みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★13.《ネタバレ》 いやあ、面白かったですね。謎解き物と してはよく考えられたお話で堪能することができました。 無暗に人が殺されないところも良かったです。 遺産相続のお話と思わせといて実はその裏にもっと深い 闇があったというプロットには恐れ入りました。 久能君が途中で本筋とは全く関係のない女性論について 話すところは彼らしいところではありますし、内容には 禿同でありました。 弁護士の孫の登場があまりにも唐突で不自然で、彼が何ら かの形で絡んでいるのだろうというのが容易に推測できた ので、もう少し考えてほしかったとは思いました。 最後の松嶋奈々子がそれぞれに形見を渡すシーンは確か に長くて、本筋の秀逸さに比べて月並みな感じは否めま せんでした。 物語の突っ込みどころは、狩集家は地域での大きな自作農 家であれば当然多くの小作人や役人などとも顔なじみで あり、鬼が突然成り代われば容易にバレてしまうであろう 点でしょうか。 ちなみに、久能君が若いにも関わらず各方面に超博識で あるという設定であれば、狩集幸長の遺言を皆の前で 弁護士先生が開示するところで、「公証人の検認なし に開封したら犯罪になりますよね」とか、「一人だけ に相続させるのは遺言であっても遺留分侵害で無理で すよね」とかの発言をしてもよさそうなものなのに、 彼はそうしなかった。(さらに言うなら、汐路のお母さん は遺産を全くもらえない、というのも、現在ならば、もし 生前に遺言者の世話を押し付けられていたのであれば、 夫が死亡していてもその寄与分に対する金銭請求が可能) これは設定が犬神家のように戦後の混乱期でもなく 純然たる現代ならばあり得ないことなので、当然彼は そのことに気づいていたのに全く口にしませんでした。 これは意図的なものだと思っていました。 つまり僕はその時点で、どうやら二人は怪しい、遺言 書も偽者ではないかと気づいていたんです、という 種明かしを最後にするのか思っていたのですが、完全 スルーでした。もしかしてその辺の法律事情を作者も 知らなかったのでしょうかね。 【キムリン】さん [地上波(邦画)] 7点(2025-01-06 19:42:07) 12.《ネタバレ》 天然パーマを物語に絡めようという発想で作られた物語なのでしょうが、いくら先祖の罪を隠すためとはいえ、一族の人間を殺すのは本末転倒だし、生まれてすぐに殺してしまうならまだしも、成人してから天然パーマの人間だけを殺すって、わざわざ怪しまれるようなことをやってるとしか思えない。犯罪動機に合理性がなさすぎて、物語の前提が崩れています。それから、松嶋菜々子が出てきてからのくだりが長すぎる。原菜乃華は可愛かったです。 【まいか】さん [地上波(邦画)] 6点(2025-01-05 01:38:49) 11.《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。 テーマは「幼少期の重要性」です。整くんは少女が抱えるトラウマに対して「子どもの心は固まる前のセメント。どんなものを落とされたのか」と嘆いています。確かに彼女は心に深い傷を負っていました。しかしカウンセリングである程度の修復は可能でしょう。それが救い。しかし犯人の方はそうはいきません。常軌を逸した犯罪を自身の使命として疑わない。洗脳等という生易しい代物ではなく、アイデンティティに根ざした異常な価値観が形成されていました。更生は不可でしょう。そんな刷り込みを与えた親の方が自身の犯罪を理解している分「まとも」というのが何とも遣る瀬無い。後味の悪い結末でした。 『ミステリと言う勿れ』はTVドラマは録画を繰り返し観るほど好きですが、原作は未読です。そのような私が常々感じているのは「この作品は嘘(無茶な設定)が多い」ということ。代表的なのが「ライカさんの数字会話」ですが、本作の「動機」も相当無理がある。例えばこれが戦前の話であれば納得出来ます。閉ざされた村。家族の中で異常な概念を刷り込まれたら、そりゃ狂って当たり前です。しかし現代日本では様々な情報や価値観にさらされる。勿論基礎教育もしっかりしている。正直、ここまで反社会的な、というより荒唐無稽な価値観が形成されるのか疑問です。いやアルゴリズムで一面的な情報を吹き込まれ、陰謀論が幅を利かせてしまう現代日本の方がむしろ危ないのかも。 設定上の不具合は当然マイナスですが、整くんの言葉が魅力的なためマイナスを帳消しにして上回るプラスがありました。シリーズの本質は確かに「ミステリ」ではなく「整くんの説教」だったと思います。寓話的な楽しみ方と言っていいかもしれません。この観点でこの映画を見返すと、整くんの説教がやや不足していた気がするのです。これが映画に対して感じる「なんとなく物足りない」の正体では。整くんが反論するに値しない異常な犯罪であったとも言えますが。 