みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.《ネタバレ》 兎に角、冒頭から伏線張り巡らしまくるのだが、とりあえずすべて回収している。 100分ちょいでこれだけやるわけだから、流石中田秀夫だというところ。 手持での主観と客観の切り替えという伏線の張り方は上手いが、 そこから更に台詞の反復があり、しかも何度も、流石にあざとすぎるだろう。 分かり易さとか、ましてや観客が望むのや期待しているのものへと媚び売る作りは 作品の質を落とすだけでまったく効果的ではない。 わからないやつなど放っておけば良いのだ。 誰でもわかるように作る必要性などない。 そんなものはテレビの子供番組くらいにしておけば良いのだ。 であるからこそ、公園での前田敦子と子供の会話が全部アフレコなのは 完全なる見事な伏線であり、あんなものは気付かないひとは気付かない。 しかし、どこかおかしいという違和感を覚える。 その違和感こそが映画を映画館で観る面白さだろう。 それにしても手塚里美の登場シーンの数々には笑えた。 あれこそがホラー映画の醍醐味というかなんというか。 霊を祓うなどという無力さが炸裂し、最後は吐血するという見事な出来栄え。 幽霊なんて、結局最後は暴力でしか解決できないからね。 この映画ではそういうものが一切ないのだが、 これはなんだか主役を替えて続編でも作ろうとする企画力なのか、 秋元康といえば『着信アリ』とかもあるわけで、ふーんと思った。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-05-25 01:47:49) 5.《ネタバレ》 団地というと経済成長期に建てられた物が多く現代ではかなり老朽化していますね。でも、団地住まいの友達も多くいたので、完全に庶民派な私なんかは愛着があるというか親近感が湧きます。5階の友達の家に遊びに行って留守だった時の徒労に終わったガッカリ感も疲労感も良い思い出です。 で、クロユリ団地。現代の日本の最大の問題かもしれない超高齢化社会における孤独死なんかを絡めつつ、主演二人のバックグラウンドも悪くないので面白くなりそうな雰囲気はあったものの非常に雑な作りだったかな。点と点が線にはならなかったという印象。 全く無意味で不能な霊能者には失笑だったし、あのミノルくんも、あれだけ凶悪な力(別世界に引きずり込んだり念動力じゃ飽き足らず、身内に化け心理攻撃をする5歳児ってのも凄い)を身につけるコトが出来たのは何故だろう?勝手にゴミ箱に入って焼かれただけで恨みも怨念も呪いもそこまで無いでしょうに。友達と遊べなくなった悲しみだけでアレだけの力を得られ悪霊化するなら、世界中悪霊だらけで大変だわ。リングの貞子にしろ呪怨の伽耶子にしろ強烈な思いがあったから、アレだけの存在になった。このミノルくんにも幼児虐待を受けてた、などの説得力を持たせるモノが欲しかった。それが無いのが作品として浅いなと思わせる点。最後、明日香は現世に残ったものの家族に囲まれ幸せな頃に幼児退行、もう一人はどこぞに引き込まれ行方不明。ミノルくんはこれからも弱い心を持った者にとり憑き引き込んでいくのだろうか。なんいせよ悲哀が感じられないし何でもアリの化物になっていて面白みのないキャラクターでした。 音楽だけ雰囲気あって良かったな。川井憲次のムダ使い。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 3点(2013-05-24 22:43:51)(良:1票) 4.ホラーとしてはつまらないと思います。 本作が描いているのは、「死」というものに向き合う登場人物です。 作中では「孤独死」にかかわる話題が登場します。 主人公が介護の仕事を目指していたり、彼女を救おうとする男性が遺品整理の仕事をしているのも、そのような孤独死を迎える可能性がある現代社会に警笛を鳴らしているからなのでしょう。 タイトルであり、作中でイメージとして挿入される花「黒百合」の花言葉は「呪い」です。 主人公が「呪い」「死」のために葛藤し、そこにはどういう真相があるのか、彼女はどう行動するのかーそこが見所になっているのです。 どうもこのことは、観客が望むものと一致していない気がします。 この映画を観に来る若い観客は、恐がれて、面白くて、驚ける内容を期待していると思います。 しかし、肝心の内容は淡々としていて、登場人物の会話シーンが長くて、そしてあまり怖くないのです。 