みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.《ネタバレ》 コンピューターの反乱系で言えば「未知への飛行」と同ジャンルだけど作り込み度でいえばこっちほうが断然上、レトロ感アナログ感満載で逆にそんなレベルでも人間の知能を遥かに超える知能を持ってしまうことに恐怖を覚える。他国の敵同士のコンピューターが団結して人間に襲いかかるという発想はぶっ飛んでで面白いんだが時代が時代なだけに描き方がちょっと安っぽいのは仕方がないけどもここまで人間が為す術なく短時間でコンピューターって進化するもんあれだしミサイル発射とか人を殺せとか安易に行動を起こせちゃうのもなんだかなーって感じでした。でもこういう映画をリメイクしちゃうと逆にリアル感がありすぎてつまんなくなっちゃいそうな。時代がそこまで進歩してないところにむちゃくちゃ進歩したものをぶっこまれて人間の無力感・喪失感をうまく描けてるところはすごかったです。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-11-30 10:54:26) 16.《ネタバレ》 自分は今までTV放映で観たことはなく、と言うよりまったく予備知識もなく観てしまいましたけど、けっこう面白いじゃないですかこの映画は。 確かに本作はいろんな映画に影響を与えていますね、スパコン(?)・コロッサスは『ターミネーター』のスカイネットの原型と言えますし、なにより『フェイズⅣ/戦慄!昆虫パニック』にラストに味合わされる絶望感を含めて良く似ているなと感じました。低予算だったと思いますけど冒頭のコロッサスの全景は良く造りこまれたセットで美術スタッフのセンスを感じます。その後はサインボードに流れる電光メッセージだけで驚異のコンピューター・システムを表現してしまうのですから、製作当時としては素晴らしいアイデアだったと思います。科学者とコンピューターの心理戦も良く練られた脚本だと思いますけど、ちょっとコンピューター君は性格悪すぎ・趣味悪すぎです(笑)。最後にコロッサスが全世界に発するメッセージも、確かに理屈はあっているけどとても普通の人間には耐えられないといった類の理論で、なんかヒトラーが唱えたナチスの人種理論に通じるところがあります。 さすが職人監督ジョセフ・サージェント、いい仕事してます。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-22 19:00:17) 15.前半はまずまず、賢くなったコンピュータに人間がおいつけなくなったあたりまではサスペンス感もあり楽しめる。しかしどうも後半の展開が納得いかないしおもしろくない。「未知への飛行」と較べても緊迫感やポリシーはないし、「2001年宇宙の旅」と較べても品もロマンもない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-12-15 11:20:06) 14.『ターミネーター』や『ウォーゲーム』の雛形となった映画という点で歴史的意義は感じられるものの、完全に色褪せた映画だと感じました。コンピューターの考えは浅はかだし、対抗する科学者達の戦略も弱く、「なるほど!」と唸らされる展開がありませんでした。さらには、世界大戦の恐怖を背景としている割に緊張感もなく、シドニー・ルメット監督の『未知への飛行』のようなポリティカルサスペンスを期待すると裏切られます。。。 公開当時、テーマの先進性ゆえに客が入らなかったという悲劇の歴史と、日本においては数十年間にも渡ってソフト化されなかったという稀少さが、本作の価値を実態以上に押し上げているのではないかと思います。70年代、80年代にテレビの洋画劇場で本作に触れた方々がその内容にブったまげたことは容易に想像できるものであり、ソフトによる再検証ができなかったことによって、伝説が一人歩きするに至ったのではないでしょうか。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-01-07 00:26:07) 13.《ネタバレ》 人間は欲深く、情に流れ、自尊心がある故に誤った政治をしてしまう。全知全能のスーパーコンピュータに政治決定を任せれば、世界は平和になり、戦争は根絶されるはずだった、、、、。よくある「人間VSロボット」みたいなのとは違い、本作は人類がコロッサスに魂売ってしまえば平和が実現されるというところが皮肉な点。途中あったプライバシー侵害の話もそうですけど、人間の自由意志を放棄して、完全な管理社会にしてしまえば確かに表面上は平和になるかもしれないけれど、そのような世界に住む人々は果たして幸せなのだろうか?と考えさせられる。スーパーコンピュータの暴走という点で「2001年~」との類似を挙げる人が多いけれど、内容的には「時計じかけのオレンジ」に近いのではないかと個人的には思う。 終わり方が唐突ではあるし問題提起だけで終わってる感も否めないが、この作品を観ていて感じるのはむしろ人間の欲や利己性や自由意志に対する賛歌で、逆説的に、そういう精神が必要不可欠なんだってことを気づかせてくれてるように思う。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-29 21:50:54) 12.《ネタバレ》 随分と昔にテレビで見て、ずっと残っていた作品です。今見ると、いろいろな意味でズンと来ます。特に最後のコロッサスのメッセージはすごいですね。ありえそうで怖い。フォービン博士が時折見せる、マッドサイエンティストの片鱗もいいですね。この作品、吹き替えと字幕で違うところがわかると、本編のストーリーとは別の意味で面白いですね。吹き替え版を作った、当時のスタッフの苦労が見えるような気がします。冒頭、フォービン博士がコロッサスを起動させ、コロッサスから出てくる途中の暗闇に橋がかかっているシーン、CUBEを思い出しました。 【バンバンバン】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-09-05 23:28:59) 11.《ネタバレ》 いかにもうさんくさげな邦題。あまり馴染みがないスタッフやキャスト、知ってるのは衣装担当のイーデス・ヘッド女史のみ。私が最も敬愛していた亡き映画評論家双葉十三郎氏が、この映画を「B級映画とっておきの一本!」と推賞されていたので一見しました。何の予備知識もない状態で観たら「すげー面白かった!!」っていうタイプの映画ですねー、これは。もちろん映画史に残る傑作とか、そーゆータイプの映画では決してないし。タイトルの通りの展開になるかと思いきや、さにあらず。そもそも地球爆破作戦???って一体・・・。なんか内容とかなりずれてるような。前半の展開は先日観た「未知への飛行」と重なる部分があります。人間のキャラクターは眉毛がやたらぶっとい主人公博士を含め、そんなきちんと描かれているとは思えないのに、逆にコンピューター側のほうがより精緻に、立体的に描かれているのが面白い。高い要求ばっかりしてきて、折れることを全く知らないところなんぞ、大嫌いだった昔の自分の上司にそっくり(笑)映画ファンなら騙されたと思って一見してみるべき映画。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 10:27:43) 10.《ネタバレ》 ウォーゲームの前にこんなのがあったとは! コンピュータが人間の言うことを聞かなくなるという話は、今や定番と言っていいと思うが、その理由が「世界平和」を実現するためというのが、皮肉である。米ソの対立をコンピュータのリンクがいとも簡単に、というか裏技的に解決してしまうのも。 コロッサスとは、巨像の事で、ロードス島にあったヘリオスの像が有名らしい。灯台としての機能も持っていたというから、エーゲ海の船を導いていたことだろう。元々兵器だった物を、材料に作られたというあたりも含め、このコンピュータの名としては巧く付けたものだ。実際のコロッサスは地震で倒壊したらしいが、当時の人達は神の怒りに触れたものだと思って、再建しなかったという。しかし、こっちのコロッサスは、倒す事の出来ない、人間を導く神となっている。人間(の代表)はそのまま支配されるつもりがないことが、最後のカットで暗示されている。皮肉的な表現で、大団円より、思慮深いエンディングのように見えるが、やっぱりここで、巻き返しの話を期待してしまう。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-21 19:45:50) 9.《ネタバレ》 邦題が円谷・東宝映画っぽいが、米映画だ。 コンピューターが意思を持って人間を支配するっていう今じゃ手あかがつきまくった題材を描いたSF(?)。それなりに面白いけど、超地味。終わり方も好きじゃない。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-12-05 19:34:13) 8.《ネタバレ》 往年の外国映画、特に娯楽映画においては、その「邦題」に惑わされることが多い。 「地球爆破作戦」とタイトルを掲げ、粗筋に「コンピューターの暴走に対峙する人類の姿を描く」なんてあれば、当然、地球滅亡に向けて暴走し始めたコンピューターを人類が必死に防ぎ切る話なのだろうと思ってしまう。 が、この邦題はまず無視しなければならない。 実際は、「平和」を大義名分とした“国防”のために構築されたコンピューターが想定外に進化し、「平和」を純粋に実現するために、全人類を己の完全支配下に従えようとプログラミングが暴走するというストーリー展開だ。 根本となるその発想が、数多の映画でよくある“コンピューターの反乱”とは明らかに異なっていて、面白い。 冒頭、超巨大なコンピュータールームにて、主人公がシステムを起動させる。 CGなんて普及していない時代の映画である。レトロな美術セットによるコンピューター機器のビジュアルには、チープさを感じる反面、逆に独特の雰囲気があり、“マシーン”の恐ろしさを感じさせる。 もちろんSF映画なので、すべてが現実的なわけではなく、そもそもの設定が突飛である。 ただし、支配力を強めるコンピューターに抗う人類の無力さ、そして娯楽映画の定番を覆すブラックな顛末には、ゾッとするようなリアリティがあり、それがこの映画自体の面白味に直結している。 今日現在に至るまで、人類の進歩は、そのまま科学技術の浸食であると言える。 生活は日々便利になっていくが、いつの時代もそこには、“転覆”の恐怖が表裏一体で存在する。 そして、コンピューターに支配されていない「現実」が、決して「平和」な世界になっていないことも事実。 映画のラスト、人類の支配を成したコンピューターは、主人公らの絶望感をよそに「これで平和な世界となる」と高らかに宣言する。 その宣言に対して、主人公は最後の最後まで必死に抵抗し、「否定」をする。 が、その「否定」が必ずしも正しくないことを、主人公自身が心理の奥底で感じている。 その矛盾こそが、人類の存在価値そのものを脅かす恐怖であろう。 このクラッシックなSF映画は、そういう恐ろしさを40年経った今も雄弁に語っている。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-04 12:29:53)(良:1票) 7.《ネタバレ》 ええ!?これで終りですのん?人間側の巻き返しがないじゃないですか?これじゃあ、あんまりだ!そう思いました。創られたのが70年。これもバッドエンドでニューシネマと言えるのじゃないですか?皆さん、レビューされてるように「2001年宇宙の旅」とかぶりますね。でもメカのセンスはこちらはイマイチでした。コンピューターの脅威が広く言われるようになると「ウォーゲーム」や「ターミネーター」など生まれてくる下地になるんですね。でもこの映画、最後まで見せる演出は中々でした。最初、タイトルから「ウルトラQ」のような映画だろうと思ってましたが、イヤイヤ、スパイスの効いたブラックな映画でした。面白かったです。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-27 15:24:19) 6.《ネタバレ》 気になってた映画でDVDを借りて見ました。 高性能コンピュータの反乱と核の脅威ということで「2001宇宙の旅」「ターミネーター」とかが脳裏をよぎるけど、この映画はストーリーが進むほどに絶望感が強まる。 ただ研究所や装置などがレトロチックに感じ、今見るには少し違和感があり、またああいうラストで締めくくり、鑑賞者に今後の展開を想像させるのは手法の一つだけど、結果的に映画の最後に向けて抑揚がないままクロージングさせた形で何か物足りない印象は拭えなかった。この映画、骨格がしっかりしているからリメイクしたらきっと面白い仕上がりになるだろうとは思った。 【hiko】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-07-31 23:01:12) 5.《ネタバレ》 恐ろしい映画。コンピュータの中では何が起きているかまったくわからないが、気が付いたら人間の手を離れてしまうかもというのは、近未来を予想しているかのよう。 (ガチャガチャいうコンピュータには古さを感じたが) タイトルからはしょぼいSFのようだが、中身は非常に骨がある。防衛のために作ったコンピュータが反抗し、人間を支配するようになるという展開はまさに恐怖そのもの。 結局解決していないラストも、すさまじい絶望に襲われる。 ついでに、平和というものも考えなおさざるを得ない。誰かに支配してもらって平和になっても何にもならない。自由を失うなら死んだ方がまし、というのは、ポパーの「赤より死」を彷彿させられた。 ただ、後半の展開が、思ったより「息詰まる攻防」という感じが弱かった。だが、今でも通用する内容だと思う。前半のテンポはいい。 【θ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-27 19:31:29) 4.大昔に深夜放送で観たのですが、当時は衝撃を受けました。 アメリカとソ連の国防用スーパーコンピュータが相互に対話をして情報補完をしているうちに、自分たちが人類を支配してしまうのが手っ取り早いということに気づいたもんだからさぁ大変! つまり、米ソのスパコンが結託して人類に恐怖政治を布いて支配してしまうというもの。 ソ連とアメリカのコンピュータがそれぞれミサイルを同時発射し、それぞれのミサイルを「迎撃して欲しけれゃ○○しやがれ!」などと、それぞれの人間達に要求を突きつけて脅迫するのです。お~怖。 挙句の果てには、監視カメラをいたるところに設置させプライバシーもへったくれもない状態で日夜監視してしまうのです。きゃ~恥。 なかなかインパクトのあった名作であると思うのですが、初見以降、未だに、本作のソフト等に出会ったことがありません。皆様、見る機会があれば是非ご覧ください。 あ~、もう一度観たい! 初見の感動を点数として献上いたします。 ~追記~ 投稿から10年近くたって、めでたくDVD化されました(祝) 【あむ】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-06-14 19:25:09)(良:2票) 3.これ、もう一回観たいんですけどねえ・・・もうレンタルでも置いてないです。コロッサスがある日反乱を起こすんですね。当時手に汗握って見ていた憶えがあります。きっと今観ると若干点数下がるかもしれませんが、旬の時に観たそのままの点数でこのぐらいということで。 【ロイ・ニアリー】さん 6点(2003-12-12 13:11:50) 2.おおっ、この隠れた佳作SFを取り上げてくださった↓の方に感謝! グローバル・ネットワークが現実と化した今こそ、その無気味さがよぉ~く身にしみます。考えてみれば『ターミネーター3』なんてこの映画のパクリみたいなもんだし(…とは、ちと言い過ぎだけど)。それにしても、米ソのスーパーコンピュータが”合体”する展開って、考えようによっては、一種の「狂気の愛(!)」ものでもあったんだなあ。TV映画じゃ秀作を連発してきたものの、何故か劇場映画となると実力が発揮できないジョセフ・サージェント監督だけど、これはその幸福な例外。 【やましんの巻】さん 8点(2003-09-16 18:26:08) ★1.「2001年宇宙の旅」と同時期に誕生した、もうひとつのコンピューター反乱モノ。敵国の核ミサイルの制御監視用に「コロッサス」なるスーパー・コンピューターが米国で製作される一方で、ソ連でも「ガーディアン」と命名された同機能を有するコンピューターが誕生していた。やがてこの二つのコンピューターが自ら意志を持ち始め、互いに反乱を起こして世界を支配してしまおうという怖~いお話し。まさに米ソ冷戦時代だからこそ生まれたような異色SF作だが、人類はその恒久的平和の約束と引き換えにコンピューターに屈するという結末には、映画とはいえ暗澹たる気分になること必至だ。SF映画とは言え、かなりマイナーな作りのため、視覚効果などは期待するべくも無いが、J・サージェント監督の緊迫感溢れる演出で、これぞ大人向けの近未来SFの秀作とだけは間違いなく言える。 【ドラえもん】さん 8点(2003-05-16 00:29:23)(良:1票)
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