みんなのシネマレビュー

ある女流作家の罪と罰

Can You Ever Forgive Me?
2018年【米】 上映時間:106分
ドラマ実話もの小説の映画化
[アルジョリュウサッカノツミトバツ]
新規登録(2019-11-30)【かたゆき】さん
タイトル情報更新(2020-02-04)【HRM36】さん


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監督マリエル・ヘラー
キャストメリッサ・マッカーシー(女優)リー・イスラエル
リチャード・E・グラント(男優)ジャック・ホック
ベン・ファルコーン(男優)アラン・シュミット
スティーヴン・スピネラ(男優)ポール
脚本ニコール・ホロフセナー
製作ボブ・バラバン
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【クチコミ・感想】

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5.映画の話としては面白かった。 実話ベースという意味でもスゴかった。 問題は主人公(ともう1人)の人間性。 「ワルいオバさん」という共感性が低い点。 悪い意味でブレないので、人物像を受容できるかどうか。 個人的には共感ゼロでした。 原題が「私を許してくれますか?」だけど、 とてもイエスとは言い難いです…。 愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-07 19:58:38)

4.人間の業というか、落ちぶれて!と。考えるだけでも恐ろしくなるのですがこちらは実話。堕ちるのは簡単でも食べていくのは容易くない。そこをうまーく、メリッサが演じています。丁寧に。普段の彼女のドタバタ劇や化粧っけから想像できないくらいで奮起する、犯罪のダークサイドに堕ちるのって恐ろしいですね。 HRM36さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-04 11:38:25)

3.《ネタバレ》 そりゃいけないことだとは思いますよ、詐欺ですし。これFBIの管轄になるんですね でもその手紙の内容は皮肉で辛口で相当おもしろかったんだろうな、担当弁護士も絶賛してましたし。 伝記小説に拘らず、雑誌の辛口コラムなんかをやったらかなり受けただろうに。 リーとジャックの関係がへんに感情的、感傷的じゃないのがいいです。 同性愛者同士らしい男女の関係みたいなね。 大げさな演出もなく淡々としている、でも冬のニューヨークの街がとても魅力的に撮れていて なんだか昔よく話題になっていたインディーズ映画を観ているようでしたね。 ニューヨークの街とジャズですね、いい雰囲気です。 リーの判決前の陳述内容がよかったです、あれで私は「リーは大丈夫だ」と思えたのです。 ハチワレ猫の鳴き声がかわいかった、編集者のパーティでかかっていた曲が ロキシー・ミュージックの「セイム・オールド・シーン」で懐かしかった。 リチャード・E・グラントは年をとったら毒が抜けたというか嫌味っぽさが薄くなって 善人役が似合うようになったなあ。 envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-23 23:51:46)(良:1票)

2.いや~、これは納得が行かないけど面白かったですよ。 売れなくなった作家が著名人の手紙やサインを捏造するなんて私には絶対許すことができません。 実は、最近気になることがあるんです。 オークションサイトでフレディ・マーキュリーを含むクイーンのメンバー全員の直筆サイン入りのレコードが 5千円から3万円で落札されているんです。 それで調べていくと、同じ出品者から幾つものサイン入りレコードが落札されているんです。 物凄く怪しいんです。 本物かどうかなんて分かる訳がありません。 因みにクリントイーストウッドの直筆サインは鑑定書付きで500円でした。 話を元へ戻します。 今回の映画、被害者はコレクターだけという小さい規模ですが、FBIが関与するだけあって重罪だと思います。 だけど、こうして映画にしてしまうと、登場人物の人間臭さが随所に感じられて、かつスリルがあるんです。 愛する家族のために麻薬精製に手を出してしまう男を描いたドラマ「ブレイキングバッド」に似ているんです。 主演をジュリアン・ムーアにせず、メリッサ・マッカーシーにしたのは正解だと思います。 レビュー数が少ないですが傑作だと思います。 クロエさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-01-19 10:00:54)(良:1票)

1.《ネタバレ》 彼女の名は、リー・イスラエル。かつて一冊だけベストセラーを出したものの、その後はずっと鳴かず飛ばずの落ちぶれた毎日を過ごしている伝記作家だ。生来の酒癖の悪さから友達は一人もおらず、長年連れ添った恋人にも捨てられ、唯一心を許せるのは年老いた飼い猫のみ。お洒落もせず髪の毛だっていつもぼさぼさ、おまけに酒が原因で唯一の収入源だった仕事も首、家賃は何か月も滞納、愛猫の治療費すらままならない。そんな酒浸りで八方塞がりの彼女が、生活のために犯した犯罪――。それは、有名人の遺した手紙を捏造してコレクターに売りつけること。著名作家やハリウッド俳優の署名を偽造し、文面も自ら考えた彼女の手紙は、その道のプロにさえ見抜けない精巧なものだった。偶然再会したゲイの元作家を相棒に、ただひたすら生活費を稼ぐ彼女。だが、当然のようにそんな生活が長く続くはずもなく、信憑性に疑問を抱いた蒐集家の通報から、とうとうFBIが動き始めて……。有名人の遺した手紙を捏造し有罪判決を受けた、“ある女流作家の罪と罰”を実話を基に描いたヒューマン・ドラマ。何の予備知識もなく今回鑑賞してみたのですが、いやはや、これがなかなかの掘り出し物でした。冒頭から、この冴えない太ったおばさんのどうしようもないダメ日常が描かれるのですが、これがまあ自業自得としか言いようがなく、そんな彼女とバーで意気投合するゲイのおっさんもこれまたどうしようもないダメ男。この二人が手を染めることになるのが、手紙の偽装。正直、ちんけな犯罪で騙す方にも騙される方にも別段同情心は湧いてきません。だけど、この二人のどうしようもないトホホな感じ、見ていてなんか癒されるんですよね~。「人間どんな状況に陥っても意外と生きていけるもん」という彼らの開き直りっぷりが小気味いいのかも知れません。主役を演じた、メリッサ・マッカーシー&リチャード・E・グラントもそんなダメダメ男女を伸び伸びと演じていて見ていて清々しいくらい。二人そろってアカデミー賞ノミネートも納得です。特に、M・マッカーシーのどこにでもいるおばちゃん然とした佇まいは味があって大変いい。当初はジュリアン・ムーアがキャスティングされてたみたいだけど、断然こっちの方が正解ですね。愛猫が亡くなったと知って哀しみに暮れる彼女の涙には、思わず貰い泣きしそうになっちゃいました。全編を彩るジャジーで落ち着いた音楽も雰囲気があって大変よろしい。人間、なにがあろうと気の持ちようでどうとでも生きていける――。そんな勇気が湧いてくる、人生の深い哀感に満ちた人間ドラマの佳品でありました。お薦めです。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2019-12-01 23:32:00)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.40点
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【アカデミー賞 情報】

2018年 91回
主演女優賞メリッサ・マッカーシー候補(ノミネート) 
助演男優賞リチャード・E・グラント候補(ノミネート) 
脚色賞ニコール・ホロフセナー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2018年 76回
主演女優賞(ドラマ部門)メリッサ・マッカーシー候補(ノミネート) 
助演男優賞リチャード・E・グラント候補(ノミネート) 

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