みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
20.《ネタバレ》 馬良い!超馬良い!!馬可愛い!馬超可愛いよ!! 途中可哀そうなシーンが多々あったが最終的に大きな怪我もなく帰れて良かったね。 そしてあのドイツ人将校、殴りてぇ!超殴りてぇ!『もうやめて』と泣くことすらできなくなるまで殴り続けたい。あいつの死に顔が観れなかったのが心残りだ。 普通にレビューします。 やっぱりスピルバーグって撮り方や構成が上手く、『馬が色々な人と出会い別れる』と言う繰り返しの展開が2時間以上続くがダレることなく飽きることなく描いている。 ただ第一次世界大戦を馬目線で見た・・・と言うだけなので目新しい設定は無く、また登場人物がコロコロ変わってしまい、その人間達にも縁の様なものがあるのはごく一部で印象に残るシーンは残念ながら無い。 馬に関わった人間も一部が死んでしまうのも駄目。上述した理由でドラマ性自体は低いのに、これが変にリアリティ(ドラマ性)を出してしまっており純粋に馬を応援するのに集中できなかった。 『戦場ドラマ』と言う意味では同氏の『プライベートライアン』で十分堪能できたので、どうせならそれとは真反対の、敵味方問わず良い人間全員が幸せになるとかの方が、ご都合主義ながらおとぎ話感覚で楽しめたのではないだろうか。 イメージ的には『人間が一杯出てくる小熊物語』と言った感じ・・・なのだが、上述した戦場の非情さが中途半端に再現されており、尚且つ本作にマッチしていないのでマイナス1点。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-31 17:34:35) 19.《ネタバレ》 ジョン・フォードやハワード・ホークス、ラオール・ウォルシュをはじめとした伝説的監督たちは、何もただ傑作・名作を創り続けてきたから偉いのではない。彼らは、“「(アメリカ)映画」はかくあるべし”という《規範》を、その作品によって指し示し“体現”してきた。それゆえに「巨匠」と呼ばれるのである。 その《規範》とは、言葉にすればとてもシンプルなものだ。それは空に浮かぶ雲、風にそよぐ草原の広がり、柵を取り囲む人々の佇まい、ぬかるむ大地に降りしきる雨、見つめあう眼差し、それがふと伏せられる瞬間の表情・・・そういったものたちを、ただフィルムに写し取り、映し出そうとするだけのことなのである。しかし、その“単純[シンプル]さ”こそが、彼らの作品にあっては奇跡のような美しさを産み出すのだ。いや、端的にそれはひとつの「奇跡」以外の何物でもない。 そしてスピルバーグがここでやろうとしたことは、間違いなく、そんな往年の巨匠たちと“同じように映画を撮る”ことだった。彼らのように、空を、草原を、雨を、丘の一本道を、走る馬たちを、どこまでもシンプルにフィルムに映し出すこと。それは、現代にあってなお映画がひとつの「奇跡」たり得るかという問いであり、挑戦だといっていい。なぜなら、もはやほとんどの「アメリカ映画」が、そういう「単純な美しさ」からはるかに隔たった場所に“在る”からだ。 今日にあってフォードやウォルシュのように映画を撮ろうとすることは、ほとんど困難な「不可能事」なのである。 けれど例えば、フランスの少女が主人公の馬に乗って草原の丘の稜線に消えていく場面や、負傷して目が見えない青年が愛馬と戦場で再会する場面などに、ぼくという観客は「ああ、フォードだ!」と感歎し、思わず涙する。まさしくそれらは、そういった「奇跡」をまのあたりにする瞬間に他ならなかったからだ。スピルバーグはあえてそんな無謀さに挑戦し、すべてに成功しているわけではないけれど(・・・馬にヒロイックな擬人化風の心理描写(!)を施したりもする本作に、往年の『名犬リン・ティン・ティン』シリーズのような「アナクロニズム」を指摘するのは簡単だろう)、 この作品で「(アメリカ)映画」を真に継承してみせた。そう、これが本当の意味での「A級映画」なのである。 【やましんの巻】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-03-29 16:07:02)(良:3票) 18.《ネタバレ》 グリフィス的「再会」に、フォード的「父母」に、ホークス的「動物との共演」等々。 古典アメリカ映画を律儀に参照・再現しつつ、その上で自身の視覚的記号(差し出される手、隠される眼など)をしかるべくドラマ各所に活かし自身のフィルムとするしたたかさ。 それでいて馬の側の物語から人間側の物語である塹壕戦の描写に移行した途端、その画面に漲る意気込みが物語の統御を失いそうになる微妙なアンバランス感覚もスピルバーグ作品の魅力ともいえる。 馬を追い詰める威圧的な突撃戦車といった趣味全開の細部に執心しつつ、ギリギリで全体の統覚を保ち大団円にまとめあげるあたりは貫禄である。 黒澤明が嫉妬しそうなほどの「馬の映画」であると共に、第一次世界大戦の塹壕戦を視覚化することもまたやはり戦争の世紀を網羅しつつあるアメリカ時代劇作家としての隠れた主題なのだろう。 ヒューマンドラマを語る一方で、馬軍の突撃と共にサーベルが鋭利に人間を貫いていく殺傷の音響や、塹壕の至近距離への着弾の振動や、砲車を高台へと引き上げる行軍といった容赦無い暴力描写には、スピルバーグ流の分裂的特徴が明快に現れている。 であるからこそ一方でフィクション性をあえて際だたせ、フィルムを現実から隔てようとする。 本作に限らず、スピルバーグ作品の登場人物が一貫して「英語を話す」のは、云うまでもなくかつてのハリウッド映画のコードに忠実であり、それ以上に虚構としての「映画」に自覚的であるからに他ならない。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-28 22:10:14) 17.《ネタバレ》 あまり期待していなかったがそれでもあまりよく思えなかった。 ありえない部分が目に付いたからだ。 最初の方の意地の悪い地主をガチョウが追い立てるシーン。 こんな空気読むガチョウはないわwと思えて この作品は子供向けなんだな、 俺が見たかったものとは違うんだなと悟った。 その後もありえないような偶然が続き 俺にはやっぱ動物モノは無理みたいだ。 最後の娘を失ったじいさんのエピソードは唯一良かった。 【Dry-man】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-03-26 00:28:03) 16.《ネタバレ》 無難に感動 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-25 22:06:15) 15.《ネタバレ》 最近多作になっているスピルバーグですが、今までのいろいろな作品の路線が入り混じっている作品だったと思います。青年のあるものへの固執は「太陽の帝国」、戦争描写は「プライベート・ライアン」、フランスの少女と馬との交流は「E.T.」など。ただこれが交じり合ってて観にくいかというと全くそういうことはなく、結構展開が早い中で一つ一つのエピソードが感動的に演出されています。そのあたりをキッチリしているのが矢張り巨匠なんだなと思います。ややひっかかったのはこういう映画には仕方ないのですが、ドイツ人もフランス人も皆英語を喋っていること。その国単体で出てくるのならいざ知らず、イギリス兵とドイツ兵が英語で話し合っていて、イギリス兵が「お前、英語上手いな」と言う。その直後ドイツ兵が自軍の兵士に英語で話すが設定上ここはドイツ語を話しているという奇妙なことに。あのシーンはすごく感動的で(さっきまで血みどろの殺し合いをしていた兵同士が軽口を言い合う)問題無いんですけどね。それにドイツ訛りやフランス訛りを使わせて頑張って表現しているのは伝わりましたし。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-24 21:27:50) 14.《ネタバレ》 期待値低かったけど意外に面白くてびっくりしました。スピルバーグにはそもそもこの作品自分の家族のために撮ったみたいで賞とか気にしてなかったみたいですね。そもそも戦争がテーマではないと本人もいってますしそう言う意味ではプライベートライアンが悪く働いちゃった感はあるかな。兄弟のシーンやお爺ちゃんと孫娘のシーン。そしてドイツ兵とイギリス兵のシーンはそれぞれの絆を感じて非常に好きなシーンです。 【とま】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-03-20 21:50:14) 13.《ネタバレ》 スピルバーグ監督作品ということで期待してみた。やはり期待通りの作品でヒューマンな展開だった。2時間半をどんどん引っ張っていく感じで、いったいどういう結末になるのか最後まで予想がつかなかった。クライマックスはジョーイが逃げ帰ってくる一途さに鉄条網まみれになった場面で、狂気に走ってなにがなんだか分からなくなっていく描き方が傑出していると思った。あまりにも残酷で、痛ましい。にもかかわらず、残虐にならないところが、スピルバーグらしさであり、子どもの観賞にも耐えうるようにむごたらしさが抑えられている。