【目隠シスト】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2024-12-05 10:54:47)(良:1票) 10.《ネタバレ》 原作は未読でテレビは全話観ています。めっちゃ好きなので劇場版には少なからず不安はありました。だって劇場版にした途端急にお金をかけて無駄に派手にしたり、ウケ狙い的な要素を詰め込んで本来の持ち味を台無しにしたり、今まで多くのヒットしたドラマの失敗した劇場版を観てきたから...。でもその不安は見事に吹き飛ばされました。これは傑作です!実に面白かった!遺産相続争いのまま話が進んでいくのかと思いきや、途中から全く違う展開になっていくからまんまとしてやられちゃいましたね。そして主人公整くんの観察力のすごさが相変わらず冴え渡っていて、それが伏線回収されていくのは毎度のことながら(;`Д´)<お゙お゙!お゙お゙!てなっちゃいます。ただ今回の真犯人の彼はあの登場人物の中でとても分かりやすい立ち位置にいたから、薄々彼じゃないかっていうのはバレバレでそこまで、(;`Д´)<お゙お゙!お゙お゙!とまではならなかったけど。 あと最後の石のプレゼント。正直あれはヒロインのだけで良かったんじゃないかと。他の兄弟の分は端折っても問題なかったかなって。 汐路役の原菜乃華ちゃん。なかなか良かったです。内に秘めた闇を隠して大げさに芝居をする芝居が、なんともいえず物悲しさに包まれていて、哀愁もあり健気さもあり、ヒロイン汐路そのものでした。ほんと、素晴らしかったです。 自分の才能に気付いて夢を諦めた汐路に、気付いたってことはそれは上達するチャンスなんですって整くん言ってたけど、そういう自分も色々な夢、才能ないからって全部諦めちゃってたからあの台詞はものすごく刺さりました。もっと早く整くんに出会えてたら...(^_^;) 最後に我路くんの所に1枚の写真が届くけれど、汐路ちゃんがマフラーを巻いていたのがニクかったですね(*⌒―⌒*) なかなか良くできた脚本で素晴らしかったんですが、どうしても映画的な感じがしなくて、撮影、編集、照明、音楽、どれもみなテレビ感拭えないので、7点に近い6点ということで。はい。 原作は読んでいないのでわからないけれど最終的には整くんと我路くんの、最終決戦!になるのかな?ドラマにせよ映画にせよ、映像化希望です。はい。非常に観たいです。お願いします。 【Dream kerokero】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2024-11-27 13:34:14) 9.《ネタバレ》 良質な設定と謎解き。犬神家みたいだけど、作品の雰囲気がやさしいので重くない。誰かリアルタイムで死んだっけ?ミスリードされるような配役で、気がきいていたと思うが、もう少し意外性も欲しかった。 【ラグ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-10-25 18:30:55) 8.前半はかったるさを感じた。謎解きはよくできていた。 【海牛大夫】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-10-16 23:37:58) 7.漫画の実写版として観るならば、整くんの推理がズバズバ炸裂し楽しい映画だと思います。途中、ヒロインの女の子に何度かイラっとしますけど。犬神家のような舞台だけど、本家のような重い雰囲気はなくライトな感じです。ストーリーは荒唐無稽だけど整くんの活躍を楽しむ映画なのでこれで良しとします。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-08-24 07:18:19) 6.《ネタバレ》 原作は読んでないですが、ドラマ版は観てました。んで映画、犬神家の一族タイプは、この手のミステリーでは、たまに出てくる設定ですが、その中でも、僕が好きなお話でした。遺産相続の争いからの、後半の調査では「鬼の集い」とか、とても禍々しい言い伝えなんかも飛び出し、ゾクゾクきます。ヒロインと父との交流も細かく描かれてて、最後はウルってなりました。どこか恐ろしいけどなんか切ない世界観に、たまに飛び出す、ハッとする整クンのウンチクと、ちょいコミカルな場面がよいスパイスとなって全く退屈感なく楽しめました。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 10点(2024-02-25 17:30:55) 5.《ネタバレ》 かなり期待して初日に観に行ったけど、テレビドラマのほうが面白かった。 おまけに柴咲コウの魅力が1㎜も感じられなかったのがとても残念。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-05 20:48:43) 4.《ネタバレ》 原作が好きなのでストーリーは知っており、TVドラマのテイストも知った上での鑑賞ですが、やはり人が動き喋ると楽しいです。 『犬神家の一族』つながりの役者さんで遊んでいたところが個人的にはツボ。 でもやっぱりこのシリーズは単発じゃなくTVドラマで時間かけて物語をじっくり追いたいなと思います。 【denny-jo】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-10-19 20:40:01) 3.《ネタバレ》 原作未読、テレビドラマは全話視聴。元々本作を観に行く予定はなかったのだが、息子と娘がこの作品を観たいと言いだし、その付き添いを妻に頼まれたことで急遽出かけることに。仕方ないなぁと面倒に思う気持ちの中にちょっぴりワクワクする気持ちが入り混じった複雑な感情。非オタク系の映画を劇場で観るのは何年ぶりだろう。結婚前以来かな。 フジテレビ系列の番組で大ヒット中とアナウンスしていたので混雑しているのではと少々緊張しながらチケットを予約したらそうでもなさそうだ。9月23日の土曜日、いざ劇場で席に座ると僕ら三人の列には誰もいない。他の観客を合わせても30人はいないかな。心なしかいつもと観客の雰囲気が違うような気がする。なんだか“普通”の人が多そうだ。 物語は主人公・久能整が広島である女子高生に声を掛けられるところから動き出す。彼女は狩集汐路といい、整と知り合いで複雑な経歴を持つ若者・犬堂我路と繋がりがあるようだ。彼女の家は資産家で、祖父の狩集幸長が亡くなったことで遺産相続争いが起こる気配がある。さらに汐路は言う。これまでも相続争いで死者が出たことがあるので護衛をしながら知恵を貸してほしいと。巻き込まれるようについていった整の前には狩集家一族が集められており、一族の顧問弁護士及び顧問税理士によって祖父の遺言が伝えられる。孫たち一堂に謎解きが出され、その謎を解いた者が遺産を手にできるというのだ。果たして遺産は誰の手に渡るのだろうか。 劇場版ならではのパワーアップ感を出そうと考えたのだろう、クラシック音楽を多用したテレビシリーズの硬質でパキッとした演出ではなく、大きなものをゆったりとゴージャスに見せようとする演出はいかにもテレビシリーズの劇場版そのものであると感じた。そのため、のちの展開に必要な状況や感情を描写していく前半には鼻白んでしまったところもあり素直に没入できなかった。 だが整が徐々に事件の推理や独特の知見を述べ始めてからはその言葉の内容に惹きつけられて演出が気にならなくなった。やはり本作は彼のパーソナリティーが大きな魅力であり作品を支えているのだろう。 終盤に入る前に犯人の予想はついたものの、最終的には僕が推理したものよりもひねりが効いていて推理ものとしても楽しめた。何よりも犯人の言葉によって心に大きな傷を負う汐路の悲しみとやるせなさが強く印象に残った。 帰りの車の中で娘も言っていたが、僕も何だか犯人役のことが苦手になってしまった。役柄と本人を同一視してしまうこの現象が起こったことは本作の成功を示しているように思う。久しぶりの親子での映画鑑賞、もう少しその場で自分の意見を述べても良かったようにも思えるがいい思い出になりそうだ。 【はあ】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-10-08 14:10:25) 2.《ネタバレ》 横溝正史の「犬神家の一族」、「八つ墓村」を足して2で割ったようなストーリーです。 でも、現代においては設定的にちょっと苦しいものがありました。外見でみられたら困るんだったら子どものうちに 殺されるでしょうし、ストパなんかでいくらでも外見は変えられるでしょうし。 まあ、そんな野暮なことをおいておけば、よく出来た話だと思います。 結構、原作に忠実ですが、犬堂我路の部分を取ればこの映画だけで成立したのにと思いました。 【ぶん☆】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-09-24 12:11:06) 1.<原作未読、TVシリーズは全話視聴済み>名家の遺産相続争いに"バイト"で関わることになった久能整。相続候補者たちの間で醜い争いが繰り広げられるのかと思いきや、狩集家で代々受け継がれてきたある秘密が物語の核心となってくる。すべての始まりである鬼の話はおどろおどろしく、明治初期~昭和中期くらいだと真実味もギリギリ保たれていてゾクゾクできた。それが現代でも…ってなるとやはり弱くなってしまうが、確信犯の怖さみたいなものは感じられた。映画化でも妙に肩肘張ることなく、ドラマファンを喜ばせることに重点を置いた作り。フジ繋がりでいえば「ガリレオ」シリーズなどがあるが、こちら「ミステリ」も映画化成功例の一つに数えられそうだ。 【リーム555】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-09-17 19:32:59)
【点数情報】
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