みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 長いけれど、見ごたえがありました。問題は、鑑真がそれほどまでして日本に渡ろうとする理由がよくわからないことですが……。それほど当時の日本は、仏教国として遅れていたということなのでしょう。留学僧それぞれのドラマが描かれていたのはよかったです。中では業行の末路はインパクトが強かった。あれはやはり、海南島の寺に教典を納めたのに、それを憤ったことへの仏罰ということになるんでしょうね。鑑真役の田村高廣が、常に冷静にして高潔な高僧を演じて、はまり役でした。成功のキャスティングです。ロマンスをほのかに味付けしたのも好感が持てます。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-03 11:42:32) ★7.《ネタバレ》 仏教故事に正面から取り組んだ映画というのは貴重だと思うので、それだけで低い点はつけられない。ただ、その志の高さとは裏腹に、作品世界に崇高さや荘厳さが今ひとつ欠けており、むしろここぞというところでB級ドラマのような安っぽい演出が見え隠れしているのが気になった。和上最後の出航時に一斉に入ってくる読経のような、宗教の求道性がもたらす迫力のようなものをもっと見たかった。田村高廣は意外に高僧顔であり、人々の信仰心を裏切らない気品と存在感を示しており、このキャスティングが大きく貢献している。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-23 02:27:11) 6.《ネタバレ》 学校教育の一環としてならともかく、この映画が商業映画として封切られ、お金払って見に行く観客が存在したとは! いろいろな面で感動する映画ですが、上記の点に一番感動しましたw ただ、真面目なわりには、いろんな面の荒っぽさも気になりました。 何よりも馬鹿なハリウッド映画じゃあるまいし、出てくる中国人が全員日本語とか。留学生にとって語学の問題が結構大事だったはずなのに、最初から完全スルーですか。 それで映画作っちゃう方も作っちゃう方だし、違和感無く受け入れる方も受け入れる方だと思われ。 あと奈良時代の話に厳密な時代考証とか無理難題ですが、それにしても留学僧たちの発想、物言い、人間関係、すべてがあまりに現代風でなんだかなあ。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-12-20 13:11:47) 5.《ネタバレ》 今年(2010年)奈良で行われております平城遷都1300年祭も、メイン会場である平城宮跡会場イベントは先日無事、成功裏に終了し、奈良在住の私としましては、多くの皆さまに奈良にお越しいただいて、誠にありがたい気持ちで一杯でございます(開催前は正直、大コケするんじゃないかとかなり心配してましたが・・・終了後)。BS2さんまで、本作を放送していただき遷都祭をバックアップ、ありがとうございました。さて本作。井上靖の代表作の映画化ですが、原作が切り詰めた文体によって、歴史という波間に翻弄される名もなき僧たちの運命の、その果敢なさが痛いほど伝わってくる作品です。と同時に、異国においてもがく日本人の姿は、現代の我々にも強く迫ってくるものがあります。で、この映画化ですが、淡々とした城達也“機長”のナレーションによって進められるあたりは原作の持ち味ですが、全体的な印象はむしろ“ダイナミック”。中国の自然の雄大さをたっぷりと描き、人間の小ささを描き、その小さい存在である人間の喜怒哀楽をストレートに描いています。“映える”映像を作り出すための様々なアレンジ(●恋愛色の絡み ●原作では戒融との再会や後日談が触れられるのに対し、映画では戒融は大自然に消えてゆく ●栄叡は寺の裏ではなく、荒涼たる最果ての山岳地帯に埋葬される ●玄朗との劇的で感傷的な別れ 等々)。そういう濃いドラマの中で、田村高廣演じる鑒真和上の静かで凛とした表情が対照的(ちょっと神懸かり的な面もあり。漂流中に栄叡が予言する降雨も、鑒真の予言へとアレンジ)。原作の小説は、映画として見事に再構成されています(武満徹の音楽も忘れ難し)。あと、実際に奈良の寺でロケしているのもうれしいところ(冒頭に登場したのは、平安神宮のようでしたが。笑)。 ※娘が私の横で意外に映画に見入っておりました。しかもラスト近くの西大寺ロケに、私より先に気付いた。エライ!! 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-11-23 17:31:40) 4.教科書では数行で片付けられる遣唐使がいかに無茶なものであったかが良く伝わってくる。スクリーンで観たせいか渡航中の嵐のシーンが記憶に残る。 【円軌道の幅】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-07-22 23:06:31) 3. JTBで行くような旅行とは違うことはよくわかりました。さぞかしたいへんだったのでしょう。起伏が少ない映画ですので、眠気のある時には見ないようにしましょう。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-05-19 22:00:36) 2.学校全体で映画館貸切で見ました。のほほ~ん、と日々を暮らしている私に、日本の仏教には人々の大変な努力の歴史があるんだよ、という事を教えた映画です。安全な航海などなかった時代に、命を賭して海を越えてまで日本の信仰の正常化を計ろうとした人々の物語は、感動的ですが、冒険映画風でもあったりして。ヒジョーに真面目な映画なんで、全体的には単調さを拭えませんがでしたが、観客全員が同じ学校の生徒なんで、エンディングは拍手喝采状態でした。 【あにやん🌈】さん 6点(2003-12-12 13:52:38) 1.遣唐使の留学僧達が鑑真和上を連れて帰国するまでのドラマ。律令国家としてまだ発展途上の日本の発展の影に彼等のような志の高い留学生たちの数多くの犠牲が有ればこそと思うとありがたいことです、合掌。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2003-11-08 20:49:30)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS