みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★12.ただひたすら、夫人が「怖い!」と震え、主人公が行き当たりばったりにああだこうだしているだけであって、推理もサスペンスもあったものではありません。また、乱歩ならではのおどろおどろしさも、登場人物の内面から湧き出ているレベルには至っておらず、表層をなぞっているだけですね。キャスティングは普段はテレビメインのなかなか貴重な方々が多めだったので、ちょっと期待していたのですが。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2024-10-15 01:56:39) 11.この作品の頃というと、犬神家のヒットで横溝ブーム到来、ってコトになるのかな。犬神家やら八つ墓村やらが、一種の社会現象、ドリフのネタにもなって当時は子供にも馴染みがあった、と言う記憶があるのですが、その頃作られた、乱歩原作のこの映画。ヘンタイ要素もあって、ちと分が悪い。 でも、画面に視点を惹きつける力、ってのは、むしろ一連の市川&石坂作品よりもコチラの方が上では。 謎解き作品として見れば、乱歩の原作が、妖しさを秘めつつも中篇というコンパクトな設計の中に見事に論理を張り巡らた乱歩屈指の傑作であったのに比べると、映画の方は間延びした感、無きにしもあらず。ですけど、この映画は、謎解きよりも妖しい雰囲気の方に、主眼を置いていて。 だから、終盤は、真相解明のカタルシスよりも、ヘンタイ度アップで盛り上がります。 シリーズ化しそうな感じが全くしないのも、イイじゃないですか。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-03-07 08:32:56) 10.《ネタバレ》 頽廃的な雰囲気や美しい出演陣は良いのだが(特に香山美子の美貌)、肝心の謎解きが(乱歩最高傑作とも称される)原作と違って非常に雑で、サスペンス映画としては正直イマイチ。所々に原作から発展させた良い演出・展開の改善点もあるので、とても残念。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 4点(2019-11-20 21:40:10) 9.《ネタバレ》 乱歩ものの映像作品では成功の部類ではないか。原作自体も面白いが、本作も面白い。変な猟奇的描写はないが、全体を通じて不気味な雰囲気が漂う。ラストは良くない。そして最大の魅力は、香川美子の黒い乳首。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-10 21:33:08) 8.原作小説は本格派ミステリーらしいが、映画はそれほど強くは感じられない。小説通りほぼ忠実に再現されているのに不思議だ。文字と映像の違いか、ストーリーを知っていたせいか。あおい輝彦、香山美子とも悪くはないが、原作のイメージとはちょっと離れている気がした。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-08-24 08:27:05) 7.タイトルに「江戸川乱歩の」とあるが、犯人はすぐわかる。 謎解きの面白さはあまり無く、香山美子の美しさのみが印象に残った。 香山美子は時代劇好きにはおなじみだが、この映画では、そんなイメージと異なるちょっと刺激的な役を演じている。 しかし、祖母が時代劇好きで子供の頃よく一緒にTVを見ていて、見慣れた「お静」の裸を見てしまうとは。 なんだか気分は複雑である。 【amicky】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-27 18:59:33) 6.原作がどれだけ変態要素を含んでいるかは分らないけど、少なくともこれほど凄まじい変態的なムードである中に人間はどこかしか変態的な要素を持ち合わせているんだとこの映画を観るとそう感じずにはいられなくなる。とにかく全てが変態ムードな異様な雰囲気、映像、やってることも明らかに普通じゃない。相変わらず加藤泰監督の映像感覚には日本的美とヨーロッパ的な感覚とが交じり合っていて吸い込まれる。ただ話としてはそれほど見ていても面白さというものを感じない。つまらなくはないので一応は6点てことですが、それとこの映画の殺人シーンやトリック、映像美は何だか横溝正史の原作なんじゃないのか?て思ってしまうのは出ている俳優が 「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」の人だったりするからである。加藤泰監督は上手い監督だとは思うけどやはりこの不気味な雰囲気を演出するとすれば市川崑監督のが合ってる気がする。同じキャスティングで市川崑監督の若かった頃による演出で見たかった。