みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.この監督がゴジラを撮ると知った時に嘘だろうと思った。そしてその時から完成形が頭の中でしっかりと浮かんだ。マトリックスやリベリオンを模しただけのアクション、刀を振り回す地球防衛軍兵士、擬人化された怪獣アクション、ドラマ不要でただアクションだけを見せたいだけの進行、そしてうすら寒いギャグ…。果たして公開されてそれら予想はすべて的中していた。この監督は自身のVERSUSがすべてであり、以降の作品でその範疇から抜け出るものは皆無だ。なんという致命的な引き出しのなさだろう。そして今作も、これまで同様延々と続く彼の作品のセルフパロディと、既視感たっぷりの映像を見せられ、挙句、過去東宝特撮すべてのパロディと、ハリウッドの亜流コピーで綴られた稚拙すぎる文法によって、我が国最大最強のコンテンツは見事に轟沈した。嗚呼、昔のチャンピオンまつりには夢があったなあ、オイ(遠い目)。大人が一所懸命に作った子供のための映画だったよなあ。そしてその姿勢こそが大人の鑑賞にも耐えうる作品になっていたはずだ。だが今作は知も智も感じられない北村某という人間が監督し、結果的にガキ向け映画になっただけである。その差はあまりに大きい。 【カズユキ】さん 1点(2004-12-10 21:09:40)(良:2票) (笑:1票) 8.《ネタバレ》 “愚の骨頂”あらゆる意味でこの映画にこの言葉はふさわしい。 はっきり言って「くだらない」と一蹴してしまうことを戸惑う作品ではない。間違いなく「くだらない」。 でもこれほどまでに、東宝特撮映画が自らに対する記念碑的映画としてふさわしい出来栄えもないかもしれない。 “とにかく、あらゆる東宝ネタを詰め込もう!!”という根本のコンセプトは間違っていないと思う。 海底軍艦の出撃に、妖星ゴラスの襲来、謎のX星人……ある種のオールスター的要素を心から喜ぶ人達はとても多いだろう。 ほとんど支離滅裂に登場する怪獣たちの存在も充分に楽しめる要素である。 ある種のチープさは、東宝特撮映画の良い意味での伝統であり、それこそ黄金時代を象徴する娯楽性だったと思う。 しかし、それでも、やはりこの映画は冒頭の言葉に終始する。 その原因はただ一つだ。 そう、このゴジラ最終作の監督に北村龍平という人間を起用したことに尽きる。 一辺倒の格闘シーンしか紡ぐことの出来ないこの監督は、自分に与えられた仕事の意味と責任を何も分かっていなかった。 製作発表の段階で、誰もが抱いた最大の不安は、見事に的中した。 近年のゴジラ映画には希望の光が見えていただけに、製作会社のこの“大見誤り”は「残念」では済まされない。 長いゴジラ映画の歴史の中で、ひとつの区切りとしてこういう映画があるのはべつに良いと思う。 しかし、これで“終わり”では、日本映画最大のヒーローがあまりに可哀想だ。 この映画にハリウッド版「GODZILLA」を愚弄する資格などどこにもない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 0点(2004-12-07 00:10:15)(良:8票) ★7.ハリウッド映画のパロディが多すぎてウザかったり、へドラの出番が数秒だったり、X星人と松岡の対決なんてどうでもいいからゴジラ写せよ!と憤慨したり、相変わらず北村監督はロングコートに日本刀が好きだったりと、100回ぐらいツッコミを入れた気がする。しかし何故か見終わった後は妙に清々しい気分で劇場を後に出来た。思うにこれは「13日の金曜日」シリーズにおける「ジェイソンX」のような作品なんだと思う。全編パロディ仕立ての異色作だが、こんなゴジラもありなんだよ!と強引に納得させるだけの力が感じられた。これはこれで良いんじゃない?どうせ2,3年後にまた復活するんだし。 【終末婚】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-12-07 00:10:13)(良:1票) 6.《ネタバレ》 【とってもネタバレ】「父ちゃん、もうやめて。帰ろう」。まさかこんなラストシーンを迎えるとは・・・。私の記憶にある最古の「映画館で見た映画」は、『ゴジラの息子』か『ガメラ対ギャオス』か『大巨獣ガッパ』。それぞれに少しずつ記憶があって、どれが先なのかは判りませんが「1967年」が原初なようです。さて、今回の映画、一体どんな映画なのやら、ネット上では賛否渦巻いていて、私自身は不安&懐疑9割:期待1割くらいの心持ちで、これがダメな映画なのか、それとも『ファイナル』を飾るに相応しい映画なのかを冷静に見極めようとしていました。でも、ミニラが登場した途端、何故かいろんな記憶や思いが凄い勢いでわーっと心の中に湧き出してきて、涙だだ漏れ。何故よりにもよって”ミニラ”で、なのかは自分でも理解し難い状態ではありましたが。ここにあったのは、東宝が子供達のために送り出してきた東宝特撮映画の総まとめ。ワクワクしたりときめいたり、バカバカしかったりガックリしたり。その全てがここにあります。安っぽい展開も、哀愁を誘う怪獣の媚びも含めて。そして、東宝特撮の血が遺伝子の中に染みついた人間に「その血を受けたお前が、ここから先どう生きるのか」を問うてくる映画なのでした。ここで描かれたのは、私にとって『東宝チャンピオン祭り』の完全なる幕引き。”お前はもう子供じゃない。お前が子供として生きた時代は過ぎた。時代は変わった。”どういう理由からかは判りませんが、ミニラをキーとなる存在に据えた事で、私には強烈に心に突き刺さる映画になったのでした。ラストのミニラの姿は、東宝特撮に育てられ生きてきた「ゴジラの息子たち」の姿の象徴なのかもしれません。あまりに自身の体験に対しての影響が強くて、客観的な評価不可能です。ごめんなさい。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2004-12-06 22:20:38)(良:1票) (笑:1票) 5.《ネタバレ》 これでゴジラも幕引きなのに、何故、主役が松岡、菊川なのだろう?何故、レスラー、K1戦士ばかり出ているのだろう?何故、外人が日本語吹き替えなのだろう?何故、バイクアクションのスピード感がないのだろう?数多くの謎を残してこれでオシマイ。映画全体の色が今までと違いすぎるし、これはゴジラ映画の色ではない。映画の狙いが、人間ドラマかといえば人間描けてないし、アクションかといえばアクションしょぼいし、笑いをとりたかったにしてはネタが寒い。ゴジラは監督によって、色々アレンジがあってもいいと思うが、これはムチャクチャでやりたい放題。東宝の過去の作品を味付けでちりばめてオマージュとし、あと自分の撮りたい事を撮って、つなぎ合わせたらこうなりました。さらに、ちょっと画面のトーン暗めにして、アダルトな映像にしてみました。てな感じ?日本のゴジラ映画なのに、マトリックスやMI2他の真似が露骨に見て取れてしまい、唖然。(今だにマットリックス・・・。それも全国劇場公開作品で・・・恥ずかしい。)海外で公開したら笑われる!北村さんって実際たいしたことないんだなあ、と感じました。期待してがっかり。 【リニア】さん 2点(2004-12-05 22:42:47)(良:3票) 4.《ネタバレ》 この映画、私は好きですね。ここに出てくるゴジラは、84年復活時に「なかったこと」にされ、良心的ゴジラファンも忘れたふりをしている「三大怪獣」以降の昭和ゴジラです。 「ゴジラは核の恐怖の象徴」とか「第1作ゴジラは平和の大切さを教えてくれる」などと知ったらしいことをマスコミが言いたて、作る側もファンも「そうだよなあ、ゴジラはやっぱりシリアス&リアルじゃないと」と思いこみ、結果、ことごとく外してしまった。それが84年以降のゴジラ映画の歴史でしょう(勿論、その中にも好きな作品はありますが)。 しかし、今回の北村龍平監督のゴジラは「そうじゃないだろう、富士の裾野で石投げ合戦もやったしシェーもした。空も飛んだし、加山雄三の真似だってやったじゃないか」という、もう一つのゴジラの姿を否応なく思い出させてくれました。特に、GKゴジラ!あれは完全に「シェー!」を超えましたね(笑)。「特撮論壇」のようなものがいつのまにか形成され、それに作り手も少なからず影響されざるを得ない今の状況下で、よくもまああんなシーンを撮ってっくれたもんだと、その勇気には感服いたしました次第です。 当たり前の話ですがゴジラ映画は「娯楽映画」です。