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【クチコミ・感想】
4.赤青点滅のポケモンショック演出があるので子どもに見せる場合には注意が必要です。内容はそう珍しくもないボーイミーツガールものです。親方の悪ばかり強調されて背景に戦争があるのにそれがほとんど物語に絡んでこないのがよくわからないです、まあ戦争に行くぐらいなら馬になって草を食んでいた方がマシってところは好きです。技術的にも素朴で水や炎の描写は実写との合成なのもあってユーリ・ノルシュテインの作品に感じるようなこの映像はどうやって撮ったのだろうという驚きに欠けているのがつまらないんですよね。安易に素朴な手作りの絵vs生気のこもってないCGという対立構造が作られがちですが、案外カレル・ゼマンって紀里谷和明あたりに近いことをやってたりしないでしょうか。映像作品としては画面の統一感の欠如という同じような危うさを持っているのは否定できないかと思います。 【Сакурай Тосио】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-06-17 23:57:37)
3.『ホンジークとマジェンカ』のレビューで書いたが、ゼマンは晩年の作品に、よりシンプルな切り絵アニメーションを使っているが、これもそう。切り絵アニメといっても様々ありますが、ゼマンの切り絵アニメは奥行きもなく、動きも単調で、ひたすら素朴。なのに引き込まれてしまうこの不思議。物語はけっこう怖い。そして面白い。さらに深い。戦争に奔走する国家を無視する、自由を愛する主人公。それでも働かなくては食べてゆけない。そこに甘い罠。魔法使いの下僕へ。きつい労働と閉鎖された環境。そこには国家がだぶる。でもそれ以上に感情をゆさぶるのは絵で見せる物語。頭にこびりつく魔法使いの造形と声。光と闇の対比。やさしい音楽の力。命懸けの友情。そして自由への渇望と何にも勝る愛。シンプルな絵作りながら色調や音に繊細な気配りがされており、じゅうぶんすぎる絵の力を感じさせてくれ、じゅうぶんすぎる物語の醍醐味を堪能することができる。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-21 11:51:34)
★2.カレル・ゼマンの作品を観たのはこれが初めてです。切り絵と実写を大胆に組み合わせた手法は「本物らしく見せる」ためのCGの方法論とは正反対で新鮮。ヨーロッパの昔話(?)が元になっているらしいのですが、ひょっとしてあの魔法使いの親方と弟子は、当時の旧ソ連と東欧の隠喩なのかなーと思いました。カレル・ゼマンだけでなく、他のチェコアニメも観たくなりました。そういえば今急に思い出したけど、昔「11PM」とか「トゥナイト」とかで、時々チェコアニメの特集みたいなの、やってたなー。十代の僕はHな特集の方が楽しみだったけど。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-10-24 18:20:45)
1.ドイツの児童文学作家オトフリート・プロイスラーの傑作小説を、チェコアニメの巨匠カレル・ゼマンが映像化。絶えず纏わり付く暗く不気味な「死」のイメージと、それに対抗する主人公と恋人の一貫した愛と勇気のテーマが感動的。魔法使いの弟子とその親方との決闘シーンがポップな色調で描かれていたりと、切り紙アニメでありながら画作りにも工夫が凝らしてあり楽しめます。特に夜空に浮かぶ星々の何と美しいこと!本国ドイツでは実写の映画化も決まったそうで、本作ではカットされてしまった"デカ帽"等のエピソードについも興味があります。…と、作品の話から脱線してしまいましたがこれはゼマンの詩情溢れる傑作だと思います。9点。 【かんたーた】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-10-17 13:16:22)
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【点数情報】
Review人数 |
4人 |
平均点数 |
7.25点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 1 | 25.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 1 | 25.00% |
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8 | 1 | 25.00% |
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9 | 1 | 25.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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