みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.クレイアニメが好きなだけで録画していた作品。 観てみたら驚愕な暗さ! 心理描写が細かく作ってあり、見入ってしまいました。 大人向けに作られた作品なのでしょうね。 毒親の犠牲となる子供たちのお話はどうしても最終地点も暗くなりがちですが、 この作品は親がいなくなった子供たちのその後をポジティブに思わせてくれる珍しい作品でした。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-05-10 00:19:21) ★7.“ズッキーニ”のぼんやりとした表情が、だんだんと我が息子のぼんやり顔に見えてきて、彼の一つ一つの言動に涙腺を緩ませずにはいられなかった。 ストップモーションアニメは好んでよく鑑賞するが、評価の高い作品であっても、案外鑑賞後の個人的な“好み”が分かれることが多い。 クレイアニメのアーティスティックな精巧さや、アニメーションとしてのクオリティの高さに感嘆することは多いが、だからといってそこで息づくキャラクターたちにちゃんと感情移入できるかどうかは別問題。 ただ、今作においては、主人公“ズッキーニ”が只々愛らしく、その憂いに溢れた瞳に冒頭から引き込まれた。 66分と尺が短いこともあり、物語の冒頭から主人公のあまりに過酷な運命が突きつけられる。 起こってしまったことよりも、それによって彼が抱えた心の傷を思うと、とても不憫で、悲しい。 ズッキーニは終始ぼんやり顔で、感情の起伏をわかりやすく表情には表さないけれど、彼が心の中で大切にする両親への思いは最初から最後まで決して揺るがない。 時に感情をさらけ出す理由も、常に両親に対する大切な思いを蔑ろにされたからであり、その彼の心情を思うとまた切ない。 主人公に限らず、親に対する思いは、この作品に登場する孤児院の子どもたち全員に共通するものである。 自分を不遇に至らしめている両親に対して怒り、憎んではいるけれど、やはり彼らは親を愛さずにはいられない。 主人公のみならず、彼ら一人ひとりのそういう心情を慮ると事程左様に切なくて、涙が溢れた。 尺の短さがシンプルなストーリーラインとなり、極めてストレートな感動を紡ぎ出しているのだと思うが、主人公ズッキーニは勿論、キャラクターの一人ひとりがとても魅力的で情感に溢れているので、もっと彼らの物語を深堀りして観てみたかったとは思う。 “シモン”ら孤児たちのその後や、警察官“レイモン”の過去など、まだまだ描き出すべき物語が詰まった良作だ。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-19 22:22:01) 6.《ネタバレ》 彼の名前はズッキーニ。もちろん本名じゃない。大好きだったお母さんが彼をそう呼んでいたから、彼もみんなからそう呼ばれたいと願うだけだ。だけど、そんなお母さんは彼のお父さんが若い“メンドリ”と暮らすために家を出て行った頃からおかしくなってしまった。朝から晩までビールを飲むようになり、家の中は荒れ放題、そして気に入らないことがあるとすぐにズッキーニを殴るようになってしまったのだ。そしてある日、とうとう悲劇が――。天涯孤独となってしまったズッキーニは、そのまま問題のある子供たちを育てる特別支援学校へと引き取られることに。そこで出会った子供たちは、不法移民の子や犯罪者や麻薬中毒者の子、虐待を受けた子という過酷な境遇に居る子供たちだった。戸惑いながらもズッキーニは、そこでの生活に次第に馴染んでゆく。そこに、彼と同じく親を失った女の子がやってきて…。ほのぼのとしたクレイアニメーションの手法を駆使して描かれるのは、そんな過酷な運命に翻弄される子供たちの哀切なドラマだった。やたら顔がでかくて目の周りに誰もが隈があるという可愛らしいのか気持ち悪いのか、この独特のビジュアルセンスに最初は戸惑ったものの、登場する子供たちは誰しもかなり悲惨な境遇に居るのでこの暗さは必然だったと思う。お話自体は非常にシンプル、世界の不条理に翻弄される子供たちをあくまで純粋な子供の目線から描いており、最後までとても胸が締め付けられる思いでした。特に幼児虐待のニュースが繰り返されるここ日本ではとても他人事とは思えず、じわじわと目頭が熱くなりますね。この子たちにとって、世界がこの先、少しはましになっていることを祈るばかりです。ただ、もう少し物語に明るさがあればなお良かったと思うのですが。ズッキーニが暗いのはもちろんいいのですが、彼が恋に落ちるカミーユという女の子がもう少し明るければ作品世界にもっとメリハリが効いてより深みが増したように思います。余談だけど、みんなの気分予報というのはいいアイデアですね。これから親になるだろう多くの若者たちにこそ、観てほしい作品でした。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-07-26 00:24:24)(良:1票) 5.う~ん 暗い..主人公の 顔が暗い..目の周りが青いし..作品全体の独特の雰囲気が 暗い..CGだと思ってたら、(調べてみると)ストップモーションアニメだったんだ..う~ん すごい! 物語自体は、とてもイイ話(ちょっとお下品な台詞とかあるけど)..ただ、もっと元気がもらえるような、キャラクターデザインにしてほしかったかな..ビジュアル的に かなり損をしていると思う... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-05-11 13:18:52) 4.《ネタバレ》 不穏な感じのキャラクター、薄暗い物語。おそらく大人向けに作られたアニメなのだと思います。何か意味ありげなのですが、でもワタシにはだからどうしたという感じなんですよ。主人公のズッキーニがはっきりと意思表示したのは、凧を取り戻そうとした時だけ。あとは、なにかただ不満そうにしていただけ。話変わって、ワタシ、野菜のズッキーニを美味しいと思って食べたことがありません。この物語の咀嚼できない感じと、ある意味マッチしていると思います。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 3点(2018-10-19 16:09:22) 3.暗い内容だからこそ、クレイアニメ独特の温かい質感がマッチしていて良かった。 最初は、皆一様にやたら顔がでかくて耳と鼻が真っ赤で、目玉がグリグリしてて、手が長くて、おまけに表情に乏しくて、なんだか辛気くさいなとさえ思ってしまっていた。 しかし、慣れてくると段々可愛く見えてくるから不思議。 でも、皆がそんな表情なのにも理由があって、子供ながらあまりに辛い過去を乗り越えて来たからなんだなというのが分かって、凄く胸が締め付けられた。 あまり説明的でなく、子供達の表情で語らせる淡々とした演出が、じんわりと深い味わいをもたらしていた。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-10-15 19:11:43) 2.《ネタバレ》 表情の変化すら乏しい、単純なデザインの人形アニメが描き出すのは傷だらけの子供達の姿。 「母親を殺した」ズッキーニが施設で出会う仲間達が親から背負わされたそれぞれの傷(麻薬、殺人、不法滞在、性的虐待)、甘さを決して許してくれない現実。 そして、そんな中でもなお消えない生の輝き。希望や夢やときめき。彼らのその想いが愛おしく。ただの単純な人形なのに。 映画が終わってもなお、みんなのその後に想いを馳せたわ。どうか幸あれ、って。 彼らを傷つけたのは大人達。だからここに出てくる大人達に対して子供達も、そして見ている側も不信感を抱くのね。警官も園長も職員も。こいつは実は、みたいな。だけど、世界には悪い大人もいればいい大人もいる。子供も大人がいなければ生きていけない。 カミーユの叔母、アレが実のところ世の中にいちばん多いタイプの大人かもしれないわ。他人を批判しながらも自らの生き方は決して褒められたものではない大人。 でも、世界は絶望するにはまだちょっとだけ早い。信じていい大人もきっといる。 ズッキーニとカミーユは救済されるけれど、シモン達にはあの施設での日常が続いてゆく。それは辛い事かもしれない。だけど周囲に存在するのは、たぶん、信じていい大人だから。 子供はみんな幸せになる権利があって、大人はみんな子供を幸せにする義務があるの。 これは大人が見て考える深い深いアニメーション。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-10-05 20:59:10) 1.《ネタバレ》 恐ろしく暗い始まり方をするも それは一時で。次第に始まる弧児院内での楽しいストーリーにはほっこりと。 でも一見ハッピーエンドに見えるこのラスト、はたしてこれでいいのかと首をかしげてしまう なぜなら、歳も近くお互いに恋心を持っていそうな異性の男の子と女の子を同時に一緒に引き取るて、、そんなの有りなんでしょうか 後にあの二人がデキデキで 引き取られたお家でチュッパチュッパと始めちゃったらどうするのでしょうか かと言って、仲良くなるなとも言えないわけなだし、そう考えるとやはり有り得ない結末ですよね あまりにロマンティックでファンタジック過ぎてしまいますよ この結末には納得出来やしない。でもまあ許してあげる。絶対に二人でお医者さんごっこなどはしないと約束するならば。 【3737】さん [DVD(字幕)] 5点(2018-10-04 22:01:33)
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