みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
14.《ネタバレ》 見てから数日経過。 大根さんは女の子を可愛く撮ることに関しては天才的だな、と。(主役2人は普通なのに) 漫画を書く場面を殺陣で表現したことと、エンドロールの背表紙に見立てたクレジットのアイデアは独創的だと思った。 原作を楽しんだものが見ても、特に違和感は無かった。悪くはないが、傑作というわけでもない、 でも漫画原作にしては成功しているからいいんじゃないかな(笑 【Sugarbetter】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-06-14 01:32:41) 13.《ネタバレ》 漫画の映画化、映画の中の漫画という二つの大きな壁。 前者は、漫画の場面、台詞、設定をそのまま映画で表現してもうまくはいかない。映画は映像の連続で、漫画は絵の連続であるから、根本的な作りが違う。 決め絵の連続や台詞の多用は、映画にとっては過剰になってしまう。その漫画の主題や大切な場面をいかに映像の中で表現するかが重要であると、個人的には思う。 自分が今作で非常に重要だと感じたのは、亜豆という人物。 彼女は真城が苦しむ場面で、必ず出てきて彼を導く。彼女の登場場面では、幻想的な空間が作られる。それは、ライティングの効果であったり、テレビを通した姿であったり、白いカーテンを隔てる事であったり、漫画の中の彼女であったり。彼女は一人の女性というだけではなく、抽象化された希望の象徴であるともとれる。 それらの表現はまさしく映画的であり、主人公達の目的=物語の目的、に大きな推進力を与える。 そこには、ただ漫画を忠実に映画化するだけではない、映像表現の魅力が間違いなくある。 そして今作において、圧巻なのは映画の中の漫画表現。 漫画を描く事を文字通りアクションでみせる。そこでは、音(BGM、ペンの音)が絶妙に絡み合いグルーヴを生みだす事で、今まで見た事がない映像体験が繰り広げられる。 他にも、緊迫感と笑いが同居する連載会議、漫画家だけでないチームとしての漫画制作、漫画愛に溢れるエンディングと見所は尽きない。 漫画、そして映画、どちらにも真摯に向き合う事で、どちらも見事に共存している稀有な作品であると思う。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-06-11 03:17:25) 12.うーん、良く言えば、上手いこと2時間で納めて映画にしたなと言うところ。だが、逆に言えば、全体的に薄っぺらく感じた。まぁこの手の漫画の実写化には、どうしてもそうなりがちなのは仕方がないのかもしれないけど。ただ、その分をなんとかいろんな演出手法で見せているという点は評価したい。EDの見せ方は面白いと思ったし、お~こういうのは凝ってて良いなと思った。主役の二人の頑張りには悪いが、どうしても高校生には見えないのが引っかかって仕方がなかった。出演者ではクドカンやリリーさんがいい味を出していた。あと、桐谷健太が原作イメージにぴったし合っていて良かった。 【スワローマン】さん [インターネット(字幕)] 4点(2016-05-15 09:58:12) 11.《ネタバレ》 結構長い話なのでたった2時間でどうするのかと思ったら はしょりまくり&スピーディな展開で前半は飛ばす飛ばす。しかし やっぱり最後は時間が全然足りず強引に終わってしまった感はある。 原作キャラへの似せ方と、2時間で終わらせる、ってことに 関しては成功してると思うが・・・。映画としてはダメなんだけど この映画観たら原作を読みたくなるよう、誘導することはできてると思う。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-05-06 01:17:19) ★10.「漫画を描きたい」という衝動に駆られ、若者たちは無意識に雄叫びをあげ、思わず走り出す。 漫画に限らず、一度でも自分自身の内なるものから“何かを生み出したい!”という思いを抱いた経験がある者にとって、この作品の主人公たちの姿は、どうしたって心を揺さぶられる。 そしてその“舞台”が、日本中の少年の心を掴み続けてきた「週刊少年ジャンプ」の誌面上である。 想像よりもずっと熱い青春とプロフェッショナルの狭間の群像に対して、あたかもジャンプを彩ってきた漫画を読むように釘付けになった。 この作品が、どれほど実際の漫画制作の現場のリアリティに迫っているのか、もしくは乖離しているのかは分からない。 