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パッチギ!

2004年【日】 上映時間:119分
ドラマシリーズもの青春もの音楽ものロマンス
[パッチギ]
新規登録(2004-11-03)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2022-03-31)【イニシャルK】さん
公開開始日(2005-01-22)


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監督井筒和幸
助監督武正晴
小林聖太郎(監督助手)
吉田康弘[監督](監督助手)
滝本憲吾(監督助手)
演出秋永政之(擬斗)
キャスト塩谷瞬(男優)松山康介
高岡蒼佑(男優)リ・アンソン
沢尻エリカ(女優)リ・キョンジャ
楊原京子(女優)桃子
尾上寛之(男優)チェドキ
真木よう子(女優)チョン・ガンジャ
小出恵介(男優)吉田紀男
波岡一喜(男優)モトキ・バンホー
オダギリジョー(男優)坂崎
光石研(男優)布川先生
加瀬亮(男優)野口ヒデト
ニキータ(女優)ナターシャ
木下ほうか(男優)ボンファ
徳井優(男優)大西の父
笑福亭松之助(男優)団子屋
笹野高史(男優)チェドキの伯父
余貴美子(女優)康介の母・さなえ
大友康平(男優)ラジオのディレクター・大友
前田吟(男優)モトキの父
江口のりこ(女優)ヘヨン(キョンジャの友達)
ちすん(女優)シルサ(キョンジャの友達)
キムラ緑子(女優)アンソンとキョンジャの母
ケンドーコバヤシ(男優)東高空手部・大西
桐谷健太(男優)近藤(大西の子分)
出口哲也(男優)安部(大西の子分)
平松豊(男優)滝本くん
趙民和(男優)キム・イル(金・太郎)
坂口拓(男優)大阪ホープ会のリーダー
長原成樹(男優)アル中のおじさん
ぼんちおさむ(男優)ボーリング場の支配人
松澤一之(男優)ラジオのプロデューサー・椿
小市慢太郎(男優)楽器屋の店主
林英世(女優)チェドキオモニ
岩崎敦子(女優)アンソンの叔母さん
加藤小夜子(女優)チェドキの叔母さん
土平ドンペイ(男優)ホープ会2
奥道志音(女優)カヤ(ガンジャの妹)
及川以造(男優)救急隊の隊長
北島義明(男優)救急隊員
日向丈(男優)全学連の男
谷口高史(男優)
原作松山猛原案「少年Mのイムジン河」(木楽舎刊)
脚本井筒和幸
羽原大介
木田紀生(脚本協力)
音楽加藤和彦
作詞星野哲郎「アンコ椿は恋の花」
サトウ・ハチロー「悲しくてやりきれない」
北山修「あの素晴らしい愛をもう一度」
松山猛「イムジン河」(日本語訳詞)
橋本淳(作詞家)「ダンシングセブンティーン」/「スワンの涙」
作曲加藤和彦「あの素晴らしい愛をもう一度」/「悲しくてやりきれない」/「イムジン河」(補作曲)
市川昭介「アンコ椿は恋の花」
編曲加藤和彦「あの素晴らしい愛をもう一度」
服部克久「あの素晴らしい愛をもう一度」(弦編曲)
主題歌ザ・フォーク・クルセダーズ「イムジン河」/エンディング・テーマ「あの素晴らしい愛をもう一度」
挿入曲ザ・フォーク・クルセダーズ「悲しくてやりきれない」
オダギリジョー「悲しくてやりきれない」(歌)
オックス「ダンシングセブンティーン」/「スワンの涙」
都はるみ「アンコ椿は恋の花」
加藤和彦「悲しくてやりきれない」(ギター演奏)
撮影山本英夫〔撮影〕
木村信也(撮影助手)
製作李鳳宇
川崎代治
細野義朗
石川富康
川島晴男
ハピネット・ピクチャーズ
S・D・P(スターダストピクチャーズ)
シネカノン
企画シネカノン
プロデューサー李鳳宇(エグゼクティブ・プロデューサー)
祷映(ラインプロデューサー)
石原仁美
制作杉原奈実(制作担当)
シネカノン
配給シネカノン
特撮ビル横山(ガンエフェクト)
岸浦秀一(特殊効果/操演)
美術金田克美
松井祐一(特殊造形)
ヘアメイク下田かおり
編集冨田伸子
録音白取貢
北田雅也(音響効果)
照明高村智
字幕翻訳根本理恵(字幕)
その他坂崎幸之助(協力)
金田敬(協力)
都はるみ(協力)
東京現像所(協力会社)
角川映画(資料協力「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)/「悪名十八番」(1968年))
読売テレビ(映像協力)
あらすじ
1968年、京都。東高校の二年生、康介はある日出会った朝鮮高校の女子キョンジャに一目惚れしてしまう。しかし東高と朝鮮高校の生徒は常日頃対立・衝突を繰り返し、キョンジャは朝鮮高校の番長アンソンの妹だったのだ。康介は彼女の気を引く為朝鮮語を学び、また彼女が学校で演奏していた曲が「イムジン河」であることを知り、ギターを手にして練習に没頭する。ある日意を決してキョンジャをコンサートに誘った所「私たちのコンサートに来る?」と逆に誘われるのだが・・・。

