みんなのシネマレビュー

妻は告白する

1961年【日】 上映時間:91分
サスペンス法廷ものモノクロ映画ミステリー小説の映画化
[ツマハコクハクスル]
新規登録(2004-09-21)【--------】さん
タイトル情報更新(2008-07-17)【イニシャルK】さん
公開開始日(1961-10-29)


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監督増村保造
キャスト若尾文子(女優)滝川彩子
川口浩(男優)幸田修
小沢栄太郎(男優)滝川亮吉
根上淳(男優)杉山弁護士
高松英郎(男優)葛西検事
馬渕晴子(女優)宗方理恵
夏木章(男優)平田
飛田喜佐夫(男優)幸田の同僚
小山内淳(男優)浦田宏
酒井三郎(男優)警察官
大山健二(男優)内海裁判長
村田扶実子(女優)宮内恵子
新宮信子(女優)魚料理屋女将
山口健[男優](男優)
武江義雄(男優)新聞記者
杉森麟(男優)警察医
此木透(男優)山案内人
中田勉(男優)幸田の同僚
橋本力(俳優)(男優)
森一夫(男優)
原田[言玄](男優)係官
森矢雄二(男優)幸田の同僚
仲村隆(男優)新聞記
花野富夫(男優)
当銀長次郎(男優)
谷謙一(男優)総務部長
原作円山雅也「遭難 ある夫婦の場合」
脚本井手雅人
音楽真鍋理一郎
撮影小林節雄
企画土井逸雄
配給大映
美術渡辺竹三郎
編集中静達治
録音長谷川光雄
照明渡辺長治
あらすじ
経済的事情から、やむを得ず結婚した女(若尾文子)。そんな不幸な結婚は、やがて破滅の道を辿っていく・・・巨匠、増村保造の代表作にして、若尾文子の魅力を最も端的に理解できる傑作。法廷サスペンスでありながらも、女の男を愛する愛の深さと情念が怖いほどにフィルムに焼きつけられている。

にじばぶ】さん(2008-03-17)
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【クチコミ・感想】

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25.《ネタバレ》 若尾文子が、小芝居尽くしの演技をしているのでびっくりした。でもそれが許されてしまうだけのキャラクターを持っているのは凄い。
しっかりとした演出で見ごたえもあるが、オチはあれでいいのか?悪女を予想していたのに見事に肩透かしでした。 ブッキングパパさん [映画館(邦画)] 6点(2020-03-21 20:21:03)

24.《ネタバレ》 これはちょっと理解できない。裁判中に関わらず、オロカな振る舞いをし続ける「奥さん」と幸田。アホかとしか思えないのは、ワタシはまったく「奥さん」の魅力がわからないから。イヤ、惚れたはれたの渦中にいれば、多少強引な展開もむしろそんな風に振り回されたいのかも、と思いますけどね(アホですよね)。しかし、2019年、この手のオンナ、無茶苦茶めんどくさっ、ってもう世間では共通認識になっています(多分)。幸田も責められるべき所はありますけど、オトコの勤め先に、ずぶ濡れで来て、薬で死ぬなんて、いやいやこの「奥さん」だいぶたち悪いですよ。なんか、取り返しつかないくらい自分に酔っていますよね。【追記】なんか、「近松物語」を思い出しました。 なたねさん [DVD(邦画)] 3点(2019-03-29 22:00:00)

23.《ネタバレ》 「女の小箱」を見るまでは、増田+若尾の個人的最高傑作。若尾さん、綺麗で凄みもあり、最強。小沢栄太郎の演技が懐かしくもあり、良い。 にけさん [映画館(邦画)] 8点(2019-02-01 15:52:08)

22.《ネタバレ》 ○作品の中で自分勝手な人物が夫→妻→幸田の順に見事なまでにスムーズに移行していく。○最後の幸田には同情する一方、見る目がなかったし、行動が軽率だった。 TOSHIさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-09-03 15:36:38)

21.《ネタバレ》 法廷劇として見れば凡作。本作のテーマは真の愛と世間体であって、法廷劇なんてどうでもいいんです。裁判の結果は見事な省略によって本質ではないと観客に明かした手腕は見事でした。政略結婚しておきながら「人を殺した人が人を愛せるのか」なんて青臭いセリフを吐く幸田は理想と世間体を考えるあまり全てを見失ってしまった、最悪の主人公です。監督・脚本家は、彼を反面教師として欲しかったのではないかと私は思います。そうでなければ、彼を精神的に幼稚なキャラクターにはしなかったでしょうし、裁判後の展開は異なっていたのではないかと思います。 カニばさみさん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-20 10:32:37)

20.《ネタバレ》 真実が徐々に顕わになっていくような法廷サスペンスとしての面白さはさほどないものの、ザイルを切った本当の理由、そして雨に濡れて会社にやってくるあの名シーンのつながり方がすごいです!
それに、無罪判決の瞬間をあんなにあっさりと・・・。このシーンを「無罪!ジャジャ~ン!」と安い2時間ドラマのように妙に盛り上げないのは、この映画の鑑賞ポイントは、無罪だろうが有罪だろうが、そんなことはどっちでもよくて、彩子の愛情表現こそがこの映画のテーマだからなんでしょうね。こういう見せ方、作り手の意志がしっかりと伝わってくるし、とても印象に残ります。
個人的なことですが、映画はいつも、誰が出ているかではなく誰が作ったかで観る観ないの目安にしていますが、若尾文子だけは別。映画としての評判はさほど高くなくても、この人が出演しているとわかれば、まず観ます。観客にそう思わせる力のある俳優さん、今はほとんどいないのではないでしょうか。 ramoさん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-06 17:21:26)

19.《ネタバレ》 サスペンスとして見るとなんてことはないのだが、しかし某登場人物同様、結局女心が全く分かってないんだなぁという感覚は抱かされた。

■怨念か緊急避難か、という軸で持っていきながら、土台をひっくり返す心理はなるほどと思うし共感できる。ラストはまさに某登場人物と一緒に呆然と立ち尽くしてしまった。

■しかし、裁判中の二人の行動はあまりにも軽率だし、そういう話だったら保険金を使ってさっと高級アパートに引っ越すのはどうなのよと思ってしまう。そうすれば喜ぶと思っているとしたらそれはそれであまりに「分かってない」でしょうよと。そこらへんいろいろと引っかかる。 θさん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-14 23:24:21)

18.《ネタバレ》 「なぜ妻は夫がぶら下がっているザイルを切ったのか?」という視点の法廷ミステリーとして観ると、この映画は凡庸です。だいいち、この事件は刑事裁判になるでしょうかね。どう考えても緊急避難が成立するのが当然だと思うんですけど。だからというわけで、検事は「妻たる者は夫を見捨てて生き残ってはいけない」という昭和30年代でもさすがに通用しそうもない道徳感を主張することになるわけです。 若尾文子が邦画史に鮮烈なイメージを刻む演技を見せるのは無罪になってからで、愛人の川口浩恋しさにドンドン狂おしい女に変貌してゆくところは息をのみます。高級アパートに引っ越して勝手に新居を構えようとするあたりは、そう、現在の用語で言うともうサイコパスと言う感じです。当時は「犯罪の影に女あり」というもはや死語になってしまった言い回しがまだ大手をふるっていた時代ですから、「殺意を持ってザイルを切った」と川口浩に告白してからの行動に彼女の主体性が感じられない増村保造の演出には時代を感じさせられます。今ならS・ストーンやK・ターナーが演じた様な男を喰い尽くすカマキリ女というキャラになるところでしょう。 でもあのびしょ濡れになって川口浩の会社に現れるシーン、もうこれは黙って観てください皆さん、としか言いようがないです。私は鳥肌がたちました。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-08-01 22:03:49)(良:1票)

17.《ネタバレ》 登山中、宙吊りになった滝川夫妻。妻の彩子はザイルを切って夫を死なせてしまう。それは殺人か、緊急避難だったのかで争われる裁判。しかし、そのどちらでもないもっと大きな理由があったことが明らかになる。愛にまつわる殺人がある、愛にまつわる自殺がある。奥さんと幸田の対比は愛情と同情の対比。雨の日、着物姿で幸田の職場に現れた奥さんの表情が忘れられない。「増村保造+若尾文子コンビの最高傑作」の呼び声は伊達じゃなかった。 リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-07-21 11:08:27)

16.若尾文子という女優さんの魅力を、たっぷりと堪能できる映画。
彼女は悪女なのか、純粋に生きる女なのか。
彼女のクールなまでの美貌、ややオーバー気味の演技が物語にサスペンス性を与え、ひいてはどろどろとした女の情念をこれでもかと表現しています。
ヒロインのキャラは好き嫌いがはっきり分かれそうだし、ストーリー自体に大きなヒネリやオチはないけど、一人の女の生き様を描いた作品として見応えあり。 MAHITOさん [ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-24 01:52:01)

15.映画の最終盤、若き若尾文子が雨に打たれずぶ濡れになった姿で愛する男の前に現れる。その姿は狂気的で、あまりに美しい。
撮影を重ねよほど感情を盛り上げて挑んだのだろうと思われたこの映画随一のそのシーンが、撮影初日に撮られたということを知りまず驚いた。そして、当時若尾文子はこの程度の映画を年間10本以上のペースで撮り続けていたというのだから、もの凄いとしか言いようが無い。

映画監督の西川美和がある誌面でこの映画を絶賛していたこともあり鑑賞に至った。成る程、物語の序盤から西川監督作の「ゆれる」を彷彿とさせる要素が多々あり、多分に影響されているのだろうと想像できた。

登山の最中に滑落事故が起こり、ザイル一本で宙づり状態になった3人の男女。絶体絶命の状態の中、中央に位置した女は自分の下のザイルを切断。当然、下方に宙づりになっていた男は落下し絶命。死んだのは女の夫、そして生き残ったのは女の愛人……。
故意か自己防衛かを争点にし、殺人罪に問われた女の裁判劇を中心に描かれる男女の愛憎劇、その濃密さが見事過ぎる。

序盤から終盤に至るまで、「妻の行為の真相」がつまびらかにされていく物語だとばかり思っていた。
実際その色彩は強く、望まない結婚を強いられた妻の鬱積と、そんな折に生じた横恋慕の対比がとても丁寧に描かれ、妻の「動機」が徐々に明確になっていく。

そして、ついに明かされる妻の真意。
本来ならこの時点での衝撃をもって映画が終幕しても充分に成立するものを、この作品はさらに真理を突き詰める。
結局、登場人物の中でもっとも何も分かっていなかった「馬鹿」が、もっとも重い業を背負う羽目になる顛末に、その「馬鹿」同様に呆然としてしまった。

この作品は、「夫婦愛」のまさに対極に位置する「夫婦憎」を描き付けた映画だと思う。
結婚をして3年目になるが、この映画を夫婦で鑑賞するのは非常にはばかられる。しかし、「恐いもの見たさ」という人間の本能故か、だからこそ逆にいつか夫婦で観たいとも強く思わせる。
そういうことをつらつらと考えていくと、「夫婦愛」と「夫婦憎」本来対極にあろう関係性は、実のところ表裏一体で一対のものなのかもしれないと思われて、一人で映画を観終わった後、既に寝静まっている愛妻の横でなかなか寝付けなかった。 鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 9点(2012-02-28 11:31:14)

14.《ネタバレ》 途中、生命保険はほんまに偶然なんか!と勘ぐってしまった^^;。やっぱりザイルを切る時って何も声かけへんもんなんやろか・・・。 アキラさん [DVD(邦画)] 6点(2012-02-03 02:46:34)


13.そら亭主が悪いわ。 ケンジさん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-01 00:10:04)

12.《ネタバレ》 若尾文子主演増村映画の代表作だけあって、さすがに文句の付けようがない。不幸な結婚をした女性が、自分に優しくしてくれる男性を好きになったとして、どうして責められよう。必要以上におもしろおかしくかき立てるマスコミや非難の目で見る周囲の者たち、そうした裁判の中で「緊急避難」が適用され無罪となるがこれは当然の判決であろう。被告の差し迫った状況は第三者ではわからない。検察側の言うように、その瞬間殺意が芽生えたとしても、証明のしようがない。
しかしこの映画の真価は、その後からである。川口浩演じる恋人から何度となく真相を追求された時、本心を告白してしまう。人を殺してしまう人が人を愛せるのかという川口浩に対して、それほどまであなたを助けたかった、本当に愛していたのはあなただった。女の情念を見事に演じきった若尾さんは大変すばらしい。
しかし納得がいかないのは、なぜベテランの登山家でもある夫が、なぜ何のために危険な登山に二人を誘ったかである。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-24 09:36:51)

11.《ネタバレ》 オープニングのいきなりの説明台詞全開にげんなり、作り物っぽさ満載の法廷シーンにがっかり(大体、あれで起訴するってのが無理でしょ)。ここでサスペンスを感じないので、後半の展開も生きていません。あれこれ考えずに一途に迫ってくるヒロインの行動と、ダラダラ続けずにさっと切り上げる締めの部分は新鮮だったので、点数はそこに対して。 Oliasさん [DVD(邦画)] 5点(2009-04-29 04:11:37)

10.《ネタバレ》 率直に、面白かった、と思います。サスペンス仕立てではありますが、大した謎解きはなく、まあ、裁判は案の定の結果となります。それはさておき、この単純なストーリーにもかかわらず、「見せて」くれます。これ、キャストと演出を間違えれば、つまんないエロメロドラマでした。そういう意味では、若尾文子のキャスティングと増村演出だったからこその名画と言えましょう。私が一番共感したのは、馬渕晴子演じるところの理恵の「あなたは、誰も愛していない。奥さんも、私も・・・」という、幸田に向けられたセリフです。まあ、これは非常に的を射たセリフではあるのですが、26歳程度の若いオトコには、あれが精一杯だったのも無理はないかとも思います。世に言う「悪女の深情け」なら醜女を踏みつけようが蹴っ飛ばそうが、どんな男でも罪悪感のかけらもなく容易に御せるのですが、彩子の様に美しいうえに情の深い女は、やはり「並みの男」には手に余るわけで。人生に一度くらいそんな女に狂いたい、というオトコの甘い願望も、実際に目の前にすれば(全身ずぶ濡れ和服姿の美女が上目遣いで職場に現れて御覧なさい。怖いでしょ~!?)木っ端微塵に砕け散る、という、極めてアタリマエの現実をしっかり監督は描いています。しかし、若尾さんは、本当に色気のある方です。女からみても色っぽいので、男性諸氏が悩殺されるのも十分理解できます。「THE若尾映画」ですね。彼女の魅力をたっぷり堪能させていただきました。 すねこすりさん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-16 11:10:35)(良:1票)

9.《ネタバレ》 なんといってもヒロインを演じる若尾文子。先週見た同じ増村保造監督の「青空娘」では明るく元気なヒロインを好演していたが、この作品では一転して夫殺しの容疑をかけられた妻という役を妖艶に演じていて、演技ももちろん素晴らしいのだが、川口浩を自宅に呼び寄せて、「夢を見るのよ。あなたの夢よ。」などと語りかけてくるシーンなどこの作品の若尾文子には何やら今までにない色気を感じる。とにかく容姿はもちろん声も妙に色っぽい。そこへきて監督は増村保造である。今年になって見た増村作品は「好色一代男」、「青空娘」。いずれも普通に楽しめるといった感じの作品だったが、この映画では若尾文子をロープで縛ったり、山で三人がザイル一本でつながれ宙吊りになっているシーンとかも妙にエロティックで増村監督の本領発揮といったところ。映画は法廷サスペンスとしての面白さを保ちつつも、それ以上に一人の男を愛してしまった女の情念を描ききった人間ドラマとして非常に深い作品になっていて、正直言ってここまで凄い映画は見たことあるだろうか。とくに、ラストの若尾文子が川口浩の勤める会社にびしょ濡れ&やつれた表情で現れるシーンは凄まじく、そして怖い。こんな凄い若尾文子の演技を見てしまうと、若尾文子の今まで見た出演作の中でこの滝川彩子という役をベストアクトに挙げたくなってしまう。「青空娘」のレビューで若尾文子の魅力に尽きる映画だと書いたけど、本作も若尾文子の「青空娘」とは違う魔性的な魅力あっての映画だと思うし、そんな若尾文子を撮る増村監督の撮り方もうまい。出来としても今まで見た増村作品の中では最高の映画ではないかと思う。まだこの二人のコンビ作は数本しか見ていないが、もっと見たくなってしまった。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 9点(2008-07-17 13:29:17)(良:2票)

