みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.《ネタバレ》 いくら原作がH・G・ウェルズといっても書かれたのは1901年、そりゃツッコミどころは事欠かないわけです。でもこの映画のストーリーテリングの巧みなところは、プロローグとエピローグに現代の月面探査シークエンスをおいて1899年と1964年を上手くつなげた脚本だと思います。ハードSF的な現代といかにも19世紀的発想のウェルズ小説のプロットが同じ時空間で繋がっているというのは、考えれば摩訶不思議な世界ですけどね(笑)。でも、同時代のメリエスが砲弾で月に到達するという『月世界旅行』を撮っていた時代に、「重力を遮断する物質」を推進力にして月まで到達するカプセルというプロットを考えつくのは、さすがウェルズですね。カプセルの中ではハンモック(?)に捕まって操縦、宇宙服が単なる潜水服で手の部分だけは手袋もなくむき出しなど、大喜びでツッコんじゃいます。ここら辺は原作通りなのかもしれませんが、映画自体がコメディ調なので文字通り笑って済ませることがお勧めです。月面の地下に広がる月面人の世界と遭遇してからは、ハリーハウゼン御大の手堅い仕事も確認できます。マントみたいなものを被った月面人は『スター・ウォーズ』に出てくるジャワを思い出させてくれますが、巨大な芋虫(原作では「月牛」と呼ぶらしい)はやっぱ強烈な印象を残してくれますね。芋虫のくせに脊椎骨格を持つ奇妙な奴、月面では生物が独自の進化を遂げたという言い訳はあるでしょうけどね。ここは原作通りなのか単に製作陣が生物学に無知だったのかは、追及しないようにいたします(笑)。終盤でカボールがやけに咳き込むなと思ったら、ラストは『宇宙戦争』と同じオチ。「ウェルズ、ネタの使い回しかよ」と思ったらこれはこの映画のオリジナル、まあ悪くないアイデアだったと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-10-11 22:11:26) 14.《ネタバレ》 時代的にそこそこまともに作ってるにもかかわらずチープな感じなんだろうな~、と思っていたら、結構コメディーとドタバタが混じってて、狙ったチープに見えてくる。 B級映画ファンにとっては掘り出し物かも。 主人公の短絡的な考えの浅さ、ゲスっぽさ、身勝手さにはいらっときたが、博士の真面目なマッドぶりがいい味を出してて、それを引き立たせるためには仕方ない設定なのかな。 欲を言えば、もうちょっと尺のばして、博士の月でのその後から、廃墟となる過程を、少しくらいストーリーに組み込んで欲しかった。 その後、博士が支配者となって、地球を救うために自ら滅亡の道を選んだとか、そういうストーリーもありかな。 【nobo7】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-07-06 20:03:09) 13.これを観ると、ほんと女って面倒くさいって思う。 【カタログ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-10 17:23:09) 12.いつになったら月に行くんだよ~、と散々待たされる前半。ホントに月ぐらいには行けそうな研究を多少なりとも展開してくれりゃあ、それなりに面白かろうけど、コメディ風にゴマカサされたんでは、この余りに長い前置きは、ちとツライ。後半、やっと月に到着。月には地下基地があり、謎の異星人が。子供に異星人の扮装をさせただけなので、ひたすら弱い。そして巨大イモ虫の襲撃。今度は強そう、危うし!と思いきや、あっというまに巨大イモ虫は異星人にやっつけられる。そこで驚くべき事実が判明する。なんとこのイモ虫には骨格が、脊椎があるのだ。何と脊椎動物だったのかあああっ。動物の系統樹を見てもわかる通り、動物は大きく、先口動物と後口動物に分けられる。この両者は進化の初期に分化しており、前者の頂点に立つのが節足動物、後者の頂点が脊椎動物。地球上では最もかけ離れたと言ってもいいような両者の特徴を併せもった生物が、月にはいたのである。恐るべし。その他その他、・月面のシーン、地平線上に地球が見えているが、彼らは月のどこに着陸したのか?月は常に地球にほぼ同じ面を向けているので、普通に地球から飛んできたのなら、地球は真上に見えるのでは? ・太陽は地球に隠れる「地球蝕」がよくわからん。なぜわざわざ月食のタイミングで月旅行するのか?計画性無さ過ぎ。ってか、そもそも必要なシーンか? ・とかいうツッコミは、やめましょう。とりあえず、あんまし盛り上がらない映画でした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-21 09:51:02) 11.《ネタバレ》 H.G.ウェルズらしい「とんでもSF」系の面白さがたくさんつまってます。人類初の月着陸なのに月に手紙が残っていたことを発端にしたドタバタです。がちょうは好きだけど鶏は嫌いとか、大きな虫の幼虫を骨(骨がある)だけにしてしまう蜂型の月星人とか楽しいです。独得の月の映像も美しかったです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-13 13:32:08) 10.良くも悪くもウェルズやなぁ。こーゆーの大好き。カラーがずいぶん綺麗やったんで、ちょっと驚きやった。 【海の雫】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-10 23:10:24) 9.《ネタバレ》 ややや、隠れた名作では???オープニングがやたらにスタイリッシュで驚きましたが、その後はレトロで楽しい夢物語でした。やっぱり何をおいてもカボール博士の酔狂ぶりですね。出色の表情群です。月世界人への博士とアーノルドの主観の違いや、悲しげに戦争を説明する博士の姿、一抹の寂しさを感じるラストにも感じ入るものがありました。古い作品だからなのかどことなく可愛らしく、「ホームメイドSF」といった感じの良作です。ちなみにハリーハウゼンの活躍はほんのご愛敬程度でした。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 22:34:06) 8.最初のノリはほんま「バックトゥーザフューチャー」。レトロ感もエー感じに出てる。もっとチャチー映画かなって思って見たら、そのチャチさがアンティークな雰囲気とからまって、意外としっかりしたファンタジーになってた。月の世界の異星人も何考えてるかわからん感が出てて、味わい深いわ~。ただ、ハリーハウゼンにしては、モンスター部分、ちょっと物足りひんかったな~。それに月の世界行ってからのテンポがなんか退屈。えー世界観は出てるのに、ちょっと残念。オチはギャグっぽいけど音響が悲劇ってゆーか怖いってゆーかなんか雰囲気とあってないよーな感じで、それが逆におもろかったわ。ヒロインは綺麗やったな~。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-16 04:20:41) 7.《ネタバレ》 主人公が博士と婚約者と3人で月へ行くのに説得力なんていらない。 地球の未来とかそんなたいそうなものなどナシ。 娯楽とコメディとごったがえしたSF、これはR・ゼメキス感覚で観てほしい。 宇宙船のデザインが球状というのもコンタクトだし(タイムマシーンでもありました) 主人公と博士の掛け合い漫才のような真剣なやりとりは、 もろバック・トゥ・ザ・フューチャーではないですか! 博士の口調や演技もドクだろう?てな嬉しさです。 月面に着いて外を歩くんだけれど宇宙服に素手っていったい・・ 画面に向かって突っ込みながら観ていたら突然、無重力じゃあ~と浮くふたり。 で・・ある基地に到達するのですが、 2001年宇宙の旅そっくりな場面が出てきて苦笑。 あの映画もこれを参考にしていたのか・・ 宇宙服のヘルメットを落とし地底深く探検するのですが、 ヘルメットを見つけるもまた変な地底人がわいてきて(弱い)逃げてると、 テレビ画面の横から中のふたりは出てきたのです!! うそっ!?待て待て!! どこから出てきたんだ・・?? 「宇宙船がなくなってるぞ」 それよりあんたらどこから・・?? とポカーンとしていたら別の入り口から入ってゆきました(編集すごすぎ) 地底にはイモ虫のような怪獣が現れたり月星人たちの生活が楽しめます。 翻訳機能を使い月星人のドンと会話する博士。 羽は生えて蜂のデザインですがどう見ても未知との遭遇の異星人。 私はこの普遍的な宇宙人のデザインを見ると安心します。 科学の雑誌などに出てくる異星人はこうじゃなかったですか? 博士とこの異星人は理解しあいやがて博士だけ残ることになります。 冒頭の設定は現在でしてそれからは回想となるのです。 そして博士を残したあとふたりは地球へ帰還。 それからオチにつながります。 ラストは宇宙戦争オチです。 同じ原作者でもあるからでしょうが、 こちらのほうがはっきり言って好き。 ここらもまた突っ込みどころ満載で怒りながら笑いましたが・・ 博士が作った世界も見てみたかったなぁ・・ どのくらいの時間を過ごしたんでしょうか。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 12:31:17) 6.《ネタバレ》 月には、地球とは異なる生態系があったという発想がとてもいい。 しかし、あの博士の風邪のウィルスで月の生態系が滅んでしまうなんて・・・・。 主人公とその恋人を宇宙船に乗せて、その博士は月に留まった。他の人よりも並々ならぬ探究心があったのかもしれない。 【哀しみの王】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-06-11 14:49:48) 5.主人公がありていの人格者とはいえない点が当時のSFとしては不用意に画期的だが、そう深いことを考えてのことではないような気がする。出だしは設定のトンデモ度とファンタジーっぽい雰囲気がうまくマッチしていて小気味良い。しかし地球上でのドタバタは実にいきいき丁寧に描かれているのに対し肝心要の月に行ってから全体にトーンダウンするのがなんとも残念。色彩的にもなんだか地味になっちゃうし監督はSFぽい絵作りにはあまり興味ないのではないか。それを裏付けるかのように、月人が多面体の宇宙機を解体するシーンでは鉄枠様の飾りをはずしてしまいベニヤ製の正体がまるわかりになるのだ。なんたる無神経!プンスカ。まるで大道具さんの撤収作業のようじゃないの。ハリーハウゼンのテクもいまひとつ画面に生かしきれてないと感じた。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 5点(2004-09-17 17:54:49) 4.反重力性接着剤を塗っただけで正確に月まで行ける発想の矛盾には目をつぶって見るとして、この頃にいくつか作られたこういったSF映画にはどれも強いメッセージを感じることが出来て見る価値は十分にあります。宇宙人と話し合い理解し合おうとするカボール博士と得体の知れない相手に敵意を持つアーノルドとの対比。月に残ることを決めたカボールの真意は?人間のこと、戦争のことを聞こうとした宇宙人は何を知りたかったのだろうか。見終わった後にいろいろと考えることも映画の楽しみ方のひとつなのだと教えてくれます。 【WEB職人】さん 6点(2004-09-04 16:05:05) 3.H.G.ウェルズ原作作品はさすがに面白い。しかも特殊効果をレイ・ハリー・ハウゼンが担当しているのだから、ストップモーションアニメは言うことなし。内容は非常にファンタジー色豊かで、古典的SFの名作と呼べるにふさわしい作品だと思います。この作品はリアルを求めるものではなく、純粋な楽しさが感じられて非常にいいと思います。 【A.O.D】さん 6点(2004-08-27 20:43:46) 2.科学者が鍛冶屋や庭師と共に自前のロケットを作ったりと、ファンタジー色豊かなファミリー向けSF映画。モンスター造形と特撮はレイ・ハリーハウゼン。ニョキニョキ伸びた不思議なモノリスや、永久運動を繰り返すソーラーシステム?などユニークなオブジェがけっこう楽しい。その一方、人間側も月人に対し攻撃型と友好型に分かれるなど、ここかしこに風刺を利かせたシーンもありなかなか侮れません。ここはひとつ、想像力を逞しくして見るべしウェルズ作品。 【光りやまねこ】さん 7点(2004-05-27 11:22:31) ★1.かなり荒唐無稽な映画である。しかしながら、月の地下にはこのような生き物がいて、それらと戦うこのファンタジーさ、ロマンさが、まさにSFの魅力であり、本作はまだ人類が実際につきに降り立っていない時につくられているため、このような話だって映画化できたのだ。チープさはどうしてもぬぐえないが、100年前にこのような発想をしたウェルズにやはり尊敬の念を抱かずにはいられない。 【あろえりーな】さん 6点(2003-01-25 20:09:49)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS