しく表現されていて素晴らしく、同時に切なさも感じられて感動的だった。二人が旅に出る後半も時折ギャグを入れつつも、どこか同時に物悲しさを漂わせている雰囲気が良い。この孤独な二人の旅と、回想による犯人に撃たれ下半身不随となった堀部(大杉漣)の孤独を対比させるような描き方も良かった。一言も喋らなかった西の妻が最後の最後になって喋る一言、以前見た時もここは印象的だったが、特になにも感じなかったのに今回はこの夫婦に初見当時よりも感情移入できていたせいか、このセリフがものすごく悲しく、切なく聞こえた。この映画はなによりもこの不治の病に侵された妻(劇中ではっきりとした病名を最後まで示さないのがいい。)の存在が大きく、演じる女優にはおのずと演技力がもとめられるわけだが、演じる岸本加世子は見事にたけしの要求に応えて素晴らしい演技を見せている。西を演じたたけしもそうだが、岸本加世子という女優の存在がこの物悲しい映画の完成度をより高めており、ラストシーンも印象的なものになっているのだと思うし、実際、僕自身もこのラストシーンは好きだ。全体的にもたけし映画らしい静かな作品であるが、シーンが静かであればあるほど、久石譲の音楽がでしゃばりすぎのような気もして少し邪魔にも思える。(曲自体はいい曲なんだけれども。)例えばさっき好きだと書いたラストシーンも音楽がなければもっと良かったのではないかと思わなくもない。でもこの映画は間違いなくたけし映画の代表作であり、傑作であることには間違いないと思う。(2011年6月19日更新) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-11-23 21:58:12) 180.武作品の中でも、個人的に苦手な作品。 武作品はほとんどが好きだが、これは例外的に苦手。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 5点(2021-06-05 19:17:54) 179.《ネタバレ》 なんも言えへん妻との旅路。最後に一言、「ありがとう、ごめんね」。二発の乾いた銃声が響く。見つめる少女。静かな風景映像と激しいバイオレンスシーン。ビートたけし監督の「静と動」、健在。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-06-22 03:26:05) 178.《ネタバレ》 全体のエネルギーが抑え目の割には飽きずに観ていられる。途中入るちょっとした笑いどころが目覚ましになっている。もう少しアップダウンがあれば良かったのか、どこが悪いという訳ではないんだけど、もう一度観たいとは思えなかった。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-03-25 13:31:02) 177.《ネタバレ》 北野映画の中で一番好き。ストーリーは破城してないし、挿入される画もテンポがあって良い。そして、映像が素敵。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-02-02 00:30:25) 176.自分は中学時代よりビートたけしのファンであるが、映画に関しては数作しか見ていない。北野監督自身の暴力衝動を映画にぶつけている様にしか見えなかったのだ。本当に殴ってるシーンも多々あり、自分の好みのジャンルとはかけ離れている。この映画も同様なのだが、そこそこ好印象である。大変芸術性が高い。序盤はちゃっちゃと撮ってるイメージだったが何の何の、見るうちに緻密に計算された画作りに驚く。言葉少なく映像で語り、寡黙なたけしは相変わらず殴る殺すとボコボコなのだが、氏の絵画に和まされる。暴力衝動と、絵から伝わる温かみのある人柄の二面性に、北野武という人物そのもので楽しまされている事に気付く。良い意味でずるい作品だ!実際ストーリーに関しても、たけしの残酷さと優しさのアンバランスをバランス良く描いた話であり、大杉漣の追悼という事で放送された手前大杉漣の良さを堪能するつもりが完全にたけしワールドである。はい、たけしですよ。と、和膳に乗せて品良く差し出された感じ。盛り上げる音楽も素晴らしいと思ったら久石譲だった。それにしてもたけしの絵画が非常に印象に残る。アートたけし展、近所に来ないかなぁ。 【にしきの】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-21 09:05:27) 175.最後はせつなかったな〜 【へまち】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-06 22:38:41) 174.刑事役だったが、まーヤクザですな。シナリオも纏まっててよかったと思います。