みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★7.《ネタバレ》 入口の訓練のところで、ラクダをしっかり撮っているのがいい。大きさ、質感、じっとしているからこその迫力。動きが少ないので、カメラを振ったりカットを割ったりしてごまかすこともできません。いざ旅が始まってからは、主人公はシンプルに「ただ進む」。あえて動機や心理状態を説明しないぶれのなさ。また、わざとらしい危機も起こりません。野生のラクダも出てきますが(本当に危険なのかどうかが主人公目線=観衆目線ではよく分からないのが、かえって怖い)、解決は一瞬。この広大な砂漠にいること自体がすでに十分危機なので、そこに何か人工的なものを盛り込む必要はないのです。それがかえって生々しい過酷さを伝えています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-21 00:55:45) 6.《ネタバレ》 実話もの。主人公であるロビン・デヴィッドソンの書いた旅の本はベストセラーになったとのこと。 原作は未読。 特に大きな盛り上がりもないけれど、それなりにハラハラドキドキして最後まで惹きつけられました。 主人公の体を張った演技に拍手。 冒険や探検はスポンサーの存在が鍵ですが、これもナショジオ関係者の尽力なくては成功しなかったでしょう。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-01-15 14:10:13) 5.《ネタバレ》 なぜにこんな旅に出たのかが説明不足なので、ややモヤモヤ感はあり。そして予想よりへヴィな内容ではあったが終始引き込まれて鑑賞した。ただ愛玩動物である犬をこんな過酷な旅に同行させることは少し疑問も残った。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-08-18 00:02:07) 4.《ネタバレ》 まず、無理に感動させようとしていない構成が好感でした。資金援助をしてもらってるカメラマンを邪険にしたり、人恋しさからエッチしちゃたりと、とても凡人らしい面があります。実際に起こったことを正直に描いているのだと思いました。 この種の旅がもたらす意義や感動はやった本人にしか分からないと思います。6ヶ月以上の時間を2時間で見せられる訳で、実質的には極端に端折ったダイジェスト。ほとんどの時間は歩きと野宿の繰り返しで極めて単調だったはず。 私に浮かんだ言葉は「自然の独房」でした。とんでもなく広くて何もない場所は、コミュニケーション的には一種の牢獄。独房は牢獄の中でもさらに周囲から切り離された場所で対話対象は自分だけです。意識は自ずと自身の内面へ向かいます。独房は反省を促す場所ですが、本作の荒野や砂漠は内省を促す場所だったと思います。過去の記憶は何度も反芻されどこかへ辿り着く。それは諦観なのか達観なのか…。彼女の当初の目的は「チャレンジ」だったと思いますが、内実は「修行」でした。一人旅は自分を振り返ることにも意義があると思っておりますが、本作はその究極版でしょう。 余談。旅と旅行の違い。一人旅とは言うけれど、一人旅行とは言わない。観光旅行とは言うけれど、観光旅とは言わない。かわいい子には旅行をさせよ、とは言わない。日本人は旅と旅行を明確に使い分けていますね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-04 16:53:25)(良:1票) 3.《ネタバレ》 原作はどの様な描き方なのか知りませんが、実話物はこんな話が ありましたってな感じで、唐突に終る事が多いのですが、本作は しっかり物語として成立してます。 私は主人公の旅を通して人生や孤独について考えさせられました。 「生きる事は、何かを得る事なのか、失う事なのか。」 彼女を童話のヒロインの様に非人間的に描く事によって 旅も寓話の様に感じられました。また映像も3000キロ歩くという 壮絶な事実の描写を抑え汗一つかかないヒロインが象徴する様に 意図的に美しい絵にこだわった撮影のおかげでラストまで 心地よい時間が流れます。絵だけでみれば、ワイエスの絵画や ナチュラル系のファッション誌が動き出した様にオシャレです。 出来れば、ブルーレイや音響の整った環境で部屋を暗くして 観て頂きたい作品です。 LED電球よりたき火、MP3よりカセット、フリースよりコットン それらがどんなに贅沢なのか、色々考えさせられました。 【glxynt2】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-30 22:36:25) 2.《ネタバレ》 自省の旅ですね。旅は人生そのものと言いますが、まさにその通りでして、 人はみな孤独であるということ、後悔したりしながらも前を進んでいく、いろんな出会いがあること。 そういう一つ一つが端的に経験していく、それが旅という感じでした。 何のために、こんな旅をしたのだろう。本人も途中言ってましたが、 人生そのものも、意味を探し歩きながら模索するようなもんですからね。 にしても、愛犬との別れは本当に辛いなぁ。あの出来事で、「孤独」というものをまざまざと痛感させられる。 まぁでも、彼女を支えてくれる友人がいたから、自分が一人になることで彼らのありがたみを実感したのかもね。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-02-14 22:00:24) 1.共に今年公開された「私に会うまでの1600キロ」と本作。ヒロインを演じる女優が体を張った熱演を見せ、 1人の女性がひたすら徒歩で行くという、過酷な旅を成し遂げた実話に基づくロードムービーということで共通点を感じる作品。 顔も肌も埃や垢で汚れ、髪もボサボサに乱れ服も擦り切れ、きっと実際の旅もこんな感じだったのかと思わせる。 ミア・ワシコウスカの静かなる熱演が印象に残る。 「私に会うまでの~」はトレッキングのコースとなっており、時折町を通りかかることもある。人との出会いも多く、 雪原があったり山岳地帯や森林地帯を通過したりと、旅のロケーションも頻繁に切り替わる。 一方の本作は、どこまで行っても何も無い砂漠の荒野が果てしなく広がり続けるので、ロードムービーの風景としては単調ではあります。 1人の時間が多く台詞も少なめ、4頭のラクダと1匹の愛犬と共に旅する風景をとらえ続ける。 時折彼女の過去がフラッシュバックされますが、彼女の心境に関しては読みづらい面が多かったです。 また、野生のラクダやカンガルーを撃ち殺すといったシーンも登場しますが、 こういう未開の地で生き延びるということは、きっとこういうことなのでしょう。 旅の風景の大半が荒涼とした風景の連続だったこともあり、ゴールの海の青の美しさと爽快感は格別でした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-12-02 19:17:03)
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