みんなのシネマレビュー

フローズン・リバー

Frozen River
2008年【米】 上映時間:97分
ドラマサスペンス
[フローズンリバー]
新規登録(2009-12-01)【TM】さん
タイトル情報更新(2016-04-21)【DAIMETAL】さん
公開開始日(2010-01-30)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督コートニー・ハント
キャストメリッサ・レオ(女優)レイ
マイケル・オキーフ(男優)州警察官 フィナティ
マーク・ブーン・Jr(男優)密入国仲介業者 ジャック・ブルーノ
脚本コートニー・ハント
美術ランドール・バルスマイヤー(タイトル・デザイン)(ノンクレジット)
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【クチコミ・感想】

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12


20.田舎のトレーラーハウスに住むタトゥーを入れたおばさんの涙で始まるこの映画は、どん詰まりの女たちの様子を雄弁に映像が物語ってくれる。
ドアの穴に埋めた布切れ、水垢のこびりついたシャワー、捨てられた妻が繰り返し録音し直す留守電のメッセージ。
どれも、身の置き所のない哀しみで溢れてる。
そうして犯罪に手を染めてもなお、捨てきれない母性という名の連帯感を感じさせる中盤のシーンは感動的だ。
断熱材の入った暖かいトレーラーハウスを、子どもたちは喜んだろうなと、ほのかに温かい余韻を残すラストもいい。 poppoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-26 19:29:48)

19.《ネタバレ》 いいですねこの映画。貧困の下にもさらなる貧困がある。アメリカの暗部を垣間見た感じです。ちっちな希望の光を夢見て懸命に生きる家族、部族に感情移入してしまいます。佳作 カボキさん [CS・衛星(吹替)] 6点(2011-07-17 01:59:27)

18.《ネタバレ》 貧困が犯罪を生むという典型。この手の映画を見ていると主人公に感情移入してしまうため、警察がまるで敵のように思えてしまうこともあるが、本作ではその取締りがなければレイとライラの間の「境界線」は残ったままだったはずだ。ちなみに境界線という言葉は監督が使っていたものであり、この映画のテーマだという。物語の舞台はアメリカとカナダの国境でもあるセントローレンス川、密入国の手助けをして金を得るレイとライラが毎回渡ることになった凍った川だ。境界線は国境の意味に留まらず、人種や民族、格差に至るまでさまざまな問題を提起する。監督はそういった境界線は愚かなものであり、壊れてゆけばいい、と語る。その形のひとつがレイとライラの関係であり、境界線が消えた時、人は苦しい中にあっても、希望を感じられるのだというメッセージがラストのあたたかさそのものだった。観て良かった~と思えた映画です。 リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-09 00:00:22)(良:2票)

17.《ネタバレ》 究極的には愛、だろうか。問題が解決したわけではない、それでも優しい愛情に包まれる。曇った寒空に光が差す。それは力強く、暖かい。 長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-06 00:22:40)

16.どこまでも広がる寒々とした風景に、哀しみと愛が静かに、静かに映し出されていました。人によっては地味な映画と捉われるかもしれませんが、じんわりと心に響く良作だと思います。キャストの好演、悲しさを湛えた美しい映像・音楽ともに素晴らしいです。胸が苦しくなるほど辛いシーンもありましたが、ラストのオープニングシーンからも繋がる微かな光で心が洗われる思いでした。
大人向けですが、良い映画だと思います。 おーるさん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-13 02:28:35)

15.《ネタバレ》 しんしんとした雪の田舎町&犯罪の匂いの組み合わせは大好物!チラシのビジュアルに惹かれた(グレイな雪景色に凍ったような白いタイトルロゴ、ポツンと小さく車)のを思い出してDVD鑑賞。地味に話は進みながら、じわじわと雪だるま式に悲劇が起きていく予感に満たされていき、あーもうこんな不幸な話やだー!という悲鳴をあげそうになりましたが、最後まで見ると、はらはらさせるだけのサスペンスなのではなく、しっかりしたドラマでした。貧困のやるせなさや、先住民ライラとの関係が自然に、ていねいに語られています。人種を超えた母としての勇気や強さが、観賞後すがすがしい印象として残りました。
ETNAさん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-09 19:04:54)

14.《ネタバレ》 時折挟まれる寒々とした大地、凍えた河と光のない暗闇に対比される、その中でたくましく生きる姿と人種を超えた母親の子への強い愛。
母親の子どもへの思いの前では法や道徳、人種間にあるしがらみは大きな力を持たない。それぐらい母親の子に対する思いは絶対的なものであり、尊いもの、そして危ういものであるのだと感じました。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-13 15:46:22)

13.《ネタバレ》 赤ちゃんが死んでいたシーンではもう取り返しのつかない所まで来てしまった。と先を観るのが嫌になりましたが、生きていて良かった。ギリギリ小さな幸せを掴める所で踏み止まれた。今後に光が見えたラストで良かった良かった。 東京ロッキーさん [DVD(吹替)] 8点(2011-03-06 16:38:54)

12.《ネタバレ》 主演のメリッサ・レオの演技も然る事ながら、チャーリー・マクダーモットが繊細な演技で長男の内にある思いを過不足なく表現していて素晴らしかった。母親の行動は息子にとっては不安や心配の種だったろうし、当然のことながら悪い方向へ転がって行っちゃったけど、お互いがお互いのことを考えてるし相手の思いも分かっているからラストのあの落ち着きがあるのだろう。この息子はきつかったと思う。だけど母親が捕まったことで、伸し掛かってきていた不安や問題から逆に解放されて、肩の荷が下りたんじゃないかな。清清しいラストで良かった。グラントリノと比較されてるようだけど、イーストウッドの凡庸な演出が嫌いな自分は、今作は別物だと主張したい気持ちになる。 ピカレスク。さん [DVD(字幕)] 8点(2011-02-14 22:01:32)(良:1票)

11.《ネタバレ》 決して面白い作品ではないが渋い良作だと思います。俳優陣の演技にも引き込まれました。 もっともっと不幸な方向にいくかと思いながら観ていたが、そこそこハッピーエンドなので救われました・・・。 よりさん [DVD(字幕)] 5点(2011-02-12 15:38:17)(良:1票)

10.《ネタバレ》 始めから終わりまで物語に漂いつづける暗い雰囲気と不安にさせるような展開。これは最悪な結末になりそうだなと思っていたが、エンディングには少しだけホッとした。もちろん母親は刑務所に行く事になるけど、刑期を終えて出所した後は新しい家で暮らせればいいなと思う。観終わった後に清々しくなる映画ではないけれど、良作だと思う。 珈琲時間さん [DVD(字幕)] 8点(2011-02-10 22:54:51)(良:1票)

9.《ネタバレ》 貧困と寒さに胸が痛くなるほどのプロットと画でした。ラストのちょっとした希望で救われます。いい映画でした。 HRM36さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-13 14:54:20)


8.犯罪を犯すことを肯定しているかのような映画に感じました。。二人の母親の友情にはちょっとホロリとしたけれど、何を言いたい映画なのかわかりませんでした; ただ、社内で呆然とたばこを吸う最初のシーンは迫力があってよかったです。 kanekoさん [映画館(字幕)] 4点(2010-08-28 10:48:21)

7.《ネタバレ》 いきなり終わった感じでずっこけた。もっと長く観たかったなあ。
【以下バレ】
つまり氷の上で立ち往生するとか氷が割れて溺れるとかいう緊迫したクライマックスが当然あるのかと思った。まあ冷静に考えればヤクザに発砲した時点で運び屋稼業は終わりだったかもしれんが、しかし私はなぜか途中からイーストウッドの映画でも観ているような気分になっていて、ラストもあの怒濤の如き感動が当然味わえるものと期待しており、そのためにはそういう生死に関わるような場面が必要であるなあと無意識に考えていたに違いないのだった。
まああのラストでもべつにいーんだけど。白人と先住民の母ちゃん同士が母性という共通項を通じていつしか家族同様に結びつきましたという感じか。しかも舞台が国境で、民族の境界を乗り越えてというわけだから脚本としてはできすぎなぐらいのもんだ。
捨ててしまった赤ん坊を拾ってきて母親に返す場面は最高だ。二人が入ってきても部屋にいる男たちは何も言わない(これは、この映画が女性の映画ですよということを端的に示している)。ただアラブ人の母親が赤ん坊に話しかける異国語だけが響く。女たちも無言で部屋を去る。そして帰りの車の中で、さっき起きたことは奇跡かもしれないということをたどたどしく話す。捨てた理由などとっくに忘れている。うーむ素晴らしい。
監督は私と同年。今後どんどんいい映画を作ってくださいとの願いを込めて7点。8点以上は取っておきます。
アンギラスさん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-11 09:17:14)

6.《ネタバレ》 人によっては『地味』『起伏がない』だからつまんないの一言で片付けられそうな映画だと思います。けどカナダとアメリカの国境近くの町並みを見ただけで骨身に染み渡る荒涼さが伝わり、その雰囲気だけでもこの映画の魅力を高めていると思います。何と言っても主演のレイ役メリッサ・レオの確かな演技と諸々の感情の軋みがシワに深く刻まれた、あの顔が物語のすべてを語っているようで本当に素晴らしい!相手の先住民の無表情だけど子供を義母に奪われた悲しみを一瞬、垣間見せた絶妙な演技を見せたライラ役のミスティ・アップハムも見事な存在感でした。二人がお互いを少しずつ知り、次第に関係を深めますが、そこの見せ方もあくまで淡々として静かにじんわり伝わってきます。金銭的に困窮してるからやむ得ず不法入国に加担してしまったレイですが、それによって得た大金をすっかり頼りにしてしまう脆さ・・最終的にはライラを強引に説得し最後の不法入国者の運びを続け、トラブルに巻き込まれます。ハッキリ言ってレイのあの行動や発砲行為は目先の金に焦っての軽率行為で片付けられますが・・この金を手に入れたら新しい家を得て、少なくとも今よりはマシな子供達との生活を手に入れれる上、ライラの子供を取り返して彼女もやり直せる、自分とライラの為に切迫した願望の表れが、ある意味頼もしくもあり悲しくも見えます。最後のレイの決断は自分だけでなく、ライラとの今後を考えた最良の決断に思え基本的には悲しい出来事ですが、ポジティヴにすら感じました。ただ1回観ただけではすべてを把握出来るとは思えない深みがあるのでDVDが出たら再び見て新しい発見とか解釈をして味わう映画になると思います。 まりんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-03-28 15:45:31)(良:1票)

5.《ネタバレ》 とっても地味な映画だったのですが、良く出来た映画だったと思いました。辺り一面が真っ白な風景で描かれるサスペンスは緊張感がありました。トレーラーハウスを買うことすら夢という貧困層の現状がイヤにリアルに描かれていたので、サブプライムローン問題が騒がれていた時期に公開した方が面白かったのでないでしょうか。
白銀の荒野に突然響く銃声や、終盤に二人の母親の感情が入れ替わる展開が素晴らしかった。 民朗さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-13 11:25:20)

4.家族の人の演技が上手くて主役のお母さんが必死でこの家族を守りたいという感情がこっちにも伝わってきた。最初から最後まで家族の愛情そんな映画だ。 デイ・トリッパーさん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-01 19:25:02)

3.子供以外はほとんど笑顔を見せない登場人物たちによる、ものすごい緊張感溢れる映画でした。ドキドキ感は満載です。ただ、ワクワク感は少なめ。重苦しい雰囲気を味わうには最適かも。 shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2010-02-18 22:02:45)(良:1票)

2.サンダンス映画祭グランプリに納得。スターは出てないので一見地味っぽいけど見事な映画だと思います。下の方とかぶるけど、監督コートニー・ハントには女クリント・イーストウッドの称号をあげたい。「アクトビラ」での封切りという形で見たのですが、あの風景はやっぱりスクリーンで見た方がよかったのかなと少し後悔しました。 ととさん [地上波(字幕)] 8点(2010-02-09 20:30:31)

1.《ネタバレ》  女性版「グラン・トリノ」という印象を受けました。格差問題、人種問題、不法移民問題等々アメリカ社会の影の部分を鋭く描いています。作品全体を貫く緊張感に惹き込まれました。

 凍結した川の荒涼とした風景が、まさに登場人物たちの状況を表しているかのようで非常に印象的でした。
TMさん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-02 16:12:32)(良:1票)

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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 40人
平均点数 6.72点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
312.50% line
412.50% line
5512.50% line
61127.50% line
7717.50% line
81332.50% line
925.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
主演女優賞メリッサ・レオ候補(ノミネート) 
脚本賞コートニー・ハント候補(ノミネート) 

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