みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
127.《ネタバレ》 想像を映像化するのが映画だとすればこの映画は映画ではありません。塵芥が散らかるブルックリンの街並み、起伏の少ないストーリー、逃げる悪人の背中に銃弾を浴びせる主人公、そして爽快感のまるで無いラスト。あらゆる場面が単なる刑事ドラマとは一線を画しています。ただ、だから面白くないかというとそんな事は全く無く、リアルにはリアルの見せ方があることが良く分かりました。簡単に言えばリアルだからこそ何が起こるか判らない面白さです。リアルなのだからストーリーが定石通りに進む保証などない。屋上で突然射殺されかける主人公や、それによって巻き込まれて死亡する全く無関係の女性、電車の中であっけなく撃ち殺される車掌。緊迫感と若干の不快感が耳に残る音楽も相まって、事態がどう転ぶか、誰が命を落とすのかが全く読めない。そこにこの物語としての面白さを感じました。 また語り草となっている暗殺者が乗る電車とポパイが運転する車のチェイスシーンは素晴らしい。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-07-01 19:11:45)(良:1票) 126.《ネタバレ》 ねちっこい顔のハックマンが頑固刑事にはまっていて、想像していたよりド直球なストーリーでした。 ハリソン・フォード「逃亡者」と合成したら物凄く汗臭い映像ができそうです。 執念で逃げるハリソン・フォード、執念で追うジーン・ハックマン…これぞ「ほこ×たて」 最後は上映時間があと数分なのにこの展開で大丈夫か?とある意味ハラハラさせられましたが、斬新な終わり方で印象深いです。 【午の若丸】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-04 23:40:14) 125.主人公のポパイなる刑事が好きでないし、どこが評価されたのかわからない映画。犯人追跡のシーンだけは盛り上がるが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-10-15 18:50:48) 124.麻薬捜査の最前線を、丹念に描いた映画。高架下のカーチェイスや地下鉄での追跡劇はかなり力のこもったシーンだった。ジーン・ハックマン演じる刑事が捜査の鬼になってゆく流れは圧巻であり、度を越してやりすぎな捜査方法と貧相な張り込み生活をみると、どちらが犯罪者か分からなくなってくる。ラストの相棒の愛想をつかした表情がまたいい 【よいしょ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-21 16:19:20)(良:1票) 123.《ネタバレ》 ジーン・ハックマンが引退して10年近くになります。 レックス・ルーサーやスコット牧師も好きですが、代表作はやっぱりコレかな、刑事ポパイ。 仕事熱心なあまり時々無茶をやらかすポパイは、家ではデレッと寝ててもいざ仕事となると帽子・スカーフ・コートのアンサンブルがキマってたり。 相棒はロイ・シャイダー、主役じゃないのでチョロチョロしてる印象でも、組織の車からなかなか発見できないブツを見つけられたのは、ポパイだけではできなかった勘のよさ。 有名な高架下のカーチェイスとならんで緊迫するのは電車のプラットホームでの攻防、ギリギリのところでまんまと逃げおおすシャルニエ(フェルナンド・レイ)に屈辱的な「ニギニギ」を食らわされるポパイの憤懣やるかたない表情がリアル。 親玉をとり逃がしてしまうラストの意外性と虚脱感が独特ですが、続編が作られる余地ともなったよう。 70年代初めの大都市ニューヨークで、ポパイがそこから浮いてしまわずに、その一部となって動きまわるのがいい感じで、「ダーティハリー」より好みです。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-05 07:00:02) 122.《ネタバレ》 ラスト、シャルニエを取り逃がしたと分かったとき!!思わず「まじか」と言ってしまった。 【わんたん】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-03-22 00:47:42) 121.街が、寒い。灰色で冷たくて、厳しい。息を白く吐いて両手をこすり合わせながら任務につくG・ハックマンとR・シャイダー。