みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
19.久しぶりに観ました。古典的ともいえる名作ですが、意外にレヴューが少ないですね。素朴な人々のたくましさが堂々と描かれていて、いい感じを今に伝えています。もっとも、牧師さんは大学を出たてにしては少々説教の言葉に重みがありすぎですね(いいことだけど・・・)。悪役ぶり丸出しの助任牧師は教会の偽善的で悪い面をうまく体現していて、日頃キリスト教にそこそこ親しいわたしとしては、納得と恥ずかしさで複雑な気持ちになりました。ともかく人生、「逃げ」ではなく、美しい思い出とともに「挑戦」でいこうとあらためて思いなおさせてくれた素敵な作品です。わたしの記憶の中にあるもっとも愛した町も田圃の緑豊かな土地でした。いまはすっかり宅地化されて面影はほとんどありませんが・・・ 【バッテリ】さん 7点(2004-07-23 17:39:55) 18.人生、辛いこと悲しいことが沢山あっても、愛情にさえ恵まれていれば、愛着が持てるし、美しい故郷だったと懐かしむことができる。時代の流れに飲み込まれ家族はバラバラになってしまうけれど、それぞれが精一杯生きていくだろうと思わせる。淡々と力強く、あの時代には普通であった生活を描いている。涙はでるけれど、感傷的でない分、後味が悪くない。それにしても、努力が報われる世の中、善良な人が幸せになれる世の中になってほしい。やっぱり、ジョン・フォードはいいなあ。 【こみち】さん 8点(2004-07-06 23:56:05)(良:1票) 17.炭坑で働く屈強な兄貴たちが、ひ弱な末っ子にケンカの仕方を教えたり、何かとさりげなく気を配る。 ああ、これってジム・シェリダン監督が『マイ・レフトフット』で美しく“再現”していたなぁ…と、しみじみ思い出す。 その末っ子がある日病気で立てなくなり、神父の励ましにより、大きな樹の下でよろよろと立ち上がる。 …少なくともこの映画を見ている間は、これ以上崇高なシーンなど、これまでもこれからも絶対にあり得ないとかたく信じ込む。 そして、主人公一家の長女を演じるモーリン・オハラの、何という美しさ! 彼女こそ映画の中で描かれた最高の女性だと、これも見ている間じゅうぼくは狂おしく“恋”してしまう。 この世界が耐え難く醜く思えたり、自分を含めた人間が嫌いになった時、ぼくはいつもこの映画に「還る」。そうすると、ふたたび生きていけるような気がする。 そういう意味において、これはぼくにとっての「理想の映画」に他ならない。ジョン・フォードにとっても、この作品よりも完成度の高いものや優れたものはあるだろう。ぼくだって他に好きな作品、感服する作品はいっぱいある。けれど、間違いなく、この映画は「特別」な一本なのだ。単なる「映画」としてでなく、「人生」においての。 ところで、貴方にとって「映画」とは何なのでしょう? 【やましんの巻】さん 10点(2004-06-21 21:57:38)(良:4票) 16.ジョン・フォード作は2度目でした。1本目は「怒りの葡萄」。ジョン・フォードの王道の作品を未見の、見る順番間違ってる・・・みたいな僕ですが、この作品はとても好きでした。炭鉱一家とそれを取り巻く人々のありがちな話なのですが、悲しいこと、辛いことが起きてもしっかりと生きてる家族の姿がとても良かった。末っ子の男の子も一生懸命演技していて好感が持てました。モノクロ作品ながら、あの谷の美しさが伝わるようです。ラストのフラッシュバックで感動のあまり、一気に涙が溢れました。 【C・C・バクスター】さん 9点(2004-06-12 11:50:42) 15.《ネタバレ》 単なる善人ばかりが出る映画でもないし、ことさらに悲劇ばかりを見せつけるわけでもない。本当の人間がいる。あれだけ威厳に満ちていた父親が段々しょんぼりと小さく見えてくる様。