本作の評判があまりよくないのは、そうした作り手の目指していたものとの不一致があるからでしょう。 では、心理描写を描いたドラマと言えばどうか?と問われればそれも物足りませんでした。 「孤独死」のテーマは描ききれているようには思えないし、ちょっと常識では考えられない登場人物の行動もあったりしてどうにも煮え切りません。 結果的にホラー作品としても人間ドラマとしても中途半端になっているのは残念でした。 しかし、序盤から張った伏線、徐々に壊れていく日常の描写、そして明かされる真相は面白かったです。 映画のはじめは普通とは違うカメラワークになっているのですが、そのことにも意味があります。 そして作中で一番恐ろしかったのが「日常でもありえること」というのもよかった。 恐怖描写は凡庸なものが多かったのですが、ここは唸らされました。 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-05-23 01:15:14) 3.《ネタバレ》 見終わって思い浮かんだのは『巨人の星』。 前半は、というか後半に霊媒師が出てくるまでは意外に魅せてくれる映画で。 どこか不自然な家族、不自然な日常。それがある事件をきっかけに徐々に真実が見えてくる。失われた人、止まった時間、崩れてゆく日常、耐え難い孤独、そして、そこからなんとか時間を動かしてゆこうとする気持ち。 サイコホラー、サイコサスペンスの様相を呈しつつ、近作の『ももへの手紙』『ファミリー・ツリー』『虹色ほたる』『幸せへのキセキ』に連なるテーマを抱えた、そんな映画。 壊れそうな、繊細に揺らぐ役を前田敦子が好演しております。 で、そんなテーマやメッセージやドラマや切なさや哀しさが置かれたちゃぶ台を「てーい!」とばかりにひっくり返して台無しにする「Jホラー」と言う名の星一徹。 クライマックスで「全部もう無しだ。何故ならこれはJホラーだからな。恐怖がドーン!とやってきて終了するのがセオリーだからな。」って激しく暴力的で無神経な終わり方で何もかもすっ飛んでしまって。 結果的にホラー映画だけどホラーが激しくジャマっていう困った映画でした。これじゃ明子、いや敦子姉ちゃんが可哀想だ。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-05-22 22:56:55) 2.前半は結講ハラハラドキドキして楽しめたけれど、後半にいくにつれて失笑ポイントが増えて行きビミョーな感じになってしまいました。「いま団地が流行ってるしこれでホラーやればいけるんじゃね?」的な安直さも同時に感じてイヤーな気分になってしまいました。秋元康企画のホラーってそういうの多いような気がする。後半は2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話」でよくあるパターンで、ガッカリは頂点に。やはり寺生まれのTさんがいないとダメだな。改めてそう思った。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 3点(2013-05-21 00:29:13) 1.《ネタバレ》 B級ホラーマニアとしては「今すぐ見に行かなくちゃ」、という思いで見に行きました。前売り券まで買って。周りの反対を押し切って。 ええ、もう、前半までは楽しく見させていただきました。 伏線も十分に張ってるし、前田敦子は意外に演技上手いし、映像の不気味さも出てるし、ちょっと強引な展開もあるし、前田敦子は意外とアップが厳しいし。 特に前半の伏線回収は見事でした。あれ?面白い?何で?とか思ってしまいました。 そして後半。 彼女は真実を知りながらも"みのる君"に負けてしまい、家族と共に暮らす妄想の世界へ戻る事を選択してしまう。そして、彼女は誰もいない食卓で幸せな笑顔を浮かべるのだった。弟だけがみのる君に入れ替わって…。 そうか、あの老人も、結局幸せな妄想の中で死んでいったのか…。 狂気の妄想の中、時間が止まってしまった彼女は、そんな人々は幸せなのか!?という現代社会に対する啓示を受け、私は帰途につくのでした。 あ、嘘です。 後半のネタバレも全部。 みのる君めっちゃつえー。 【玉葱】さん [映画館(邦画)] 3点(2013-05-20 00:53:38)(良:1票)
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