みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★12.オープニングからいきなりの登山シーン。テンション上がります。 もっとも、とりあえず実際に山に行って撮影さえすりゃ、いい絵ばかりがじゃんじゃん撮れるのかというと、そんなに甘くは無いようで、映画全編を通じて見ると、今ひとつ、と思ってしまう部分もあるのですが、とは言っても、いい絵が撮れる時には撮れる訳で、そこはさすが、思い切ったロケ撮影の強み。 それだけではなくって、ロケ撮影による山上の屋外シーンから、屋内シーンへと巧みに繋ぐことで、現地の過酷な雰囲気がよく伝わってきたりもします。 物語は、富士山レーダー設置のオハナシ。要はプロジェクトXです。これを映画として再現してやろうという、壮大な試み。組み上げたドームをヘリで山頂まで運び設置するクライマックスに、度胆を抜かれます。ホントにもう一つ富士山レーダーを作っちゃうんじゃないか、という勢い。 高山病の症状なり、山頂までの輸送の艱難辛苦なり、もう少し掘り下げたりエピソードを盛ったりできそうな部分も、割とサラッとしているので物語としては薄味な印象ですが、見どころはあくまでスペクタクルにあり、ということで。 音楽は、黛敏郎がクレジットされている横にもう一人、肥後一郎という方の名前があって、すみません存じ上げないお名前なのですが、二人の名前がクレジットされているのはどういう事情なのか、いずれにしても、黛敏郎作曲と云われりゃそんな気がしてくる、雄大過ぎる音楽がなかなか容赦無く流れていきます。雄大な映像には雄大な音楽、ということなんですかね、雄大さでは音楽の方が少し勝ってしまっているような・・・ 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-01-13 08:50:16) 11.大袈裟な音楽の割には物語に深みが感じられない淡々とした映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-05-16 23:44:28) 10.こういう難工事モノは自然との闘いになってしまって、結局最後は人間や科学技術が勝ってしまうという結末になる。45年前はそういうイケイケドンドンの時代だったのだろうが。そうじゃなきゃ映画にもならないし。黒部ダムや青函トンネルとは違って、この工事は人は死んでないようですし。子供の頃って「富士山レーダー」って単語をよく聞いた気がするのだが、その富士山レーダーもわずか35年の命だったとは。で、その後解体され、今は博物館に。そんな短命で終わるとは製作当時は予想もしてなかったでしょう。 確かに科学技術の進歩は生活を豊かにし、気象予報の精度も上がった。が、相変わらず台風で死ぬ人は大勢いるし、地震津波でも死ぬし、原発は爆発する。なんか自然と科学と人間のあり方について考えさせらる興味深い作品だったな。 レーダードーム取り付け直後、モノ運びの仕事がなくなった勝新が富士山のゴミ拾いする姿のが印象的。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-03-24 11:27:44) 9.男くさい映画ですね。今ではこういう男くさい映画を撮るのは、『劒岳 点の記』の木村大作ぐらいになってしまったようだけれども、昔はけっこうあったようです。とくに、この石原裕次郎という人は、こういった男くさい映画の製作に、とことん血道をあげていたんですね。いや、良かったですよ。また今とちがって、この頃の日本映画は、名優と呼ばれるしっかりした俳優を、贅沢なぐらいふんだんに配することができたのですね。 【goro】さん [地上波(邦画)] 8点(2014-03-21 05:01:53) 8.《ネタバレ》 人間関係や葛藤等、極力省いた淡白な内容なので、ストーリー的にはそれほど面白味はないのだが、富士山頂にレーダードームを設置するという前人未到の工事が行われたんだという、その出来事それ自体がドラマチックだと言えるわけです。それまで、高所に設置されれているレーダー施設はアメリカにある2600mの山頂にあるものが世界で最も高かったのだが、それを1100mも上回る高さに作り上げた、もうこれ自体が一つの冒険といってもいい。高山病、頭痛、倦怠感といったものに悩まされながら、そして期限内に工事を完了させるという時間との闘いの中、試行錯誤しながら、物資を運び上げ、建物を作り上げる。こういう地道な努力は、普段生活しているとその恩恵の中にいて忘れがちだけど、あぁ、あの建物も、この交通機関も、なにもかも先人たちの努力の積み重ねの上に成り立ってるんだなって、そういうのを思い起こさせるための映画。最近はこういうタイプの映画がまったく見当たらないので、そういう意味でも貴重な作品。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-01 01:34:20) 7.《ネタバレ》 映像的には雄大で壮麗な富士山を思う存分魅せてくれて、言う事なしなのだが、物語的には、見終わった後に何か気持ちの乗らない感じがするのは、主人公の情熱の源が「業務命令」にあるからではないか?と思っている。 まあ、原作モノだし、その元も実話だしこんな事を言うのも何だが。 不可能と思われる大工事を成し遂げた工事関係者の話は、確かにすごいし、完成直後の台風に耐え抜いたのはジンとくる。だけど、「ウソでもいいから」その感動にふさわしい動機付けをして欲しい気がするのである。 当時としては、会社の指し示す方向に向けて頑張る人が、社会的にも立派な人として賞賛される社会だったのだから、仕方がないと言えば仕方がないが。 偉大な仕事の原動力が、義務感であってほしくない、という「非会社人間」の視点である。 でも、映画自体は面白かったですけどね。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-11 23:44:41) 6.《ネタバレ》 1970年といえば、邦画界がTVに押されて凋落を始めた頃、しかしそれでもこのクオリティの高さには恐れ入った。 まずは俳優陣がとてつもなく豪華。 主演の石原裕次郎はもとより、勝新太郎、東野英治郎、宇野重吉、渡哲也、田中邦衛、山崎努、市原悦子と、実力派、重鎮がことごとく出演のオールスターキャストだ。 戦争を体験した昭和の俳優の引き締まった立ち居振る舞いと、1970年当時の風景。演出はスーパースターの裕次郎を主演に据えているからといって軽薄で観客に媚びることがない、重厚で抑制されたもの。 昨今の製作側の政治的な都合だけのミスキャストや場違いなタイアップテーマソングもない。 三菱重工社員の役所である裕次郎は台詞は少なく、表情で語る場面が多い。 僕は俳優としての彼をじっくり観たのは初めてだが、彼の並々ならぬ才能を垣間見た気がした。 安易なセット撮影に逃げることなく、果敢に富士山でのロケ撮影を敢行したことも画面に奥行きと重厚感を加えている。 本作の権利は石原プロモーションが持っているのだろうが、現在に至るまでDVD化されずに人々の目に触れなかったというのがつくづくもったいないことだと思う。 同じく幻の作品「黒部の太陽」もそうだが、ハイビジョンやBDの普及で家庭での視聴環境が整ってきた現在、そろそろソフト化して多くのファンに作品を観てもらう機会を設けるべきではないだろうか。 【ロイ・ニアリー】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2010-12-09 13:41:02) 5.のちにNHKの「プロジェクトX」でも取り上げられた富士山頂への2年間に渡る台風観測のための気象レーダーの設置工事を当時実際に気象庁に勤務していた新田次郎の小説をもとに映画化した作品。主演の裕次郎がプロデューサーも担当しており、「黒部の太陽」などと同じくビデオ・DVD未発売ということで、取りあえず今回の放送を見てみた。裕次郎と勝新の共演など、大作映画らしく出演者は豪華で、それなりに見ごたえもあるものの全体としては淡々としていてそれでいて大味な部分もありドラマとしての盛り上がりがあまりなく見終わってもそんなに印象に残らない感じ。でも、裕次郎と勝新の共演は同年の「待ち伏せ」より本作のほうがしっくり来ていると思うし、日活映画で裕次郎と共演することの多い芦田伸介、宇野重吉といった名優たちも良かった。渡哲也はあまり出演作見てないが、本作よりもっと後のほうがいいような気がする。勝新の本作での役名が「朝吉」で、これだけ聞くと「悪名」しか思い浮かばない。映画の評価としては本当は5点でもいいのだけど、おそらく今回のような機会でもなければ見れない映画だと思うのでおまけで1点プラス。予告編だけ見たことあるが、「黒部の太陽」がいつか見てみたい。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-07-22 18:57:24) 4.キャストも豪華だし、とても貴重な映像を観れたと思った。 高度経済成長の記録映画はいいですね。やっぱりプロジェクトXとは全然違う。 【アキラ】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-07-09 02:50:39) 3.スケールが大きく、キャスト陣も豪華、とてもよく出来た作品で、面白かった。でも裕次郎は正直メタボだと思う。 【ケンジ】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-07-07 21:49:19) 2.《ネタバレ》 石原裕次郎のイベントの告知としてテレビで放映されたが、そういった機会がなければ触れることができなかった作品だと個人的には思う。 若き日(?)の勝新太郎、田中邦衛、山崎努、渡哲也などの俳優陣が見られただけでも面白かった。タイトルだけから受けた印象では、何かサスペンス的な展開があるのかと思ったが、観てみると富士山頂の気象観測レーダー設置に尽力した人々の功績を知らしめるための作品で、現代だとテレビのドキュメンタリー番組や、特別ドラマでも成立しそうな感じもする。 が、現代にも通ずる官僚の問題が、当時から何も変わっていないことが確認できたり、日本初の仕事を成し遂げることによって、会社の名を上げて業界の主導権を取りたいという野心が見えたり、馬荷方が機械化に方向転換するきっかけになる、など色々な面が描かれていて、全体の感想としては観ることが出来て良かったと思う。 【しゃもん】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-07-05 21:22:15) 1.台風の観測のため、富士山頂に1964年、気象レーダーが設置された。 その難工事の様子を描いた映画。 富士山レーダー設置には、平地より20度低いという寒さや悪天候、高山病、 大量の資材を運び上げることの難しさなど、多くの困難があった。 ということを説明しているのだけど、それだけにしては長くて、内容が薄く感じた。 富士山には登るし工事もするけど、思いのほか絵的に地味で、 本当は淡々としていたかもしれないものを無理にドラマ仕立てにしているようにも見えて、 どこまで本当なんだろうと思ってしまった。 富士山の頂上に観測所があって、困難の末にレーダーが作られたという事実を 知るきっかけにはなるけど、それ以上のものではないという気がした。 ちなみに気象衛星の発達により、富士山レーダーは現在ではすでに廃止されているそうな。 【且】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-07-05 01:19:50)
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