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-25 12:48:20) 173.これがキタノブルーだ。色濃い青テイストが強烈。 こんな熟年ラブストーリーの見せ方ができるのもたけし。 刑事という立場から様々な人間の生き方を哀愁漂わせそんでもってやり過ぎ感も忘れない。 まさに人生の最後に一花咲かせるHANABI。これもまた夏に観たい一本である。 【mighty guard】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-08 15:16:19) 172.セリフも少なく淡々と進みますがみせ方はやはり上手ですね。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-06-10 02:15:57) 171.《ネタバレ》 全体的に無駄が多いかな。で、説明不足というか。そういう乾いた感じが、ウケたのかもしれないが、基本的に日本映画はウェトなのが好みなので。余命僅かな妻の為に犯罪でカネを手に入れて逃亡旅行。なら、もっと夫婦愛や苦悩みたいなモノがもっとあってもいいような気もするが。映像で感じろを言われてもねえ。ちょっと無理があるかな。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-08 23:49:53) 170.《ネタバレ》 台詞とストーリーを出来るだけ削ぎ落として、暴力と、小ネタのギャグと、監督自身の絵をモンタージュ的に重ねていき仕上げている作品で、それらから何かを感じ取れている人が高評価を付けているのだろうが、ほぼ何も感じられず、理解も出来ない残念な私にとっては魅力的な作品にはならなかったです。 リズムをわざと外し間延びさせるような編集も心地良くないし、映像的に印象に残るシーンも特に有りませんでした。 悪い意味でギミックや手法にばかり意識がいってしまい作品に入り込む事が出来ませんでした。 正直、嫌味ではなく本作を理解できる人を羨ましく思ますが、その反面、その理解は監督の意図しているものだと自信を持って答えられる人(特に映画評論家)はどのくらい居るのかと思ってしまいました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-04-20 04:25:58)(良:1票) 169.たけしの美学は伝わってきますが・・・ 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-12 22:45:09) 168.北野武の作品は本当に独特な雰囲気があって、そのことはとても評価できる。 この映画も少ない会話と、バイオレンスと、シュールな内容、そして希望の無い未来のための現在の空虚感がよく表されている。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-12 12:21:44) 167.《ネタバレ》 北野武の映画は、北野が出ない「キッズ・リターン」とか「あの夏、一番静かな海」みたいな映画の方が好きなんだけど、北野が監督・主演で唯一好きなのがこの「HANA-BI」だ。 北野のファンの中には「“ソナチネ”のような鋭利なものが無くなり、優しさばかり溢れている」という人もいる事だろう。 だが、俺は優しさと冷たい暴力が共存するようなこの映画が好きだ。 「ソナチネ」や「あの夏、一番静かな海」の蒼き海の美しさ、「その男、凶暴につき」の孤独な警官の物語。 まず、武が多くを語らないのが良い。 劇中で咲き乱れる花、花、花。 火花のように散る血、血、血。 少しかすめただけでも噴出すような真っ赤な血液。 特に劇中の北野が演じる警官は、すぐに爆発して散ってしまいそうな存在だ。 夜空に打ち上げられ、一瞬美しく咲き乱れ、消えていく花火のように。 子も失い病の妻を気遣う警官。 妻が死んだら自分はどうするか。生き続けるか、それとも・・・。 そんな時に、同僚が撃たれ彼は部下と共に犯人を追う。 駅の売店で犯人を見つけ、捕まえようとする北野。 揉み合いになり、犯人が放つ拳は爆弾の起爆剤を押すように口から血を噴出させる。 たけしだったら自分の足ごと犯人を撃ち抜いていただろう。静かな怒りが主人公を動かす。 警官をやめ、ヤクザのような黒装束とサングラスで身を包む北野。 「銀行強盗やろうと思ってよ」なんて嘘か本当か解らないジョークを飛ばす。これが有言実行なんだから恐ろしい。 “ナイフ”の場面でアクションを影だけで演出するのが面白い。 そのナイフを相手がパッと両手で受け取るのなんか思わず笑ってしまった。 妻の治療費のため、そして残された部下のためにヤクザ相手に独りで立ち回るのだ。 終盤の怒涛の如き流れも、静かな空気が肌を刺す。 