みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★3.《ネタバレ》 最初のところで英蘭対立の字幕説明が入るが、いざ話がスタートしてからは、それはあまり関係なさそうで、宗教や地域慣習からの圧迫が中心になってくる。いや、国家間対立も背景にはあるのかもしれないが、あまり描写されない。最後は国外追放という理不尽な結末を迎えるのだが、官憲がなぜそこまでムキになるのかもよく分からない。というわけで、この監督らしい落ち着いた丁寧な描写の積み重ねではあるのですが、その先にあるべきものが見えてきませんでした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-07-18 00:43:00) 2.《ネタバレ》 近年のケン・ローチはコメディと事実、史実を元にしたドラマを交互に撮っていますが、 この人の作品に込めた思いや、描く対象は若い頃の作品から全くぶれることが無く一貫しています。 いつの時代を、どの国を作品の舞台としても常に彼の心は日々を懸命に生きている人々と共にあります。 「麦の穂をゆらす風」でも彼はアイルランド内戦を描いていますが、 本作はその時代を生きた、実在した活動家ジミーと彼を慕う名も無き人々のドラマに取り組んだ作品となっています。 彼らは“Jimmy’s Hall”(ジミーの集会所)に集い、好きな音楽に耳を傾け、ダンスを踊る。 ささやかな自由を楽しむ人々をケン・ローチらしい優しさにあふれた視線で描く。 しかし、そんなささやかな自由すら許さず共産主義者と決めつけ、彼を迫害しようとする教会とは一体何なのか。 ジミーという実在した活動家と、彼を慕い彼の元に集う名も無き人々。 本作に登場する名も無き登場人物は全て、この時代に実際にアイルランドに生き、 ささやかな自由を求めながら日々を善良に懸命に生きた、名も無き実在した人々の姿でもある。 静かな語り口の中に自由を讃えるケン・ローチの思いが感じられる作品です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-20 22:50:54) 1.《ネタバレ》 保守的な田舎・宗教と戦うジミーと支持者たちの戦いを描いた作品なんですけど、私はお固い牧師が気になってしょうがありませんでした。彼はジミーに対し多少の理解があるような発言をしているし、ジミーがニューヨークから持ち込んだ黒人歌手のレコードを聴いて感動しているんです。追放されゆくジミーを罵る人たちを戒める発言もしている。多分、牧師は宗教というしがらみがなければジミーと共に自由を求め戦っていたんじゃないかと思います。ガッチガチの保守派なら、レコードを聴かないはず。彼を飲み込んだ土壌が悔しくて、エンドロール中はずっと牧師のバックストーリーを想像していました。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-02-18 07:32:51)
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