一人でも多くのお客さんに観に来てもらい、受けてもらってナンボの世界なのです。先ほど述べた、昭和ゴジラの数々の名(迷)シーンも、今観ると相当寒いですが、その当時は受けると思ったからやり、実際受けたからシリーズが続いていったのでしょう。そうした意味では、今回の「GFW」も、熱心な特撮ファンの酷評とは裏腹に、一般映画ファンの受けは、結構いいんじゃないかと思います。 長すぎると言われる本編のアクションシーンもミニスカ履いてやたらとすっ転ぶ菊川怜も、延々と続く怪獣同志のドツキ合いだけじゃ飽きてしまう、一般映画ファンに対するサービスなのです。ただ、○トリックスとかI○4とかのパロディ?オマージュ?が、3年もすると随分寒いものになること必至なので、なるべく今観ることをお勧めします。もっとも、「VSキングギドラ」のT2ネタは、公開当時から既に寒かったですがね(笑) 【東京サンダ】さん 7点(2004-12-05 14:55:25)(良:3票) 3.《ネタバレ》 北村監督は「ゴジラ」というおもちゃを与えられて、好き放題遊んじゃいました・・・って感じです。結構期待して見に行ったので、期待が大きかった分「こんなもんか」というのが正直なところ。 ゴジラのゴールキーパーのシーンは最高におバカでよかったです(笑)昭和ゴジラシリーズの何かの作品でクロールで海を泳ぐシーンがありましたが(しかもアンギラスとの、怪獣同士の会話がふきだし付で見れるおバカっぷり)、それへのオマージュなのかな? ゴジラ映画史上に残る強烈なキャラクターも登場。もうゴードン大佐には脱帽です。完全に他の役者を喰ってます。吹き替えも妙な違和感が面白い。 それにしても、『どこかで見たことあるシーン』が多かったな~。「ID4」や「スターウォーズ」・・・主人公の松岡がレーザー光線を寸でのところで止めるシーンや、やられて覚醒するとこなんて「マトリックス」そのもの。この辺は如何なものかと思うが・・・。 他にも、やはりこんだけ怪獣が出てくると話のテンポも速すぎるし、バトルといっても殆どが秒殺なので、味付け程度。ヘドラなんて一瞬見えたと思ったら、仲間のエビラのハサミで串刺しになって終了。なんだかな~と思うのは自分だけ? とにかくもう、いろんなことをやりたかったけど消化不良で終わっている感がありますな・・・。部分的には結構楽しめるものの、ホントにこれが最終作でいいのか?東宝さんよ。点数はゴジラのゴールキーパーと可哀相なヘドラに2、ゴードン大佐に2ということで・・・。 【NUU】さん 4点(2004-12-05 12:06:14)(良:2票) 2.この映画は、明らかにふざけてますね。ゴジラとキングシーサーは、アンギラスでサッカーをするし、ゴードン大佐は上司を殴ったり、マグマに突っ込む、凄い破天荒なキャラでした。Ⅹ星人の、怪獣がやられたときのリアクションは面白かったです。それに、へドラの人形はよくつくったもんだ。相当苦労してつくってなんのためらいもなく、秒殺・・・。ジラは秒殺と言うより瞬殺でした。 【ジブラルタの星】さん 8点(2004-12-04 22:32:52) 1.《ネタバレ》 自分は小学生の時までゴジラのファン(VSデストロイアまで)だったけど、TVで放映した物は最近の作品でも見ている。今回、監督が北村龍平氏だということで変な興味を持ち、映画館に行って見てしまった。で、感想だけど、たぶん本当にゴジラを愛している方々は怒り狂うような、完全なアクションギャグ作品だった。今までゴジラに出てきた有名な怪獣達はことごとくゴジラに秒殺、ないし情けないやられ方をし、そのくせミュータント対X星人戦等の人間アクションはやたら気合が入っており、クライマックス十数分は「本当にゴジラ映画か?」といったような内容で、挙句、北村テイストが入った変なギャグも入る(監督本人が出てたような・・・・・・)ことでこの作品は方向性がまったく分からない物になってしまっているのがね・・・・・・(自分はギャグにニヤニヤしてたけど)。 この三点はとりあえずアクションは見れたということで・・・・・・。 【フレッチャー】さん 3点(2004-12-04 16:01:10)(良:1票)
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