大人がみてもじゅうぶん満足させられ、そして何より子どもに訴える作品になっている。現実にはありえないでしょうと大人には思えても、子どもの世界ではそういうことがあってもいいではないかというファンタジーとして描かれている。そこに、戦争に対するスピルバーグの強いメッセージが感じられた。敵も味方もなくその場で必死に生きる馬を通して戦争の怖さと狂気を存分に描ききる一方で、両者が歩み寄るところにしか救いがない。人間でも怖いんだけれども、馬でさえもそうであるという視点が斬新で、直接的に強く訴えてくる。戦争は嫌だ。もう一つの山場は、戦争が終わってジョーイが競売にかけられたところである。戦争によって何もかも失ってしまったおじいさんの後ろ姿がほんとうに寂しそうである。アルバートの家族にとってはハッピィエンドになったが、単純に喜べないところが戦争というものである。可愛い女の子のチャーミングな乗馬姿が胸を貫く。 【観覧車】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-18 23:03:18) 12.《ネタバレ》 よく出来た作品です。 素直に観て良かったなあと言える作品です。 でも、目の肥えた映画通だと、正直なところ欲求不満を感じえません。 まあ、馬が主人公の作品なので大目に見るとしても、登場人物が素直すぎます。 ドイツ軍の戦車部隊の隊長(馬を使役道具としか見ていない)こそが、あの時代の本来の軍人の姿でしょう。 あとは、やっぱり出演者全員が英語を話すところの違和感は致命的です。 私にとって、最もガッカリだったのが、音楽。 もう、J・ウイリアムスの音楽は要りません。 どの曲を聴いても「スターウォーズ」か「スーパーマン」のアレンジにしか聞こえません。 エンドロールが流れて余韻に浸るところで、スターウォーズもどきの曲ですから、アッという間に余韻が冷めちゃいました。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-17 19:09:49) 11.2時間半以上,退屈しませんでした。いい映画,おすすめの映画ですが,なんだか物足りない,といったところでしょうか。目が肥えてきて,ちょっとくらいイイ映画では評価されませんね。かなり厳しい戦争場面もあり,私はお子様向きとは思いません。体当たり演技の馬に「馬(マー)いいで賞」。 【昭和26年生まれのtaka】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-10 20:22:23) 10.《ネタバレ》 めちゃくちゃ泣いた。馬で泣くことがあるなんて、思ってもみなかった。配役が良かった。映像も良かった。音楽も良かった。エイリアンとか出てこなくても、いい作品が作れるスピルバーグを再評価した。よくありがちな戦争映画ではなく、馬にフォーカスを定めた、戦争のアナザーストーリー。そして、短編小説が繋がって行く感覚。ドラゴンクエスト4みたい。こういう観点で作られると、戦争自体に奥行きを感じることができる。エクセレント! 【VNTS】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-03-09 20:20:02) ★9.《ネタバレ》 原作が児童文学なので、やたらと頭のいいガチョウさんの例を上げるまでもなく、色々とありえない展開で違和感を感じるわけですよ。それにお馬さんも擬人化されている。にもかかわらず、終盤はずっと号泣しっぱなしなんですよ~。困っちゃいますよね。自分の頭では「そんなアホな~」「馬がまるで人間みたいやないかい、、」なんて思うのに、目から汁が止めどなく溢れ出るというね、、。はぁ、自分は本当に動物ものに弱いんだな~ということを再認識。涙腺崩壊シーンは、たとえばジョーイが全速力で戦場を駆け抜けるシーン、ジョーイが殺されそうになるところで、アルバートの口笛に反応し再会、脚と額を拭くと白い毛が現れるシーン、そしてラストの親子の再会のシーンですかねぇ。特にラストの真っ赤な夕陽をバックに、母さん&父さんと抱き合うあのシルエットとジョーイのたたずまいはもの凄く感動的で、いつまでも心に残ります。いやね、戦争を舞台にした児童文学なわけだから、こういう話はバランスが難しいと思うんですよ。残酷描写が激しいと子供は観れないし、童話的すぎると大人が観るに耐えない。そこをどうやってうまくまとめあげるかっていうところに、スピルバーグの巧さを感じるわけです。たとえば残酷描写になりがちなシーンでは、ニコルズ大尉が死ぬシーンは直接見せないし、兄弟の銃殺シーンも風車を使って直接映さないわけです。これがなかなか巧い。そして、童話的なシーン。例えばジョーイが鉄条網に絡まって、イギリス兵とドイツ兵で助けるシーンありますよね。あれなんか、ありえない展開なわけですよ、普通は。そこをどうやって乗り越えてるかというと、「ユーモア」を取り入れるわけです。ジョーイを呼ぶ為に、イギリス兵達が口でチッチチッチやったりするシーンは笑えるし、「カッターがもっと必要だ!」と言うシーンでもの凄い数のカッターがばっと投げこまれたりとか。そういう「ユーモア」でありえなさを乗り越えてるわけですね。実に巧みだなと感じる。ジョン・ウイリアムズも相変わらずいい仕事してましたわ。撮影のカミンスキーも、いつもと違って自然な映像美を見せてくれてるし。そんなわけで、流れ出た涙の量を鑑みて8点を献上したいと思います。 【あろえりーな】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-08 22:22:04)(良:2票) 8.ほかの方も書かれていますが、全登場人物がイングリッシュを話すのにはかなり違和感がありました。 そんな映画はごまんとあるし、普段ならそんなに気にしないのですが、今作には英国兵がドイツ兵に向かって「英語がうまいな」って言うシーンがあるので・・。 これはアメリカ人が字幕を嫌う傾向にあることにもよるのですが、「イングロリアス・バスターズ」みたいにことばの壁による面白さを見せてもよかったのではないかな、とも思います。 また、ストーリーにも食い足りなさがあります。 この物語はあくまで馬が主人公で、その旅路で人々のドラマが展開するというものです。 つぎつぎと繰り返されるそれは、長編の映画をみているというよりも、短編物語の連続といった印象なのです。 2時間20分超と上映時間が長い割には、1つの映画作品としてのダイナミズムを感じにくく思えました。 でもこの不満も、よく言えば堅実な話運びなのですから、大きな欠点にはなっていません。 物語にはシリアス成分が多めですが、前半にはクスクス笑えるシーンもあるし、個性豊かな登場人物のおかげで飽きることはありません。 激しい戦闘シーンはありますが、血の一滴も出ないのでお子様にも安心です。 誰でも水準以上に楽しめると思います。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-08 19:33:07) 7.《ネタバレ》 嘘っぽく思える展開は小説だから良しとしても、鉄条網のシーンにはびっくり。でも私には、障害物を飛び越えさせようと練習するシーンで、ジョーイが障害物を迂回するシーンが好き。ああこの馬賢いんだなと思わせる。 それから、他の人も書いている言葉の問題。持ち主の国籍が変わって、いろいろな人に飼われたことをもっとアピールしてほしかった。そして言葉は通じなくても、心は通じ合うということになれば、いっそう良かったと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-07 14:44:32) 6.《ネタバレ》 馬を見つめる青年から始まるこの映画は、冒頭から、見ること、を提示している。 そう、まなざしである。まなざしを操ること、それが映画である。 見ること 見られること 見えなくなること 見えなくとも気付くこと そして見ないこと 見ることを奪われる青年が、見ずともわかること。 ラストのジョーイの視線は、家族を見ていない。 見ていないから良いのだ。 ジョーイは見ないのだ。見なくてもわかることもあるから。 そして、帰ってくる、という意味の重さと尊さ。 帰ってきたよ、という帰還した者のまなざしではなく 帰ってきたのかい、という帰還した者を受け入れるまなざしで描ききること。 アメリカ映画とはこういうことだろと。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-03-07 01:31:41) 5.《ネタバレ》 戦時下に生きる人々に次々と希望を届ける名馬ジョーイの、つぶらなヒトミ。馬に重点を置いたホース・ヒューマンドラマであまり感情移入できませんでした。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-06 00:16:23) 4.《ネタバレ》 【2012年4月2日一部追記】 なんの予備知識もない段階で「なぜアカデミーひとつも取れなかったんだろう?」と思っていたのだが、劇場で観て納得した。あれじゃダメだ。「スティーブン、やっちまったな!」感が強かった。「プライベート・ライアン」もそうだったが、戦場体験を鑑賞者に強く印象づけようとするあまりのやり過ぎ感が強いのだ。今回はさすがにオマハ・ビーチのような手を拾うとか内臓を入れるとかいった描写は無いが、それでも塹壕(ざんごう)戦の迫力あるシーンのごり押しが続く。私はとても楽しんだがなじめない人もいるだろう。賞レースの上で、ここが大きくマイナスになったと感じる。 主人公の馬の中身は幼少時から含めて14頭居たというが、そこまでいかなくても複数いるのがすぐにわかってしまったのは残念だった。冒頭の農場のシーンと徴用されてからの大きな違いがあるのだ。右目の目尻側上の白い模様に注目すべし。 個人的には、鑑賞者の勉強を強要する作品だと思う。WW1の知識がないと映像の解釈が難しいこともあると思う。ひとつ挙げると、ソンムはイギリス軍がたった1日で2万人の死者を出した激戦地だったということ。これを知ってるかどうかで見方が大きく変わると思う。「プライベート・ライアン」のオマハビーチは死傷者5000人程度。また、イペリットガスの致死性は過大解釈されていることも重要。即死ではなく視覚障害などが多かった。 残念なのは、独仏語をそのまま使って欲しかった。一時的に「アイン、ツバイ」と行進場面で聞こえるが、基本的な会話が英語じゃダメだよね。 最後に、個人的にはペーターのその後がとても気になる。 【オオカミ】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-05 21:23:28)(良:1票) 3.《ネタバレ》 スピルバーグは一貫して喪失の映画を撮ってきていて(失われた何かを取り返そうとし、例え取り返せたとしてもその結果はせいぜいゼロに戻るくらいで大抵はマイナス)、この馬の視点で描かれた新作もまた、ひたすら喪失の物語でした。シネスコの横長画面をスピルバーグらしいクレーンショットと横移動主体で捉えたノスタルジックな映像は、延々と戦争がもたらす別れと死を綴ってゆきます。『プライベート・ライアン』のように、あるいは『宇宙戦争』のように直接的な死の匂い、血の匂いを前面に叩きつける事はありませんが、馬の瞳に映るそれは無常感に満ちた世界であると言えます。そんな中に仄かに光る人間という生物への希望、その甘いオプティミスティックさ加減に違和感が残らないとは言い切れないものの、これまで人の世の無常をこれでもかとぶちまけてきたスピルバーグの、これが精一杯の人間賛歌だと捉えたいと思います。まあ、最終的に人よりも馬の印象ばかりが残ってしまう映画ではあるのですが、それもまた一貫したスピルバーグらしさという事で。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-04 14:48:00) 2.《ネタバレ》 生涯まれに見る名作に出会ってしまった。途中から涙が止まずに困ったほどだった。馬が美しく健気で全うで、胸がすく思いだった。何も語らぬ馬でも何もかも分かっていて、自分の置かれた立場も分かっていて、それでも運命には逆らえないまま、アドベンチャーが始まる。翻弄されたままイギリス軍からドイツ軍行ってフランスの民家行ってまたドイツ軍行って、ある事きっかけで、初めて逃げた。廃墟となった戦場を走り抜けるサラブレット。イカレた戦車に追い詰められ、「こいつら狂ってるー、やだやだー、おウチ帰るー!」という声が聞こえた気がした。そこで号泣。有刺鉄線で更に号泣。イギリス兵とドイツ兵の若者のシーンは傑作。とにかく最後まで途切れることのないストーリー展開には感心するばかり。父さんの隊旗が巧く繋いでくれたのも良かった。ただ一つ、ドイツ人もフランス人も皆イングリッシュを話していて、それは無いでしょと誰もが突っ込むわけだが、スピルバーグにも考えがあっての事でしょう。不自然ではあるが、そこを減点しても余りある、満点です。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-03-04 09:34:01) 1.残念ながら感動するまではいかない作品でした。主人公から離されてしまったジョーイ(馬)が何人かの手に渡り最後には主人公に戻るまでを描いているのですが、そのエピソードが薄っぺらいというか、ありえない感がありすぎて子供だましに感じる。確かにスピルバーグが言うように戦争自体を主体にして描いてないとはいえ、あまりにも不自然な感覚を覚えた。 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-04 01:03:22)
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