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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 マルグリット・デュラスは、自身が描く小説よりも官能的で狂気に満ち溢れた作品を作り挙げた。架空のインドを舞台に、フランス大使夫人とそれを取り巻く男たちの官能的な交わりを描いたこの作品は、太陽が昇りはじめたばかりの空から物語は始まる。暗い部屋、郊外の屋敷、湖、森・・・。そこに横たわる黒衣の女。何かを語る彼女の横に服をはだけた白シャツの男が座り込む。仰向けになった女の胸元もはだけ、白い乳房が熱く脈打つ。傍らの男もまた、一緒に寝そべる。女の語りは続き、そこにまた上半身裸で白いズボンを履いた男が座り込む。女の乳房は、より荒々しく脈打つのだ。まるで誰かがその肌に触れるのを待つように。もの凄くエロいです。
彼女たちは、画面ではほとんど口を開かず、スクリーンの外で大いに語らい合う。それは我々が小説の文体から彼女たちの姿を想像するのと同じ様に、我々の心を掻き毟るのだ。
人によってはその難解な映像を退屈に捉えると思うが、少なくとも映像の美しさだけは見て損はしないだろう。
2時間を包み込む独特の倦怠感は、大使夫人の中に眠る暴力的な欲求を揺り動かしていくのである。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-27 01:02:29)
3.主演のデルフィーヌ・セイリグが同じく主演した『去年マリエンバートで』に匹敵する幻惑度の高い作品。
これぞフランス映画的な、謎な空気に包まれた作品で、並大抵の相性では楽しむことのできない敷居の高い作品だった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2009-12-12 21:08:17)
2.《ネタバレ》 私もこれ、学生時代に日仏学院で観ました。たしか、英語字幕だったような。「何もない空間」で有名な劇演出家のピーター・ブルックが監督した『雨のしのび逢い』をデュラスは気に入らなくて(私は大好きですが)、自らメガホンを取り、その出来栄えは、あのゴダールもたじろいだという逸話を持つ作品だけあって、多少覚悟してはいたんですが、これほどまでに過激とは! とにかく画面に映っている女(椅子に座っている)と男(女の斜めすぐ後ろに立っている)は全くしゃべることも動くこともなく、そこにただ会話らしきものがかぶさるだけ。まさか、このまま終わりまで行く気か?と思っていると、とんでもない! 突然仕掛けられるデュラスならではの”情念の発露”に驚愕し、魂を打ち砕かれる。もうあとは、彼女の思うつぼ、なすがまま。まるで呪縛されたかのように手に汗握って画面にじっと見入る私がそこにいたのであった。お尻痛かったけど。 【なるせたろう】さん 10点(2003-11-05 16:16:14)
1.画面の外で交わされる、女ふたりのダイアローグ。画面内で繰り広げられる、静かだが情念に満ちた男女の愛憎劇。そして何より、物憂げで官能的でもあるあの音楽…。およそ、劇的とは縁のない悲劇ならぬ非ー劇的なアート作品ではあるけれど、一方でこれほど見る者に陶酔と、エモーションを与えてくれる映画もそうはないでしょう。小説家としてのデュラスも素晴らしいけれど、映画作家としてのデュラスもそれ以上に素晴らしいとぼくは信じています。永遠のマイ・フェイバリッツ、文句なしに満点! 【やましんの巻】さん 10点(2003-10-17 18:13:39)
マーク説明 |
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
4人 |
平均点数 |
7.75点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 25.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 1 | 25.00% |
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10 | 2 | 50.00% |
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【その他点数情報】
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