みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
181.この映画を何回見たことであろう。 まさか自分より早く中山美穂が亡くなるとは思わなかった。 この透明感のある姿とみずみずしい演技は永遠だ。 この作品が中山美穂にとって最高の作品であることは間違いない。 恋人が亡くなった後のストーリーだが、切ないなーー。 【SHOGO】さん [インターネット(邦画)] 10点(2024-12-22 14:11:43) 180.《ネタバレ》 ~Love Letter~恋文。愛を告白する手紙…って甘酸っぺーなーもう。 手紙文化が滅びつつある今でも、たぶん、まだ多少は使われるであろう“手紙で告白”という手段。 時代設定が私の世代に近く、回想シーンの学校風景から女の子の髪型まで、みんな懐かしく思えた。デジカメやカメラ付き携帯が普及するちょっと前って、ネットで検索しても当時の画像とかあまり出てこない。当時の写真とかは、まだそれぞれの家庭のクローゼットに眠っているんだろう。 樹たちの中学時代の描写がとても綺麗。自転車のライトで答案用紙見るシーンなんて、そんな体験が無くても懐かしさを感じさせる。薄氷の張る丘を滑り降りる樹の美しさも忘れられない。 家が国道になる…そうそう、札幌から小樽に向かう国道5号線はかなり危ない道で、昔は冬道の事故が多かったけど、私が免許を取る頃には走りやすく改装された。って聞いた記憶がある。 同じ顔の二人、同じ名前の二人、死んだ人に手紙が届き返事が来る。ちょっとしたミステリーが適度に興味をくすぐって序盤からグイグイ楽しめた。 タクシー運転手の「似ているなぁ…」はあったけど、博子は免許証の写真、卒業アルバムの写真を実際に見てるのに義母に「私に似てますか?」って聞く辺り、博子と樹はそんなに顔が似ているわけではないんだろう。実際に中山美穂が一人二役を演じているが、決して瓜二つとかではなく、二人はきっと空気や匂いなんかが似ていて、樹(男)は、そういう女性を好きになったんだろう。 主役意外の登場人物がしっかり描けているのも楽しい。強烈キャラ及川早苗は、彼女で一本映画が撮れそうだし、家の取り壊しは妥協できても、病院まで走るのは譲らないお爺ちゃんも面白い。 生徒全員を覚えている浜口先生は恩師の鏡。ネットが普及していないあの時代に、生徒のその後(しかも転校している)まで気に留めているなんてスゴい。 漫画やアニメっぽくもあるけど、登場人物のほんのちょっとした厚みが、それぞれの人にも物語や想いがあることを感じさせ、作者が書きたいメインテーマだけ強調した、その辺の物語とは一線を画す。 文通から中学時代の甘酸っぱい思い出を思い出し、実はその人が亡くなっていたことを後から知る。 最後、図書館の本にラブレターが挟まってる?と思ったが、貸出表の裏ってのがすごくイイ。誰も借りない本の裏に込められた想い。 仕事もサボりがち、実家からも出ていかない。日々を適当に生きていた樹の人生、ここから先大きく動き出すんだろうな。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2021-04-25 15:17:07)(良:1票) 179.良い雰囲気の話ですが、同姓同名であるべき必然性と、一人二役であるべき必然性が分かりません。むしろそうでない方が、深みのある話になったはず。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-03-16 02:44:04)(良:2票) 178.ストーリーは悪くないと思うのですが、関西弁のトヨエツが妙に軽薄で気持ち悪いのと、一方、中山美穂の陰湿な感じが作品を台無しにしている。酒井と柏原の高校生コンビは「白線」そのまんまで、まあ悪くはないのだが。 <追記>17年ぶりに再見。回想シーンがやや冗長で脚本が少々雑に思える部分はあるものの、「メメントモリ」テイストな死者を通じた交流と、自分の過去を振り返るという重層的な構成は中々よくできている。また、ネットやメールが流行るギリギリ直前だからこそ成立する物語で、現代では製作不可能な貴重な作品であり、デジタル化の進展により人間の情感もだいぶ変化したのではないのかと思わせられる作品でもある。ところで、図書館ネタって他の小説や映画等々で類似の設定を見かける事があるが、元祖はコレなんだろうか? 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-13 17:04:11) 177.《ネタバレ》 久々に気のきいた設定と凝ったプロットの良質な ラブストーリーに出会えました。現実離れしているとも言えますが、 フィクションが現実の世界に負けてしまっている昨今、むしろ新鮮 に感じました。閉塞感ただよう今の日本ではなく10年前にアメリカの 片田舎で見ていたら一層感動深かったと思います。小樽、神戸の冬景色 は不思議に温かかったです。博子と樹、秋葉と博子、樹♀と樹♂、のそ れぞれの心の機微が丁寧に描かれていましたね。樹が風邪で倒れる部分 のドタバタをもう少しどうにかしてほしかったのと、中学の思い出話や 秋葉さんの回想などで描写される樹♂がそれほど魅力のある男(死んで もなお博子が忘れられずに引きずっているほど)には思えないのが難点 といえば難点でした。 酒井美紀はどうも白線流しのソノコのイメージが強過ぎて(樹♂役の 柏原崇もハセベ君でしたし)ちょっと頭が混乱してしまいました。 【キムリン】さん [DVD(邦画)] 9点(2021-03-12 12:38:18) 176.《ネタバレ》 岩井俊二監督の劇場映画デビュー作とのことだが、冒頭の小樽の雪景色から既に美しく、この時点で映像的にはかなり引き込まれた。ほかにもカーテンから漏れる光など思わず息をのむ美しさで、かなり久しぶりに見た岩井監督の映画だったのだが、やはりこの監督の映画はその圧倒的な映像の美しさだけでも魅せるものがあると感じる。脚本的にも面白く、タイトルからストレートな恋愛ものを想像していたのだが、そうではなく、ヒロイン 渡辺博子(中山美穂)が死んだ恋人に宛てて出した手紙の返事が来るというミステリアスな展開で、そこから博子と彼女の死んだ恋人と同姓同名のもう一人のヒロインである藤井樹(中山美穂の二役)の文通が始まるというのが面白い。実は博子の恋人だった藤井樹(男)(柏原崇司)は中学時代に藤井樹(女)(酒井美紀)と三年間クラスメイトだったことが分かったあたりから始まる二人の中学時代の回想シーンからようやくラブストーリーらしくなるが、そこまでベタベタした感じはせずに見れたのは良かったし、むしろこの中学時代のエピソードのほうが現代のパートよりも話としては印象に残ってしまったくらい。藤井樹(男)が図書カードに自分の名前を我先にと書くのはちょっと「耳をすませば」を思い出してしまうが、でもそれがラストシーンにつながっているのも巧い。それにもとはと言えば博子が死んだ恋人に出した手紙から始まっているが、それは博子と藤井樹(女)の文通を経てここにつながるんだと思うとなんと巧いタイトルだろう。博子が死んだ恋人の友人(豊川悦司)に誘われて行った慰霊登山で恋人の死んだ山に向かって叫ぶシーンも一見引いてしまうようなシーンだが、恋人のことを一生懸命吹っ切れようとする博子の気持ちが伝わってきて切なかった。文通の中にも登場し、ここでも博子が叫ぶ「お元気ですか。私は元気です。」という言葉は何度も出てくるせいかとても印象に残った。流行語になっていてもおかしくないが、本作は日本よりも韓国でヒットしたとのことで、韓国ではだれでも知ってる日本語なのだとか。見る前に思ったよりも笑えるシーンが多かったのも良かった。突っ込みどころも多い映画ではあるが、岩井監督らしい独特の雰囲気も良く、間違いなくこの時代を代表するような佳作だと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-09-19 21:47:44) 175.《ネタバレ》 学校の図書室で見つけた読みたい本を貸し出しカウンターに持っていき、貸し出しカードを差し出す瞬間、一年先輩のあの人の名前があったときの高揚感を誰にも気取られないようにと、全神経を集中させた自分の高校2年の6月が蘇った私としては、無条件でたまらなく良い映画です。 「辛いで、博子ちゃん」のトヨエツ、「似てたら許せないです」のみぽりん。良かった。 でも一番良かったのは、 「あの子は幸せね。あなたにそんなに焼き餅を焼かれるなんて」とそれまで博子を見つめていた目をそらしてつぶやく加賀まりこの一連の演技・・・ 樹(♀)が「青い珊瑚礁」を口ずさんでいたら、違う作品になっていただろうな。 良かった。 【karik】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-06-18 21:42:21) 174.中山美穂のファンがその全盛期を堪能する映画。1人2役なのでかなり出づっぱり。ストーリー自体は全く面白くないが、中山美穂人気でお客さんが来るだろうということで企画が通ったのかなと思う。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2020-05-01 21:40:01)(良:1票) 173.数年ぶりに「Love Letter」を観て、映画の中の登場人物たちと同様に、記憶が揺り動かされながら、幾度目かの感動に包み込まれた。 中山美穂が一人二役を演じるこの映画は、彼女が演じる二人の女性、渡辺博子と藤井樹が主人公である。 数年ぶりの鑑賞で、この二人の主人公の存在感と、ストーリーにおけるバランスが奇跡的なまでに絶妙であることを改めて感じ入った。 「拝啓、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です。」 という主人公(渡辺博子)が亡き婚約者に送った手紙の一節は、そのままクライマックス(トヨエツが言うところの“いっちゃんええとこ”)におけるエモーショナルな感情表現として使用される。 彼女は、届くはずのなかった手紙のやりとりを通じ、それをきっかけとして、ようやく塞ぎ込まれていた自らの感情を吐露し、解放することができたのだ。 そのクライマックスまでの大筋だけを表面的に捉えると、この映画の主人公は渡辺博子に見えるだろう。 だが、そこに藤井樹というもうひとりの女性の人生と記憶が重なってくることで、この映画はまさに奇跡的な物語を紡ぎ出す。 わけの分からぬ手紙を受け取ったことから、主人公(藤井樹)は、遠い記憶の中の或る男子の眼差しと、自らの人生における「死」にまつわる思い出に再会する。 徐々に蘇っていく記憶は、光となり、熱となり、痛みとなり、彼女を覆い尽くす。 失った大切な人物の記憶を辿る物語から、失ったことすら気付いていなかった記憶を取り戻す物語が、連なり、並走する妙。 普遍的な「死」と、奇跡的な「邂逅」が織りなすその物語は、25年という年月を越えて変わらず僕を包み込んだ。 今の時代に、このストーリーを紡ぎ直そうとも、成立しない要素は多い。 卒業アルバムの住所録も、図書室の貸出カードも、インスタントカメラも、あるいは「手紙」すらも、過ぎ去りし時代に取り残されたエッセンスだろう。 ただ、だからこそ、この映画が描き出しているものはもはや永遠なのだろうと思う。 時の流れの中で埋もれていた記憶は、ふいに顔を出し、感情を揺さぶり、光り輝く。 僕にとってこの映画は、そういう「記憶」そのものだ。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2020-04-21 21:29:23)(良:5票) 172.《ネタバレ》 ずっと観たい観たいと思っていて、やっと観ることができた。 博子からの手紙をきっかけに、樹はかつての同級生との恋を思い出し、その死を知る。 「失われた時を求めて」に込められた思いに気づいた高校生たちが訪ねて来るシーンは、本当に美しい。 貸し出しカードを裏返す前から、不覚にも涙がこぼれてしまった。 彼の思いが伝わるべきタイミングは、中学生の時ではなく、今だったんだろうな。 あの時気づいていても、北海道と神戸では忘れていくしかない。 でも、大人になった今、なんだかパッとしない彼女の人生に、彼のラブレターは大きな力を与えてくれるんじゃないかな。 伝わって良かったな、少年。 君、なかなかやるじゃないか。 そして中山美穂の横顔に加点。 【roadster316】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-04-13 00:32:06) 171.《ネタバレ》 「拝啓藤井樹様。お元気ですか?私は元気です」――。かつて恋人を山で失くし、失意の中に生きてきた神戸在住の女性、渡辺博子。彼の三回忌の法要に参列した彼女は、偶然目にした卒業アルバムで彼の当時の住所を知る。懐かしさから、博子は何げなくペンを手に取ると、彼に届くはずのない手紙を書くのだった。ポストに投函されたそれは、誰にも読まれることなく送り返されるはずだった。だが、手紙は何故か、北海道の小樽に住む彼と同姓同名の女性、藤井樹の元へと届けられる。「拝啓渡辺博子様。私は元気です。でもちょっと風邪気味です」――。ちょっとした悪戯心から樹はそう彼女に返信を書く。そうして何気なく始まった、見知らぬ者同士の文通。何度もやり取りされる中で、次第にそれは今はなき天国の彼の思い出を鮮やかに蘇らせるのだった。時を超えた二人の思い出はやがて、都会の片隅に小さな奇跡をもたらすことに……。映像作家、岩井俊二監督の長編映画デビュー作となる本作、今更ながら今回鑑賞してみました。結論を言います。素晴らしい作品でした。今まで観ていなかったことを激しく後悔。もう全編に渡って横溢する、このキラキラと光り輝くような豊かな詩情性に完全にやられました。白を基調とした美しい映像に一部の隙も無い完璧な構図、そして気品あふれるクラシカルな音楽ともはや魔法のような美しさにいつまでもずっと浸っていたいと思わずにはいられません。最初はあり得ないストーリー展開に戸惑わせつつも、真相が明らかになれば誰しも納得できるというこの考え抜かれた脚本も見事としか言いようがない。神戸と小樽で暮らすそっくりな風貌を持つ二人の女性、同姓同名のクラスメイト、肺炎で亡くなった父、本当は嫌いだった松田聖子の歌、暗い夜の駐輪場で自転車の淡い光に照らされた二人、誰も借りたことのないマイナーな本の貸出票に書かれた幾つもの彼女の名前、そして最後に彼が借りた『失われた時を求めて』に隠されていた秘密……。散りばめられた細かなエピソードの一つ一つに至るまで監督の才気が漲っていて、その完成度の高さには言葉を失ってしまいます。ただ一つ惜しいのは、豊川悦司の関西弁がいまいち嵌まっていなかったことぐらい。それ以外は、この洗練された美しさに今さらながら脱帽。若き岩井俊二の豊かな才能が完全に開花した、聞きしに勝る傑作でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-02-29 17:36:15)(良:1票) 170.《ネタバレ》 ちょっと都合よすぎてリアリティなかった。 「風邪を早く治してね」って粉薬を手紙に入れるなんて、気持ち悪すぎ!怖いよ。 3年間同じクラスって配慮なさすぎ! 冷やかしとかあるのも知ってるだろうし、やりにくいでしょ! 自分の答案が違うってすぐ分かるでしょ!点数離れ過ぎ 吹雪の中、41度の高熱を出した孫を背負って40分離れた病院に80歳近いおじいちゃんが担ぐなんて無理ありすぎ! (そもそも、風邪のくだりは必要だったのかと思う・・・) そして、トヨエツの関西弁が気持ち悪過ぎ! でも、中学の時のエピソードと、図書カードの落ちは、嫌いじゃないかな。 自転車のライトで答案を照らしているところは、笑えた。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-03-31 12:08:42)(良:1票) 169.《ネタバレ》 中山美穂の一人二役はどっちがどっちか非常に判りづらくマイナス要素。おじいちゃんが41.8度もある娘を背負って吹雪の中をおぶっていくのは無謀過ぎますね。綺麗事にしてますけどこれはただの殺人行為。漫画のワンピースで同じようなシーンありましたけど漫画だから許されるのでこういう映画でやられると引きますね。映像は綺麗ですし、最後の手紙が栞というのは好きですけど、リリィシュシュと同じく自分には合わない映画でした。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-01-17 23:24:24)(良:1票) 168.《ネタバレ》 雰囲気の良い映画です。中山美穂さんも若くて魅力的ですね。設定もなかなか面白いと思いますが、同姓同名が同じクラスになるのは1学年1クラス以外はあり得ないのではないでしょうか? 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-06-05 23:08:47) 167.中学時代に観ておきたかった。ただ、酒井美紀と鈴木蘭々はどうみても高校生や。他の子はめっちゃ子供やのに。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-03-15 18:57:51) 166.《ネタバレ》 以前から一度観たかった作品。中学時代の酒井美紀、柏原崇が初々しくて良いですね。互いが気になる存在になのに、(自分自身にも)気づかないフリをしている二人。 光あふれる白いカーテンの舞う図書室、賑やか&静寂な木造校舎、自転車置き場など学生時代を思い出して懐かしい気持ちに。 この時代の中山美穂はショートヘアも似合っていて魅力的。こういうさらっとした、いい女風でない役の方(モテ役だとしても)が中山美穂は向いている気がします。 山に向かって叫ぶ「お元気ですかー」に冷めた引いたという感想も少なくないようですが、亡くなった人へ気持ちをぶつけるのってハタから見たら、きっと滑稽なものなんでしょう。でもその滑稽さが逆にリアルだと私は思いました。 (最初のとっかかりは彼に手紙を出してみようという博子の思いつきでしたが)彼の好きだった二人の女性が、いたずらっ気のある彼に導かれ、徐々に穏やかに幸せな方向に進んでいくように感じました。 【nina09】さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-05-17 20:22:10)(良:1票) 165.《ネタバレ》 ラストシーンが微妙にいい。二人居るヒロインを一人二役、かつそのうちの一人の役を二人の俳優が演じることの意味。高校時代の自分への(死んだ樹君が描いた)似顔絵が出てきたのが届けられるという感傷的なシーンなのだが、中山美穂にではなく酒井美紀に似た似顔絵なのである。つまり中山美穂(樹役)にとって自分に似ていない(博子役の中山美穂にとっては似ていてはガッカリなのである)のが似ていることの証であるというこのちょっとしたズレが、観客にとっての戸惑いでもあり感傷を強めることにもなる。『花とアリス』と双璧の岩井俊二の傑作。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-04-17 10:43:37) 164.序盤は何をやっているのかまったく理解できず、「あ、そういうことか」とようやく理解できたのは、30分が経過してから。 映画の一人二役って、本当に安っぽい。せめて髪型やメイクを変えるとか、その程度の工夫ぐらいはしてほしい。 手紙のアイデアは面白く、先の展開に期待を持たせたものの、中盤からはなぜか主役が交代。 いや、どちらも同じ女優さんが演じているから、どっちでもいいでしょってことなんだろうけど、最初のヒロインのほうは伏線を回収できていないし、何だかいい加減だなぁという印象。 結局ラストのオチも、居酒屋あたりで「いい話だね」で終わりそうな軽いものになってしまった。 映像と音楽はいい。雪景色が作品全体に心地いい透明感を与えているが、内容も透明さいっぱいの作品でした。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2015-05-25 02:53:08) 163.役者の演技や演出、言葉運びが”演技演技”しすぎていて、少し違和感がある。 小説版は結構胸に迫るものがあったので、脚本は悪くないのだろう。そしてさすがの岩井俊二、雪降る映像も非常に美しい。 しかし、いかんせんトヨエツも芸人の宮迫にしか見えないし、なんか今観るとこっ恥ずかしい映画。90年代の雰囲気は良く出ている。 【ポン酢太郎】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-12-01 20:55:54) 162.違和感満載の映画でしたが、ストーリー根幹の発想とラストは良かったです。切ない思いは伝わってくるので、ファンタジー色をもっと前面に出しても良かったのではと思います。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-19 19:56:32)
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