けれど、漫画家や編集者たちが醸し出す漫画に対する熱量そのものは、真に迫っていると思えたし、そうだと信じたい。 正直なところ、「また人気漫画の安易な実写化か」と高をくくっていた部分があったのだけれど、それは完全に侮りだった。 今作は、青春映画の新たな傑作と言って間違いないし、数ある漫画原作の映画化の中でも屈指の作品だと言って過言ではないとお思える。 この映画化を成功に導いたのは、やはり一にも二にも大根仁監督の“力”によるところが大きいと思う。 大根仁監督作品を観るのはこれが初めてだったが、初めて彼の監督作を観て、この人の作品が話題になり続けている意味が一発で分かった気がする。 日本映画には珍しい発想力と、既成概念に囚われた表現方法。見るからに自由な表現力こそが、この監督の持ち味であり、最大の魅力なのだろう。 漫画制作というソフト面でもハード面でも内向的にならざるを得ない世界観を映像化することは、非常に困難だったはずだ。 並の映画監督であれば、ただ原作漫画をなぞらえただけの映画として見応えのないものに仕上がっていたに違いない。 しばしば「戦場」と表現されることも多い漫画制作の現場は、文字通りの“バトルシーン”で映し出され、主人公たちが描いている漫画の世界観をもイメージさせる臨場感を生んでいた。 また二次元表現である異常、必然的に平面的にならざるをえない「漫画」そのものが生み出される様は、まさかのプロジェクションマッピングを駆使して立体的に、躍動的に描き出された。 ラストシーンでの黒板アートづかいも含めて、肝である「漫画」が描き出される瞬間そのものが非常にエモーショナルに映像表現されたことは、この映画の勝因の一つであり、大根仁監督のなせる業だったのだろうと思う。 その他にも、“緋村剣心VS瀬田宗次郎”戦の記憶も新しい佐藤健+神木隆之介の主演コンビの相性の良さだったり、小松菜奈のミニスカートという大正義!もといある種超越した美しさだったり、サカナクションの楽曲の絶妙なマッチングだったり、みんな大好き山田孝之の相変わらずの万能性だったり、と、映画を彩る一つ一つの要素が、幸福に融合しており、力量のある監督ならではの支配力の高さを感じる。 極めつけはエンドクレジット。あのエンドクレジットは正直ずるい。 週刊少年ジャンプという漫画文化に対しての絶大なリスペクトとともに生み出されたのであろうエンドクレジットは、ずるくて、ユニークで、ステキすぎる。 “友情・努力・勝利”という週刊少年少年ジャンプの絶対的テーマを経て、主人公の若き漫画家たちは一つの結末を迎える。 その少し切なくもあり、同時にそれから先の希望に溢れてもいるラストシーンも、実に“ジャンプ”らしい。 彼らが生み出したヒロインは、最終コマで「ずっと待ってる」と微笑む。 ちくしょう。良いじゃねえか。 これはまさしく、現代版「まんが道」だ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2016-04-29 20:59:46) 9.《ネタバレ》 ●アニメ版「バクマン」全話鑑賞済み。 ●良かった点・・・出演者全員が良かった。ほぼ全ての役者さんたちの演技力、ハマリ具合いが素晴らしい。特に佐藤健と神木隆之介のコンビは文句なく最高!高校生ってこうだよな~、な感じを無理なく自然に演じていて、ビックリするぐらい高校生そのものでした。小道具からセットまで、美術のこだわりが半端ない!エンドロールの単行本のアイデアが秀逸!そうきたかってやられました。 ●悪かった点・・・入院中の最高と亜豆のシーンが少々だるい。それにカット割りも単調で変化に乏しい。高校生で未成年の最高が入院した先に、保護者らしき人物が一人もいないのは不自然すぎる。アニメ版では母親が編集長とやり合うシーンがあった。上映時間の都合上省いたのだろうが、もう少しうまいことやってほしかった。 ●総評・・・元ネタを知っちゃっているので正直分からないが、新妻エイジのキャラは観客に伝わったのだろうか?元々はスカウトされて上京してきていて、その上京する条件も「自分が『ジャンプ』で一番人気の作家になったら、自分の嫌いな漫画をひとつ終わらせる権限」を要求したトンデモない奴だって。『バクマン。』という作品の魅力は、この裏主人公な存在である新妻エイジの魅力であり、天才として高い位置にいる彼を、知恵と努力で立ち向かう最高と秋人の魅力に他ならない。なのでこれ1作品で『バクマン。』の魅力を語るのは非常に難しいですね。 難しいですが、一つの作品として生を受けてしまったからには評価しなければならないわけで、まあやっぱりどうしてもエイジのキャラが満点でないのと、その代わり最高と秋人は素晴らしかったので結局差し引きゼロの平均点ですね。はい。 【Dream kerokero】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-04-24 10:47:34) 8.漫画ファンでなくてもビンビンに伝わる漫画に賭けた青春の感動。最高と秋人の主役コンビはもちろん、ライバルであり仲間である天才エイジや福田、平丸、中井達との熱い(暑苦しい?!)友情。それを見守り育てる編集者たちの漫画に対する静かな愛情。演出も漫画チックで目新しく、弾けた感じがサイコー!!もう一度漫画読んでみようかな。 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 9点(2015-11-26 04:25:09) 7.原作未読。ジャンプ世代なので、見ていてわくわく感がありました。話が上手く行き過ぎたり、登場人物のキャラが分かりやす過ぎるけど、楽しめる2H映画としてはこれで良いかな。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-11-22 21:45:18) 6.《ネタバレ》 原作は単行本一巻、二巻をよんで「なんやこのジャンプヨイショ漫画は?」と思って読むのをやめました。 今回時間つぶしで観たのですが思ったより悪くなかったです。原作より良いくらいです。 メイン二人よりも担当と編集長の配役がハマってましたね。 山田孝之は原稿の締め切りを催促しに追い込みかけるかと思ったら逆でした。 そっちは小学館やし無理か・・・。 リリーフランキーが編集長のジャンプってのがシュール。 漫画が原作で漫画制作がテーマの作品とはいえ、漫画的な演技や演出が鼻につきました。 おもしろい題材なんだから普通に撮って欲しかった。 ラストはエンドロールも含めてニヤリとさせられました。 なんだかんだいって俺はジャンプっ子だったんだなぁと。 そう思わさせる映画だったのか?。 【CBパークビュー】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-10-30 23:48:03) 5.《ネタバレ》 映画を観て思ったのは、私は「バクマン。」の真城君と亜豆ちゃんの恋愛要素がものすごく大好きだったんだなあということ。会わずにメールだけで励まし合って、お互いの夢が叶ったら結婚するっていう、なんとももどかしくもピュアな2人を、毎週ずっと応援し続けていた連載当時。亜豆ちゃんが、真城君の最大のモチベーションと理解していたので、映画の中ではこの要素が薄くなっていることに若干戸惑いました。でも、これはこれで良く考えられているし、主役も脇キャラもみんなハマッてるし、面白かったし満足!と自分を納得させてエンディングを迎えると・・・、そこにあのサカナクションの主題歌が!!もう、恋愛要素薄味のフラストレーションを一気にぶっ飛ばしてくれる程の、究極のラブソング。それこそ「丁寧に」大事にしてきた二人の気持ちがそのまま歌になっていて、満足が大大大満足に変わりました。ありがとう、サカナクション! 【おおるいこるい】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-10-21 10:05:02) 4.《ネタバレ》 漫画を題材として映画ならではの特性を活かすとするならば、要となるのは必然的に絵を描く行為の具体性、身体性という事になるだろう。 例えば、絵が姿を現していくキャンバスをそのまま捉えていくクルーゾーの『ピカソ』。 例えば文字を書く手と鉛筆の動きをアクションとして、表情として捉える柳町光男の『十九歳の地図』。 本作では、まず野蛮なまでに荒々しいペンの音が描き手の生々しい息吹を伝えてくる。 それだけで充分に格闘の具体的描写となっているのだから、ライバルとの格闘イメージシーンなどは逆に意味として概括してしまっているようで アクションが際立たないという転倒が起こっている。 入稿締切までのタイムリミットにも時間の具体的な提示が欲しい。 何しろ、逆光ショットの多用によってとにかく画面が暗いという印象がまず来るのだが、 学校の階段上、通路、病院のベッド際、暗い室内から見るテレビ画面内の上段と、 ヒロインの小松菜奈が特権的に光芒を放つという映画的な論拠もあるだろう。 『ゲゲゲの女房』に続いて、宮藤官九郎の漫画家像がいい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-10-10 03:43:49) 3.《ネタバレ》 一言で言うと巧いです。大場つぐみと小畑健の組み合わせと言えは『DEATH NOTE』と『バクマン。』で、原作でも描かれている作中作と同じ点がまた面白いのですが、早い話「王道」ではないと言うことです。とても「友情・努力・勝利」にピッタシ一致するような作品ではありません。つまり映画にして、一般客が楽しめるのか?と思ったのですが、映画化に際して「友情・努力・勝利」というストーリーラインに嵌め込んでいて、とても巧い脚本だと思いました。 また漫画的な演出も良く効いています。原作に近い奇抜な見た目のキャラクターを描くにあたっては、漫画的表現にするしか無かったのでしょうが、上手くいっていたと思います。サカナクションのビートを効かせた音楽も、物語の(それこそ漫画を読んでいる様な)スピーディーな展開に非常に合っていました。 物語を産み出す事の尊さ、漫画という作品が出来るまでの難しさ、等は劇中でしっかりと描けていたのではないかと思います。結局読者アンケートでは一位を取ったものの、その後は失速して、また一からストーリーを作り出そうとして終わる点も、ご都合主義ではなく、また爽快感のあるラストで良かったです。 あとOPとEDは昔から週刊少年ジャンプに親しんでいる身としては堪らないサービスでした。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-10-08 18:09:10)(良:1票) 2.《ネタバレ》 原作既読。アニメ版も全話見ていました。キャストが発表された際に、シュージンとサイコーは逆じゃないかという声が多数ありましたが、私もその例に漏れず。見た結果的には、このキャストもありかと思いました。この2人が高校生役ということで、原作11巻(叔父さんの墓参り)くらいまで話を進めて成長させるのかと思いきや、原作6巻の最高退院あたりまでの話で、最後まで高校生のままでした。尺が短いなりにまあまあ原作を端折ってそれなりに破綻せずにまとめたな、という印象はありますが、亜豆さんの扱いだけは…ちょっと腑に落ちない感じ。まあ20巻分の原作を2時間でハッピーエンドには持ち込みにくいでしょうが。そして原作終了して4年近く経つので、持ってるのが携帯からスマホになったり、例える漫画が「進撃の巨人」になったり、若干今風にアレンジされている一方、登場する漫画家の誰一人デジタル作業なしで今どき全員手描きなのはちょっと違和感(原作のままではありますが)。全体的にはまあまあの作品と思いますが、原作読んでない人には端折りすぎて分かりにくいかも。びっくりしたのは、女性が亜豆一人しか出てこないこと。秋人の彼女として長年支えた見吉も(当然彼女が考案した「亜城木夢叶」のペンネームもなし)、ライバルである蒼樹紅も、岩瀬愛子も、アシの加藤も全く出さず、ヒロインを紅一点に絞ったのは興行的にも思い切ったな、と。キャスティングは原作の雰囲気に似せた人を優先したようで、それぞれかなりハマっていました。スタッフロールの工夫は面白かったですね。惜しむらくは…やはり尺の短さかな。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-10-07 21:18:12) 1.サカナクションのファンなので、彼らが主題歌のみならず音楽全般を手掛けていると知り、これは観ずにはいられませんでした。 全編に渡り格好いいインスト曲満載で、この映画にぴたりとはまっている感じがして、非常に良いと思った。音楽だけでいうと満点ですね。 続いて物語についてですが、原作は読んだことないけど、非常に分かり易く王道な展開で良かったと思う。内容が内容だけに演出次第では地味な映画にもなり得た所、さすがは「モテキ」の監督、CGも沢山使って盛り上げ方が上手いなと思った。あと、やっぱりキャストが豪華。皆ハマり役で隙がないね。 ちょっと残念と感じたのは展開が目まぐるしく早い事ぐらいか。テンポが良いのはいいんだけど、もう少しじっくり恋愛パート等も描いて欲しかった。 とは言え、漫画の実写化としてはかなり成功してる部類に入るんじゃないだろうか。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-10-06 22:30:55)
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