みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
20.現代となっては認知症もポピュラーとなり、様々なメディアで取り上げられるので内容的な新鮮味はない。歴史的記録として、昔はこうだったんだなあという意味での価値はあるが。役者陣の演技は概ね良い。孫が妙に親切なのが少々違和感。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-15 12:06:21) 19.《ネタバレ》 1950年代映画の雰囲気でもって1970年代に撮った不思議な感覚の映画。 森繁久彌の熟達した演技が光る。 高峰秀子も安心感がある。 浦辺粂子には爆笑した! 婆さんは臭い!はマズイだろ、森繁さん。そりゃ怒るわ。 結構笑えるおかしなシーンがあるかと思えば、急にシリアスな展開になったり、クスクスさせられたりハッとさせられたりが中盤まで。 ただし、終盤はなかなか壮絶な内容。 老人性痴呆、今で言えば認知症の悲惨な症状について、かなりリアルに描かれている。 嫁に来たばかりの頃、おじいちゃんにいじめられてばかりいたのに、血のつながらないおじいちゃんの面倒をみた嫁。 それに対し、面倒もみないし非常に冷たい実の娘。 嫁には、心の優しさがあったからこそ面倒をみたし、最後必死になって雨の中おじいちゃんを探した。 介護という現実的問題について考えさせられるが、それ以上に、このお嫁さん(高峰秀子)の心の優しさ、暖かさみたいなものに感動した。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-04-27 09:25:20) 18.《ネタバレ》 小説もテレビドラマもまったく見たことがなく、この映画で初めてこの物語に触れたのだが、最初は少しボケているだけだったおじいちゃん(森繁久彌)が最後には子供のようになってしまう認知症の恐ろしさと、そのおじいちゃんの介護をする家族(主に嫁)の姿がかなりリアリティを持って描かれていて怖い映画だった。豊田四郎監督の晩年の作品だが、脚本を担当した松山善三監督の作風の色が濃く、「名もなく貧しく美しく」もそうなのだが、本作も当時まだ今ほど理解が進んでいなかっただろう認知症を真正面から取り上げた社会派映画となっていて今見ても考えさせられるし、テーマ的にも今日に通ずるものがあり、古びていないとまでは思わないが、現代においても本作の価値はじゅうぶんにあると感じる。おじいちゃんを演じる森繁久彌は当時60歳と認知症の老人を演じるにはまだ若干若い気もするが、その演技がものすごくリアルで、まるで本当に惚けてしまったかのような演技に圧倒されっぱなしだった。そんなおじいちゃんの介護を一人で背負う嫁が徐々に神経をすり減らしながらも献身的に介護を続けるという姿が見ていて痛々しいのだが、それを見事に演じ切っている高峰秀子の演技力もやはりすごく、主演のこの二人の存在が本作の完成度を一層高めている。白黒スタンダードという73年当時既に古めかしい映像もよく、汚物をこねくり回すシーンなどのリアルさを抑えるためもあるのだろうが、おじいちゃんが花を見ているシーンの美しさはまさに白黒ならではだろう。ラストの孫のセリフも良かった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-08-12 23:56:25)(良:1票) 17.一緒に観ていた認知症の父はどう感じていたのだろう 【アキラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-08-04 03:17:42) 16.時代が違えば理解度も、対応ももちろん違ってきます。原作でも大変ショックを受けましたが問題提起となったこちらの映画では画像や音でさらに驚かされることも。。。どちらの立場でもとても考えさせられます。ドナーカードと同じようにある日突然自分がわからなくなったときのためにどうしてほしいのか意思表示をせねば、と考えさせられました。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-05-24 22:46:44) 15.近い将来、人事じゃない・・・。苦笑 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-21 23:10:57) 14.何度「おじいちゃん!」と叫んでいるだろう。認知症に対する知識や理解、制度は大きく変わったけど、家族負担は案外変わってないかな。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-15 00:36:16) 13.徘徊や汚物の悲惨さは伝わってくる。モノクロなのは緩和させるためか?献身的な嫁に口先だけの息子、いなくはないだろうが誇張し過ぎで嘘っぽい。今ならとっくに破綻している。介護問題が身近な人ほどボケ方や対処方法の描写に違和感を抱くだろうが、認知症がまだそれほど認知されていない時代の作品であることを考えると納得。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-10-20 22:56:18) 12.2013.10/15 鑑賞。昭和48年話題になった作品も敢えて鑑賞せず。 現役バリバリの時に両親の未来に結びつく気の重い題材は敬遠。有り難い事に大きな苦労もなくその時期も過ぎ、今は自身が当事者に近づいてきた。思い切って鑑賞も全ての気持ちが良く解る。40年経過もこの問題は残ったまま、政治の貧困だけで済ますことではないが・・。 【ご自由さん】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-15 16:34:57)(良:1票) 11.《ネタバレ》 いじめられていたのにその義理の親の介護をしなければいけなくなったというのは割とありそうな話で、その介護の時間は本当に苦しいものだったけど、亡くなってその苦しさから解かれたときに残るものがあったのがよく伝わってき、上手く演出出来ているなあと思いました。認知症への理解が今と違っているのも興味深かったです。あとみなさんおっしゃる通り森繁久彌は完ぺきな演技をしましたね。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-07-21 01:18:17)(良:1票) 10.あー、コワ。非常に恐ろしい映画。何が恐ろしいといって、あんな老人を家族だけで看なければならないということ。社会的な問題提起作としては、大成功でしょう。ヒステリックになりながら献身的に介護するという、アンビバレンツな役を演じきった高峰秀子に拍手。森繁久彌も、とぼけたところが持ち味だけに、妙にリアリティがあります。 それにしても、この映画のどこで笑うのでしょうか。私には全くわかりませんでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-07-16 17:23:48) 9.おじいちゃん!おじいちゃん! おじいちゃんが花を見上げるシーン美しくてすきだなー 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-06-05 14:55:14) ★8.《ネタバレ》 73年という時期に認知症を正面から採り上げた問題意識は今日でも価値を有しているし、変なひねりをいれない誠実な描写は現在でも通用すると思う。ただ、終盤はいろんな場面での「おじいちゃーん」の連呼が妙に耳についた。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-05 01:21:59) 7.この映画が作られた当時、認知症という言葉はまだ一般にはあまり知られていなかったらしく、その意味においては大変な価値があったのだと思う。もちろん今見ても悪くはないが、残念ながら前述の価値は低下してしまった。内容としては救いのないお話で、それだけに森繁久彌という一種のキャラクターでバランスを取ったように感じられる。それが吉と出ているのか、凶と出ているのかは原作、あるいは後年に作られたTVドラマ等を見ないと分からない事だけれども…。6点で。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-02 20:21:32) 6.私の死んだ父よりも年若い森繁久彌が、私の父よりもずっと年上の痴呆老人を演じた映画。おもしろい映画とか良い映画の範疇ではなく、身につまされる映画であった。怖い、見たくないというのが実感、しかし見なければならないというような、いわば使命感みたいなものでみた。 森繁久彌の演技は、演技にはとうてい思えない。また高峰秀子の献身的な嫁、原作の小説はもっともっと切実なものであろう。今の私では到底読むことができない・・・。 老人ホームや介護問題などが少しずつ現実となっていった時代、この映画をどう評価してよいのかわからない。 なにぶんにも、見てからずいぶん年数が経っているので、再度見てみないと点数はつけられないのかもかもしれないが、とりあえずの点数ということで7点。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-16 09:01:06) 5.何とこの映画のDVDが中古、1000円で発売されていたので何の迷いもなく買ってきた。前にCSとBSとで放送したはずのを録画し損ね、見れなかっただけに1000円なら絶対に買いである。何しろ森繁久彌と高峰秀子の共演なんて、なかなかない。少なくとも私の知る限りでは唯一の共演映画だと思う。そんな二人の名優の名演技がこのドラマを完成度の高いものにしている。相変わらず何をしていても面白い森繁久彌、高峰秀子は秀子で森繁久彌の芝居に対して受けて立つ。二人の演技、凌ぎ合いだけでも見ていて面白い。この面白いとはゲラゲラ声に出して笑うとか、手に汗握る面白さとは違う。人間の心理的なもの、人間って生きものの一面を見せてくれている面白さ、ただ笑い、スリリングな展開だけが映画の面白さではないということを森繁久彌と高峰秀子の二人を見ていると思わずにはいられなくなる。豊田四郎監督に森繁久彌、そして、高峰秀子、原作は同じ高峰秀子が出ている「華岡青洲の妻」と同じ有吉佐和子に高峰秀子の夫で映画監督でもある松山善三だ!つまらないはずがない。期待通りに見応え十分の映画になっていて、買って良かった。他にもこの映画、昔の日本映画好きな私としてはそれ以外のキャストなどを見るとそれだけでも楽しめた。色んな意味での楽しみ方が映画にはある。成瀬作品的な感じに木下作品的な感じもするし、そういう意味でも満足である。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-15 22:14:02) 4.《ネタバレ》 森繁久彌という俳優に思い入れがない私ですが、森繁久彌の追悼特集を機に見ました。 高峰秀子の素晴らしさは予想通りだが、 森繁に関しては「森繁久彌ってこんなに上手い役者だったんだぁ」と驚かされました。 この映画での森繁久彌は演技してるんじゃなくて、ホントにこんな人なんじゃないの? と思わせるほどの自然な演技。素晴らしい。 痴呆症の老人介護というシリアスなテーマのわりに意外なほど各シーンに笑いがある。 これが社会問題を取り上げた重苦しい映画から、 「この映画おもしろいよ」と周りの人に気楽に薦められる映画に格上げ(?)している。 これは悪い事ではないと思う、 ラストで赤ん坊に戻った森繁が「おかあさん・・・おかあさん・・・」とつぶやくシーンはやはり感動的。 この映画、本当にお勧めです。 【仏向】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2010-03-10 18:22:06) 3.なぜこの年に白黒映画なのか分からないが、カラーだと、相当いまいちの作品だっただろう。原作がリアリティの2割引きだとすると、本作は、半額8掛け2割引きで、現実の4分の1程度を描けているかどうか。ただ、まあ、この時代、多少弱れば、すぐ死ねた。40年前のおとぎ話の世界では、認知症の舅と嫁との間に、心の交流があったというのが、実はリアリティかもしれぬ。 【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-01-03 01:07:49) 2. 原作は有吉佐和子の同名ベストセラー小説。名匠豊田四郎は84歳のボケ老人茂造役に当時60歳の森繁久彌を大胆に起用し驚かせた。「夫婦善哉」その他で気心が知れた間柄だったのが大きな理由だろうと思われる。メイクを施しても若干苦しい部分も無いではないが、流石に見事な演技。しかし、本作のMVPは茂造を介護する嫁・昭子を演じた高峰秀子だろう。相手に自分の誠意が通じようと通じまいと必死に茂造を介護する姿は痛ましくも美しい。今日の高齢社会にあっては一層の輝きを放つ本作は重苦しく凡そ万人向けではなかろうが、色々と示唆に富む秀作である事実は否定できまい。ただ、惜しむらくは矢張り年齢相応の俳優に茂造役を演じさせて欲しかった。1973年当時なら、まだ多くの名優は存命中だったのだから。この点を若干差し引いて8点。 【へちょちょ】さん 8点(2003-03-03 10:23:25) 1.森繁久弥の演技が素晴らしい、先見の明があり過ぎる作品です。排泄物を投げ付けるシーンなど、これがカラーでなくて良かったと思うほど凄まじいです。 【イマジン】さん 8点(2002-02-12 12:21:48)
【点数情報】
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