みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
42.竹光で死んでいった侍には、恐怖とか痛みとかよりも耐え難い屈辱の中で死んでいったのでしょう。その無念を晴らすが為に仲代達矢が一世一代の大勝負に出ます。殺伐とした遠い昔の日本で起こる悲劇にこんなにも多くの方が共感できるのは、もしかしたら今とあまり変わっていないからなのかも知れませんね。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-29 22:20:12) 41.もう既に大勢の方が書かれてらっしゃいますが、まず何よりも脚本が素晴らしいです。さすがは日本映画史に名を残す名脚本家、橋本忍さんの書いた作品だけあって本当にお見事としか言いようのない素晴らしい脚本、そして主演の仲代達也をはじめとする出演者の演技も素晴らしく正統派時代劇としてもかなりの完成度。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-29 21:51:57) 40.《ネタバレ》 みなさまの評を読んでこれはと思い借りてみました。映画にかぎらず回想のなかから真実が立ち現れていくタイプの作品には名作が多いと思っていましたが、これは傑作中の傑作ではありませんか!脚本勝負で進行していた物語が、最後に渋い演出とはいえチャンバラになってしまったのがちょっと心残りですが、それをさっぴいてもあまりあるドラマ作りのうまさには昨日までこの作品のことを知らなかったのが信じられないほどの衝撃を感じました。この話にあっては善人たちのあまりの辛さに、普段ばかにしている勧善懲悪的なカタルシスを渇望してしまいました。しかし作り手がそうしなかったのは「作品のテーマを現在の我々のものとして肝に銘じておくべし」ということなのでしょう。このサイトのおかげでこんな名作に出会うことができました。文章が小学生になってすみません。それほどのショックでした。サイト管理者の方、それにこの作品を推しておられる全ての評者のみなさまに深く感謝する次第です。 【皮マン】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-30 20:10:30)(良:1票) 39.9点つけたけど、ぶっちゃけると小星にわよくわからんかったてゆうのが本音かなー。もうちょっと大人になってから、もいっかい見ようと思ふ。小星わ邦画があんま好かんのやけど、この映画わ、製作者の人や出演者の人たちの、勢いといれこみを感じました。そこんところわ心動かされました。やっぱもいっかいみらな。 【小星】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-03-31 04:32:00) 38.言う事なし。完全無欠。最高の映画です。 【K】さん 10点(2005-03-14 15:59:02) 37.《ネタバレ》 重厚。且つ、壮絶。仲代達矢が井伊家の庭で語るあたりから、静かに物語は厚みを増し、ぐいぐいと見るものを引き込んでいく。すげぇ脚本。あえて侍の命より大事な髷を取り、間接的ではあるがきっちりと復讐を成し遂げる。侍とは高貴なプライドと、空しいまでの見栄の世界。その表裏一体の微妙な世界。それを演じきってる演者もスゴい。ホントに日本の昔の役者陣は上手い。当の本人達でさえ、今やその演技力を忘れてしまっていて残念でならない。 【C・C・バクスター】さん 8点(2005-01-03 22:02:40) 36.やっぱり脚本がしっかりしてるから、面白い。(でも、前半部分で所々わからない部分があったので、もう一度見たい。だから、とりあえずこの点数で。) 【夏目】さん 7点(2004-12-13 23:16:18) 35.書物に残される歴史を鵜呑みにしがちな我々だが、本質というものは“その場に居合わせた者のみ知る”ということでしょう。特にこの時代は写真や映像も残ってないのですから。井伊家の連中にしても、千々岩求女の本心(本質)は分かっていなかった。つまり、自分のことは分かっていても他人のことには無関心なのが人間である。 争いのない泰平の世。皮肉なことに武士(侍)たちはその職を失い、戦乱の時代より比べ物にならないほど苦しい日々を送ることになった。果たして争いの無いことだけが幸せな世の中と言えるのだろうか? 確かに今の日本は“比較的”裕福であり、戦争という物の危機感も無く、食うことにも困らない。しかし、それは“比較論”であり、苦渋の生活を強いられている人もいるのです(現代ではバブルの影響もあったでしょう)。この作品で語られる物語は、戦後間もない時代のバランスを欠いた生活土壌が舞台である。世の移り変わりの際には、こうした理不尽な理由で転落の立場に置かれてしまう人達が置き土産とされてしまう。それは今も昔も同じではないだろうか? 【おはようジングル】さん 9点(2004-10-14 12:01:45) 34.冒頭の若浪士の切腹までは淡々と展開するが、仲代達也扮する主人公がかの若浪士を「いささか拙者の存じよりのものでな」とひときわ据わった声で語り始めるところから、物語の展開がガラッと変わる。そこからは一気に引き込まれた。回想シーンで語られる主人公の主家没落から家族がたどる悲哀の末路には、本当に心が痛む。歴史の影にはこうした悲劇はおそらく無数にあったのだろう。今でこそ努力次第でチャンスはいくらでも開けるが、当時は身分や階層という絶対に乗り越えられない壁が厳然とあったのだ。それゆえに主人公が「所詮うわべだけ」と語る武士の誇りの空しさが一層心に響く。「切腹」という世界的にも特異な作法をキーワードに、本作はその武士の空しさを存分に描いている。若浪士が家族のために自分の差料を竹に代えていたことを知った主人公が、自らこれだけは、と手放さずにいた刀を放り出し「こんなもののために・・」と絶句するシーンが圧倒的に胸に迫る。それにしても、どの役者も腹の据わった力のある台詞まわしで、圧倒された。今の役者に、いや今の時代にない力を感じる。見終わって、いい時代に生れて本当に良かったと思う反面、人間としての強さとは、と考えてしまった。 【田吾作】さん 9点(2004-10-10 12:09:07)(良:1票) 33.《ネタバレ》 時代劇なのですが、現代の社会を見ているようでもあります。白黒の画面からは凄みが感じられます。体裁だけを繕おうとする体制に対しての痛烈な批判は、命がけであるが故に迫力があります。実に見ごたえのある邦画でした。 【たこげるげ】さん 9点(2004-09-13 13:53:39) 32.《ネタバレ》 「竹光による切腹」を扱った作品にも関わらず、他の作品以上に、「真剣」さが痛いほど伝わってきます。(どれくらい痛いかと言うと、まるで自分も竹光で切腹しているかと思うほど痛いです。) 【STYX21】さん 8点(2004-07-25 12:49:50) 31.シナリオも素晴らしいが何よりも仲代達矢の眼に魅了された。上辺だけの侍ではなく「心」の侍を演じていた仲代達矢は素晴らしいの一言に尽きる。 【ゆきむら】さん 9点(2004-07-03 14:21:08) ★30.最初、浪人が切腹を強要される場面を見て『バッきゃろ~~そりゃテメーの自業自得だよ!!』と思った人は私だけではないはず。だが、仲代達矢が回想する場面を見て、胸が痛くなった人も私だけではないはず。白黒のおかげもあってか仲代達矢の迫力が凄い。今じゃこんな役者いないんだろうなぁ~。三國連太郎の悪役もハマリ過ぎ。ちなみに私も『本気の邦画』コーナーで発見しました! 【こわだりのインテリア】さん 8点(2004-06-28 17:44:40) 29.テレビの深夜枠でやっていて、ビデオの録画セットのために最初のところだけ見ていたら、テレビを消せなくなり、そのまま最後まで見てしまった。あまりにも強烈だった。ぎらぎらしまくっていて、「白黒映画」というよりは「白真っ黒映画」って感じです。仲代達也の存在感は抜群。声だけで井伊藩の家臣の足を止めるシーンは一生忘れないだろう。だが、子供をあやすシーンでの子煩悩ぶりは、ちとやりすぎという噂も…。音声だけで描かれる戦闘シーンも斬新だし、こんな映画が日本で作られていたというのが新鮮な驚きだった。おまけに武満徹の旋律がものすごく映画にあっている。デモ、『黒い雨』や『東京裁判』のときの武満音楽とかなりにてるような気もする。三国連太郎のちょんまげ姿がかなり似合ってなくてニヤリ。 【wunderlich】さん 10点(2004-06-07 09:16:43) 28.始まって10分間、何を言っているのか理解できず、頭の中で言葉を現代語訳するだけで精一杯で参ってしまいました。と言う事で、15分くらいの所でもう一度最初から見る事にしました。二度目は何故か、なんとなく言葉が理解できて、画面に集中して観る事ができました。最初から最後まで、何が起きるかわからない、張り詰めた雰囲気のある素晴らしい作品でした。 【ボビー】さん 8点(2004-05-30 11:38:43) 27.《ネタバレ》 「竹光」というものの存在を、7年前にこの映画を初めて観た時に初めて知った。 この映画における「竹光」の用いられ方は、あまりに哀しみと痛みを秘めており、暫く心に焼き付いて離れなかった。 いわゆる「勧善懲悪」の娯楽時代劇とはまさに対極に位置するこの作品は、武家社会の様式の厳しさと美しさ、そして根本的な無情さを鮮烈に描き出す。 その無情さは、ストーリーが深まるにつれ更に深化し、深い深い“愚かさ”として露になる。 そのほとんどが屋敷の庭先で展開されるストーリーは、極めて予測不可能。時代劇でありながら秀逸なサスペンスの雰囲気さえ感じずにはいられなかった。 何よりも、大胆かつ神妙な語り口で主人公を演じきる仲代達矢の振る舞い、眼光、発せられる声質まで総てが圧倒的だ。まさかこの当時30歳とはとてもじゃないが信じられない。彼に対峙する三國連太郎の独特の存在感も素晴らしかった。 初見時は、遷移する時代の“ひずみ”の中において起こった武家の非道な仕打ちに対して、主人公が自らの命を賭してその在り方を問う映画だと思えた。 もちろんそれも、この映画の中でメインで描かれている側面だとは思う。 しかし、数年ぶりに見返してみて、また違う側面も垣間見えた。 それは、この映画の物語の中で描かれるある種の無情さと滑稽さそれに伴う愚かさは、必ずしも非道な仕打ちをした武家に対してのみ描かれていることではないということだ。 むしろ"愚かさ”ということに関しては、主人公自身の悲しみの中にこそ描かれていたと思う。 誰よりも愛する家族に対して非道だったのは、“刀”を捨てきれなかった自分自身だったということに、主人公は気づき、己の愚かさに打ちひしがれたのち、「切腹」を覚悟し武家に赴いたのだろう。 仲代達矢演じる主人公が、三國連太郎演じる家老に放った激情ほとばしる一つ一つの言葉は、実のところ自分自身に向けたものだったように思えてならない。 移りゆく歴史の流れの中でひっそりと蠢いた一瞬の裏側を見事に切り取った大傑作だと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 10点(2004-05-24 01:39:54)(良:3票) 26.《ネタバレ》 ほっほう~。絵の立体感が素晴らしゅうごさる。ほっほう~。突然、仲代達也のキャラクターが変わるのが面白いでござる。ほっほう~。映画というに相応しい味わいにございますな。まるで小話のように終わってしまうところが好きだ。 【ぷりんぐるしゅ】さん 9点(2004-05-22 21:06:23) 25.仲代達矢の全身を使った立ち回りがうそ臭くてかっこいい。竹光で切腹のシーンはうわ!っとなった。丹波ひでぇ~。存分に引き回されいって・・・。引けねーよって感じ。仲代達矢の熱演、先が読めない展開など素晴らしいでした。 【バカ王子】さん 9点(2004-05-19 01:02:59) 24.凄まじい物語だが、その魅力を何百倍にも増大させた橋本忍の作劇術のうまさに唸らない人はいないだろう。しかも仲代達矢の鬼気迫る迫真の演技を見せられると、もう言葉を失くしてしまう。多分、何年経ってもその衝撃は不変。誰が何と言おうと傑作中の傑作です。 【nizam】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2004-05-11 12:36:46) 23.まず何より仲代達也がいい。当時30歳ぐらいでしょうか。今の若い俳優さんでこれだけ侍というか浪士が似合う人ってなかなか思い浮かばないです。(浅野忠信とか浪士が似合いそうですが、この役はちょっとイメージ違うかな)シナリオもよく練られていて面白いし、安部公房的な社会風刺の一面も感じました。とても奥の深い作品だと思います。残念なのはやけに軽い殺陣と変身ポーズみたいな構え。ちょっと引きました。でも、このサイトが無かったら観てなかっただろうし、観て本当に良かったです。感謝。もうすぐランキングでも上位の方に載りますね(笑)。 【sparklecow】さん 8点(2004-05-03 00:25:00)
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