みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★26.筋肉と長髪主人公の男性ホルモン活かすのは家庭でもなく女でもない。 リングの上だけ。そこまでにたどり着く描写は、少し弱かったように感じた。結構良い人に描かれているからだろうか・・。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-09-11 19:18:16) 25.男としてこういう生き方に憧れる一面もあるが、人としてこうはなりたくないと思った 【ひで太郎】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-19 11:49:19) 24.《ネタバレ》 作り物とはどこか思えず、実際に存在するキャラクター・ストーリーとしか思えないほど、なにもかもがリアルだった。 自分はプロレスをそれほど好きではないが、普通の人よりは多少知っているレベルだ。 最近でも、68歳のアブドーラ・ザ・ブッチャーと65歳のタイガー・ジェット・シンが戦い、両者反則負けという壮絶な試合をしたそうである。 本作を見ると、自分の世界でしか生きられない男は果たして不幸なのかということを考えざるを得ない。家賃を払う金もなく、愛すべき娘に嫌われて、相手にしてくれるのはストリッパーくらい。全身は傷だらけで、心身ともにボロボロ、まさに満身創痍という状態。リングの下では明らかにカッコいいとは思えない。しかし、いったんリングに上がると、あれほどカッコいい男がいるだろうかというほど輝いている。 不器用で無様で愚直な生き方とも思えるが、その無様な姿も貫き通せば、カッコよく見えてくる。 また、自分の道を貫き通せば、後悔することはなく、自分自身が納得できるのではないか。他人と同じような生き方ができなくても、普通の人が見られる世界ではないものを味わえるはずだ。 自分の世界でしか生きられない男は決して不幸ではなくて、やはり多くの人の憧れであり、カッコよくて、ある意味で幸せな男なのである。 全うな生活を送らなくてはいけないということを頭では分かっていても、心は拒絶してしまうものでもある。 それにしても、娘との食事の約束をすっぽかす理由が、ヤクをキメて、女とヤッていたことが要因になっているということがなんとも泣かす。誰かを助けていて約束を守れなかったり、プロレスの大事な試合と天秤に掛けるという特別な事情ではなくて、リアルに約束を忘れるということが重要な気がする。 自分の世界で生きる男は、やはり全うな生き方はできないのである。 全てを捨てており、頭と心にあるのは、その世界のことだけなのかもしれない。 その分、多くの代償を払う必要があるが、きっと後悔はしないだろう。 プロレスラーだけではなくて、スポーツ選手、歌手、お笑い芸人、俳優など、かつてはスターだったのにこの世界にしがみついている人たちがいる。 明らかに全盛期を通り過ぎているにも関わらず、無様にもがき続けている。 そういう人たちを見る目が本作によって変わるかもしれない。 大切な精神を失わない限り、きっと彼らの輝きは失われないだろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-08-02 23:29:22)(良:2票) 23.《ネタバレ》 「親父の背中」という言葉がある。子供はそれを見て育ったり、それを追いかけたりする。しかし、いつの間にかそれは小さくなってしまう…。それに気づくのは、悲しくそして少し誇らしい瞬間だ。この映画が映すのも「その背中」である。 カメラの視点はランディの背後から彼を映すことが多い。歩いている彼、座っている彼。こんなにも背中が語る映画は初めてだった。その小山のように盛り上がった背中が大きくなることもあれば、小さくなることもあるから不思議だ。映画を通じて、彼の気持ちは現実世界と仮想世界(プロレス)の間で揺れ動くのだが、その心の動きが背中にもにじみ出ている。 僕がこの映画を特に好きなのは、この映画が「リアル」を映し出しているからだ。「グラン・トリノ」もそうだが、主役のランディは、決して「正しい」人間ではない。いい奴なんだが、家族への責任は果たせないし、単純だし、頭はプロレスのことでいっぱいだし。でも、彼の生き様を見ていると、なぜか心を揺さぶられる。少なくとも彼は小賢しくない。自分の生き方を真面目に追求している。その選択が正しいかどうかは分からない。でも、その態度に僕は感動した。最終的に彼はある選択を迫られるのだが、そのあたりのシーンの描き方は最早神がかっている。映画史上に残るシーンになるだろう。 巷では、ランディの姿をこの映画で劇的なカムバックを果たしたミッキー・ローク自身の姿と重ね合わせて語る節もあるようだが、そんなことは全く不要だ。一本の映画としてこの映画は素晴らしいし、そのように評価されるべきだと思う。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-08-02 00:42:43)(良:2票) 22.対戦相手である前に、仲間なんですね。対戦後、お互いを気遣う場面は、とても和ませられました。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-07-30 15:25:48) 21.前半の試合のシーンは迫力満点。後半のドラマは切なく悲しくなります。老いたと言うには早すぎる年齢ですが、現役ではなくなるときの寂しさが良く描かれています。若い人よりも、ある程度年輪を重ねた人の方が、共感できるのではないでしょうか。ラストはニュー・シネマっぽいと思いました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-23 21:30:52) 20.《ネタバレ》 大絶賛です。久々に、男の生きざまを感じました。評価の割に、イマイチと思う人やミッキー・ロークの駄目っぷりに共感できない人もいるでしょう。が、あのラストのスプリングスティーンの曲を聞いたら、10点です。「あしたのジョー」の葉子と丈を思い出しました。中年男性には、グッとくるセリフ(ゲームとかロックなど)もたまりません。 レスラー仲間は、みんないい奴ばかりで、作品のプロレスLOVEも感じました。余談ですが、ミッキー・ロークの愛犬のチワワの話を知り、またミッキー・ロークを好きになりました。ランディのように、また落ちぶれても、俺は応援する。 【とりのすけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-13 20:47:00)(良:2票) 19.《ネタバレ》 ラストの静寂が今でも耳に鳴り響いている。。。彼はリングの中にしか生きる場所を見いだせない男なのか。否、リングという本当に生きることのできる場所を持っている稀少な男なのだ。最後、彼はキャシディーと共に生きていくこともできた。それでも彼は命を張ってリングに向かい、本当に生きる道を選んだ。あまりにも格好のいい男を見させてもらった。願わくは、あの後リングの下でキャシディーと笑顔で抱き合うランディーの姿があらん事を。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-12 15:21:28) 18.《ネタバレ》 あろうことか、今現在今年一番の、、いや歴代映画ベスト3に入るほど自分の琴線に触れまくりっていうか切れちゃうくらい、号泣しました(笑)。 かっこ悪くて、だっさくて、しょーもない中年男。でも、たった一つだけ掛け替えのない栄光の過去を持っている。あの「グラントリノ」の親父には息子達には疎まれていながらも、我々観衆たちが共感を得られる所がいくつもあったわけですが、今作のミッキーロークにはまったくない!・・・はずが、自分にとってすべてが共感できてしまう。そんな思いをした人はあんまりいないと思いますが、自分の人生の中でのかっこ悪かったことや自業自得で失敗したことなんかを増幅させて見せられているような。 無骨で、まるでドキュメントなカメラワークや、ざっくりとした編集も完璧。もちろんキャスティングも。 ラストでガンズの入場テーマがかかった時の胸が締め付けられる感覚は一生忘れないと思います。 たくさん失敗や後悔もあったけど、たった一つでも誇れるものがあって奴は奴なりにいい人生全うしたと思います。自分もそうでありたい。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-12 01:59:07)(良:1票) 17.《ネタバレ》 ミッキー・ローク演じるレスラーのランディとマリサ・トメイ演じるストリッパーのキャシディは、どちらも年齢を重ね、自らの職業に限界を感じ始めていた。 ランディがリングに上るのを背後から追い掛けるカメラは、彼がスーパーの接客業に始めて挑む時にも彼を背後から追い掛ける。またある時そのカメラは、キャシディがストリップ小屋の舞台に立つとき彼女を背後から追い掛ける。人生はいつでも戦いであり、誰もが人生の舞台というリングに上り、戦っている。 しかし、大概、誰にでも限界は訪れるのだ。ランディやキャシディのように世間から見たときに、軽視されがちであったり、偏見の目で見られがちな職業についている場合、そこから引退することは、同時に様々な困難に立ち向かうことを意味するだろう。 だからこそ、ひとは選択をしなければならない。ランディの選択、キャシディの選択、それはどちらも間違った選択などでは決してないのだ。 ランディは自分の生きる道がやはりレスラーにしかないのだという選択をする。自分の居場所は、ファンの前に立つ、リングの上に立つということ、そこでしか自分の存在価値を見いだせないことに気付いてしまう。だから彼はいつもの戦いの場を選ぶのだが、それは同時に自らの死を選ぶことになることを彼は気付いている。即ち、彼は正に決死の覚悟でリングに滑り込む。 そしてもはや立っていることすらも侭ならないにも限らず、コーナーにのぼり、必殺技ラム・ジャムを放つ。 しかしそれは死ぬこと。 死ぬなら自分が一番輝いている場所、リングの上で死ぬ。これはほとんど自裁であり、リングという彼の聖域に自らの命を捧げるということだ。正に不器用な男の、不器用な覚悟なのだ。それがランディの生き様だ。 そういう生き様をミッキー・ロークという適任者で、ただただ愚直に描く。それもまたランディの生き様のごとく、なんの捻りもなく、もちろん巧さなんてなく、ただ愚直に描くのだ。それで充分ではないか。 自分はこの男を愛するべき人間であったと深く思えた。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-12 01:17:34) 16.この不器用な男の生き様がカッコよかったです。ミッキー・ロークの演技に引き込まれましたね。マリサ・トメイも演技上手いねぇ。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-06 19:42:28) 15.《ネタバレ》 不器用で、大馬鹿で、自分勝手で、惨めで、痛々しい。自業自得と分かっていても、激しく胸を揺さぶられた。ミッキー・ロークが体現し、繊細に表現する部分も大きいのだろう。監督が彼の主演にこだわって制作してくれて、本当によかったと思う。圧倒的な孤独、忍び寄る老いと不安…同じものを抱えるキャシディと寄り添う場面は、儚くて脆くて、そして美しさがあった。悲哀と揺れを表現するマリサ・トメイも、素晴らしい限り。作品の多くを手持ちカメラで撮影しているせいもあって、ドキュメンタリーな感じに近い。色も抑えめでよかったし、リアルさがより演出されてました。また本物のレスラーが出演し、プロレスの裏側を描いている部分もあって、興味深い部分も多かったです。そしてエンディングに響く、ブルース・スプリングスティーンの歌声が素晴らし過ぎる!「辛いのは外の現実」最後、リングでのスピーチとすべてを確認し微笑む、その表情にビシバシ打たれ劇中ボロボロに泣いた上に、ゴールデングローブ賞受賞式でのミッキー・ロークのスピーチでも涙腺緩んだ大馬鹿もんの私なので、思い入れ強くこの点数で。 【泳ぐたい焼き】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-06-29 10:59:55) 14.《ネタバレ》 主人公は娘にリトライしたとき、まあうまくいったが、娘に腕を抱かれたときに、絶対性的興奮していたに違いない。その証拠にすぐさまストリップ小屋に駆け込んで機嫌が悪くなっている。その時点でこの男を受け入れることができず、寝坊したのもおおいにうなずくことができた。 ラスト、ラムジャムを発動するかしないか考えたときに、ちらりとストリッパーを探し、見当たらなかったので、その身を投じたとみえた。彼の壮絶な地獄の人生はこれからだ。 【no_the_war】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-28 23:52:34) 13.《ネタバレ》 T4とは逆に、なんで高評価なのかさっぱりわからない。筋も映像も中途半端すぎないか。普通の映画が端折る部分を少し丁寧に、つーかドキュメンタリーふうに撮ったというだけだと思う。ラスト、試合中に傷口が開いてスプラッタと化しはしないかとはらはらはしたが、結局尻切れトンボ。むーん知恵がねーとか思いつつ退出。 【アンギラス】さん [映画館(吹替)] 5点(2009-06-27 23:29:38) 12.結末を見せるだけがラストじゃない。 新旧ゲームネタも好きですが「ステファニーのSだ」に一番笑いました。 【みほし】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-22 00:15:47)(笑:1票) 11.《ネタバレ》 この作品で主演がミッキー・ロークってだけで、もう見えてくるものがあるじゃないですか。いうまでもなくこの主人公は彼の人生そのまんまです。もっとも、こっちの主人公の方は、わずかに見えてきた新たな光もあっさり失い、負け犬人生のすべてを抱えてリングに戻っていきます。それをどこか暖かい眼差しで見つめている制作者の作り方も良い(一番の感動ポイントは、バトル中にこっそり主人公に声をかけるアヤットラー)。それに対抗すべく自らの肉体をさらけ出して見せたマリサ・トメイも立派。唯一の難点は、エヴァン・レイチェル・ウッドとロークの演技があまり合っていないこと。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-21 22:01:42) 10.気分が悪くなった。久しぶりのデートが台無し、最悪です。クローバーフィールドに続いてチョイスに失敗したため、私はしばらくデート時の映画の選択権を失う見込みです。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 1点(2009-06-20 21:52:43)(笑:1票) 9.同じく人生のどん底を味わったスタローンの「ロッキー・ザ・ファイナル」とは全く違った男の生きざま。ミッキー・ロークだから演じきれたところが果てしなく大きい。自分のこと以外は何もわからない、落ちこぼれの人間を演技とは思えない演技でやってくれた彼もすごいんだがそれを象徴するかのような体系。はまり役すぎてみてて何回涙が出そうになったか・・・。最近プロレスラーの三沢さんが試合中に亡くなりプロレスラーがいかに厳しいスポーツなんだと思うとラストのブルース・スプリングスティーンの歌声に思わず涙しちゃいました。 【M・R・サイケデリコン】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 11:33:32) 8.《ネタバレ》 プロレスの舞台裏がそれなりに描かれてますが、暴露本が流行ってしまい、すっかり社会から元々低かった地位をさらに落として低迷してしまっている業界的にはどうなんだろうな。最近はそれを分かった上で見るべき物になっている状態なんだろうか? ミッキー・ロークの歩んできた道と、かつてはトップを極めたが今はインディ団体で日銭を稼ぐロートル・レスラーの姿がマッチしてますね。数年前の「シン・シティ」でビルドアップされた身体を見てびっくりしましたが、本当にプロレスラー並の立派な体つきだったし技を受けてたのは立派。 ストーリー的にはベタであり、娘とのやり取りのオチなどは唐突感もあり違和感を感じたが、バイトをしながらもレスラーを続けるのは、観客の歓声が麻薬的な魅力があるからなど、レスラーに関しては心情を理解できているしドキュメンタリーのようで優れた脚本と思った。社会的地位が無く色モノ扱い、技を受けまくったせいで体はボロボロ、人生的にも不安しか残らない先の見えないプロレスラー達。そのプロレスラーにしかなれない男の悲哀っぷりが痛いほどきちんと描かれていた。 プロレスは他の格闘技と違い相手の技を受けて成り立つ。その中でも相手の技を全部受け、相手の力を引き出し、観客を魅了した上で勝つのがトップのレスラーだ。それはプロレスラーという限られた職業の中でも選ばれた人間しか出来ないコトだろう。でもそんな人並み外れた頑丈さ、タフさでも限界はあるんだよ。ファンは限界を超えた先を見たくないし知りたくないよ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-19 22:43:19)(良:2票) 7.《ネタバレ》 オープニングでその男はかつてその活躍が華やかに報じられていたメジャー団体のスーパースターだったことが分かる。それから20年が経過した今、スーパーでバイトをしながら何とか生計を立て、時には家賃も払えず、「客の入りが悪かった」とギャラを安くおさえられながらも週末の場末のリングに上がり続けるかつてのスーパースターの落ちぶれた厳しい現実、疲れた背中をこれでもかと見せ付ける。その男を演じるのはやはり年をとったなあと思わざるを得ないミッキー・ローク。そういえば彼の新作をみるのは久々だ。その姿は痛々しく、そしてリアルだ。ある試合後の心臓発作をきっかけに普通のおじさんに戻ろうと奮闘するが上手くいかず、リングに生きる決心をする。自暴自棄のようでもあるが、一度はリングを降りたが自分の生きる場所はやっぱりリングしかない。そんなラストのリング上のファンに語りかけるマイクパフォーマンスとファイトが感動的だった。幕切れはあっけないけれど、これでいいと納得のいい終わり方だった。ミッキー・ロークの見事なプロレスラーぶりには敬意を表したい。鍛え抜かれた体、流血のハードコアマッチ、場外乱闘、コーナーポスト上の姿、全てが絵になっていた。そしてミッキーがマリサ・トメイを見つめる目。確かに老けた。しかしその目と視線を見ていると彼が若かりし頃、共演女優を見つめる目と視線を思い出した。そこに年齢を重ねた男のいい味と貫禄を感じさせてくれた今後の彼のますますの活躍に期待したくなった。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-16 19:00:41)(良:3票)
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