朗らかだった母が、寂しさからどんどんひねくれていく様。とても細やかでリアル。祝い事がある時は共に盛り上がっていた村人たちが、心無い噂でコロッと集団で態度が変わる田舎の恐ろしさから牧師の情けないキレっぷりまで、喜怒哀楽に溢れた素晴らしいドラマ。 【ラーション】さん 10点(2004-04-07 11:47:51)(良:2票) 14.名作に出会うとその監督のイメージが作られます。感動が大きければ大きいほど、確固たる作風が固定されてしまいます。したがって、その思い込みが裏切られたときは失望もかなり大きくなります。しかし、期待を裏切る作品が、とんでもない名作であれば、逆にその監督の評価は何倍にも跳ね上がります。ウェールズの炭鉱で生活する一家の色々な出来事が描かれていきますが、失業、事故、離婚にいじめと、違う時代の違う国の我々にとって、それらは不幸そのものであっても、何と彼らは生き生きと生活していることか。自分の置かれた立場をわきまえ、誰を恨むことなく、できることを一生懸命やろうとする姿勢に、すがすがしさを感じ、感動しました。私のジョン・フォードのイメージを塗り替えた黒猫さん、ありがとうございました。 【パセリセージ】さん 8点(2004-04-01 02:04:22) 13.炭鉱町のありがちな日常を淡々と描いているだけでちょっと退屈だった。 【東京50km圏道路地図】さん 4点(2004-03-09 03:28:02) 12.人生は山あり谷あり。しかしこの作品で語られる炭坑夫一家には谷あり谷あり..。もちろんタイトルの”谷”とこの”谷”とは何の関係もないのだが、少年の最後のセリフ”我が谷は緑だった”は谷あり谷ありの不幸な思い出を不幸ととらない”それでも人生ってすばらしい””それでも私にとっては良き思い出”ととれる。そして観ている側も、決して悲劇とは思わない。なぜか清清しい。恐るべしジョン・フォード! じゃあ、なぜ7点かって?うーん、映画の好みは人それぞれってことで..。*一応私の7点は高評価なんです。 【R&A】さん 7点(2004-03-02 15:59:00)(良:1票) 11.恥ずかしながら未だに僕はフォード監督の作品は【駅馬車】しか見たことがないんですが、それでも彼の才能の素晴らしさを垣間見るには充分だったと思ってます。何しろ普通の娯楽作品ながらあれにはちゃんとした人間ドラマが丁寧に描かれているし、映画というものを心得ている人なんだなと思いました。そして今回は【わが谷は緑なりき】前者と違い、なまじっけな娯楽作品ではないけれど、笑うシーンや愉快なシーンなどがありこれもまた娯楽映画とは違った面白さがあります。これを見て思った事は、幸せってなんだろう?お金じゃなくて、ひもじいながら楽しく生活する事なんだと思います。それが前半の、頑固親父や肝っ玉母ちゃんのいる家庭の描写、そして後半の不本意な結婚をしたアンハードの描写等でよくわかります。どんなに辛く苦しい事があっても美しい思い出はいつも心の中にある。私のの谷は…緑だった! 【クリムゾン・キング】さん 8点(2004-02-12 19:25:51) 10.この作品に「巨匠ジョン・フォードの文芸大作」という冠をつけてしまうと何だか未見の人に近寄りがたい雰囲気を与えてしまう様で、ちょっともったいない気がします。だって、こういう言い方するとアレだけど、笑えるところも感動するところもある、普通にいい作品なんですもの。初老を迎えた男が自らの過去を回想するモノローグで始まるこの作品、描かれる内容は兄弟との離別(死別含む)や姉の不本意な結婚など悲惨なエピソードが多いのに、例えば谷に響き渡る炭鉱労働者達の歌声や、悲惨な生活にもめげない快活な家族の姿など、爽やかなシーンがとても印象的です。考えてみれば人生って楽しい事、嬉しい事よりも辛い事、悲しい事のほうが多いのかもしれない。