ぐるぐる】さん(2005-01-24)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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21.赤ちゃんが生まれた直後のアンソンのセリフが大好き◎ ヒロヒロさん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-01 17:58:29)(良:1票)

20.青春群像劇として、終始一貫したスタイルで、当時の日本を切り取っている映画だった。それはとてもよかった。若い精神が、監督おっさんなのにちゃんと描けていてすごい。ただ、ちょっと見てて痛かった。若者ゆえのバイオレンス性がこの映画の魅力なのもわかる。でも、ビー球のシーンとか、見てて「痛てててて」ってなった。そりゃビー球入れて殴ってたら、いがみ合うよなぁ、と思った。全体的に殴りすぎ。蹴り過ぎと感じてしまいました。そうやって暴力一杯のわりには最後の乱闘のシーンは引き分けで終わった、とか言って消化不良だし。仲間の弔い合戦なのに途中で抜けて産婦人科行ってる場合か?こればっかりは好みの問題だからしょうがないと思うけれども、ちょっとケルナグール要素が強すぎて抵抗を感じてしまったのが正直なところ。 コダマさん [映画館(字幕)] 6点(2005-06-29 03:21:17)

19.《ネタバレ》 いやあ~井筒監督、凄い!これこそ青春、正に一直線というべき熱い映画でその漲るパワーに圧倒されました。最初の内は単なる暴力的な青春ものかと思って観ていたものの明らかに違っていて、在日朝鮮人と日本人の心の葛藤を鋭い視線と眼差しで見つめながら描くことに成功!青春映画であると共に人間ドラマとしてもラブストーリーとしても良く出来ていて、この映画の終わりの方で大友康平演じるラジオのディレクターが言う「歌っちゃいけねえ歌なんてねえんだよ!」の台詞に感動し、最後は涙、涙、涙のオンパレード!「イムジン河」本当に良い曲やね!と松山康介やないけど、私も言いたい気持ちになりました。間違いなく2005年今年の邦画ナンバーワンです。いやそれどころか洋画も含めて今年のナンバーワン映画決定かもしれません。ここ何年かの邦画の中でも最高の作品です。てことで10点!それにしても音楽の使い方、本当に上手いなあと思って観ていました。 青観さん [映画館(字幕)] 10点(2005-06-06 19:33:24)(良:2票)

18.あかん泣いた超泣いた…。在日の方に対して、かなり考えが変わる1本です、個人的に。恥ずかしいことに、私は今まで在日の方に対して、嫌悪感しか抱いていませんでした。ネットで叩かれているのを見ても、当然だ くらいにしか思っていなかったんです。怖いですね。実際は私なんかが想像のつかないくらい、怖い思いを沢山してきたんだろうなと思います。イムジン川の曲が流れる中、主人公が泣きながらギターを叩きつけて壊す場面で大泣きしてしまった…。
今回は、井筒監督が我が田舎町に来てくださって、舞台挨拶をしてくださいました。質問タイムで、私の前に座っていた在日の方が、泣きながら感謝の気持ちを述べていたことにとても感銘を受けました。これからは在日問題も、深刻に考えていかないといけないなと思いました。…なんてまじめに書いてみた(照 Ronnyさん [映画館(字幕)] 10点(2005-05-20 10:14:37)(良:1票)

17.《ネタバレ》 音楽の力はすばらしい。バス内、破水した彼女を映したあと、カメラが横に移ると外には血眼の若者たちが乗る車。そして、それにかぶさる悲しくてやりきれないの歌。ありえないとは思いながら、激しく興奮を覚える。ギターをぶつけた欄干には亀裂があったし、レオポンも異種の融合によって生まれた命なのだ。 解放軍2003さん [映画館(字幕)] 9点(2005-03-22 22:02:39)(良:2票)

16. 青春映画です、120%の。もちろん当時を知る年齢ではないので歴史の二次的な資料でしか1968年に触れることはできません。でもね、やっぱり僕にも17歳のときはあったわけで、世代を越えても時代が変わっても好きになった子を思う気持ちには感情移入してしまうわけです。
 これは政治的な作品じゃないよ。時代的なことを考えるとおかしな奴もでてきます。ホームルームで毛沢東語録を読み上げる教師とか。イムジン河も普通に流れます、って演奏してるし主人公の男の子。でもそんなことを考えて観るとつまらないです。そんな要素を抜きに観てもとってもいい映画なんですよ。
 あと、これ辛口批評でもお馴染みの井筒和幸監督の作品です。彼の映画評は賛否両論ありますが、その一貫性がこの作品にも出ていた気がします。『パッチギ』は監督がバッサリ切った映画のようには出来ていなかった。誰が観てもわかる映画。制作費を大量に使う映画でもない。出演者にビックネームを散りばめるわけでもない。普段、映画を観ていない人に観て欲しい映画ですね。それでもテレビとは全然違う映画の素晴らしさに気付くはずです。 ひろすけさん 9点(2005-03-22 15:31:13)(良:1票)

15.感想箇条書き。STEP見えたらあかんやろ。そんで、間が足りない。もう少し間があれば笑えるのに。イムジン河って昴にメロディー似てるね。ていうか、谷村新司がパクったのか。 キャプテン・セントルイスさん 6点(2005-03-21 02:02:17)

14.様々な問題を無造作に投げ出し、並べること。それらにメロドラマ的なり、叙情的なり、とりあえずの解決などは決して与えないまま、もちろん空々しい現実的な解決や思想を導くわけでもなく、井筒はそれを「映画的」に解決してしまうのだ。それは天才・松本でも計り知れない、映画に生きる者だけの選択(私はそれをマキノ的と言いたい)なのだと思う。■例えば、包茎手術後のペニスを養母に見せるシーンの混沌。包茎男の生い立ちが明確になる感動と、パンツを下ろす唐突なアクションと、クライマックスを形作る出産と、ユーモアと、下ネタがぐっちゃぐっちゃになる、そのエネルギー。あるいは、朝鮮突っ張り少女が四条大宮駅でふと見せる生活と、あの感動的な跳び蹴り。■まさにこれは「映画」なのであって、映画でしかどうにもならないことをやり、ハリウッド産エンターテインメントと小洒落たミニシアター系(実は出来損ないのハリウッド映画でしかない)の狭間にごんごーんと屹立する、これぞ娯楽映画なのだ。くたばれ今のハリウッド(とミニシアター)。これが映画だ。 まぶぜたろうさん 10点(2005-03-07 23:05:49)(良:5票)

13.もっと話題になってもいいかなと思うぐらい話をあまり聞きませんが、これは間違いなくいい映画だと思います。暴力が友情の手段となり得た時代を井筒監督が自分もその世界に入り込むようにして作ったんだろうから、つまらないはずはないです。だってあの人なら当時の話を面白おかしく何日でもしゃべりそうじゃないですか!登場人物がみんな魅力的なのは井筒監督のノスタルジックな愛情ゆえです。ただ、やっぱり政治的な面の説教はつまんないです。が、それがいいんです。だってあの高校生たちが高尚な民族問題語るより青臭い理想論ぶら下げてる方が全然本当でしょう。この人はその理想論に地で乗っかる熱い漢(おとこ)魂を全面的に信じているということです。だ・か・ら・こ・そ、ダウンタウンの松っちゃんも書いてましたが彼なりの「答え」を見たかった。これはかなり残念。なんか、いざ答えに向かう時に限って急に都合がよくなるんですよ(笑)。例えば「GO」でもそうでしたが、死んだ奴が全然「生きて」こないんです。キモの部分がビックリするぐらい形式的で事務的なんですね。まるで在日問題そのもののように。でも、それはこの映画では問題でないんでしょう。そもそもそちら側に突っ込んでいって苦悩する井筒監督って一体誰?って感じですし。テーマはあくまでパッチギ!ということなんです。お前らワシの頭突きで目ェ覚ませと。余計なお世話?いやいや、これは必見です。井筒監督は本当に純粋なガキなんだな(もちろんこれは褒め言葉です)と思いました。 Qfwfqさん [映画館(字幕)] 8点(2005-03-07 12:44:37)(良:2票)


12.《ネタバレ》 けんかに、恋に、音楽にと燃える男達の青春が、コミカルにかつ力強く描かれていて、物語にもグイグイ引きこまれた。なんとも熱い映画である。ストーリー自体はベタだし、あまり真新しさは感じなかったが、強引ともいえる演出のおかげで思わず感動させられた。とくにラストの大スペクタクルけんかシーンに、主人公の唄う「イムジン河」がオーバーラップしつつ展開するという大味な演出には思わず、狙いすぎやろ!と突っ込んでしまったものの、やっぱり泣けた。 きのすけさん 8点(2005-03-01 20:09:40)(良:1票)

11.タイマンで勝っても、翌日には10人に囲まれて袋だたきにされます。
オープニングから「そうそう、こんな感じや!」と納得かつ懐かしさに頬が緩みます。僕らの時代は、若さ故のもどかしさ・不満のはけ口を朝中との抗争にぶつけていたのかもしれない。差別意識などもちろんないし、たまたまちょうど良い相手が”彼ら”だった。しかし、彼らは強い同胞意識と歴史を認識した上での敵対心をもって、立ち向かってきていたのですね。とにかく、この頃は若者の欲求不満が今のように弱者に向けられる事は絶対になかった。
井筒先生も「ゲロッパ!」の反省からか、下手な悪ノリはせず、俳優にも媚びず、自分自身の時代をストレートに表現しているようです。若者達の熱い想いがそのままスクリーンに焼き付き、昔のトンク(東九条)が再現され、記憶の片隅にしまい込まれていた名曲が奏でられたら~ノスタルジック・キャメロン・クロウ状態~涙腺緩みっぱなしです。
私は政治的なメッセージを感じるより、輝ける60年代の日本を描く事で、今の病めるニッポンへの強烈な応援歌として受け取りました。
「あの~すばらしいニッポンをもう一度~」 つむじ風さん 9点(2005-02-21 02:57:18)(良:4票)

10.残念だったところを挙げます。屋外のシーンが全て現在の京都だったところ。せめて京都の駅ビルや、新しいめのマンション、某商店街のSHOP等、見えてしまうのはいかがかと・・・。一見古い町並みに見えるのだが、京都に住んでいる者から見ると、そのままなのです。また、あの時代であれば、日本人側からのある意味無責任な差別発言なんかは当たり前のはずなのに、そういう部分が一切ないのはやはり映画であるがゆえ?全体的に「69」とダブる事が多かったが、69よりは複数のエピソードの盛り上げ方で楽しめたと思った。 SHUさん 6点(2005-02-14 15:38:14)

9.この映画は確かに"井筒監督の言う"日本人の罪とやらを表現し切れてはないと思う。割と表面的な印象を受ける。イムジン河を歌うシーンは泣かせるし素晴らしいけど、お葬式で康介に向けられた悲しい憎しみが歌うことで拭いきれるわけじゃない。二つの恋愛だってうまくいったけど、だからといって朝鮮学校と日本人の学校が喧嘩しなくなるか?といえば、絶対にない。
だけど、いいのではないのだろうか?こういう小さな交流が、少しずつ溝を埋めてきたのではないだろうか。映画で描かれているこの小さな交流が私は好きだ。もどかしい交流に心打たれた。リアルだし、素直に感情移入できた。日本映画のよい作品を久しぶりに清々しく見たと思う。
そーして!単なる自慢で恐縮ですが、本当に一言だけこの映画で台詞を言いました。自分の声を聞くのは照れた(笑) うらわっこさん [映画館(字幕)] 8点(2005-02-10 12:09:34)(良:2票)

8.《ネタバレ》 あの60年代の雰囲気が良かった~!高度経済成長で、社会全体が活気に満ちていて、若者がみんな情熱的で希望を持てていた、そんな時代!?男子学生たちがやたらとケンカに明け暮れていたり、町中の公衆電話を掠奪したりなどは、自分はイマイチ理解できないんだけど。映画館に観に来ていたのが、4、50代位の人たちがほとんどで、その人たちがよく笑っていて、「イムジン河」が流れてくると一緒に口ずさみそうな勢いだった。自分もこの時代に青春期を過ごしたかった!と思えて、なんだか羨ましくなりました(^^。ただ、葬式の席で、主人公の少年ひとりに差別問題の憎しみがぶつけられるのは、いただけなかった。そういう事実があったってことを知るきっかけにはなるかもしれないけど、日本人というだけでまったく無関係の人に感情的に当たっても、不満をぶつけられた人は恐怖で傷つくし、ぶつけた人も結局どうにもならなくて、空しさが残るだけだと思うから。。物語として冷静に伝えられるように描くにはまだまだ難しい課題なのかな!?でも、朝鮮学校の女子生徒でチマチョゴリを着ている子が、街の中でからかわれたり、その衣装のために少なからず偏見視されてしまう辛さは、少しかもしれないけど理解できました。。 kiku☆taroさん 7点(2005-02-10 02:27:08)(良:1票)

7.《ネタバレ》 近年の日本映画、いやこの10年に観た映画の中でもっとも心を温かくしてくれた作品です。映画って本当はこんなものだったなぁと思わせて頂きました。たとえて言うなら、NUOVO CINEMA PARADISOで上映されるべき作品。私のいる地方では「自腹じゃ」オンエアされてないけど、井筒監督、他作品の悪口なんぼ言っても許す。あの時代をちょうど中学校入ったときに過ごしましたが、あの空気感が見事に表現されてました。イムジン河に対するこだわりで観に行ったわけですけど、それはきっかけにすぎなかった。青春群像劇撮らせたらピカイチの人ですね。シナリオ、カメラワーク、編集、きれいにはまってます。特にラスト近くのラジオ生放送、葬式、ケンカ、出産をイムジン河でまとめるところ、あふれる涙で画面がぼやけまくってもう一回観ないと… 戸口を壊すシーンで爆発した涙腺を、ラストまでキープさせて頂きました。赤・青・黄の3色もきれいだった。芸術新潮2月号に監督のインタビュー載ってますが必見です。桃子の妊娠・出産までの10ヶ月を描いてたとは気づかなかった。最後に細かいツッコミ。康介のFGが72年以降のモデルだったのは惜しい、言ってくれたら貸したのに。1ドル=360円時代なので、酒屋の息子にとってC.F.Martinは高嶺の花。本当の野口ヒデトは唄とてもうまかった。でもそんなの全部取っ払ってくれます。あ、ディテールがわからないあなた、パンフ買えばちゃんと説明してくれてますよ。 shintaxさん 10点(2005-02-06 09:11:19)(良:1票)

6.《ネタバレ》 「ゲロッパ!」と同じ監督さんとは思えません!(ぐるぐるさんごめんなさい)。あの激スベリを自覚反省して細部まで気を入れ込んでいるのがよくわかります。井筒さんは「おっちゃん」より「にいちゃん」を撮るほうが断然いいですねっ。セリフがもひとつ聞こえにくくて小ネタが若干消化されませんが、60年代をこれでもかと、わざとらしく強調するしつこさに、関西人の哀しい息づかいを感じてしまうので目をつぶります(笑)。ロケ地の選択やファッション、流行り言葉の時代考証もちゃんとできてるし、何よりあの時代の若者、大人の熱さと情が伝わる! 伝わる!んやけど、でも、ラストのあの丸め方と美形役者の配し方には、やはり北の宣伝、と言われても仕方ないかな、とも正直なところ思ってしまいました。そやないですやろ、甘ぅおますえ・・と伝統ある京都のお人は感じたかもしれないなぁ。主人公の前に立ちはだかる恋の障害にもう少し踏み込んでくれれば、と心残り。母親役に上手い余貴美子を使ってツカミ入れたのになんで尻切れなんでしょ? しんどい恋だけどこれからどうする?どもならんかもなぁ、という切なさを投げかけて終わってくれるのが井筒さんなんや、と自分が決めつけてるのもあるけど・・。でもそれこそがこの映画の大きな軸のはずやで、とも思っています(しつこい性格、自分でも嫌んなるわ、’パチキ’入れてもらお。)。 かーすけさん 8点(2005-02-05 02:23:20)(良:2票)

5.見たチギ!見たチギよ!!俺も仲間に入れてくれチギよ!!。この映画すんげぇ~作品ですよ。ちょっとやり過ぎな暴力描写と懐かしい音楽と身分の違う恋と熱い友情を混ぜたら超ど級の傑作映画が出来ちゃいました!ラスト、「イムジン河」の流れる中で繰り広げられる様々な人間の生き様に鳥肌が立ちぱっなしでした。エンドロールの最中も席を立たせない憎い心配りも嬉しかったなー。井筒さんが、ゴッドファーザーを見て衝撃を覚えた様に俺もこの映画に衝撃を覚えました。ケンカをしても引き分けであっさり解散できたり恋や歌にひたすら真っ直ぐにのめり込める、そんな青春時代を過ごした今のオヤジ世代が少しだけ羨ましかったです。まぁ少し自虐的な面もあるかなぁ、などと思いつつ満点を差し上げるチギ。(ぐるぐるさん勝手にチギ語?使ってごめんなさい)。 一番星☆桃太郎さん [映画館(字幕)] 10点(2005-02-03 18:34:47)(良:3票)

4.朝鮮人と日本人の恋だったり、朝鮮と日本の間での溝についてだったり学生運動だったりその時代のことをチラチラとやっていた。でも僕自身結局最後に一番感じたことは、「やっぱり唄っていいもんだなぁ」ってことだった。ラジオ局で歌うシーンなんてもう良かった良かった。とにかくどかしらで、~っていいもんだなぁって思わせてくれたことが僕にとってイイ作品だったなぁと感じた一つの要因でした。。 アンリさん 9点(2005-01-26 10:02:56)(良:1票)

3.《ネタバレ》 やられた!やられたチギよ、井筒監督!年初めからこんな素晴らしい青春映画を見せてくれるなんて!もーワタクシはアンタについて行くッチギ!でも実は、結構不安もあったチギ。個人的に井筒作品の中でもケンカ青春モノ(「ガキ帝国」と「岸和田少年愚連隊」)は苦手だったし、ひょっとして「スパイ・ゾルゲ」みたいな妙に啓蒙臭い、説明的な映画だったらどうしよう、と思ってたのだけど、そんなのは全くの杞憂だったチギ。確かに日朝の歴史とかに関して説明的な台詞もあったりしたけど、チッチッチ、そんなアラ探しをしていては本質は見えないチギよ。これは何よりもまず、あっつーい、ぬくーい青春映画であり、恋愛映画なのだチギ。恋を阻む障害を前にした若者が悩み、傷つき、壁を乗り越えようと奮闘する・・・その姿はいつの時代、どこの場所でもある普遍的なテーマだし、この作品はたまたま在日朝鮮人の少女に恋をした高校生の話だったというだけの事。そしてこの映画では沢山ケンカのシーンが出てくるけど、このケンカは往年の名作「トラック野郎」シリーズと同じく、決してただの「暴力」ではなく(その証拠?に鉄棒とかも使ってるけど決して頭は殴ってない)、「祭り」であり「コミュニケーション」であり「生きている証」なのだチギ。だからこそ何度も出てくる頭突き(パッチギ)や飛び蹴りが爽快で感動的で泣けるチギ。若手の俳優の演技もやたら熱いし(特に朝鮮高校の番長役の高岡蒼佑が主役を食う勢いで素晴らしい)、クライマックスシーンも大いに泣けるチギ。そうそう、これは他の井筒作品にも言える事だけど、この作品には絶対的な悪人が登場しないチギ。井筒監督は主役たちだけでなく、例えば朝鮮高校を目の敵にするいかにも体育会系右翼みたいな空手部大西も、或いは毛沢東かぶれのダメ教師も、後に学生運動に傾倒していく主人公の友人もそれぞれ愛情のある描き方をしてるチギ。登場人物たちの未来を暗示するラストに込められていたもの、それは「みんなそれぞれ考え方も違うから、生き方も違うし、時にはぶつかり合ったりもするやろ。でもそれぞれが、それぞれなりに精一杯生きていこうや。そりゃ生きてく中で色んな困難もあるわなあ。そーゆー時はな、パッチギかましたれ!」という力強ーいメッセージ、すなわち「生」に対する強烈な「イエス!」なのだ。おっしゃあ、俺も行くぜ、パッチギるぜ! ぐるぐるさん 10点(2005-01-23 19:01:26)(良:11票)

2.この時代ならではの熱さを描いているのならば、まだ良かった。逆に皮肉を込めてこの時代を描いているのであれば、それでも良かった。しかし毒舌映画評論家・井筒和幸は、説明的で説教臭い不自然な脚本で、一体何を描きたかったのか? まさか本作に登場する、この時代に蔓延っていた毛沢東語録に心酔した日教組系の無能教師よろしく、本気で左翼思想を喧伝するつもりだったの? 「イムジン河」も朝鮮半島分断の悲劇ではなく、この映画では日本人と在日朝鮮人の間に横たわる超えられない障壁と捉えれば、現在にも通じる普遍的なテーマになったと思う。乱闘、通夜、出産、そして「イムジン河」がカット・バックされるクライマックスと、坂口拓に一言も台詞を喋らせなかったのは評価します。そういうことで、5点献上。 sayzinさん 5点(2005-01-19 00:18:24)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 201人
平均点数 6.76点
083.98% line
121.00% line
241.99% line
383.98% line
494.48% line
52110.45% line
62612.94% line
73115.42% line
84019.90% line
93014.93% line
102210.95% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.82点 Review23人
2 ストーリー評価 6.25点 Review32人
3 鑑賞後の後味 6.22点 Review31人
4 音楽評価 7.73点 Review30人
5 感泣評価 6.44点 Review27人

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