8.《ネタバレ》 これは観客(主に男性)の被虐性というか性的嗜好が直に試される映画だと思います。(←キッパリ断言)全編37.8度位の熱にうなされ続けているような、エロ度MAXヴォイスの人妻若尾文子様をもっともっと責めさいなみ、とことんいたぶってみたいと素直に思われるSか、流石に美人の彼女をここまで堕としめるのはやりすぎなんじゃないか?と思わず同情してしまう側か。後者なら、私と同じくおそらく「赤線地帯」や「しとやかな獣」等での悪女的役柄のしたたかな彼女に、一度は手玉に取られてみたいと思うM体質のはず。裁判シーン、彼女に縄を巻きつけた状態での実況検分?は、まるで白昼堂々の公開SMショーみたいでドキドキしてしまいました。脚本担当井手雅人氏、増村監督のお二人は揃って相当のSだとお見受けしたが如何。そもそも川口浩探検隊長に、あそこまで彼女がのめりこむほどの男性的魅力があるのか、という疑問もつい浮かんでしまうが。まあ性的嗜好がどうであれ、この映画では誰もが若尾文子という女優の圧倒的魅力にひたすら平伏さずにはいられないはず。この作品、まだ女性のレビューが皆無のようなので、是非女性側の意見を伺ってみたいですね。 放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-11 11:52:41)(良:2票)

7.《ネタバレ》 凄まじいまでの愛憎劇。
女の情念を、これほどまでに強烈にフィルムに焼き付けた作品があっただろうか。
少なくとも私は観たことがない。

法廷サスペンスものとしてみても一級品の出来栄え。
若尾文子の演技も凄いの一言!

愛すべき人に対して、ここまで真っ直ぐに気持ちを持てるなんて凄い。
凄すぎる。

殺人は決して肯定できるものではないが、女が男を愛する気持ちは、そんな道徳観念すら殺してしまう。
男にはない女の情念。
それを雄弁にして、サスペンスフルに綴った本作。
いやぁ、アッパレでした。

(追記)
本作を観るきっかけとなったのは、映画評論家である佐藤忠男氏の『日本映画300』という文庫本に載っていたからです。
この本は本当に凄い。
ハズレがほとんどと言っていいほどない。
紹介されている作品は、どれも凄い作品ばかりなのです。
日本映画好きの方は必携の一冊だと思います。 にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-03-17 23:27:28)(良:1票)

6.《ネタバレ》 どなたが申したかは何だがこれはまさに「若尾文子(様)カーニヴァル」。この度初デジタル化・スクリーンで鑑賞出来たのは本当にうれしい。彼女にとっても転機となったこの作品=一人のアイドルが大人の演技派女優に変わる瞬間を目撃できるという点、特にラストシーンにおける濡鼠の彼女は邦画史上ベストシーンの一つになるのではないか。この点数はそんな「化けた」彼女への評価として。(ただ世評で言う「増村監督の最高傑作」というのは?なんですよね。変態性では「赤い殺意」恋の情熱で「清作の妻」サスペンスという意味で「女の小箱より~」の方が好き。)=2015年7月「若尾文子映画祭 青春」鑑賞後修正 Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2007-12-16 21:07:41)

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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 7.32点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
314.00% line
400.00% line
5312.00% line
6416.00% line
7416.00% line
8624.00% line
9520.00% line
1028.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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