みんなのシネマレビュー

007/スペクター

Spectre
2015年【米・英】 上映時間:148分
アクションサスペンスアドベンチャーシリーズもの小説の映画化スパイもの
[ダブルオーセブンスペクター]
新規登録(2015-10-11)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【イニシャルK】さん
公開開始日(2015-12-04)


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監督サム・メンデス
助監督アレクサンダー・ウィット(第二班監督)
キャストダニエル・クレイグ(男優)ジェームズ・ボンド
クリストフ・ヴァルツ(男優)フランツ・オーベルハウザー
レア・セドゥ(女優)マドレーヌ・スワン
モニカ・ベルッチ(女優)ルチア・スキアラ
レイフ・ファインズ(男優)M
ベン・ウィショー(男優)Q
ナオミ・ハリス(女優)イヴ・マネーペニー
デイヴ・バウティスタ(男優)ミスター・ヒンクス
アンドリュー・スコット〔男優・1976年生〕(男優)C(マックス・デンビー)
ロリー・キニア(男優)ビル・タナー
イェスパー・クリステンセン〔男優〕(男優)ミスター・ホワイト
ステファニー・シグマン(女優)エストレラ
ジュディ・デンチ(女優)前任のM(ノンクレジット)
藤真秀ジェームズ・ボンド(日本語吹き替え版)
山路和弘フランツ・オーベルハウザー(日本語吹き替え版)
園崎未恵マドレーヌ・スワン(日本語吹き替え版)
五十嵐麗ルチア・スキアラ(日本語吹き替え版)
原康義M(日本語吹き替え版)
杉本ゆうイヴ・マネーペニー(日本語吹き替え版)
大塚芳忠ミスター・ホワイト(日本語吹き替え版)
桐本琢也C(マックス・デンビー)(日本語吹き替え版)
辻親八マルコ・スキアラ(日本語吹き替え版)
御沓優子エストレーリャ(日本語吹き替え版)
谷育子前任のM(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣ビル・タナー(日本語吹き替え版)
かぬか光明(日本語吹き替え版)
原作イアン・フレミング(キャラクター創造)
ジョン・ローガン(原案)
ロバート・ウェイド〔脚本〕(原案)
ニール・パーヴィス(原案)
脚本ジョン・ローガン
ロバート・ウェイド〔脚本〕
ジェズ・バターワース
ニール・パーヴィス
音楽トーマス・ニューマン
作曲モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
製作バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン
ダニエル・クレイグ(共同製作)
コロムビア・ピクチャーズ
MGM
製作総指揮カラム・マクドゥガル
制作東北新社(日本語版制作)
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
シネサイト社(視覚効果)
ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
美術デニス・ガスナー(プロダクション・デザイン)
アンナ・ピノック(セット装飾)
ダニエル・クレインマン(タイトル・デザイン)
衣装ジェイニー・ティーマイム
編集リー・スミス〔編集〕
録音スコット・ミラン
字幕翻訳戸田奈津子
日本語翻訳松崎広幸
その他カラム・マクドゥガル(ユニット・プロダクション・マネージャー)
マリア・グラツィア・クチノッタ(サンクス)
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【クチコミ・感想】

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21.《ネタバレ》 ローマでの葬儀の場面、喪主であるモニカ・べルッチから画面左手前の男の後ろ姿へとカメラがフォーカスする。続くスキアラ邸では前を歩くモニカ・べルッチの背後に銃を構えた男のシルエットとサイレンサーの発射音。秘密会議でのシルエットを活かした照明とBGMを一切排した無音の緊張感。こういう基本的な演出がサスペンスを非常に盛り上げる。一方で「CGに頼らないリアルな重み」を重視したアクションは文字通りの単発で、前作同様監督の描く007の「らしさ」は伝わるがそれ以上のものを感じない。かたや移動する列車内で襲い来る刺客がテーブルを蹴り上げる迫力、続く周囲の物を破壊しながらの肉弾戦による痛みを伴うアクションは見応えがある。力の差が歴然で苦戦するボンドの焦り、窮地に陥る緊迫感が観客に伝わる。そこで助っ人に入るマドレーヌのタイミングもサスペンス演出として盛り上がる。しかし砂漠の本拠地を脱出する際の呆気無さと言ったらサスペンスなど皆無。見ている誰もが予定調和を想像する展開には少し脱力してしまう。これ以降はまさにその「予定調和」であるが、まぁそれが『007』という映画なのだと思うしかないのかもしれないが。リアル路線にシフトした『007』もこの『スペクター』でかなり柔らかく、ユーモアを交える程になったが、総じて、速く細かなカット割りが主流になりつつあるアクション映画に対して丁寧に撮るメンデス監督のこの『007』は、良くも悪くも「らしさ」が溢れる『007』であったと言えると思います。 mikiさん [映画館(字幕)] 4点(2015-12-10 22:12:55)

20.《ネタバレ》 カジノ・ロワイヤルから始まったダニエル・ボンドもストーリー上はこの作品でおしまいという感じにまとめられていますね。007映画だけあって一定レベルの出来は保っています。ただ、いろいろ突っ込みたくなる点もちらほら。特に敵組織のスペクターのスタッフが描かれていないのは何とも。ボンド側はMやQやマネーペニーといったボンドの仲間がいろいろ手助けしていますが、スペクター側は幹部以外のスタッフの様子が全くと言っていいほど描かれていないので端々に「都合良すぎ感」が。あと、懐かしい007のメインテーマが流れますが、あれ、サビが「007音頭」にしか聞こえないので、ちょっと笑ってしまいそうです。 MASSさん [映画館(字幕)] 7点(2015-12-10 17:50:44)

19.《ネタバレ》 消してきたモノも、失ってきたモノも決して無くなることはない。
ついに正真正銘の黒幕「スペクター」の登場だ。
ボンドが倒し、失った者たち全ての元凶。そしてMI6の存続の危機。と、最高のお膳立て。そして長い戦いが始まる。
失い過ぎた男の戦いは壮絶だ。半分意地で動いてるようにも見えるメキシコでのMに託された仕事。全力で守ると決めた女を助けるため雪山での飛行機と車のチェイス。そして最後の砦に選ばれたロンドンの朽ち果てたMI6(なんてニクい舞台!)での救出劇。ボンドの行動はまるで過去を清算するように危機をクリアしていく。
それにどのアクションも見応えアリで素晴らしい。又ボンドを執拗に追う男もその屈強さがとても魅力的に見える。あの列車の対決は「ロシアより〜」っぽさも出しつつ派手で見ていてこっちも焦るハラハラする対決シーンだ。冒頭のヘリのシーンのドキドキはハンパじゃない。
しかも本作の雰囲気はスペクターという組織に「いつもどこかで見られている」ようなヒリヒリした嫌な緊張感があるのもたまらない。
今回はボンドカー(秘密装備が笑える)や腕時計などのアイテムも登場、ガンバレルも冒頭に登場するのも往年のファンには嬉しい。勿論ブロフェルドもいつもの傷に、猫ちゃんも登場する。特に猫は登場するか不安だっただけにとても嬉しかった。
それに今回は新MもQもマネーペニー、タナーの活躍も随所にあり、やはり人気だったのかQの出番がやたら増えたのも面白い。でもまぁCはショボかったですね。
二時間半と長い本編の割にくたびれることも無く、逆にブロフェルドとの対決が一回で終わってしまう事に一抹の寂しさは感じるものの今回も最後まで楽しませていただきました。
最後、スワンと共にMI6を去るボンド。どこか「女王陛下」のラストを思い出させるも、軽快なメインテーマと共にエンドクレジットに入る。
ダニエルボンドの役目は終わったのだ。
作品中スパイ不要説が取り沙汰される中、次のボンドはどのような活躍を見せてくれるのだろうか。 えすえふさん [映画館(字幕)] 8点(2015-12-09 21:19:07)

18.《ネタバレ》  オープニングのアクション。今回はヘリコプターでしたけど、スカイフォールのバイクの方がスピード感は上でしたね。
 スペクターの秘密会議?に紛れ込んだ時のボスの不気味さはそれからの展開を期待させるものでした。
 しかし、姿を現した後は意外と弱い…。至近距離での爆発耐性は驚異的に強かったですけど。
 最後に撃たなかったのが「殺さない許可」でもあるといったところなんでしょう。
 でも、007が仕事よりも恋が大事って、ボンドも現代的になったということですかね。 ぶん☆さん [映画館(字幕)] 7点(2015-12-08 22:01:18)

17.《ネタバレ》 オープニングの死者の日のシーン、良かったですね!
ワンカットで撮られたかのような長まわしも素敵でした。
そしてボンドのスーツ姿での狙撃シーン。
お決まりであるだけにそのカッコ良さには、ああ、007観てるんだ!との充実感がありました。

ボンドのセリフのシーンが多かったなと思いましたが、それがストーリーを上手く語らせていて、監督の手腕の巧みさを感じました。
ボンドが考えて、話して、実行して。
ボンドの目線でお話が進むのがとても気持ちよかった。
そのブレない進み方が誠実で分かりやすくて、こちらもボンドに応援したくなりました。

ドクタースワンのボンドガールも可愛かった。
おてんばさんだけど素直そうな雰囲気が良いなと思いました。

そして私はオーベルハウザーも気に入りました。
頭が良くて狂っていて存在感があって。
これだけの作品にヴァルツさんの存在感は必要不可欠でした。
もっと饒舌でも良かったかも。

007がずっと続いてくれるのは、なにかと目まぐるしい時代にほっと出来る、昭和の人間の安心感ですね。
いつまでも続きますように。 たんぽぽさん [映画館(字幕)] 9点(2015-12-07 22:13:41)(良:2票)

16.《ネタバレ》 フランス女優レア・セドゥーの腰つきがたまらない。イタリア女優モニカ・ベルッチの未亡人ぶりが艶々しい。
劇場鑑賞を終えて、余韻に浸りながら今作を振り返った時、先ず第一に脳裏に浮かんできたものは、“ボンド・ガール”たちの“曲線美”だった。
非常に欲情的な感想が先行してしまっているようだが、これこそが「007」というシリーズが培ってきた娯楽性の在るべき姿だと僕は思う。


前作「スカイフォール」は、50年以上に渡る大人気シリーズの中でも屈指の傑作だった。
特に、現在の“ジェームズ・ボンド”であるダニエル・クレイグ版で「007」にハマった者としては、シリーズ最高傑作と言って間違いなかった。
それ故に、最新作である今作「スペクター」に対する期待は最高値に上がっていた。
ただ同時に、シリーズの中でも極めて“異質”なストーリーテリングと物語の帰着を見せた「スカイフォール」の続編として、どうストーリーを紡ぐのか一抹の不安も確かにあった。

結果としては、当然ながら大傑作だった前作を超えてはいない。
そして、特に今作においては最も肝となるべき悪役の設定の弱さをはじめとして、映画としての完成度においてもマイナス要因が多かったことは否めない。
しかしながら、この映画の、“異質な大傑作の続編”としての在り方、そして“ダニエル・クレイグ版007の集大成”としての在り方は、決して間違っていなかったと思える。


前作「スカイフォール」は傑作だが、ジュディ・デンチがシリーズ最高齢のボンド・ガールとして存在していたこともあり、エロティシズムという点では伸びなかった。
もちろんそれは正当な娯楽性を廃した狙い通りの作風だったのだが、今作はその反動的に、王道的な娯楽性を並べている。
地上、上空、雪上、水上を縦横無尽に駆け巡り、美女の心を鷲掴みにして、「007」という活劇の王道を見せつける。
そういう点では、今作は前作を踏まえての“アンサー”であり、“対”となる作品なのだとも思える。


ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドとなって4作目にして集大成である今作。
そこにあったのは、まさに裸一貫から培ってきた新たなジェームズ・ボンド像がついに完成した様であり、しかるべき道程を経て辿り着いた「原点回帰」という娯楽に対する崇高な美学だった。

