みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.《ネタバレ》 長かった。しかも前半ではゴッホの絵はほとんど出てきません。オランダで炭鉱労働者に同情して説教師の傍ら彼らの生活を描くことから画家として出発したゴッホは一説によると売春で自分と子供との生計を立てていたという貧しいシングルマザーに振られ、ものの本によるとイギリスでも誰かに振られ、他人に対する共感性多過だと返って女性には振られやすいのかもしれませんが、彼自身それほど頼り甲斐のある男だったかというとそんなことはなかったわけで、どうせ一夫一婦の誓いを立てて身を捧げるなら、例えば画家に転身する前のポール・ゴーギャンのような稼ぐ男の方が絶対にいいです。そして弟テオの誘いで流れ流れてフランスのパリから南仏のアルル、パリ郊外のサンレミとゴッホの長い長い忍耐の旅が続くのですがこの旅に付き合って退屈させられないのはゴッホと同じくらい共感性の高い人だけかもしれず、そういう人ならこの作品に10点満点をつけるかもしれませんが、わたしは残念ながらそうではないのでこの点数です。アルルでの開放感とゴーギャンとの共同生活と苦い喧嘩別れを起点としてゴッホ特有の数々の名作が生まれるわけですが、ここに至るまでに本作品の鑑賞者が強いられる忍耐はゴッホ自身の忍耐とは比べものにならないはずなので我慢して鑑賞しましょう。絵画に生命力を爆発させたゴッホの生涯を演じたカーク・ダグラスには「迫真の名演技」を超えるものがあります。なぜならゴッホ自身が自殺を遂げてその肉体が滅びた後もゴッホが描いた数々の絵画はこの世に残り、それらに感動を覚える俳優ならゴッホの精神の軌跡を言動で表現することは絵画を見ることと同等なのです。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-06-01 02:32:11) 10.《ネタバレ》 正直美術にはほとんど関心がないので、ゴッホについても「こういう人だったのか」と思いながら見ていました。エピソードはまあよかったと思いますが、序盤の宗教と美術との関連があるのかないのか、そのあたりをもう少し突っ込んで見てみたかったです。ゴーギャンも登場しますが、むしろ弟テオとの情愛の物語が中心のようで、そこはよく描けていたと思います。しかし、希望が持てるような雰囲気だったのになぜ自殺したのか、正直よくわからず不可解な気持ちになりました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-19 21:04:37) ★9.これだけの歴史上の超有名人ともなれば、かえって脚本も芝居も難しかったんじゃないかと思いますが・・・はたしてやっぱり、全体的にはエピソードを継いだだけの「忠実な再現」を超えるものではありませんでした。つまり、ゴッホの芸術性がどこでどのように構築されて、そしてどうやって具現化されていったのかという肝心な部分が、まったく突っ込まれていないのです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-06 02:09:06) 8.《ネタバレ》 ゴッホの悲運の人生をカーク・ダグラスが熱演。 暗い有様とは裏腹に、明るい光と色彩の絵を描くゴッホ。 ストーリーもさることながら、画家仲間と絵画論を戦わすセリフが面白くて、 なんだか美術論の講義を見ているようでした。 【あろえりーな】さん [映画館(字幕)] 6点(2017-07-04 14:40:26)(良:1票) 7.《ネタバレ》 おかしくなっても しょうがないと思う。よくあんなにたくさん描いたものだ。死んでからのことも少し描いて欲しかった。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-02-11 00:08:07) 6.《ネタバレ》 「誰を演じてもカーク・ダグラス」で有名なカーク・ダグラスですけど、ゴッホ役は見事になりきったと言えるでしょう(なんせ、昔から自分がゴッホに似ていると自覚していたそうですから)。もっとも、髭面のゴッホだからトレード・マークの顎が隠れたのが成功の要因かも。 ジョン・ヒューストンの『赤い風車』が大ヒットしたので企画されたというのが真相らしいですが、その分ゴッホの実物画を大量に撮影に使って華やかさを出そうとしています。ゴッホの絵のモデルになった人たちを絵とそっくりのふん装で登場させるところなどはなかなか良いアイデアです。そしてゴッホの絵に合わせたカラー映像は見事な色彩で、特に後半アルルが舞台になってからは数あるヴィンセント・ミネリ作品の中でも屈指の鮮やかな映像です。有名な“耳切り”事件はわりとあっさりした描き方ですが、そこも含めてこの作品の弱いところは、アンソニー・クイン演じるゴーギャンとの交流と確執に至る経過にインパクトが感じられないことでしょう。クインもこの役でオスカーを獲ったぐらいで良い演技ですが、どうもダグラスの大芝居と上手くかみ合ってないのではと思いました。あくの強い俳優同士を共演させて映画を撮るのは難しい、という良い見本なのかもしれませんね。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-19 00:02:50)(良:1票) 5.ゴッホの苦悩をよく描いている。 いつの時代も“孤独”は寂しいものです。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-05 18:29:31) 4.《ネタバレ》 伝道師時代から自殺までのゴッホの生涯をコンパクトに過不足なく、ある程度の深みも持たせながら、2時間に収めた監督の手腕は見事である。ゴッホが乗り移ったかのようなカークダグラスの演技も見事としかいいようがない。 個人的にはゴッホはあまり好きではない画家であった。特に日本では過剰に人気のある画家であり、ちょっと過大評価されすぎなようにも感じていた。しかし、本作での彼を観ると、やや見方を変えなくはいけないのかもしれない。 絵画だけではなく、伝道や恋愛までも周囲の人々が引くほどにのめりこみ、周りを気にせず、何事にもとりつかれたように、自らの魂を削って入れ込むゴッホの気質が見事に捉えられていた。孤独や自己不信に怯えながらも、人々を感動させたいという熱い想いだけが煮えたぎっている。臭いや、温度までをも感じさせたいという願いから、あれほどの凹凸から出るほど厚く絵の具を塗りこめた筆触となっていったのだろうか。 父にも見放され、従兄弟への愛も実らず、同じような孤独の闇を抱えていたシーンとも結局貧しさという壁にぶち当たり上手くいかず、同じ画家で、同じように売れずに、同じように孤独と絶望とかすかな希望という共通点を抱えたゴーギャンとの共同生活も、性格上や芸術上の不一致から破綻する。想像で絵画を描けるゴーギャンと、実際に目で見て、自分が感じたものでないと画を描くことができないゴッホの違いもきちんと描かれていた(ゴーギャンは自分の死の間際に「ひまわり」を描いたそうで、それなりにゴッホに対して敬愛の念を抱いていたのだろう)。 また、ゴッホを語る上で外すことのできない弟テオの無償の愛も美しい(テオはゴッホの死後、精神的に参って半年あまりで亡くなっている)。他者に迎合できず、自分のやり方・生き方を貫くという生き方しかない。そんな不器用で一途で孤独の男を支えられるのは、自分しかいないとテオも感じていたのだろう。テオ自身の苦悩も随所に感じられた。「こんな妻がいるのに、痩せすぎではないか」というゴッホの無神経な一言も重すぎる。 個人的には、ゴッホの人生のターニングポイントである肝心の耳きり事件にもうワンパンチ欲しかったように感じた。「絶望だ。出口が見えない。」という自殺の引き金となるような言葉や、絶望や孤独に押しつぶされていく様などを欲しかった(映画で描かれた流れは恐らく事実に即しているのだが)。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-30 00:58:45)(良:2票) 3.何が凄いって、タイトル・バックで鳴り響く、とても芸術家の伝記映画とは思えないミクロス・ローザのテーマ音楽。まるで向こうからローマの大軍が押し寄せてきそうな感じ。ゴッホの伝記としては、自活能力が無く、画家として不遇の扱いを受け、狂気の一歩手前で苦しむというオーソドックスな内容です。私的にはゴッホ役のカーク・ダグラスの過剰に気張った演技に、何故か仲代達矢を思い出してしまいました(ゴーギャン役のアンソニー・クインもどうかと思う…)。そういったことも含めて、製作年度の所為ではなく、とても古臭い印象の作品でした。ところで映画の最後(頭だったかな?)、撮影に協力した美術館への謝辞が出るんですけど、本作で使われたゴッホの作品は全て本物だったってことですかね…。ということで、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-04-22 00:02:13) 2.カーク・ダグラス様とアンソニー・クインの最高キャストなんだけど、作りが古めかしくて幅が無いのが、惜しいなぁ・・・。 【ジマイマ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-07 20:39:04) 1.ゴッホの人生全体、作品に対する心情などを知るなら、かなり適していると思う。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-25 11:05:23)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS