みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★8.出生が増えすぎてさあどうしましょう、なんて今ではまったく考えられない問題意識の作品(しかも子供を「お荷物」!)。しかしそれはそれとして、次々に予想に反して懐胎が発覚する、というのは、大いなる洗練されたコメディの予感がするのだが、その美味しい設定を生かしきれていない。みんなが同じような会話で同じような芝居しかしていないので、結局は単なる水増し設定にしかなっていないのです。冒頭、10分にわたって国会質疑シーンを延々と映す堂々たる自信ぶり(レイアウトとかが今と一緒なのはちょっとびっくり)なんかには、なかなか期待が持てたのですが。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-09-04 00:11:05) 7.《ネタバレ》 山村聡、三橋達也といった川島監督お気に入りの役者陣で見せる、お笑いドタバタ諷刺劇といったところか。まぁ悩みのない一家だねぇ。いい気なもんだ、と思っちゃう。政治家が主人公だが、決してメッセージは(見事なくらい)何も発せられてない。この頃は、今と違って、人口増加に悩んでた頃なんだね。女性議員が議会で堕胎罪の撤廃を提案するんだから、時代が今とまるで違うのに驚いた。後はもうドタバタ・・。隔世の感あるね。ラストは登場人物の女性がみんなツワリになって終わり、なんて今じゃ考えられない内容。 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-03-30 22:37:53) 6.《ネタバレ》 川島監督、初鑑賞。もっとひねた感じのものを撮る方だと思いこんでいましたが、本作は、とても上品な喜劇。面白いです。冒頭シーン。霊柩車をバイクで新婚夫婦が次々と追い抜いていくシーンが印象的。いまや、御大と呼ばれている(いた)みなさんの若い頃の姿をたくさん見られるのも、お得。ただ、厚生大臣から離れることで、難局を切り抜けたみたいになってるのが残念。厚生大臣のまま、「やらかしちゃいました」会見を開き、状況を打開して欲しかった。自ら、妊娠調節の教育指導を受けるとかさぁ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 11:20:26) 5.いまでこそ国会で問題になるのは「少子高齢化」しかし私たち団塊の世代が生まれた頃は、第1次ベビーブームとも呼ばれ、こどもの数が多い時代であった。また一方医療分野は科学の進歩によってめまぐるしく進歩し、人生50年から世界有数の長寿国へと変わっていった。 こうした時代を背景に、監督川島雄三は「愛のお荷物」という、軽妙で洒落のきいた映画を作ったのである。国会での芦田伸介、菅井きんの質問とそれに答える山村聡の大臣答弁からしてほほえましい。それに続く新木家の妊娠騒動も、箱根の祖父東野英治郎を巻き込んで実におもしろい。人口増の問題に取り組んでいた厚生大臣の家族の人数が倍になるという何ともはやの映画。 映画監督の川島も急逝したが、大臣夫人役の轟夕起子も50前に亡くなった。また長男の恋人で大臣秘書役の北原三枝も早々と結婚引退してしまった、惜しまれる人たちである。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-15 17:05:42) 4.なんと豪華な出演陣! 山村聡、三橋達也、フランキー堺、山田五十鈴。 それぞれ個性を満面に打ち出していて楽しい。 テンポ良く最後まで観られるのが魅力。 また、人口増加というシリアスな問題が背景にあるのに、まるっきり暗さがなく、川島監督の上手さが伺える。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-02-17 18:28:13) 3.冒頭のハイテンションなナレーション(「幕末太陽伝」と同じ加藤武)から一気に引き込まれた。その後すぐの国会での菅井きん演じる女性議員(「ゴジラ」)と山村聡演じる大臣との質疑のシーンから川島雄三監督らしいテンポのいい演出で見ていて楽しいし、それでいながら答弁に対して周りの議員から野次が飛んだりするのもリアルに演出されていて感心した。ほかにも川島監督ならではの笑いが随所に盛り込まれた喜劇映画で、電話越しに婚約者にドラムを演奏して聴かせるフランキー堺(本物のドラマーだけあって上手い。)とか、仮病を使う東野英治郎が最高に笑える。一人三役を演じている三橋達也とかこの後、「暖簾」で再び川島監督と組むことになる山田五十鈴も出ていてなかなか豪華で贅沢なキャスティング。後に裕次郎夫人となる北原三枝は「狂った果実」を見て以降悪女というイメージが個人的には強いのだけれどもこの作品では全く違う魅力を出していてとても良かった。全体的な内容としては少子化の現代に見るとちょっと時代を感じてしまうのも事実であるが、非常に楽しい映画だった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-18 14:06:03) 2.《ネタバレ》 川島先生日活第1作。 蛙とその鳴き声から物語が始まり、日本の人口増加問題の深刻化について加藤武のナレーションが入るのですが、途中、どんどんテンション上がっていく。もう川島独特の切り口が堪らない。 序盤の国会(厚生委員会)シーンでの山村聡(厚生大臣)と菅井きん(野党議員)の質疑の応酬、秘書官(小沢昭一)が答弁書を大臣にサッと入れたりする場面などは、本物さながらリアルです。ヤジとそれに反応して爆笑する場面まで演出されていて面白い。 風刺喜劇と言っても、トーンは若干落ち着き加減。その分、洒落ていて川島監督独特の癖・ドタバタも所々に出ている。とにかく人を動かしてテンポを出す演出方法には恐れ入ります。 豪華なキャストも魅力で、小沢昭一やフランキー堺、三橋達也に山田五十鈴も出演。その中でも、東野英治郎の仮病を使うシーンなんかは好きですね。山村聡を仮病を使って丸めこむのですが、娘が「まるで東野英治郎のようだわ」ってウケました。 北原三枝のナイスプロポーションにうっとり。才色兼備の大臣秘書役はピッタリ。 ラスト、みんなが倒れてドタバタする川島らしい終り方が○。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-01 12:31:39) 1.川島雄三監督、この監督、本当に頭の中、どうなってるのかと思いたくなります。この作品にしても何とも不思議な魅力いっぱいで、観ていて楽しい。よくこんな内容の作品を思いつくものだと感心させられます。まずは冒頭の証人喚問でのやりとりからして笑える。本当は赤ちゃんなど欲しくなかった筈なのに赤ちゃんが出来てしまった。そのことに対しての証人喚問とその時の周りの人間の見つめる視線、そして、代議士とその息子、更にはその嫁さんにその両親と、その他色んな人達を交えての人間模様、いやあ、何と言うのかこれもまた可笑しくて、どこか哀愁も漂う。個性派の俳優勢揃いで楽しい作品になってます。個人的には東野英治郎のじいちゃんが最高です。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-17 21:49:34)
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