みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.私が「ナポレオン」について知っていたことといえば、小学生の頃に学校の図書室で読んだ学研まんがの伝記シリーズに描かれていた通り一遍の生涯と、ナポレオンを「英雄」として推していたベートーベンが、彼が皇帝になったことに失望し激怒したという逸話くらいだった。 本作を観終えてまず思ったことは、「ナポレオンってやっぱりとんでもない人間だったのだな」ということ。そして、「世界史(ヨーロッパ史)ってえげつなくて、残酷で、なんて面白いんだ」ということだった。 御大リドリー・スコットが、相変わらず年齢的な限界をまるで感じさせない熱量で描き出すこの映画は、重厚な歴史モノでありながら少しも鈍重ではなく、あらゆるタイプの映画作品を創り上げてきた巨匠ならではの軽快さや軽妙さも備えていた。ナポレオンという偉人の特異な“人間味”に溢れた、濃厚でエキサイティングなドラマであった。 映画史の文脈における、エネルギッシュとフレッシュの最高到達点を齢87歳にして更新し続ける現役最強巨匠のクリエイターとしてのパワーには、驚嘆を越えてただただ感嘆する。 本作はナポレオンの伝記映画ではあるが、必ずしもこの大人物の英雄伝や支配者としての功罪を歴史になぞって描き出した映画ではない。 そこには映画的なフィクションやサービスが多分に盛り込まれており、この作品単体を観てナポレオンの人物像を決定づけるべきではないし、リドリー・スコットもそんなことを求めているわけではない。 ただし、ナポレオンがあまりにも“普通じゃない”人間であることは明らかであり、それは歴史が語る事実としても証明されている。 この映画は、その普通じゃない人物のただならぬ半生を、卓越しつつも野心的な映画表現によってこれでもかとキャンバスに塗りたくるように描き出した、まあ控えめに言って傑作だと思う。 正直に言えば、この映画世界のボリューム感に対して、158分という尺はあまりにも短すぎた。 前述の通り重厚なドラマを全編通して感じつつも、やはり濃密すぎる彼の人生の“総集編”を観ているような感覚をどこかで否定できなかった。 年末の週末深夜に本作を観終え、寝床に潜り込んだ私は、翌日の何かと忙しい休日を犠牲にしてでも、3時間半の“ディレクターズ・カット”を観るか否か逡巡しながら眠りに落ちた。 つづく。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-12-16 00:38:42)★《更新》★ 5.ナポレオン=砲撃戦。迫力がありました。 【TERU】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-12-21 20:44:27) 4.《ネタバレ》 リドリー・スコットお得意の美術や合戦の迫力は非常に素晴らしかったですが、物語については他の方も書いているように、恋愛を主軸にしたいのか、ナポレオンの歴史を追いかけたいのかあやふやなところがいまいちでしたね。 ナポレオンの人生のところどころをかいつまんだ作品として、非常に飛び飛びだなぁと感じました。 歴史の授業には良いかもしれませんね。 カットされた戦いなども多々あるので、恋愛物語を短くして、そちらも含めてもっと「なぜナポレオンは勝ちまくったのか」をじっくりと戦術とか丁寧に紹介しながら戦闘シーンを増やしてもらった方が個人的に好みだなぁ。もちろんそんなことしたら製作費はえらいことになるんでしょうけどねw 【みーちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-12-18 14:30:08) 3.《ネタバレ》 リドリー・スコット監督による歴史大作。英雄ナポレオンの栄光と衰退を3時間弱でざっくり描く。妖艶なる妻・ジョセフィーヌに振り回されるオイラ。もう一度観る。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-12-03 01:49:28) 2.《ネタバレ》 長くてメリハリがない。テンポもずーっと同じ感じなので眠くなりました。こういう歴史大作はあまり沢山作られるわけじゃないから期待していたが、なんか総花的で入り込めない印象の映画だった。 浮気や子供ができなくて離婚したりジョセフィーヌとの関係が軸かと思えばそうでもない。英雄譚かといえばそこまでナポレオンがヒロイックに描かれてるわけでもない。歴史絵巻かといえば重要な戦闘シーンはそこそこ頑張ってはいるもののこれだけ見ても戦争の状況や経過がわかる訳でもない。ルイ18世が差し向けた討伐部隊がエルバ島を脱出してきたナポレオン側についちゃうくだり等は良かったけど。 【クリプトポネ】さん [映画館(字幕)] 5点(2023-12-02 19:42:18) 1.《ネタバレ》 うーん……とりあえずまず、稀代の英雄ナポレオンの立身出世の端緒から~その最期までを(3時間弱で)描く…というある種オーソドックスな歴史・伝記ものでした。なので必然的にダイジェスト的には為ってますよね⇒好く言えばテンポ好く観易いし・悪く言えばどーしようも無く軽い…といった風情で。かつ、その手のヤツとしてもあまり「ポイントを絞る」って目的意識もごく希薄な様に思えてまして、とは言え恐らくドラマ部分に関してはナポレオンと皇后ジョゼフィーヌの愛の行方…みたいなモノをキモに据えてるってトコロかとは思えます⇒ただソレも率直に、別に深い描かれ方をしてたり・或いはユニークなアイデアを仕込めてるって訳でもなさそーに見えていて、だから最後まで観てもそんなに高度な面白みってのは感じられなかったとしか言えませんかね。あと、ダイジェスト的である中で取分け、政治的・軍事的な面での状況説明ってのは特に極めてライトになってまして、個人的にはある程度その辺の前提知識は入れておかないと十分に楽しめそうもないかな…とも感じます⇒目の前で起こってるコトが(世界史用語上で)何と呼ばれてるモノなのか、位は分かる程度に準備しておく方が好いかと。 思ったより全然ポジティブな感想が出て来ないコトになっちゃってますが、それでもまずフツーに相当な大作映画ではあるので諸々の「見てくれ」的な部分はフツーに上質だったと思います(ドラマ部分も戦争アクション部分も)。また特に、結局半分位は戦争映画的な感じでして、中でもオーラスのワーテルローの物量的なトコロは特に結構凄かったと思いました(私がIMAXの特大スクリーンで観たからかも知れませんが)。でもね~~~前述どおり、そんなトコロも含めて(あくまで個人的な感覚として)その中の一体ドレが監督の真の=第一のコンセプト(やりたいコト)だったのかな?てェのがワタシ正直分からないママ観終わってしまったのですよね(=とどのつまり、単に色々とちょっと中途半端な作品だったかな…て気もしちゃってますね)。コレも正直、こ~んな長尺の大作なのに⇒ドラマでもスペクタクルでもロマンスでもなくって、ナンかごくブラックな方のコメディにいちばん近かったかな…て気すらしてる始末でありまして…… 結論、重ねて、クライマックスのワーテルローの見応えからすれば、迷うとしたらもう一点プラスするか否か…といった感じではあるのですケド、点数はいったんこの位にしておきます。一つ付け加えるなら、今作と比べるなら私は『グラディエーター』の方が僅差でちょっと上かと思いますね⇒この機に観比べてみよーかな&ほか例の『ワーテルロー』の方も観てみようかな、な~んて。。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-12-02 00:24:34)
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