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドは、シリーズを通してあまりに多くのものを喪失してきた。
それは悲壮を胸に秘め続けたあまりに過酷な成熟への道筋だったと思う。
しかし、ついに今作において、彼はすべてを守り切る。
まさにそれは集大成に相応しく、“ジェームズ・ボンド”というキャラクターの一つの完成形だったと思うのだ。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2015-12-06 22:57:49)

15.《ネタバレ》 好みの問題ではあるけれど、スカイフォールの方が良かった。こちらも面白かったのは確かだが、今ひとつ内容が理解できなかった。深夜の映画館だったせいもあるのかな?とにかくよく理解しないまま終わってしまった感じ。もう一度観に行こう。 lalalaさん [映画館(字幕)] 9点(2015-12-06 18:51:44)

14.《ネタバレ》 とっても良かった! 脚本上の練られ方も素晴らしいし、長丁場ながらも飽きさせない巧みな構成もお見事。そしてなによりもダニエル・クレイグのかっこよさにシビレタ。今思えば、彼が最初にキャスティングされたとき結構イロイロな事を言われていたことを思い出します。しかしいまや誰の目からもボンド、ジェームズ・ボンドです。イヤーーー素晴らしい。何から何まで最高と言いたいけど、やっぱりボスの巨大な組織の割の普通感(最初の会議は最高だったのに!)+あり得ない復活が残念。あの爆発であの程度のケガは無いかな? 例のスゴイ爆発シーンももっと引っ張ってもよさそうなのにね、ちょっと勿体ない。でも美しいラストに充分満足でゴザイマシタ Kanameさん [映画館(字幕)] 9点(2015-12-05 23:19:25)

13.《ネタバレ》 カジノ・ロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールときて、今回のスペクター。スペクターという組織の存在が明らかとなり、過去3作の重要人物が繋がった訳だけど、3作約10年を掛けて醸成した割には、スペクターという組織の怖さとか組織力が弱い。他の方も仰っていたが、ローマでの会合のシーンが最もゾクゾクしたというのは頂けない。もっともっとボスに大物感が欲しかったし、結果的にボスの一番の「右腕」が筋肉ダルマというのも如何なものかと。そして砂漠の基地でのあっけない結末もやや興ざめ。秘密基地のモニターが多く並ぶ部屋で、情報員が全員向くシーンはゾクゾクしたし、拷問シーンも息を呑んだが、その後の大爆発は展開急すぎるだろ、と。いろいろと言いましたが、セクシーな感じ、007の変わらない魅力は十分伝わった。ダニエル・クレイグの007が一番好きなのは変わらないが、その中でも第一作のカジノ・ロワイヤルが最高傑作という評価は変わらない。 けっけ(硝子の心を持つ少年)さん [映画館(字幕)] 7点(2015-12-05 07:32:22)

12.《ネタバレ》 やはり007、シリーズ最新作、長く続く人気も納得できます。もう30年以上劇場鑑賞してます。映画の素晴らしさ、楽しさを教えてもらったグレートタイトルだと思ってます。
魅力の一つとして、全世界、色々な都市が舞台になることで、行ったことのない、一度は行ってみたくなる魅力ある映像を楽しませてもらってきました。今作の冒頭はメキシコシティ、死者の祭りで始まりました。標高が高い都市らしいですね。2点減点の理由は、前作の印象が強い役者の起用です。イングロリアス・バスターやミッションインポシブル、シンドラーのリストで濃い個性を発揮し、印象が強いため、「ああ、あの俳優、女優!」という、既視感、先入観を持ったことでした。初見のキャスト起用は難しいのかもしれませんが、新進気鋭の俳優・女優の登場を期待します。車ではアストンマーチンの最新型(Qいわく5億円以上)が、スリッピーな石畳のローマの路上で、お尻振りまくりのコーナリングを楽しませてくれました。また前作で登場した指紋認証PPKは登場せずに、従来型(小さいです)でヘリを墜落させてました。9mmであんなに威力あるのでしょうか?
一つオマージュを感じたのが、北アフリカを走る列車の中、巨大な悪役を車外に放り出す場面。名悪役=ロバート・ショウ、床に並んだアルミビール樽が、一本づつロープに引っ張られて、外に飛んでいく・・・ジョーズの船上シーンを、私は感じました。 CMKllさん [映画館(字幕)] 8点(2015-12-04 19:48:11)(良:1票)

11.《ネタバレ》 先行上映2日目で観てきました。
「天が落ちる」よりよかったです。前作は終盤、辺境地でのサバイバル・アクションみたいな感じでしたが、今回は都会感覚あふれる展開(ラストシークエンスはロンドン)で、初期に見られたダンディズム、スノビズムが若干復活して、私のようなオールドファンは溜飲を下げさせていただきました。
あいかわらず、178cmの金髪さんは無骨な戦士みたいなんですが、もうこれは、そのキャラクターに付き合うしかないと自分に言い聞かせて、観させていただきました。
意外にはまったのが、マッドサイエンティスト風なシュールな展開でした。これまでの流れががらっと変わったんですが、このCHANGE OF PACEは悪くないなと思いました。ヘッドギアをかまされてる場面では、何だこれは!「時計で動くみかん」かと思いましたが、第3作の工業用レーザー光線で拷問を受けるシークエンスの焼き直しだと気付きました。こういうスタイリッシュなサディズムも初期の作品にはありましたね。
そう言えば、この第3作の拷問シーンでの「吐くことを期待しているか」「いや、ボンドさん、死ぬことを期待している」に対応する「なぜここへ」「殺しに来た」「殺されに来たんだろ」というやりとりが別の場面であります。ニヤリとせざるを得ませんでした。他にも第2作でのボートに積んだ燃料を落とす展開の焼き直しなども、おー、やってくれてるね、と感心した次第です。
今回の女性陣ですが、イタリアの至宝は、もっと若い時に出てほしかったなと激しく思いました。そして、演技派のフランス人なんですが、観る前は、全然色気ないのになあ、と心配していましたが、金髪さんに代替わりしてから一番魅力的な女性キャラでした。主人公とともに行動するときのバディ感が心地よかったです。とくに窮地を救うときのコンバットフォームでのガンショットはカタルシスを感じました。
でもこの監督と主役はこれで最後で全然OKです。7代目は「鋼鉄の男」の主役を演じた英国人でもいいですよ。 大通り・ヘップバーンさん [映画館(字幕)] 8点(2015-12-03 12:20:58)

10.《ネタバレ》 ○前作「スカイフォール」よりも007らしく、ちゃんとしたボンドガールの配置、昔の007を惹起させる原点回帰、ダニエルクレイグボンドの集大成的作品ではないかと感じた。○前作はQの引退、ひいてはジュディ・デンチへの功労の意が出すぎていた。○今回はボンドガールと行動を共にすることが多く、窮地をボンドガールに救われるという昔ながらのお約束もある。○敵役は登場シーンと、アジトのロケーション・雰囲気こそ良かったが、終盤尻すぼみだった。時計爆弾後普通に生きてるのと、ギネスに載った爆破シーンの地味さにはがっかり。○あとカーアクションがいまいちだった。夜の街をほぼ2台で走り回るだけではな。派手なシーンは昼間のシーンが映えると思うんだが。○ダニエルクレイグの続投は不明らしいが、過去3作の悪役の元締めをやっつけたわけだから、集大成として見られても仕方ないかな。ちょっと甘めの7点献上。 TOSHIさん [映画館(字幕)] 7点(2015-12-02 20:34:50)

9.《ネタバレ》 色々と雑さが目立つ映画でした。特に致命的なのが敵組織の描き方。クレイグボンド歴代の悪の組織を束ねる恐怖の上部組織が今回の敵なのですが・・・。ボスと刺客役の肉ダルマ以外はほとんどがMOBキャラ。話に他の構成員がまったく絡んできません。どうにも影の薄い二人でボンドを追い詰めていくのですが、やり方が脳みそまで筋肉で出来ているようなごり押しで案の定あっさりと重要拠点を破壊され、逃げられる。組織力を生かす場面や、組織の恐ろしさが描かれている部分が皆無。諜報組織にすら存在が定かでなかった謎の組織の恐ろしさがこの話のキモでは? ボスが動けば動くほど組織にダメージがもたらされるというのも酷い話。さらにボスの個人的な恨みで組織を動かし、今までボンドに嫌がらせをしてきただけということが判明してしまい・・・なんともがっかりな映画でした。 kirieさん [映画館(字幕)] 5点(2015-12-02 16:17:03)

8.《ネタバレ》 ガンバレル、そしてプレタイトル・シークエンスに続いてオープニングテーマが始まる。そこには過去3作の重要人物が登場する。
伝統的な一連の流れだけで、この作品に込められた意味や立ち位置が理解できる仕組みだ。
本作が目指すのは究極の「ボンド映画」であり、過去作品はスペクターへの壮大な伏線であったのだ。

実際、本作はどこをとってもボンド映画といった印象だ。
まずは世界を股にかけたロケーション。死者の日や雪山、列車に砂漠など、何かしらの特徴を持たせているのが面白い。ボンド映画らしいケレン味を演出する仕掛けだ。

それを活かしたアクションも素晴らしい。大迫力の映像の中に、忘れずユーモアを盛り付けているのが憎い所だ。さらにはタフなライバルの出現も熱い。ボンドに対峙する巨漢はジョーズを思い起こさせる。(ちなみにQの遠征は「消されたライセンス」を彷彿とさせる)
今回は敵が「組織」ということで、ボンドもスクワッドを組んで闘うのが新鮮である。普段は待機組のMたちだが、Mとマニーペニーは元工作員として描かれているため、こういった使い方もアリなのだ。クレイグ=ボンドの世界観を上手く昇華させていると言える。

メンデス監督の人間描写もボンド映画の中に活きている。
拷問で意識を失いかける中、マドレーヌの言葉に応え時計爆弾を持ち直すシーンは特に印象的だ。研究所に向かう車中で「怖ろしいわ」と漏らす彼女に応え、ボンドが無言で手を握る描写が事前にあるから、こういう大人のラブストーリーに説得力が出る。

惜しむらくはスペクター首領か。名優を投入して色気が出たか、首領にしては前線で体を張りすぎである。ボンドへの興味の表れともとれるが、参謀役がいても良かったかもしれない。

しかしそれを補ってなお余るほどの完成度だ。
思えば新ボンドが決まったとき、世間ではバッシングが起きたものだ。僕自身、クレイグ=ボンドに懐疑的だったが、しかしそんな感情は「カジノ・ロワイヤル」公開当日に払拭され、以降は新作が出るたびに新ボンドを確立された。炸裂する爆弾のように闘い、愛し傷つき涙を流す人間ボンドだ。
そして伝統的な様式美を携えた本作を観たとき、クレイグの起用やシリーズのリブート、新ボンド像への挑戦、それら全てが「スペクター」で繋がったような気がした。前3作の正統な続編、正常進化の結果がこれほど素晴らしい「ボンド映画」として結実するとは感慨深い。 サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 9点(2015-11-29 02:36:51)

7.ダニエル・クレイグの007は外さない! 終始ソリッドな展開は素晴らしい。 kaaazさん [映画館(字幕)] 10点(2015-11-28 19:23:22)

6.《ネタバレ》 いつものとおり、そして一層良い出来です。クレイグ=ボンドがやはり、自分は一番好きですね。

アクションは、斬新さはないですが視点が新鮮。しかも迫力があり、テンポも緩急があっていいし、
そんな流れの中にある静かな長めのシーンも退屈感を全く感じさせない。
冒頭の長回しから画面に目を釘付けにする引き締まった148分です。

レア・セドゥ、やっぱりいいです。惚れるわ。

あと、007には似合わないくらい、今回はチーム力を前面に出した演出になっています。
ミッション・インポッシブル張りですが、これはこれでグーです。 てらやんさん [映画館(字幕)] 8点(2015-11-28 17:38:07)

5.《ネタバレ》 うーん。「スカイフォール」の方が良かった。何と言っても敵役の魅力がない。シルヴァに比べて今回のスペクターボスは、良かったのは最初の会議のシーンでシルエットで映ってた時のみ。その後もスカイフォールで儲けたお金を全部放出とばかりにド派手なシーンが続くが、お金のかけ方を間違ってるとしか思えない。トム君を見習ってやり直し! ぴのづかさん [映画館(字幕)] 5点(2015-11-28 15:47:04)

4.《ネタバレ》 うーん、なんとももったいない。いや悪くはないのだが、というより途中までは最高だった。序盤の派手なアクションはいつも通り最高で全体的に高級感のある映像と雰囲気に浸れて良い気分だったし、スペクターという組織がじわじわと明るみに出てくるところはゾクゾクワクワクだったのだ。

だがその肝心のスペクターがどうもよくない。会議のシーンは最高にいい雰囲気で恐ろしいのだが、その後ボンドを追いかけてくるのは筋肉ダルマの車一台。その後度々襲撃してくるのはこの筋肉ダルマ。スペクターって人いないの?スペクターの基地に潜入して捕まったのならともかく、車でお出迎えされてその後拷問というのも少しシュールだ。拷問から抜け出してここから壮絶アクションだ!と思ったらあっさり脱出できてしまうのもどうか。スペクターの兵隊はハリボテですか。だが一番困りものなのはボスのブロフェルド。部下の三下にでもやらせておけばいい仕事を自分でやりたがる。そして、失敗する。で、逮捕(え?)。なぜわざわざ出張ってくるのかと考えたらボンドとの過去の因縁があるからなのだが、そうなるとボンドとの因縁なんて無かった方が良かったのではないかと物語の根幹すら怪しく見えてくる始末。クリストフ・ヴァルツを意外と生かせていない印象だし、終盤になればなるほどスペクターの恐怖や巨悪感が薄れていくのは非常に残念だ。

「スカイフォール」で007シリーズとしての体制が整ったのだから今までのようなシリアスな物語から痛快な娯楽作へシフトして欲しかった。とはいえ観た印象はそこまで悪くない。全体的な雰囲気は良いと思うし、長い上映時間だが観ている間は時間も気にならずそれなりに楽しんでいたのも事実。なんだかんだ言ってダニエル・クレイグのボンドは素敵でした。 さん [映画館(字幕)] 7点(2015-11-28 03:19:54)(良:1票)

3.《ネタバレ》 佳作。“いつもの”007映画という感じ。148分という上映時間ほどには長く感じないし、全編を通じて緩慢なところはない。アクションシーンはどれも迫力があるし、細かく気になる点はあれど、大きな流れとしてはストーリーの破綻もない。傑出した作品とは言わないが、これまでの007を楽しいと思える人には素直に楽しめるだろう。【ネタバレ注意】今作ではボンドが軟派になってしまったのが少々残念。その方がボンドらしいといえばボンドらしいけれど。他にも抜け出せないはずの仕掛けにヌケがあったり、またまた“敵”が内部にいたり、結局スパイを辞めたり、山ほどのご都合主義もいつもどおりである一方、「カジノ・ロワイヤル」のような心理戦があまりない。あと、冒頭の長回しのシーン、本当にワンカットで撮るのは大変だろうが、“つなぐ”部分の演出がちょっと興ざめだった(誰も気にしない気はする)。 mohnoさん [映画館(字幕)] 7点(2015-11-28 00:19:11)


2.009が どんな男か めっちゃ気になるーーーー!!! ケンジさん [映画館(字幕)] 7点(2015-11-27 22:41:01)

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【点数情報】

Review人数 81人
平均点数 6.42点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
322.47% line
456.17% line
51316.05% line
62227.16% line
72125.93% line
81316.05% line
944.94% line
1011.23% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.80点 Review5人
4 音楽評価 8.25点 Review4人
5 感泣評価 0.66点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2015年 88回
オリジナル主題歌 受賞(楽曲|"Writing's on the Wall")

【ゴールデングローブ賞 情報】

2015年 73回
主題歌賞 受賞(楽曲|"Writing's on the Wall")

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