みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 高橋英樹、兄弟愛、そしてラストのチャンバラ。 あまり魅力を感じなかった。 赤い靴、赤い空、赤い山盛りの朱肉については、強烈なインパクトはあった。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2021-07-03 20:37:38) 5.ラストの戦いにおける清順美学の炸裂っぷりをじっくり解説しようと思ったら↓のレビュワーさん全員が説明してくれていたので泣く泣く割愛(泣) しかし、ラストシーンばかりが語られがちですが、途中でも随所に清順節が光っておりました。 真っ赤な靴の男。赤いハンマー。赤い空。赤い照明。海に拡がる過剰なまでの赤い血。それらの赤い色彩が重要な所で使われていて凄く印象的だった。 こうなるとラストの殺陣で真っ赤な血が飛び交うのを期待してしまうが、意外とあっさりしていてちょっと物足りなかった。刀で討ち入りして主人公だけ銃も使うなんて反則だと思った(笑)でも、このセットの様式美は『キル・ビル』にも影響を与えているはず。 ストーリーは平凡といえば平凡だが、主人公とヒロインとのほのぼのとしたやり取りが、殺伐とした任侠劇の中でも一息つかせてくれてとても良い。 コイツ(刺青)を捨てない限り真っ当な生き方は出来ない。 本当の自由を求めててつは何処へ向かうのか… 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-07 19:34:16) 4.《ネタバレ》 鈴木清順監督による任侠映画。話自体はストレートな任侠映画なのだが、クライマックス、主人公(高橋英樹)の弟が殺されたあたりからはそれまでの流れとは明らかに違う鈴木清順の世界が展開され、雷の光で影が映り込む障子や、延々と続くふすまのカラフルさ、どこか舞台劇か歌舞伎を思わせる殺陣と、とにかく清順美学と呼ばれる清順監督のこだわりが炸裂していて、とくに対峙する高橋英樹と河津清三郎を真下からとらえたショットはあまりも斬新で見事としか言いようがなく、このクライマックスだけで単なる任侠映画が前衛的な芸術映画に変貌してしまっているのは本当にすごいし、「東京流れ者」もそうなのだけど、本作も清順監督のほかの監督にはないような独特の映像感覚を堪能できる映画になっていて、もうこれだけでファンならば見る価値はじゅうぶんにある映画だと思う。出演者に目をやれば主演の高橋英樹は同じ時期の日活のスター俳優たちに比べると顔立ちが濃いのでさわやかさを売りにする青春映画よりもこういう任侠映画のヤクザ役のほうが役的にハマっていたと思うし、和泉雅子の役柄も悲壮感を感じさせず、逆に明るさや可愛さが際立ったキャラクターに描かれていて、東映の任侠映画に出てくる女優ではこういうのはあまりないので、新鮮に感じたし、また、こういうところに東映とは違う日活のカラーがよく出ていると思う。親方役の山内明も良かった。しかし本作はやはりさっき書いたようにそれよりもクライマックスの清順美学を堪能するための映画だと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-09-05 00:51:04)(良:1票) 3.《ネタバレ》 河津清三郎邸の平気でリアリズム離れするすごさ。弟が殺されるところの花道的な使い方。長廊下。横移動。斬り込みシーン。雷に映る障子の影。延々と続く襖。待ち構える槍の列。奥の黄色い光。一人ずつ対戦するのも美しさのため。河津がいる部屋も、何か半階上にある抽象的な世界でググッと左に移動して影に入ったりまた戻ったり、と突如真下から見上げるの、エイッと突くとパタッと外は篠突く雨、…まあ見事でした。これ途中でちょっとでも休んじゃダメね、こちらにどうこう客観的に醒めた目で見る時間を与えない。ひとつひとつの安っぽさを塗り重ねていくことで、なんだか知らないけど異様な「たしかな手応え」を生んでしまっている。あと思い出すままに挙げると、野呂圭介が屋根で寝てるとこ、高品格とのけんか、船のあたりでの人の見え隠れとか、ラストの花札パラパラとか。話はけっこう定型踏んでるの。カタギの弟のためだったり、自分はやくざもんだからと和泉雅子の愛を振り切ったり、山内明が逃がしてくれるあたりの男と男の意気など、ごく普通の定型の物語なのに、それを全然定型でない映画に仕立ててしまっている。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-20 11:06:25)(良:1票) 2.《ネタバレ》 そうそう、クライマックスがホントに凄い。傘を渡された高橋英樹。この次のシーンから画面ががらりと変わる。夜の雨の中、傘と着物が光を当てられ眩しく輝き、「いざ行かん!」てなセリフが聞こえてきそうな颯爽とした走りが映される。舞台劇のような、歌舞伎のような、つまり現実的ではない見せるための走り。鳥肌が立った。色とりどりのの光を放つ襖を開けてゆき、アクリル板を使った真下から捉えた殺陣。清順美学炸裂!その怒涛のクライマックスまでもけっこう好き。伊藤弘子がここでも男を引き寄せる不思議な魅力を持つ女として登場しているが、その妹役の和泉雅子の明朗快活でお転婆で健康的な可愛さが抜群に良く、これが任侠ものであることを忘れるくらいに明るく楽しい空気で溢れさせる。刺青を背負う男もこんな娘に迫られたらたじたじである。そんな笑いも交えつつ描かれる朗らかな日々から一転する清順ワールド。この強引さがたまらん。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-07-13 14:55:08)(良:1票) ★1.ストーリーにはそれほど面白みはないのだがクライマックスシーンはこれぞ清順と言うべき素晴らしい映像です。任侠映画の殺陣シーンで上から覗き、下から眺め、光と影のコントラストや襖で変わるシーンチェンジとお見事です。このシーンだけで十分って気になります。 【亜流派 十五郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-21 22:01:56)(良:1票)
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