みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
398.《ネタバレ》 修道院で手がつけられないほどのお転婆で、なおかつ自然児でもあった主人公が、厳格な父の規律に縛られて生活している子供たちを解放してあげようと奮闘する前半。そして後半では、人間らしい気持ちを取り戻した子供たちの父親が、今度は市民たちを規律で縛ろうとするナチスに抵抗して、祖国オーストリアに培われた自由な文化や誇りを守るために、その支配下から逃れようとする。前半部と後半部の、このテーマ上の有機的なつながりが、あまりに歌や踊りに比重が置かれすぎるためか、やや見えにくくなってしまってる気もする。前半は楽しいのに後半が暗くて重たいだとか、逆に後半は見応えがあるのに前半部が漫画じみているだとか、あるいは、お転婆な設定のわりに主人公はかなり理知的なんじゃないの?とか、そのへんが破綻してるように見えてしまっても仕方ないかも。とはいえ、ミュージカルが苦手な私でもとりあえず楽しむことはできました。なによりトラップ大佐がとても魅力的!実際のオーストリアでは、ナチスの併合に対する抵抗はそれほど強くなかったらしいし、トラップ大佐の人物像がよくもわるくも現実とずいぶん違っているとかいう話もあるらしいけど、かりにそれらがフィクションだとしても、祖国の文化や自由を愛し、芸術的な素養にも富んだ誇り高い男性像はとても素敵で、素直に惹かれました。前妻を失った彼の傷心が、なぜ子供たちを規律で縛ることになってしまったのか、そのあたりの彼の心情を少し垣間見せてほしかった気もしますが・・。大佐を演じたクリストファー・プラマーが当時若干36歳だったというので驚きです。 【まいか】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-07-02 18:14:31)(良:1票) 397.《ネタバレ》 数年前映画館でも観ましたが、ウエストサイド・ストーリーのリメイクを観たついでにもう一度鑑賞。 当初、それほど興味のあった作品ではなかったのですが、これは名作と気づくまで時間がかかりました。 まず、ドレミの歌関連の緩~い楽しい映画だと思っていた初回鑑賞時。全くの認識違いで、 ナチに飲み込まれて行くオーストリアの話だったことで俄然興味沸きました。 当時の空撮はドローンも無いでしょうに、それはそれは雄大。あれだけで一見の価値あり。 そしてジュリー・アンドリュースの歌唱力、演技力、ともに魅力に溢れており、後半の完璧ともいえる構成、 ラストまで夢中で観ました。 史実との違いも調べてみるとなかなか面白いです。実際は亡命前から結構有名な合唱団だったんですね。 トラップさんも財産を失ってたらしく・・・。原作者であるマリアさんは大佐の描き方に不満を持っていたらしく。 それはさておき、もう二度と作れないタイプの作品だと思いますね。傑作。 【大治郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-02-14 10:16:00) 396.《ネタバレ》 始まりから心が震えた。 子供の頃に何回も見た映画を30年ぶりに鑑賞。子供たちが歌を歌って楽しそうな映画というのが当時の印象だったので、大人になった今見ても、評価はよくても8点くらいだろうと予想してみた。 しかし、高原の中で美しい歌声でマリアが唄う情景に最初から心が震えた。 うちのステレオに感謝したことはなかったが、サウンドオブミュージックを良質な音でお届けしてくれたステレオにこの日はすごく感謝した。 何回も心が震えて泣きそうになった。 何だろう、子供のときは、歌が楽しいということしか理解できなかったが、大人になった今見ると、情景、マリアと大差に恋が芽生えていくところ、男爵夫人が気づいていくところ、政治的背景、他にもこの映画を素晴らしくしている部分が多いことに気づく。 もちろん歌も異常に素晴らしい。 恋愛部分と政治的背景はすごく楽しめた。一番最後、音楽会にでてからスイスに逃げるところ、修道院に隠れて身をひそめる一連場面は、すごくドキドキした。リーズルの恋も終わる。 そして、マリアの歌声はもちろんすごく美しい、さらにトラップ大差の歌声はずっと聞いていたいほど美しい、エーデルワイス、すごく好きだ。 素敵な歌も多い、有名なmy favorite thingsやI'm sixteenはもちろんのこと、修道女がマリアを励ますときに歌い、クライマックスの山を登っているところでも流れていた、すべての山を登れみたいな歌もめちゃめちゃ良い。 この映画は、間違いなくこの後何年も何年もずっと愛されていく映画だ。 何だろう、こんなに素晴らしい映画を本当にありがとう。 クリストファープラマーがつい先日亡くなり悲しかったが、この映画の中でずっとずっと生き続けていく。 初めて10点をつけます。 最高の映画です。 【ブリーバンデカンプ】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2021-03-07 09:06:40)(良:1票) 395.《ネタバレ》 歌、踊り、愛、笑い、サスペンス、別れ、あらゆる要素がちりばめられ、文字通りのミュージカル映画の金字塔!かれこれ20回近く見ていてセリフもほぼ暗記しているくらいで、未だに私の中でベスト1。文句なしに満点。 【黒部の太陽】さん [DVD(吹替)] 10点(2021-01-10 10:23:42)(良:1票) 394.《ネタバレ》 オーストリア旅行前に予習で見ておいたのだが、3時間があっという間だった。戦争に突き進む暗い時代に立ち向かうように、歌と音楽の持つ力がなお一層際立つ。ジュリー・アンドリュースもクリストファー・プラマーもたいへん魅力的であり、ところどころに挟み込まれるユーモアが絶妙(特にラスト直前の修道女の懺悔の下り!)。ロケ地全てに行けてはいないが、あの情景をリアルに見たときの感動は映画を見る前よりも違ったものになったのは感慨深かった。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-11-27 21:49:52) 393.小学校の時に見たのが初めてだった。 戦争の事が何も分かっていなかったのだろう 楽しいシーンと、そうでない暗いシーンに どう反応して良いのか不思議な心持ちだったのを覚えている。 しかし、忘れられない映画の1つに違いない。 ジュリー・アンドリュースの名前は 一番初めに覚えた外国の女優さんで、 そのインパクトは今も鮮明に覚えている。 【プエルトガレラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2020-10-18 14:54:42) 392.《ネタバレ》 小学生の時 「ドレミの歌が出てるんだよね、見ておくかな」 …と、たまたまTVでやっているのを見た。 でも当時、ドレミの歌以外は興味なく、キザっぽいオジサンが「え~でるわぁいす♪」なんて歌ってるのを見てもピンとこず、ましてや後半の政治色の強いあたりになってきたらわけが分からなくなって、”面白くない映画”のグループ入りになっていた。 (といっても小学生なので、映画といってもTVで淀川さんや水野さんがナビゲーターをしていた映画番組で放送された中でのグループ分けだが…笑) あれから30年。 今や、ナチスが絡む映画も大好きで、ミュージカルを含めて映画音楽の作品に寄与するパワーも理解し、また最近は若手俳優より渋い熟男な俳優が好みになってきた私が今、この作品がたまたまTVでやっているのを 「昔つまらないと思ったけど、いちおう有名な映画だし、見ておくかな」 程度の期待値であらためて鑑賞した。 それが何という事でしょう!! 見終わって「こんなにステキだったなんて!今日から”面白い映画”のグループに移動!」となった。 小学生の頃は見るのをやめてしまった後半も、ナチス関連の物語が好きな私には何の抵抗もないどころか、政治色が濃いというほど違和感があるものでなくむしろ「ワケあり一家の夜逃げドラマ」のような軽い仕立てになっていてその違和感もなかった。 まず、冒頭の丘の上に立つマリアにはるか上空から俯瞰でグワーっと迫っていく、あの場面でツカミはOK。当時はドローンなんてのもないわけで、ああいった演出を当時やることには相当勇気と予算が必要だっただろう。 「私のお気に入り」という歌は、どこかで聴いたことのある… そう、JR東海のあの印象的なメロディではないか。(この歌が文字通り私のお気に入りとなった) そして、小学生のときは”キザなオッサンが歌う退屈な歌”だった「エーデルワイス」は、魅力的な熟男(今となってはかなり私好み。うふふ。)が歌うマロヤカなメロディとして私の心をわしづかみ。 (ちなみにこの歌、学校の音楽の授業で日本語で歌った時はシンプルな”お花の歌”だと思いこんでたが、エーデルワイスはオーストリアの象徴であって、反ナチ&オーストリア愛国者の彼が歌う愛国の歌だったのですね) さらに、「さよならの歌」もまた、子供たちならではのユニークな演出コミでチャーミングなナンバーであった。 当初は子供がなぜ7人も!?と思ったが、ようはコーラス編成や、さよならの歌での演出で、最低7人のセットである必要性があったわけだ。 深読みすれば”7人の子とマリアを足して8人=音のオクターブ(8)”を象徴したかったのではないだろうか? 最後に主人公たちにおとずれた危機からの脱出に、シスター達が一役買っていたのは思わずニヤリ。 あまりにも有名で評価の高い映画だが、歌よし・俳優陣よし・ストーリーよしの三拍子がそろって大傑作であることは、やはり間違いない事実だと分かった。 【フィンセント】さん [DVD(字幕)] 10点(2020-10-17 09:50:15)(良:2票) 391.名作として名高い本作、ミュージカルだと思ってバカにしてたら、家族、恋愛、戦争..こんなにまともな物語だったとは、知らなかった..良作 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-02-16 21:40:43) 390.《ネタバレ》 ドレミの歌の英語版あんねんや!とか子供ながらに思ったのを記憶している。。。 【ないとれいん】さん [地上波(吹替)] 7点(2019-03-20 12:09:09) 389.《ネタバレ》 歌の持つ力、音楽の持つ力を高らかに讃美し、正面からそれを描ききった制作者の誠実な姿勢が美しい。登場人物のテンションと熱気が、オーストリアの雄大な風景に少しも負けていない。●再見して気づいたのですが、冒頭の高原のシーンから、嵐の夜に寝室で子供たちと語り合うシーンまでが1時間弱(全体の3分の1)。しかし、実はこの間、作中の時間は2日間しか経過していません。この一つ一つの丁寧さ、そしてそこから窺える登場人物に対する制作側の愛情といったものが、作品を後世に残るものたらしめたのだと思います。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-28 02:10:03) 388.反ナチズムで、人生を賛美する良い映画だったが、冗長。ドレミの歌のみ記憶に残る。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-12-24 18:55:37) 387.主人公と子供・彼氏が仲良くなる過程は微笑ましくのびのびと観られた 【Ren】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-11-19 14:26:47) 386.《ネタバレ》 名作の呼び声高いことは知りつつも、長尺かつ「ただ主人公や子ども達が脳天気に歌いまくるミュージカル映画」 という先入観があったため、今に至るまで鑑賞の機会を逸していた。 しかし、鑑賞後は一転その浅はかさを悔やんだ。 まず冒頭の空撮からのオーストリアの素晴らしい風景、そして丘に立つマリアにクローズアップしての主題歌への流れは、 聞きしに勝る映画史に残る名シーン。 ストーリーは確かに予定調和的ではあるが、純粋で天真爛漫なマリアが音楽を通してトラップ家に影響を与えていくプロセスは、 わかっていても心惹かれる。 そして何と言っても、劇中歌のほとんどが耳に馴染みがあるナンバーばかりで、これらの楽曲がもつ力こそが、 本作を名作たらしめているのは疑いない。 鑑賞後も頭の中でリフレインするような不思議な魅力を持っている。 また、ジュリー・アンドリュース演じる外連味のない生き生きとしたマリアも、クリストファー・プラマー演じるトラップ大佐の豹変(笑)も、 観る者すべてを惹きつける魅力がある。 さらに、本作が不朽の名作たりえる理由として、背景がナチスドイツによるオーストリア併合という、戦争の暗雲がたちこめる時代であることがあげられる。 そのことが歌や音楽の持つ力をコントラストとして際立たせることに成功しており、ありがちなハッピーエンドにとどまっていないのだ。 男爵夫人や長女の恋人も含め、本作にはいわゆる悪人は登場しない。それぞれが時代の波に押し流されながらも、懸命に生きている姿が活写されており、暗い背景の割に後味がいい。 監督と役者、作曲家など、溢れる才能が結集して創られた傑作というのはそう易々と作れるものではないが、本作は紛れもなくそれにあたるだろう。 本作は、いつの時代においても、愛や音楽が人々の喜びであり希望であることを高らかに歌った人生の賛歌であり、 これからもずっと残っていくであろう不朽の名作である。 【田吾作】さん [インターネット(字幕)] 10点(2018-07-11 16:28:44)(良:2票) 385.《ネタバレ》 小学校の音楽の授業以来に見てみた。古い映画はなんとなく敬遠している節があったんだけど、これを借りて思ったのはBlu-rayの綺麗さ。映像もすごい綺麗だし、音も良いしで見やすかった。そして肝心の映画はというと、超名作。ドレミの歌、エーデルワイス、My favorite songs等、この映画の音楽は半端ではない。オーストラリアの美しい風景で伸びやかに歌う姿は、そこに多少の誇張こそあれど見ていて気持ちの良いものだった。最後は追われて国を出るという結末ではあるものの、音楽が持つ力みたいなものが伝わってきた。これは名作。 【lalala】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-01-30 09:43:00)(良:1票) 384.超有名作品だから、「子供の時に見たことあるはず」と思っていたが、まったくの初見だった。 能天気映画というイメージがあって、実際ストーリーは日本アニメ真っ青の飛び方するんでビックリ。 でも、時代背景は重い重い。 「これアメリカ映画だろ?ドイツ併合直前のオーストリアなんてデリケートな時代を、アメリカが撮っちゃっていいのかなあ」なんて、余計なことを考えてしまった。 上映時間が今の自分にとっては長すぎて、全編を集中して見ることができないからだ。 それでも、歌のシーンのいくつかではシビレた。特に、ドレミの歌には鳥肌と落涙だった。 【まかだ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-12-10 22:28:24) 383.《ネタバレ》 成る程。これは評判通り。 ドレミの歌、エーデルワイスなど子供の頃に音楽の授業でよく慣れ親しんだ曲ばかり。 恐らく皆様とは見るところが違うのだろうが略奪愛は納得してない。何も悪いことしてない男爵夫人がカワイソウだ。それなら子供に愛情持って接することができない等の描写を取入れ憎まれ役にすべきだった。それ以外は愛嬌あって好印象。とくに兄弟姉妹の末っ子のブサカワいい感じ。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-09 10:20:27) 382.規律や戒律は人情味を持ち合わせている上に成り立つ事を、大佐、子供たち、マリア、院長の関わりから再認識させられます。明るく、大らかに振舞う事は勇気がなければ出来ません。次世代に語り継ぎたい名作です。【2017.8.20追記】ここ3ヶ月クリストファー・プラマー出演作品を鑑賞して満を持しての再見。感慨無量のひと時に酔いしれました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-20 01:38:56) 381. 映画ブルースブラザーズには有るけどサウンドオブミュージックには無いものと言えば何でしょうか。 1997年。日本から遥か数千キロ離れたジョホールバルの地で、野人岡野が決めた決勝ゴールにより、日本サッカー界が初めてのワールドカップへの出場権を手に入れたその瞬間、日本中のサッカーファンが狂喜乱舞しました。その喜びを表現するために各人が様々なリアクションをとったわけですが、共通するのは「体を動かした」「言葉というよりはフィーリングを叫んだ」というものでした。何でもあの試合の視聴率は47・9パーセントだったそうです。日本の総人口を大雑把に1億2000万人だとすると、約5700万人以上があの瞬間を目の当たりにしたことになります。それほど多くの人間がいたにもかかわらず「ゴールが決まった瞬間に思わず我を忘れて歌を唄いだした…」などという人はおそらくたったの一人もいなかったはずです。人が5700万もいたのにですよ。 グルーヴです。この映画の中で子供たちは歌など歌っていません。歌という名のご主人様に仕える忠実な召使となっているだけです。また、上記の理由により「ミュージカルシーンに自然に入る」というのは必ずしもミュージカルにおける最重要ファクターというわけでもありません。いかに自然に入るか、よりも、いかにセンス良く入るか、の方が重要なんです。場合によっては「え!そんな入り方するの?」という入り方の方が正解だってケースもいっぱいあるんですよ。 あとですね、この映画の中でかなり(一番?)人気の高いオープニングのシーンですが、ああいうのはプロモ映像的に良いシーンと言うのであって、ミュージカル的には普通のシーンです。例えばアニー(1982年版)という映画がありますよね。で、あのアニーという女の子はぶっちゃけ可愛くないですよね。そしてあの孤児院もまた小汚いところですよね。しかしそれがミュージカルになった途端に人も物も急に魅力的なものに化ける訳です。「元々美しい場所に美しい人がたったかた~っと走ってきて美しい声で歌い始める…」とか、そら見栄えの良いシーンになって当たり前です。こういうのはセンスの良いシーンとは言わない。その他のミュージカルシーンでも「もっと驚かしてくれよ」という不満がいっぱいありました。 【バーグマンの瞳】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-04 14:42:10) 380.《ネタバレ》 先日、久しぶりに再見しました。やっぱり10点を付けます。 他愛無いストーリーなのです。嫌な奴だった大佐は急に頼れるイイ奴になるし、そんな奴にコロっと惚れる主人公はチョロい乙女の典型だし、問題児っぽく登場した子供たちもいきなりイイ子たちに変身するし…。でも、ミュージカルに深いストーリーは不要。その見本のような見応えなのです。歌唱シーンへの移行に不自然を覚えないと云う意味で、ミュージカルが大の苦手な私がすんなりと観られるだけでやっぱり凄い作品だと思います。 今回、伯爵夫人の潔さに感心しました。人物像として最もしっかり描かれているのは、実はこの人かと。彼女がひねくれた人だったらこのストーリーは成立していないですよね。 それと、映画で見せられた風景でいつか訪れてみたい場所のナンバーワンが未だにここです。森と湖と草原。本作以降にも美しい風景はたくさん見ていますが、やはり若い頃に覚えたインパクトは色褪せないようです。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2017-05-16 02:18:56) 379.ミュージカル映画という、伝統的ながら変テコリンなジャンル。その中ではたぶん、かなり取っつきやすい作品と言っていいんでしょう。耳になじみのある曲が続々と登場して、それだけでも親しみやすいし、ラストには脱出劇のサスペンスもある。私もたぶん、最初に触れたミュージカル映画って、コレだったと思います。 で、いきなり何ですが、ジュリー・アンドリュースの髪型、なんか変ですよね(笑)。ギターを抱えた姿など、ひと頃の漫才師みたい(かしまし娘とかちゃっきり娘とか)。しかし実際、彼女の元気いっぱいな様子とも相俟って、とても若く見えます。トラップ家に向かう場面の、ほとんどヤケクソみたいな歌いっぷりと、到着して大邸宅を前に立ち尽くす姿とのギャップが、可愛くも可笑しくって。 その純朴そうな彼女を見ていると、つい、こんなトラップ親父になんかダマされるな~と言いたくなってくる。クリストファー・プラマー、端正な顔立ちに威厳をみなぎらせ、何かとキビシイことばかり言いながら、実際には歌えば上手いしダンスもするし。何だか妙にモテるしなあ。こういうのは絶対、女性の敵だ!と言いたくなる、要するに「男性の敵」なんですけれども。そもそも、ですね、まずこっそり恋人と会う長女が雨にズブ濡れになり、次に、ボートから転落して7人の子供たちとマリアが濡れ鼠になる。と来りゃ、クリストファー・プラマーだって、彼らの仲間に入るには、一度はズブ濡れになって見せる、という「通過儀礼」を経験するべきだと言ってやりたいところ、しかるにこの色男は、「私はすでに“水も滴る”イイ男ですから」と言わんばかりに、水も被らず澄まし顔。まあ、彼までビショビショになったのでは、完全にコメディになっちゃいますけどね。 楽しい歌にダンスを、これでもかと繰り広げつつ、最後に映画に暗雲が漂ってくる、そこがまた良くって。同じ歌が、状況によって、異なる印象で聞こえてくる、ってのが面白いところ、かつ盛り上がるところ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-03-05 08:34:18)(良:1票) (笑:1票)
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