きついことにラストも甘くない。厳然としたリアリティと冴えない中年オヤジ二人の執念。自らに酔わないタイプのハードボイルド、心にずっしりと溜まります。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2013-03-06 00:42:53) 120.ジーン・ハックマン、いい暴れっぷり。張り込みのシーンとか雰囲気出ていて良かったです。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-02-04 18:43:04) ★119.こういう映画を観ると、自分は映画という娯楽に根本的な部分では「精巧な虚構」を求めているのだなと思う。 ザラつく画面に映し出されるリアルな息づかい、決してトントン拍子には運ばない物事の顛末、そして正義を司る者が常に「完勝」するなんてことはあり得ないという現実感。 その唐突な映画の終焉に対して「え、終わり?」と不満を禁じ得なかった自分は、この作品の持つ価値を感じつつも、どうしても最終的に「面白かった」とは思えなかった。 非常にどっちつかずな言い方になるが、それはイコールこの映画が「面白くなかった」ということではない。 ブルックリンの刑事たちの生々しい姿が延々と描き出される映画世界に対して、終始惹き付けられたことは間違いない。 怒濤のカーチェイスシーンから、映画史に残る有名な“背後からの射殺”シーンと、見所と見応えは枚挙に暇がない映画であった。 では何が自分自身の好みに沿わなかったのか。それは即ち、この映画の最大の売りである“リアリズム”に他ならないように思える。 この映画のモデルは実在の刑事であり、その元刑事の生き様を描き出したノンフィクションが原作である。 そして監督は、リアリティを徹底しドキュメンタリー的手法でこの映画を構築していったという。 その徹底したリアリズムが、個人的にキツかったのかもしれない。 それは、あまりに生々しい描写の連続で観るに耐えないというような分かりやすいキツさではない。 ありとあらゆる情報網が張り巡らされ、別に知りたくもない現実が次々に明るみになる現代社会に生きる者として、映画の世界にまで"現実感”を求めることに疲れたという表現が正しいように思う。 このハードボイルドな刑事映画に描かれていることとその方法は、圧倒的に正しいのだろう。 ただ、楽しくはない。とどのつまりそういうことだ。 奇しくもこの映画の公開と同じ年、もう一つのハードボイルド映画の中でもう一人の刑事が登場した。 今作のポパイ刑事と同様に、正義の名の下に問答無用に悪を葬るその刑事の通称は“ダーティ・ハリー”。 この二人のアウトロー刑事のスタンスは極めて似通ってはいる。 しかし、同じ丸腰の悪党に対してでも、背後から撃ち殺すポパイよりも、正面から堂々と撃ち殺すハリーの方が、やっぱり格好良い。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-11 20:32:16)(良:1票) 118.警察ものの場合、たとえオールロケでも、犯罪現場や捜査会議室なんかは繰り返し映され、光景に馴染みのある・なしの濃淡が生まれてくるのが普通だ。本作にはそれがない。観客にとってすべてのシーンが「ゆきずりの場所」であり、そこをノンストップの電車のように突っ走っていく。警察ものの真の主役は都市そのもの、と割り切った映画。匿名の街角が連なっていく。張り込みと追跡の背景としての都市が流れていく。そのザラついた摩擦感が味わい。一番好きなのはフェルナンド・レイをポパイがホテルから地下鉄まで追跡するシークエンス。人混みの中に見え隠れする紳士の姿、そして車両に乗ったり降りたりの騙し合い、レイの人を食ったキャラクターが生かされていた(これを初めて観たころはまだブニュエル映画を知らなかったはずだが)。音楽がけっこういい。低弦のユニゾンがモゾモゾッとうごめいて、やがてジャズが乗ってくる。このモゾモゾッに、なんか文楽の太棹三味線的な、映像に対する合の手の味がある。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-04 09:44:24)(良:1票) 117.《ネタバレ》 解体するならしっかり最後までしましょう。一か所残しておくなよ(笑)髭に逃げられたのは残念。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-31 15:08:40) 116.張り込み・尾行・追跡・解体の各シーンから迫り来る「犯人を必ずや逮捕する」という素行不良刑事と、「妥協を許さない」という映画監督、それぞれの常軌を逸した執念と仕事へのプライド。唖然とさせられ、敬服させられる私の思いを代弁してくれる相棒の絶妙なキャラクター。どうしようもない結末のやるせなさ。何年経っても色褪せる事の無い忘れじの名作。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-04 13:20:58) 115.「ダーティーハリー」に通ずる刑事アクションものだけど、 実在の麻薬課の刑事二人をベースにしたお話ということで、娯楽映画でありながらも、 正統派刑事物という印象が強い。犯人との攻防や本格的なカーアクションに見応えがあるが、 主役二人のキャラも見所。強烈な個性でアクの強さを見せてくれるジーン・ハックマン、 相棒役のロイ・シャイダーも渋くてよかった。男臭さがムンムンに漂ってくるような作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-26 03:03:26) 114.《ネタバレ》 いやーいいですね 70年代初頭の雰囲気もいい G・ハックマンの役のハマり具合も最高 高架下のカーチェイス よく撮影したな~ 当たり前だけどCGもなにも無い時代 相当「力」入れて撮影したことでしょう ざらついた荒々しい街の空気感を 今も感じられる貴重な映画だとオモイマス 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-11-17 09:09:54) 113.《ネタバレ》 我が“オールタイムベスト刑事アクション”はもう文句なしに『フレンチ・コネクション』です! この映画たしか公開時期は『ダーティ・ハリー』と思いっきりかぶっていた記憶がありますが、ハリー・キャラハンがマグナム.44なのにポパイはS&Wチーフ・スペシャル、しかも足首にくくりつけられるほど小型というのが対照的で面白いところです。 このポパイ刑事の行動、もはや人間ではありません、もう“犬”です。家族はいない、本能(ホシに喰らいついて離さない)のままに行動するだけ、ロマンスのかけらもなく性欲が要求すれば素人ねえちゃんをひっかける、激しい人種差別感情、アメリカ映画が生んだ最初のアンチ・ヒーローにふさわしいダメっぷりです。これも“映画を撮る狂人”フリードキンだから創れたわけで、あの迫真のカーチェイスの息を呑む迫力には狂気さえ感じるほどです。そしてまるで不条理、無常観がただようラストシーンとテロップがこの映画の本質をよく表しています。 フランケンハイマーが続編を撮りましたが、あまりに雰囲気が違い過ぎて私の中では本作とは無関係なスピンアウトという認識です。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-06-24 00:40:54)(良:1票) 112.《ネタバレ》 無駄のない緊密な脚本で、この時期のフリードキンは乗りに乗っていたんだろうなと推察される。続く「エクソシスト」も見事な出来だった。まったく恐れ入るばかりである。 しかし現在の時点で初めて観る方がどのように思うかは分からない。退屈な刑事ドラマとみるか、ハックマンのやたらにあくの強い演技に食傷するか、・・たしかに捜査というものはたいていは退屈なものなのである。初見の時を回顧しながらこれを書いているが、一度観た時は意味不明だった細部が、二度目に観た時に突然パズルのピースを合わせるように合点がいった経験を思い出す。 相棒のロイ・シェイダーとハックマンの二人が、うらぶれた一室で容疑者の電話を盗聴する。どうでもいいような夫婦の痴話話を聞かされて、刑事ふたりがその場で笑い転げる。このときのカメラの冷徹さ。 あるいは、有名なカーチェイスのシーンに至る前に、狙撃されるハックマンのシーンの直前に挟まれる何でもないようなショット。子供が三輪車にのって走る遠方に、NYの電車がガードの上を横切る様子が映される。これはハックマンが車で追跡することを暗示する伏線だろう。 実に見事なものである。これ以外にも、三角地点による尾行のリアリズムといった描写や、いちいち指摘していれば枚挙に遑がない。一見地味なようで、実は華麗な映画なのではなかろうか。