みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★3.《ネタバレ》 とりあえずこれが、文太さんのやくざ映画初主演作ということになるのかな?中身については、文太さんを動かすために制作側が思いつくままを連ねていったという感じで、怪しげに登場した待田さんといきなりタメになってしまうし、孤独狼だったはずが弟分が何人もできてしまうし、なぜか安部徹が敵ボスポジションに据えられるし、なぜか手形パクリに手を出してしまうし、若山さんも強引に割って入るがごとく登場する。というわけで、一貫性は感じられませんが、それでも、後のやくざスター街道につながる文太さんの安定ぶりは大いに感じさせます。なおそれとは別に、山城新伍のしょぼい下っ端(ほとんど台詞もない)に無名な頃の石橋蓮司&小林稔侍という秘かな強力タッグが紛れ込んでいたりして、それも隠れた見どころだったりします。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2025-04-26 02:09:17)★《新規》★ 2.「仁義なき戦い」の前に、菅原文太にはこういう出世作があったんですね。なかなか豪華キャストで、ストーリーもそれなりにあって、まあまあ楽しめました。志村喬とか若山富三郎とか、ものすごく贅沢な使われ方のような気がします。 それはともかく、1960年代末の新宿の街がいかに暗くて汚くて貧乏くさかったかがよくわかります。当時の学生たちが暴れ回りたくなった気持ちもわからないでもありません。こういうのを「歴史ハラスメント」と言うのかどうか知りませんが、こんな時代に生まれなくて良かったとつくづく思います。感想はそれぐらいですかね。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-10-14 23:24:44) 1.「現代やくざ」というタイトルですが、菅原文太演じる主人公はむしろ古風なところのあるヤクザで、その彼が、仁義も何もあったもんじゃない現代的なヤクザ組織に立ち向かう、といった趣向の作品。 それにしてもまあ、様々な登場人物が次から次に、出るわ出るわ。仮釈放で出所した主人公が、電車内でスリに遭う、無賃乗車を疑われているところを通りすがりの男に助けられる、パチンコ屋では隣の台の刺青師のオッサンと知り合いになる、オッサンの元に刺青を入れにチンピラがやってくる・・・と、まさに次から次に脈絡なく人物が映画に登場し、ちゃんと彼らが皆、ストーリーに絡んでくるのが、スゴい。なかなか巧みな脚本、ではありますが、こんなペースで登場人物を増やし続けて、果たして無事に若山富三郎の登場まで辿り着けるかどうか。 菅原文太の出世作とも言われるだけあって、暴れ回る姿、その勢いは格別のものがありますが(いや、いつもこんな感じかな?)、山城新伍が追われるシーンなどで傾けられたカメラなどは、まるで深作欣二作品かと思わせる鋭さがあって、映画自体が勢いを感じさせます。 一方で、菅原文太が単身、殴り込みをかける決意をする場面、子分に対する厳しい表情が一種だけ和らぐあたりなどは人情味も感じさせ、こういう部分は降旗康男監督らしさ、なのかな、と。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-05-10 22:47:54)
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