みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 合衆国の祝日 “Labor Day” は9月の第一月曜で、その翌日火曜日に新学年が始まります。つまり、逮捕劇があった日の前日で、フランクとアデルが互いの身に起こったことを打ちあけあい、カナダへの逃亡を決めた日。だから定冠詞がついて、原題の “The Labor Day” になるわけ。ケイト・ウィンスレットは「愛を読むひと」あたりからおばさんが板についてきて、もともと持ってたムッチリ感におばさん的にくずれた感じが付加されてめちゃリアル。隣人たちが訪ねてくるシーンでのサスペンスが何度もくり返されて、適度に緊張感が持続するところは好演出だったと思います。フランクの子どもがその後どうなったかわからないところ、よそから町にやってきた女のこが何度も出てくるのにその後のエピソードがないこと、冒頭のタイトルロールにトビー・マグワイアの名前があることから、彼が成人後の役を演じると推察できてしまうところが残念。そうそう、音楽はよかった。レコードに針を落としてかかるのはアーロ・ガスリーだし、クラシック・ギターの名曲もうまく配置されてましたな。バッハの演奏は「あの」セゴビア。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-05-18 13:39:44)(良:1票) ★2.《ネタバレ》 ケイト・ウィンスレットのどうしようもないくらいの中肉中背具合に、 あのぼろぼろのブロンドの巻き髪が包む疲れきった表情、 昔は美人であっただろうという、いかにも田舎の年増の女具合が絶妙なんだな。 それというのも、あの冒頭の寝起きに息子と一緒に鏡に映り込んだ姿が、その息子との対比もあってか、 やけに浮き彫りとなって、ああ正にそれだと思わせる。 そしてジョシュ・ブローリンは、髭を蓄えて登場する最初は、 いかにもアウトロー感があるが(登場の仕方が好い)、 別人が演じている回想を抜きに想像しても、いかにも堅く誠実な男を思わせる匂いを放ち、 また髭を剃り落とし、髪の毛も整えれば、正にその通りの男になる(その登場も好い)。 しかもだ、てきぱきと料理を作り、タイヤの交換をし、日曜大工仕事までも難なくこなす。 そしてまるで実の息子のようにヘンリーと打ち解ける。これらの描写がもう絶妙なんだな。 ジェイソン・ライトマンは、こういう人物が放つ、その人物の匂いみたいなもんを的確に導き出し、 そして切り取ることに非常に長けているんだろうな、きっと。 そのライトマンの冴え渡り方は、別に人物描写だけではなくて、冒頭のタイトルバックからの、 横移動でのあのボロ一軒家の見せ方ではっきりわかる。 この家で起こる何かというサスペンス性が確実にある、あのショットは。 的確なショットと的確なモンタージュは映画の「リズム」を作る。 「リズム」を刻めば映画は兎に角弾んで面白い。 3人でピーチパイを作るシーンの得体の知れない感動は後々になり再び呼び起こされる。 アデルの「A」、時間を越えて、必然か偶然か、想いは伝わる。 これが映画の「リズム」だと思うのだ。 これはアメリカ映画それもメロドラマの正統な継承であるというところだろうか。 更には繊細な視線劇でもあって、特に息子ヘンリーの視線、 大人への憧憬が繊細かつ見事に描かれているわけで、 というかヘンリーが軸なわけで、まぁ好い。 好いというか、もう感嘆した。素晴らしい。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-05-04 22:44:47)(良:1票) 1.《ネタバレ》 ネタバレ含みます。ストーリーと出演者の演技が良かったです。ストーリーについては少し無理がある部分もありましたが、それでも映画全体の方向はしっかりしていました。物語が進むうちに、これはハッピーエンドはないんだろうなって予想し、その通りの悲しい結末になってしまったけど、実は映画はそこで終わりませんでした。映画の中で象徴的な存在のピーチパイが数十年後にまた彼らをつなぎ合わせ、最終的には幸せな結末へ導くというエンディングにちょっとうるっと来ました。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-05-01 20:05:12)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS