みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
13.《ネタバレ》 いや、面白かった。 オゾンならではの切れ味ある場面もあり、ブルジョアコメディとして上質。 オゾンがこのような映画を?と驚かれる方もあるかもしれないが、 いやいや「8人の女たち」というミュージカルも撮っている監督なのだ。 僕が興味深かったのは、「シェルブールの雨傘」で清純な娘を演じた ドヌーブがそのあと「昼顔」という淫売な女性を演じてしまった映画史的事件。 実はオゾンの女性不信もここから始まったのではないか?だからこその、この映画ではないか? とニヤリとしてしまった。(違うかもしれんけどね(笑)) この映画でもそこがきちんと演出されてる・・と思う。 薄靄の光の中でまばゆいばかりのきれいな女性が車を降りてきて、 次の場面ははげしいHなシーンである。 こんなえげつない演出は、やはりオゾンならでは? 最後の夫のセリフが泣ける。 妻(ドヌーブ)は飾り壺ではあるが、中身が空じゃない、と言わせるのだから。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-05-25 18:04:56) 12.吹替で観て正解だったかも。時代設定もバッチリでとてもシュールでポップな映画でした。映像の中のカラフルさも監督らしく人を食った様なコメディセンスもご健在。そして何よりもドヌーヴ有りきでしょう。旦那さんの吹替方にイライラしたけど。 【movie海馬】さん [地上波(吹替)] 6点(2012-09-07 21:20:58) 11.《ネタバレ》 平凡な主婦だった主人公が夫の会社で代理社長を務めるうちに自立した女性に成長、ついには議員になる。1977年の映画だったらこういう平凡な話でも納得するかもしれないが、この作品って2011年なんですよね。ドヌーヴ主演の作品を見るのは『反撥』に続いて二作品目。年代が飛びすぎてかなりのギャップが(笑)。今でもお綺麗ですけどね。あと、ドヌーヴと岡田茉莉子は似てるなと思いました。 【時計仕掛けの俺んち】さん [地上波(吹替)] 4点(2012-07-02 06:21:06) 10.《ネタバレ》 「飾り壺」と自虐する満ち足りた暮らしをしている社長夫人。何の困難もなく社長になり議員になりメデタシメデタシ。からりとしたコメディタッチのストーリーに目くじらたてることはないのですが、お若い時からやりたい放題なさっているのを見ると白けてしまいます。「終電車」で共演した二人、30年の時を経て、ブクブクに肥えたドパルデューは痛々しく正視に耐えなかったのに対して、まろやかで艶やかなドヌーヴは一見の価値がありました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-04 17:11:30) 9.異国の映画を観ていると、作品自体の善し悪しの以前に登場人物たちの思想や言動に違和感を感じてしまうことが多々ある。 それは、世界各国の映画を観る上で必然的に生じる事象であり、仕方が無いことだけれど、最終的にドラマ自体に共感出来ないとなると、その映画を好きになることはやはり出来ない。 フランス映画は見慣れている方だし、フランソワ・オゾンは「8人の女たち」大好きな監督だけれど、そういう理由で残念ながら好きにはなれない映画だった。 大女優の風格と絶対的なバイタリティーを存分に見せてくれるカトリーヌ・ドヌーヴは、もはや存在感そのものが魅力的だった。 彼女が赤ジャージを着て、朝のジョギングをするファーストシーンから映画としての面白味は備わっていたと思う。 専業主婦の主人公がふとしたきっかけで傘工場の社長である夫の仕事を引き継ぎ、対外的な生活に転じ、自らを抑圧から解放させていく様は、ユニークで気持ちが良かった。 しかし、その「解放」が予想外に別方向へ突き進んでいってしまう。 夫との確執が家族全体の確執に発展し、主人公のあまりに奔放な過去までもつまびらかにされていき、突如として人間関係が泥沼化する。 次第に主人公の、女と男、結婚と離婚、セックスと妊娠、諸々に対する価値観についていけなくなり、映画世界そのものに違和感を感じたままエンドロールを迎えてしまった。 映画を観て、それを面白いと思うことは、自分が他者の価値観を受け入れられるかどうかということに他ならないと思う。 そのことを改めて確認した作品だったと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-19 09:37:33) 8.カトリーヌ・ドヌーヴ女史のおみ足はまだまだお美しうございました。内容はフランスらしいもので、エンディングは唐突でしたが幸せな気分にはまあなりましたね。6点にさせていただきました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-04 10:09:33) 7.こういう単純なオゾンも悪くはないと思います。 シェルブールの雨傘のパロディではないと思う。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-24 23:36:27) 6.《ネタバレ》 ドパルデュー、デカ過ぎ! キスシーンでお腹つっかえちゃってドヌーブ大変でしょ。さて、映画は予告編のイメージと大違いで、なんか頭ヒネり続けな感じでした。「強欲な社長に代わって世間知らずの奥様が会社経営に乗り出したら大きな変化が訪れて会社は幸せに包まれてゆくのでした」ってハナシに思えたんですよ、予告編じゃ。ところが実際は会社経営の部分っていうのはちょっとだけで、中身の殆どは家族間の諍いの物語。籠の鳥のような(のように見える、かな)生活を送ってきた主人公が、外へ出てゆく話なのですが、それがもう非常に直接的なモノによって象徴されてゆくという。社長代理の次が議員選に立候補って。社長部分だけでは満足できなかったのかなぁ? 徐々に彼女の過去が露わになり、その意外にも奔放な生き様が浮かび上がってゆくので、フェミニズムを声高に叫ぶ映画という訳ではありませんけど(むしろ「子供がいるから」「夫の仕事が」と縛られている娘の方にそのニオイを感じさせております)、なんか視点が色々とブレてる感じがします。ドヌーブの魅力を色々と引き出そうとしてアレコレとやり過ぎちゃったのかな。そんなに色々な事をさせなくたって今でも十分に魅力的なのにね。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-07-18 16:10:43) 5.周囲の観客(アメリカ人)につられて久々に笑ろた。そしてカメラがすごく綺麗でした。でも設定を1977年にすることによって話をわざとらしく大げさにしたりと、ちょっと脚本に物足りなさを感じました。トップ・バッターの方がおっしゃっているように、そんじょそこらのアメリカ映画と変らないかもしれません。1977年というとドヌーブが一番綺麗だった頃ではないでしょうか?そして、1977年という映画の設定の中でドヌーブが演じるシュザンヌとドパルデユーが演じるモーリスが回想をめぐらすのはこの時点で25歳になるシュザンヌの息子の出生にまつわるロマンス・・・これだけ取ってみれば年を取ってなお美しいドヌーブとでっぷり太ったドパルデューのキス・シーンは許せるのですが、回想場面で二人の若い頃を演じる俳優さんたちが美男美女にはちがいないけれど二人に似てもいないし、この二人ほどの存在感もないし、唯一造反した娘が父親にちらっと見せた若い頃の二人の写真が入ったロケットの中のその写真がどこからか取ってきたドヌーブとドパルデユーの若い頃の本物の写真だったのが印象に残っています。フランスを代表する大俳優であることだけは間違いない二人のプロモーション映画として見て損はないということでこの点数です。邦題だけは満点かな? 【かわまり】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2011-05-12 11:24:12) 4.《ネタバレ》 昨年暮れからカトリーヌ・ドヌーヴ主演作の公開が続き、さらに本作はジェラール・ドパルデューとの共演!というのも嬉しい限りです。 専業主婦だった社長夫人の女性が社会進出を果たしていくというストーリーですが、途中は人間関係がドロドロしながらもトントン拍子で工場の経営が軌道に乗り、トントン拍子で政界進出を果たす。 人間関係は色々ありますが工場経営や政界進出の過程があまりにもサクサクと進みラストまでトントン拍子過ぎ!な作品でもありました。 「8人の女たち」に続きオゾン監督とドヌーヴが組んだ作品であり、ドヌーヴに傘に所々で見せる色の配置の中には「シェルブールの雨傘」を連想させてくれます。この2作のようにミュージカルではないもののドヌーヴとドパルデューがダンスするシーンが良かったし、音楽の使い方もとても巧い作品でした。 しかし本作で一番気になったのは久々に見たドパルデュー。ちょっとはダイエットしなきゃダメですよ!ドパルデューさん!お腹やお顔と一緒に自慢の?お鼻まで大きくなってないですか!? 【とらや】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-25 21:43:13) ★3.カトリーヌドヌーブが素敵でした。夫も本当に腹が立ってくるほど上手でした。 予測していたストーリーを超える展開に多少戸惑いましたが、フランソワオゾンらしい演出がよかったです。8人の女たちを彷彿とさせるレトロなドラマ仕立ての演出が映画全体の雰囲気を作ってました。ただ、ストーリー展開がやや唐突でもう少し丁寧に描いてほしいと思いました。工場がスザンヌ色に染まっていくところとかが一番の見所のように宣伝してたのでそこが少なすぎて残念でした。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-23 20:37:05) 2.《ネタバレ》 2011.1.20鑑賞。カトリーヌ・ドヌーヴ作品はおろか最近観たフランス映画が「パリより愛をこめて」という私ですが、非常に面白かったです。主人公のこれでもかという陽性なキャラクターにすっかり魅了されてしまいました。夫の体調不良から会社を任されることになったことから、このマダムが妻として母としてそして女として大活躍していく様を笑いとユーモアたっぷりに描いた今のところ今年のベスト1映画!!映画の始まり方も実に見事です。ぴっちりとしたジャージでジョギングをしているのですが、森の中での野生の動物たちを見つける度に乙女のような感嘆の声を上げ、下手くそなポエムを書いては悦に入る。このシーンから、社会から隔絶されている天真爛漫なマダムであることが見て取れます。カトリーヌ女史の演技も見事ですが、夫役の方の演技も良いですね。離婚調停中にベッドに入ってくる様は全くの別人で劇場でも大きな笑いが起きましたよ。 【かんちゃんズッポシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-01-23 00:18:05) 1.《ネタバレ》 オゾンはいろんな風に期待を裏切ってくれる映画監督なのですが、今回のはどちらかと言えば良い意味の裏切りという感じではなかったです。 この映画は要するに、女性のサクセスストーリーを描いたものであって、フランス映画らしい控えめな演出になっているところもあるにせよ、言ってしまえば、そんじょそこらのアメリカ映画と大して変わらないような実にありきたりな作品になってしまっていると思います。特にラストなんかもう最悪で、単純・平凡・軽薄という言葉しか出てきませんですし、オゾンが過去の作品で何度も見せてきたような味わい深い余韻を残すラストショットとは程遠く、大変ガッカリしてしまいました。 さて、ドヌーヴ扮するスザンヌですが、ストーリーが進むにつれて何とまァいろいろと良からぬ過去が出てくるわけですが、このままいくと隠し子があと二人くらいは出てきちゃうんじゃないかという嫌な予感もしたのですが、それ以上は出てこなくて本当によかった。 オゾン作品では、毎回のように余計なセックスシーンが出てくるのが好きではなかったのですが、今回はストーリーの流れからいってもそのシーンを出すことの意味が出ていたので、この程度なら特に問題はないでしょう。 カトリーヌ・ドヌーヴと夫役のファブリス・ルキーニはまさにハマリ役というくらいに見事に役を演じ切っていましたが、ストーリー的にただ一つ言わせていただくと、スザンヌは専業主婦のときは詩人でもあったわけですから、会社の経営を立て直そうと立ち上がったときに労働者との交渉時にもう少し詩人っぽい台詞で喋ってくれてればより面白さが生まれていただろうと思います。“お友達”と“友愛”の2つくらいしか出てこなかったので、もっとビジネスとはかけ離れた詩的な台詞で“こんな世間知らずの脳内お花畑女に会社を任せて大丈夫か?”という雰囲気を出してその場のゴタゴタ感が増せば、より楽しいシーンになれたのではと思いました。 それと、家のソファーにドヌーヴが座るシーンがあるのですが、画面全体を同一系統の色で統一しているシーンがこの他にもいくつかあり、オゾンの「シェルブールの雨傘」に対するオマージュが(雨傘の他にも)感じられて良かったです。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-09 17:38:46)(良:1票)
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