こういうものが“映画”だという気がする。 【タカちん】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-01-11 09:54:52) 111.《ネタバレ》 麻薬組織大捜査線。メインエヴェントはやはり高架下のカーチェイス。70年代前半の技術とは思えない、まるで自分が運転してしているかのように見せる臨場感抜群のカメラワーク。素晴らしいですね。真上の鉄道ジャックと同時進行で描写されていてスリリングでした。ジーン・ハックマンとロイ・シャイダー、ハードボイルドなタフガイ刑事コンビを熱演。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-22 00:55:04) 110.《ネタバレ》 映画全体に漂うザラついた雰囲気。犯罪の臭い。 手持ちカメラの荒い映像が、犯罪都市のザラつきを見事に映し出すことに成功している。 前半は少しテンポが緩く感じられるが、中盤からの怒涛の展開はほぼ全てが見せ場と言っていいほどの素晴らしい出来。目が離せなかった。 犯人を捕まえるなら手段を選ばないポパイ。暴力行使なんて当たり前。そんな熱苦しいほどの執念を持ってしてもラストは報われずに終わる。現実の虚しさ。 細かいニクい演出が沢山散りばめられており、何度も見ても楽しめる作品だと思う。 まあ、完全に男向けではあるが。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-28 18:44:55) 109.《ネタバレ》 ウィリアム・〝サディスト〟・フリードキンが「エクソシスト」より前に撮った作品。 究極のナンセンス、ナンセンスを究めた怪作・奇作です。 なにがナンセンスかというともちろん、数々の犠牲を引き起こしたドイルの執念がほとんど実っていないまま終わるということ。意味なし。無駄の極地。無意味を追求することでシュールな美を目指します。 ドイルの執念がつのればつのるほど、文化的な生活からは遠ざかり(一方の悪党はレストランで豪華ディナー)、周囲の者が犠牲になり、そして成果はほとんど出ない。なんてナンセンス。 なにかフランス人の悪党のほうがマトモであって、ブルドーザーのように周囲を巻き込むドイルのほうがおかしいように思えてきてフリードキンの狙いどおり。 〝追うこと〟そのものが目的と化したドイルの異常さが、最終的に同僚を射殺しても動じず追い続けるドイルに示されています。 クレジットに「現実の人物に似ているところがあったとしてもそれは完全に偶然であります。」という断り書きが、や~けに重々しい英語を使って書かれているのですが、そのわざとらしさに笑っちゃいます。こんなにドイルを異常者にしておいて、そんなことちびっと書いといたからって許されるのかなあ。ははは。 でも続編が作られたということは、ドイルのモデルとなった刑事さんは怒ってないってことよね。有名になれたら御の字ってとこかなあ。 ハックマンってあのアゴに傲慢さや暴力的なものを感じるのですが、そのへんがドイルにぴったりでした。 大スターたちすんごい走らされていますね。寒いとこで何テイクもさせたんでしょうね。サディスト・フリードキンここにあり。役者さんたちはご苦労さまでした。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-11 14:07:50) 108.「面白いか?」と聞かれると、正直それほどでもないです。が、この映画で重要なのは、徹底してドキュメンタリー・タッチにこだわったことでしょう。そのため序盤では話が見えないところがあったりするわけですが、そのように物語を犠牲にしてでも、リアルな絵作り、雰囲気作りに腐心したことは賞賛に値するでしょう。中途半端な終わり方も、むしろそのリアルさのための演出であったと考えられます。改めて見ると、たとえば『太陽にほえろ!』に与えた影響の大きさがよくわかります。それ以外にも、1970年代の日本のドラマは、この映画にかなり影響されているのではないでしょうか。ポパイのキャラクターも、“アンチヒーロー”の70年代にふさわしいですね。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-13 17:00:57)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS