みんなのシネマレビュー

審判(1963)

The Trial
(Le Proces)
1962年【仏・伊・西独】 上映時間:118分
ドラマサスペンス法廷ものモノクロ映画ミステリー小説の映画化
[シンパン]
新規登録(2003-08-31)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-14)【イニシャルK】さん


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監督オーソン・ウェルズ
キャストアンソニー・パーキンス(男優)ジョゼフ・K
ジャンヌ・モロー(女優)ビュルストナー
ロミー・シュナイダー(女優)レーニ
オーソン・ウェルズ(男優)弁護士
エルザ・マルティネリ(女優)ヒルダ
マドレーヌ・ロバンソン(女優)Mrs. Grubaoh
フェルナン・ルドー(男優)The Chief Clerk
エイキム・タミロフ(男優)Bloch
ヴォルフガンク・ライヒマン(男優)
マイケル・ロンズデール(男優)
シュザンヌ・フロン(女優)Miss Pittl
原作フランツ・カフカ「審判」
脚本オーソン・ウェルズ
撮影エドモン・リシャール
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【クチコミ・感想】

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12.《ネタバレ》 カフカの意味不明(褒め言葉)な傑作小説をよくぞここまで映像化しましたよ。やっぱりウェルズは天才。 ストーリーはいきなり主人公が逮捕されるわ、次々と異様で不可解で意味不明でエロいナース服?姿の女の娘とチューだわウェルズが相変わらずデブ(ry とにかく不条理極まるカオスな映画だ。でもスゲー面白れえ。 ラスト・シーンはもっと謎だ。 文字通りドカーンとしたラスト。カフカはポカーンだろうぜ。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-15 23:09:19)

11.《ネタバレ》 原作は全くの未読なんでどんな話かは知らんけどこれは不条理すぎる。現実世界じゃこんなんねーだろな事はおいといてオーソン・ウェルズの世界観というか個性というか、モノクロ映画を通しての建物の中の雰囲気が異様すぎる。現実ではないのは当たり前なにこの怖さをよく表現できてるし一人の男が一夜にしてどん底に落とされた役をアンソニー・パーキンスが弱弱しくながらもいい感じに演じてました。結構すごいエキストラとセットの奥行き感はハンパないですが裁判なのに判決がどう出るかもう既に決まってるのは不条理の固まりすぎてもうなんも言えねーなー。 M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-23 10:45:39)

10.原作を妙に意識した結果、原作を超えられないことになってしまった典型の映画。ロミー・シュナイダーは良いと思う。 みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-03 11:28:33)

9.《ネタバレ》 原作に忠実な「映画化」の部分もあるのだが、基本的には大胆に映画の側からカフカ世界を作っていて、それが成功している。 ひと3さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-31 20:11:59)

8.《ネタバレ》 やたら広い空間と狭い通路の対比。空間と言うより空虚ですか。会社のオフィスが圧巻。仕事が終わり、みなが帰っていくシーン。ここは天井が高く、Kの部屋は反対にやたら低い。それに法廷のシーンの人々、あれ上の方まで全部本物だったんだろうな。そしてそれらをつなぐ無数の迷路や階段。子どもたちのざわめきの中を追われるように逃げていく。ま具体的な映像世界ということで仕方ないんだけど、もっと「手応えのなさ」みたいなものが、カフカでは欲しい。「世間」はハッキリと逃走を誘うように迫害してくるのではなく、柔らかく微笑みながら次第に身動きできなくしてくるものなのではないか。ラストをダイナマイトにしたのは、現代では直接ナイフで刺してもくれない原爆の時代だということなのかな。煙がちょっとそんな感じだった。ロミー・シュナイダーが鏡とガラスが交互になっている向こう側を駆け抜ける。ここらへんの顔のアップでのセリフのやりとりは緊迫。全体にあおるカメラ、だから天井がいつも抑圧してくる。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-11-07 10:55:19)

7.夢を彷徨っているような雰囲気。巨大な迷宮のような裁判所のセットがツボでした。そんな中オーソン・ウェルズの怪演も見事。「裁判」なのに「判決」シーン無しに即「刑執行」ってどうなの?とも思いました。 番茶さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-12 20:03:55)

6.同じカフカの『変身』でもそうですが、ある朝突然トラブルに巻き込まれる不条理劇は不可解で非現実的にしてリアル。暗闇に堕ちたようにもがく姿は人間の原罪について問うたのか、司法に対する皮肉なのか、この後台頭するナチスや複雑な現代社会の到来を予期したのか、多様な解釈が可能です。映画では現代性を持たせ職場での機械的な匂いや巨大なコンピューター、冷気が漂い閉塞感に満ち迷路のように迷い込み息が詰まるのは現代社会の息苦しさを象徴しているようです。特に不気味なのは画家の隙間だらけの家で見張るように覗く子どもたちの目、目、目!法廷でも大勢に囲まれましたが、大人に見られるより純粋な子どもに見られる方が罪悪を感じるようで居心地が悪いです。特異な世界を持つカフカ作品を映像化するなんて到底無理な話と思いましたが、個人的には映画のほうが好ましいぐらいで、どのシーンも強烈なインパクトを残します。 ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-07 18:29:08)(良:1票)

5.《ネタバレ》 巨大な迷宮のような、ひたすら不安をかきたてられる展開と、淀川長治さん風に言うところの「目で感じる」鋭い映像感覚が見事にかみ合って、2時間ずっと画面に釘づけでした。流れるような長廻しにもゾクゾクします(演劇畑出身の人はやっぱり長廻しを好むひとが多いですよね)。銀行や裁判所における没個性的な、虫みたいな群集の描写はフリッツ・ラングの『メトロポリス』なんかを思い出したりしました。 藤堂直己さん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-24 19:39:59)

4.不条理映画の決定版。何が何だかわかんないまま判決が下されて、地中に埋められるっていうのは怖過ぎです。出てくる女性たちも不気味な連中ばかり。ロミー・シュナイダー扮する手に「水かき」がある女っていうのは何かの象徴なのか? 放浪紳士チャーリーさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-14 11:13:59)

3.何て居心地の悪い映画だろう、まるで悪夢のようだ。人間なら誰しもが潔白ではないからこそ身につまされる。 かんたーたさん 7点(2004-12-04 19:23:59)

2.かのオーソン・ウェルズ監督作で見ましたが、カフカの不条理な世界は凡人の僕には理解できませんでした。アンソニー・パーキンスは僕にとってはもう、ノーマン・ベイツでしかないんです。 C・C・バクスターさん 3点(2004-06-10 01:31:16)

1.カフカは、ストーリーではなくシチュエイションの作家だと思います。この「審判」も妙に視覚イメージに訴えるものがあり、映画化というのは逆に難しいところ。映像化してくれる事自体はよいのですが、どうしても自分の持ってたイメージとそぐわない部分があるんです。第一、ヨーゼフ・Kがノーマン・ベイツなんでは、「コイツがそもそもノイローゼなんじゃねーの」という気がして、不条理劇に見えなくなってしまいました。ラストを変えたのも、うーん。どうかなあ。だったら映画全体をもっと原作と切り離して作っても良かったのでは?決して悪い作品ではないだけに、惜しいのです。 鱗歌さん 7点(2003-05-24 00:47:09)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.25点
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100.00% line
200.00% line
318.33% line
400.00% line
500.00% line
600.00% line
7758.33% line
8216.67% line
918.33% line
1018.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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