偶然出会った少女に、主人公は亡き子供の面影を見たのだろうか。 胴体だけ先に行き、残った両手もまた後を追う・・・。 ラストの海を見ながら「ごめんね」と呟く妻と静かに過ごすシーンが印象的だ。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 20:14:27)(良:1票) 166.《ネタバレ》 たけし久しぶりの刑事役 今回の主人公が北野映画中もっとも無敵 負けるシーンがほとんどない しゃべらないが強い ヤクザ達はさほどアクがないさっぱり系ヤクザでとくにメインでも無い しかしいつもにも増してキャストが徹底してDQN あいかわらず破滅型の主人公でラストは「ソナチネ」と完全にかぶるが、主人公の妻が余命幾ばくも無いので切なさでは数段勝る 「ソナチネ」のエンディングには違和感があったのでもう一度納得出来るシチュエーションで作り直したかったのかもしれないな 哀しいが妙に清々しさがあった 北野映画は必ず主人公の破滅で終わりたいという気概を感じる 前半、時系列がめちゃくちゃで少しわかりにくいが、要所要所に出て来るやられ役DQN達が繰り返しどつかれるシーンにはシンクロしていると思った その辺の構成はすごくうまい それまでの作品よりも肩から力が抜けてる感じが非常にスムーズで見やすい 同じ様なシチュエーションで作り続けた研ぎすまされた感がある あいかわらず暴力シーンにタメが無くクール あっさり系ヤクザ達の中で唯一の迫力ある白竜を瞬殺する 今度会ったら殺すと宣言していたチンピラも問答無用で射殺 全体的には何時もの北野風ファンタジーでリアリティは無いが、久石譲の音楽とも相性が良くてエンディングの哀しさを最大限に演出する 北野映画中期の傑作と言えるんじゃなかろうか 【にょろぞう】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-01 15:40:00) 165.これは全然おもしろくない。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-09-29 23:15:18) 164.《ネタバレ》 静かで淡々としたバイオレンス。 敵に対する容赦ない暴力と愛する者への優しいまなざしのギャップが激しい。 だからこそ効果的でインパクトも増す。 夫婦間でほとんどしゃべらないが、濃密な関係性が滲み出ている。 全体的にセリフを極力抑えて物語る。 沈黙は金なりってところか。 全然しゃべらなかった妻だから、ラストに放った言葉が効いてくる。 しっかり計算された構成で、北野武がプロの映画監督として評価されるのも納得できる。 昨今、映画を撮る芸人がずいぶん目に付くようになったが、いかにも素人っぽいそれらの作品とは次元が違う。 ただ、本作の静かで暗い空気感が好みに合わなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-17 00:29:08) 163.《ネタバレ》 やるせない、男の切ない話が染みる。ラストの銃声2発は意外で良かった。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-07 00:16:42) 162.《ネタバレ》 HANA-BIの続篇として NASU-BI、 HANA-BIのスピンオフ作品として NIKI-BIなんてのがあります。 なんてことは申し訳ないです 大ウソなんですが、 ウソと言えばあれです、ラストがちょいとウソっぽくなってしまい残念でしたね~ ・・というのもあの少女。 あんな大人になりかけた風の一人前の少女が 普通、あんな砂浜で一人ぽっちで奴凧なんて揚げてますかね アハハ。 しかも、砂浜を横一線に走るわけでもなく 同じところを子犬のようにぐるぐるぐるぐると回ってますかね アハハ。 あそこは悲痛に終わるラストを和らげようとギャグに走っていたと取ったらよいのですかね~ アハハ。 でも、後に ここで一通りレビューを読ませてもらって あの少女の存在について気付いた大馬鹿もんが約一名、自分なんです。 ここ読んで知らされました あの少女は二人にとって本来ならこうして一緒に居たはずなのにって空想で描かれた少女であったんですね それを知った瞬間、自分は一体何を今まで観ていたんだっていう恥ずかしさとともに それ以上に、心を痛めてしまいましたよ 悲しいね~ せめてラストくらいはって気持ちで娘を登場させてファンタジックで綺麗なラストに演出されていたんだね~ などと。それで銃声さえ聞こえてなかったら などと・・・ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-07 20:57:01)
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