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-09-09 14:10:05)(良:1票) 5.江戸川乱歩の原作を加藤泰監督が映画化したサスペンス。冒頭から加藤監督らしいクローズアップを使った演出で思わず唸ってしまった。タイトルバックが列車だったり、劇中でも走行中の列車を高架橋の下から凝ったアングルで撮っていたりして「緋牡丹博徒 花札勝負」の冒頭でも列車と線路を使ったシーンだったこともありひょっとして加藤監督は列車好きなんだろうなあと思わずにはいられない。雨の中、あおい輝彦と香山美子が橋の上で話すシーンも味のある演出。話としては前半は本格推理モノで、今まで見た2本の乱歩原作映画(井上梅次監督の「黒蜥蜴」、増村保造監督の「盲獣」)と違って随分とオーソドックスな映画だし、あおい輝彦や若山富三郎の起用で、この頃ブームだった金田一シリーズに便乗した企画なのかと思っていた。(実際、あおい輝彦が袴姿で走るシーンは金田一を意識しているとしか思えない。佐清だし。)サディズムが絡み始める後半から雰囲気が怪しくなり、主人公が女に鞭をふるいながら推理を巡らせるシーンに至っては変態的な感じで、加藤監督はほかの作品ではこういうシーンほとんどやらない印象なんだが、原因はやっぱり原作を書いた乱歩にあるのかもしれない。それにしてもよくあおい輝彦がこういう演技をOKしたな。でもインパクトとしては「黒蜥蜴」や「盲獣」に比べれば弱く感じるし、原作がそうなのかもしれないが、見終わって結局、本格的な推理モノなのか変化球的なモノなのかがどっちつかずの印象であるし、ちょっと2時間ドラマっぽいところもある。しかし、それでも様式美を感じさせる部分もあって、それほど出来の悪い映画という感じはしない。菅井きんと藤岡琢也のやりとりが笑える。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-15 16:04:41) 4.官能サスペンスならぬ耽美ミステリー。 耽美だったかと言われると微妙。ミステリーはと問われると、これまた微妙。 内容はつまらなくはないんだけど、どちらも中途半端だったという印象は否めない。 主役二人の演技も魅力を感じないし、雰囲気がテレビのサスペンス劇場といった感じで、 特にラストはがっかり。これは小説で読んだほうが楽しめる内容の作品かもしれないね。 そういえば、官能サスペンスもほとんどが外れだもんなぁ。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-08-22 08:18:46) 3.乱歩の作品は大きく2種類に分けられる。元々自身が書きたかった本格推理小説と、なぜだか世間に高評価で受け入れられた変格推理小説に。「陰獣」は性的倒錯や猟奇的犯罪という「変格」的なものを取り入れた本格推理小説である。つまりトリックとトリックが解かれる過程に面白さが詰まっているということ。それがどういうことかというと、映画化に不向きな作品ってこと。それでもこれは面白い。両者共がおそらくは乱歩の分身であろう本格推理小説家と変格推理小説家の対決という構図そのものの面白さをうまく見せている。「変格」的世界観にありがちな薄っぺらさ、安っぽさといったものも、ローアングルと、被写体の手前にモノを置く加藤泰印によって深みを得ている。ムリにインビなる雰囲気を作ろうとしてないのがいい。本格推理小説家をいかにも優等生顔のあおい輝彦としたのは適格だったと思うが、もう少しハードボイルド系にしてみても面白かったかも。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-29 14:17:32) 2.すげーもん観ちゃったなあって感じ。乱歩原作ということで猟奇モノだし、出だしはなんかふた昔前の火曜サスペンスみたいだし、あおい輝彦はSMしながら事件の解決やってるし(笑)、質の悪いB級映画になってしまう要素は沢山あるのにそうなっていないのはやはり監督加藤泰の力量ゆえなのでしょうか。話的には納得できないところもあったし、結局事件がどーゆー事だったのかもよく分かっていないのだけれど、ある種演劇的な様式美に圧倒されちゃいました。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-06-23 22:05:41) 1.乱歩の映画化では恐らく最高傑作。加藤泰って監督は70年代斜陽の邦画界にあっても全く力量が衰えていない。凄いや。ただ、役者のレベルダウンは彼をもってしても如何ともし難く、あおい輝彦では全編を引っ張るには明らかに力不足。キャストではダントツで大友柳太朗がイイ。奥山和由はコレをよーーく観て修行し直せ! 【へちょちょ】さん 8点(2004-01-17 02:02:43)
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