みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.すぐ向かいに住む美しいブロンドの女。毎日決まったように窓から顔を見せる。 髪や団扇が邪魔をしてその表情の全てがなかなか見えない。声も聞かせてくれない。 どういう性格で、毎日何をして過ごしているのかまるで分からない。 ミステリアス。すぐに恋してしまうかは別にして、興味を持たない男などいないだろう。 男は窓から姿を見せるだけのこの段階で既に完全にこのブロンドの女に恋をしてしまう。 この序盤のブロンドの女の見せ方や、脚の動かし方1つでその時の女の心理を表現する巧みさ。 マノエル・ド・オリヴェイラ、本作の監督がこの時すでに100歳を超えていることに驚かされます。 1時間程度の作品ですが、そんなに短い作品だとは思えませんでした。勿論それは退屈で長く感じたということではありません。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-30 00:20:50) 8.《ネタバレ》 どんだけ「美しい」のかと期待したけど、別にそれ程でもないような・・・。一目ぼれする会計士さんはまぁ良いとしても、やたら短気な伯父さんは向こうの人はこうなのか?とか思ったり。あ、例の足跳ね上げは何の意味があるのかな?可愛いっちゃあ可愛いけどもね。残念ながら今一つ(いや二つ、三つぐらいかw)ノレなかったので、の2点 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 2点(2016-12-30 08:59:22) 7.《ネタバレ》 ふ~ん、キャッツアイ(それか峰不二子)だったんだね。危険な魅力だったわけだ。まぁ抱きしめた時に女の子が足をキュッと跳ね上げた時に、こりゃこのカップル、本気度にズレあるなぁって思ったもん。世間知らずのお兄ちゃんの青春回顧録。ワルに話すと、爆笑モノだよ。ったく!恥ずかしい話・・。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-12-17 18:53:45) 6.《ネタバレ》 いつの時代の話かはわからないのですが、この作品の背景にある文化というか思潮というか、とにかく登場人物の行動に理解し難い点が多々あり、その行動の動機などがほとんど謎のままで幕を下ろされたという感じです。 まず、冒頭の電車のシーン。男が隣に乗り合わせた女性に身の上話をする。「まずは、自己紹介をしなければいけませんね」と来たら、女は男の顔を見なければならないはずなのに、一度も顔を合わせる事もなく回顧が始まる。彼女は盲目で耳を傾けているのかと最初は思ったが、次に出てきた時は普通に目を合わせて喋っている。 また、回顧に入った中での叔父の言動。実の子でもないのに過度に干渉し、最初は結婚に口出ししてきたと思ったら、ストーリー後半になると一転して早く結婚しろとか言い出す始末。 最後も最後で、少女としては単純に魔が差して盗みを働いてしまい、婚約者からも消えろと罵られて茫然自失状態になり、正気を保つ事が出来ずにいたことで女としての身なり振る舞いを意識する事すら出来なくなってしまったと解釈したのですが、まぁここは、俺もまだまだ甘いということでしょうね。 その一方で主人公においては、ああいう時は女を庇うくらいの器量を見せたいところ。冒頭の電車の中で主人公が語り始める様子を振り返って考えてみると、あの男は彼女のとった行動にショックを受け相当に幻滅していたように思えますが、あの程度の事で誰かに話したくなるような衝動に駆られるなど、俺以上に甘ちゃんやなぁという印象(笑)。 主人公がパソコンで仕事をしていた事から現代のストーリーと考えられますが、叔父が権威を振りかざして結婚に干渉したり、主人公が万引きをしたフィアンセに幻滅したりと、貴族社会の話かと思わざるを得ないようなキャラクター設定やストーリーで、未だに消化不良が残る映画でした。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-09-21 20:42:00) ★5.《ネタバレ》 まず、この女はどこを見ているのだろうかって思う。しかしそれは実はやはり単純なことで、男はこの物語を語る人、女はこの物語を聞く人、つまり彼女のやるべきことは男に視線をおくることなんかじゃなくて、彼に耳を貸すこと。ただそれだけ。女の耳はいつも必ず物語が紡ぎ出される男の方を向いている。故に女の視線はまるで盲目のそれのような妙ちくりんなものとなってしまった。 そしてやはり、ルイザの脚だ。ルイザの片脚がぴょんとなる。それはキスするのに身長が足りなくて、背伸びして、片脚立ちになるから。これをオリヴェイラは、ごくありふれたキスをするふたりというショットなどよりも、その脚のみを選択し可愛らしく切り取るわけだけど、それって実はラストへの布石だった。 ルイザが大股開きでソファーに浅く腰を据えぐったりと項垂れる。この風景の威力というのはかなりのものだ。この映画が60分をかけて描いてきたものをすべて崩壊させてしまう。これというのは彼女が唯一ひとりになったときに見せる彼女の本性であり、「ちっくしょー、やっちまったなぁ・・」っていう態度だ。実は柄の悪いお嬢様だったと(本当にお嬢様であったかすらもよくわからなくなってくるわけだけど)。 この真逆といえる人格を、片脚ぴょんと大股開き、という脚だけで、しかもふたつのショットで描いてしまうというのは、単純でありながらも、これこそが映画の豊かさなんじゃないのかって、オリヴェイラの映画を観ると毎度のことながら必ず気付かされるのだ。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-10-20 03:12:17)(良:1票) 4.《ネタバレ》 ふーん。教訓という日本語があるが、たとえば、この作品の教訓はなんなのだろうか?と、わたしにとって、衝撃!というか、シュールというか、目の覚めるような、”ラスト”の瞬間そのことを思った。まじめガンコな伯父を持つ、まじめガンコいい人間の実直な彼。一目惚れの彼女は、実は泥棒猫であった、、、、、、、。彼に本性を見られ、ののしられ、別れ、自宅の椅子に放心したように身をまかせる彼女、、、、、、、一転!!!すべての 物語と映像をすべて吹っ飛ばす、快感とも言えなくもない、真っ直ぐのレールを列車は遠おのく、、、、、、おわり、おわり、おわり、おわり、おわり、、、非常にカコエエー、快感のラストであったのでした。あと、マッタク関係ないことを書く。こんな作品が今の日本で、突然、なんの前ぶれもなしに、民放あたり、たとえば、日テレとか、フジとか、ゴールデンタイムで、夜7時とか8時とか、字幕で放映するような、国に、日本が、私は、徐徐にでも、なってほしい。ホンマに!いつまでもいつまでも、ヨーロッパにあこがれている場合ではないのだ。(少なくとも、わたしがね) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-10-16 00:37:31) 3.《ネタバレ》 上映中、バッグの中の携帯を点滅させっ放しのおばさん、食べ物のゴミを放置してる人、階段で大声で話してるおばさん達。シャンテって映画にはうるさいけどマナー悪い古い人々が多いって気がして、下手すると悪評高い渋谷・六本木よりもよっぽどダメかも。って、映画が終わってそんな事ばっかり考えておりましたが、この映画は私にとって困った事に、まるっきり何もない状態で。中年映画小僧にとってこの「額縁の中のキレイな絵は額縁の中に入れたままにしておけ」って映画、だからどうした?としか。額縁たる映像が雄弁に語っているのは判るけど、その「いつの時代の映画よ?」みたいな時代性皆無の美術館的額縁映画、静止画の如きフィックスの画像、BGMなし、正直に言って私にはめちゃくちゃ退屈。時代の先へ先へと一歩でも映画と共に進みたいのよ。「ああ、自分がテリトリーを侵したんだなぁ」という失敗感しか浮かんで来ず。まあ、だから本来レビューなんぞ書くべきでもないのでしょうけれど、まあ、ここって逆の例もまま見受けられるサイトですし、許してつかーさい。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 3点(2010-10-15 20:57:51) 2.純粋な映画、映画の核。こういう映画が観たかったんだよ~。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-10-13 11:34:13) 1.上映時間64分の濃密さ。 列車の座席で隣り合ったマカリオ(リカルド・トレパ)と婦人(レオノール・シルヴェイラ)が語り合うシーンの一定した構図によって、語りが進むにつれ婦人が送る視線の動きが微妙に変化していく様がうかがえるなど、芸が細かい。同じく定点から捉えられたリスボンの丘の美しい遠景ショットの反復が、鐘の音が、不可逆的な時間の推移を印象づける。 そして、通りを挟んで向き合う窓と窓の縦構図の中にルイザ(カタリナ・ヴァレンシュタイン)を妖しく浮かびあがらせていくフレーム造形の妙。 顔の右半分を隠すブロンド、正面を遮る扇、紗のカーテン。そしてカメラは彼女を主に右横からのショットあるいはロングショットで捉えるため、彼女の相貌はなかなか全体像を表さない。 玄関階段での振り返り、右足を浮かせた抱擁のショット、足を開いてソファに座り込む彼女のラストのショットまで、少ない出番でありながら醸しだされる謎めいた雰囲気は絶品である。 公証人の豪邸内の重厚な美術と照明設計。対する、洋服ダンスとベッドのみが置かれた安アパートの深い陰影など、スタッフワークも当然のごとく充実している。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-10-11 21:11:12)
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