それでも主人公はラストで「我が谷は緑だった」と呟く・・・重い!深い! 【ぐるぐる】さん 9点(2004-01-19 16:30:48)(良:2票) 9.今の日本に失いがちな何かを伝えるドラマですね。是非家族揃って観て欲しい一作。 【Mr.MONK】さん 8点(2003-12-15 23:50:01) 8. 【STYX21】さん 6点(2003-12-10 23:31:15) 7.彼の両親はアイルランド人なんですね。それでこの舞台がウェールズというのにも納得。炭坑町で働く一家の様々なエピソードがヒューマンタッチで描かれている。落盤事故で父親が死ぬとか大変な出来事もあるんだけど、登場人物がみな一生懸命生きてて、そのまじめで善良な生活感を描いて共感がある。 【キリコ】さん 7点(2003-05-24 17:06:38) ★6.地味な映画です。炭坑に勤める一家の物語。息子達のいじめ、けが、失業、独立、事故死、娘の結婚、離婚、ストライキ、次々襲いかかる災難、一時の幸福、今も昔も変わらぬ名もない貧しい一家の物語。アカデミー賞受賞作品と言うことで見ましたが、100年前という時代背景ということもあるのか、今ひとつ感動が伝わりませんでした。 【野ばら】さん 5点(2003-03-25 16:04:03) 5. ジョン・フォード=西部劇って単純極まりない図式しか頭に無い方には是非御覧頂きたい秀作映画。原作はリチャード・レウェリンの小説で、フォードとしては「怒りの葡萄」に続く文芸映画となる。19世紀末のウェールズを舞台に炭坑町で懸命に生きる一家の姿が(天才子役ロディ・マクドウォール演じる)末っ子ヒューの回想という形でリリカルに綴られる。思い出は普通何かと美化されがちだが、主人公一家に降りかかる苦難は相当にヘヴィ。姉を演じたモーリン・オハラが有名なくらいで、後は殆ど”通好み”の激シブ演技派俳優ばかりのキャスティングが本作を重厚かつ格調高い名作の域へと引き上げた原動力だろう。個人的には一家の母親を演じたサラ・オールグッドの迫力肝っ玉母さんぶりに圧倒された。オスカー(助演男優賞)を得た父親役のドナルド・クリスプも確かに上手かったけどね。勿論ロディも共演の名優達を前に一歩も退かぬ好演。まさか後にコーネリアス&シーザー役で「猿の惑星」シリーズを皆勤することになろうとは当時は知る由も無かっただろーなw。ま、これら一連の名演技もフォードなればこそ巧みに引き出されたのであって、誰が監督しても同じなわきゃナイ。オスカー作品賞&監督賞にも輝く逸品!!邦題にも格調が漂うこの名作に…9点。チョット重苦し過ぎるので1点マイナス。 【へちょちょ】さん 9点(2003-02-13 14:18:39)(良:1票) 4.イギリスの「ブラス!」、わが国の「幸せの黄色いハンカチ」と並ぶ、世界三大炭坑町感動物語のひとつ。ってゆーか、大先輩的な作品です。 【mic550】さん 7点(2002-10-20 00:02:46) 3.こんな良い映画は今まで見た事がありませんでした。最後の結末にはおもわず涙してしまいました。 【リョウ】さん 10点(2002-09-10 18:56:15) 2.素直な心に戻れる映画。牧師がヒューに云う「握手はしない。お互いの心の中で会おう」にジーンと来た。 【ねも】さん 4点(2002-07-25 21:33:27) 1.私の好きな映画ベスト3に入る作品。ウェールズの炭坑町に生きる人々を描いたジョン・フォードの傑作。この映画を見ていると「生きる」ことの素晴らしさを素直に感じる。古いモノクロ作品であるにも関わらず、全編叙情的な美しさにあふれていて映像的にも素晴らしい! 【黒猫クロマティ】さん 10点(2002-03-26 17:39:58)(良:1票)
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