みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
65.《ネタバレ》 母娘対面の場面、原田美枝子(娘)が呟くたった一言、私これより凄い演技を邦画では観たことがない気がしますね。モチロン序盤からの凄惨な描写にせよ、それを背景として踏まえつつのラストではありますが、見所はココに尽きるかと。 音楽もイイですね。物侘しい弦楽は思い焦がれるも得られなかった母の愛に対するノスタルジイを強く想起させます。エンドロールの曲も好きですね(クレジット観たら千住明なのですね、納得のクオリティです)。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 9点(2020-12-31 23:35:50) 64.《ネタバレ》 なんかスゴイ作品を見てしまった。3世代の母娘物語であり、母娘関係に関しては男なので実感としてよくわからない所は多々あった。昨今言われる毒母や確執なんて生易しいものではなく(虐待シーンは見ているこっちの体が何度も震えた)、壮絶な幼少期でしかないのだが、虐待が連鎖せずに断ち切れたのはよかったとしても、現在の照恵があまりにも生い立ちとかけ離れた上品で清楚な大人として描かれている事にちょっと違和感はあった。1人2役のギャップを狙ったのかもしれないが、もうちょっと過去を引きずった影のようなモノや気丈さ、現在の娘との確執、反動としての毒母的要素がみたいなものがあってもよいのではないのかと。普通は結婚も恐れるだろうし、子供を持つ事など、考えたくもないだろうし、死んだ夫との関係等々の説明が欲しかった。愛情に飢えていたと言えばそれまでなんだが、単純に寂しかったというレベルではないし。 子供が高校生にまで育って自分探しをしてしまう展開も理解しがたく、また母子家庭における友達母娘関係も反面教師としてそのようになるよう心がけたとも言えるが、男の自分には理解し難かった。 だが、感動の再会で母娘許しあうというパターンではなく、傷を見るまで娘とも気づかずに、2000円を徴収し、相変わらず男を引っ張り込んで生きている母の姿を見て、あっさりと訣別し区切りをつけ、そして娘に対し母のように甘えてしまう展開は、救いがあるのかないのかよくわからない。が、女でいる事、母でいる事の難しさというか宿命のようなモノが感じられ、従来の邦画にない新鮮なインパクトはあり、心に残る作品ではある。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-12 12:47:00) 63.原田さんの演技が素晴らしいですね。映画に比べれば軽めですが私も母の不安定さに付き合わされてきたので、こういう映画は観るのがツラい。ツラいのに当時の気持ちを思い出させるものをついつい観てしまうのは、母の愛情をどこかに気付きたいからなのかもしれません。大人になってわかる事はたくさんありますが、やはり幼少期に故意に傷付けられた気持ちは治癒しがたいものでしょう。でも「お母さん」はやっぱり「愛するお母さん」なのです。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-09-26 16:23:41) 62.《ネタバレ》 原田美枝子が両極端な二役を好演、まるで別人に見えた。 豊子は虐待するなら孤児院から引き取らなければよかったのに、去っていった男に対する執着が歪んだ形で表れたのか。 強姦されてできた子だから産みたくなかったと言い放つが、それも事実とは異なることで、照恵を徹底的に傷つける意図が見える。 その理由がはっきりとは描かれていないが、豊子も虐待された経験があったのかもしれない。 虐待を受けながらもひたすらに母の愛を求め続けたいたいけな姿が胸を打つ。 髪をすくのが上手だとたった一度ほめてもらったことが、鬼畜のような母を憎みきれなかった要因か。 老いた母との美容院での再会シーンは緊張感が漂う。 額の傷に受けた傷が伏線となっていたが、結局老母から娘に向けた言葉はなく、親子としての会話は交わされなかった。 照恵は虐待の理由をそれまで何度何度も考えてきただろうが、理由なんて今さら意味をなさないし理解する必要もない。 母への執着にピリオドを打ち、娘の深草の愛で癒されることで、愛に彷徨していた自身の思いは完了できたのだろう。 照恵が父の遺骨探しに奔走するのは、母が捨てたものを全部拾っていくことを決意したから。 つらい時や困った時にはいつもそれを誤魔化すように笑みを浮かべてしまう照恵は、なかなか正直に自分の気持ちを表現できない。 小さい頃から抑圧されてきたために本当の自分を見失っている照恵にとって、遺骨探しは自分探しの旅でもあった。 最後に拾ったのは自分自身ともいえる。 あれほど虐待した親を許せるものなのかどうかは想像がつかない。 再会しても恨み言の一つもぶつけずにはいられないのではと思ってしまうので、そうしなかった照恵が不思議にも思える。 ただ、娘の存在なくしては、母への思いがいつまでも決着のつかなかったことは想像に難くない。 当時は邦画も捨てたものじゃないと思わせた映画で、長らく不振だった邦画の復活を感じさせた。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2013-06-06 00:12:18) 61.どんなに殴られ蹴られ虐げられても、私のお母さんはあなただけなのと言っているような声が聞こえる。親子の絆というものはそういうものなのかもしれない。 最初見たときは、母親の虐待にいたたまれなくなって何度も見るのをやめたが、それでもあきらめず、繰り返して見た。最初のうちはどうして虐待をするのだろう、原因は何だろうかとも考えた。しかし、最近になって虐待というのは明確な理由がなくても起こるものという見方ができるようになった。 とにかく原田さんの演技が凄い。虐待をした母豊子と虐待を受けて育った娘照枝という全く異なった2人の女性を演じる。いや終盤の年老いた豊子も合わせると三役か。 その再会シーンが何とも言えない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-28 20:54:51) 60.《ネタバレ》 目をそむけたくなるシーンが多く、そこだけが印象に残ってしまい、観終わったあとはどんよりした気分でした。美容院での再会シーンだけは見入ってしまいました。映画としての評価は高いのはわかりますが、う~ん、やはりあまり好きになれない作品です。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-07-10 02:38:36) 59.虐待を題材にした人間ドラマ。 ラストでこの作品のテーマはちゃんと伝わるんだけど、 子供視点なので、観ていてちょっと辛かった。 原田美枝子が過去の母親と現在の娘の一人二役を好演している。 でも歳を取ったときのメイクがあまりにもひどくて、 この母親役は、実力のある別の女優さんが演じたほうがよかった。 現在と過去のシーンを交互に見せる構成が判り易く、 よく出来ている作品だとは思う。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-08 00:57:58) 58.《ネタバレ》 この映画は10年近く前に見たけど、少女が殴られるわ蹴られるわで、ひどい嫌悪感に襲われ、途中で見るのをやめてしまった。血が出るより、吐くのがもっと怖かった記憶がある。で、今回再チャレンジしてみたら、同じく怖かったものの、決してそれだけではなかった(そりゃそうだ)。美容院での再会、その後のバスの中、自転車に二人乗りする母娘など、印象的な場面が多いのは映画としての完成度の高さの証明だろうと思う。そして言うまでもないが、原田美枝子の凄さ。照恵を演じているときには豊子を感じさせず、豊子を演じているときには照恵を感じさせない。無理なく正反対の両方になれてしまうんだから、女優って恐ろしいな~と思ったくらい…。豊子がなぜ虐待をしていたか理由がはっきりしないのは気になるところではあるが、実際、世の中の虐待事件でも理由が明確じゃないケースは多々あるし、あまり重要なポイントではないのかも。娘を愛し、母を許せた照恵に比べ、生涯孤独だった豊子はかわいそう、という原田美枝子の言葉が印象深い。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-31 00:01:39)(良:1票) 57.あそこまで母親から散々なDVを受けて、それでも母親が好きだという原田美枝子に感情移入するのが難しかった。 耐え難いトラウマとして、必死に忘れようとするのが普通ではないか? 少なくとも私ならそうする。 まして、母親なんかに会いたいとすら思わないだろう。 原田美枝子にどこまで感情移入できるかが、評価の分かれ目になる作品だと思う。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-09-28 01:01:20) 56.《ネタバレ》 子を持つようになっての実感として「母」ってずるいなと。どんな母でも子は母にこそなにかを求めている。父はどう頑張っても母にかなわない。10ヶ月も母と一体となっていたのだからかなうわけもないのか。この映画で、子は自分を虐げ続ける母にそれでも「かわいい」と言ってもらいたかった。そのことが語られるシーンはあまりにもテーマを直接に語りすぎてはいまいか。とも思うが、子がそのことを母の前では一切口にせず、それどころか主人公は心の内をけして誰にも語らず、そのうえでラストシーンで初めて吐露する本心は、本心の内容よりも初めて本心が口から出ること自体に感動がある。原田美枝子の二役もさることながら二つの時代を戸惑わせることなく行き来する語り口は絶品。惜しむらくは虐待の原因を示すようなエピソードや言葉や原田の表情。そして虐待ではなくより視覚的にインパクトを得ることができる暴力こそを見せた演出。暴力は虐待の一部であって虐待そのものではない。例えば『長い散歩』(奥田瑛二監督)の高岡早紀が子に行う虐待はまさに虐待だった。ちょいとドラマチックに仕上げすぎた。 まあ、とにかく母はずるいってことだ。そもそもお前らの元は父の体で作られたんだぞ。なんの話や。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-03-16 16:55:10) 55.散髪料金ちゃっかり取るんやね・・・。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-17 20:50:41) 54.《ネタバレ》 何を見るつもりもなくチャンネルを替えていて、最後まで見た初めての邦画です。 サトウキビ畑など終わり方に疑問がありますが、いい女優と職人のカメラマンがきっちりとまとめる仕事をしている良い作品だと思いました。 自分を映す手鏡が日光を反射させながらさまざまな対象物を光で浮き上がらせ、鏡は最後に母と子を映し出したというシーンは見事でした。 愛を乞う人とは、ほんとうは母親だったのではないか、そこをはっきりとさせたら・・・いや、このぐらいで良かったのかも知れません。 とにかく邦画の可能性に気付かせてくれた佳作だと思います。 【karik】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-02-11 00:20:29) 53.迫力あった~。「顔は止めてくださいよ」には脱力した。 【紫電】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-12-02 17:20:30) 52.痛々しい映画ですが、最後まで観る価値があります。 【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-03-04 22:35:53) 51.《ネタバレ》 現在と過去を行き来するテーマ性のある話ではあるけれど、現在と過去とのギャップがありすぎて別の人物の物語を見ているようでした。これは幼少期が凄まじ過ぎるのもありますが、いかにも絵の具で書きましたという空に代表される背景セットの質感の違いも大きな要因になっているようです。現在の普通のロケーションに台湾の美しい街並みも織り交ぜるから余計にそう感じます。シリアスなドラマだけにもうちょっと何とかしてほしかったです。執拗な虐待シーンも目一杯暴れてはいるがプロレス的な甘さが目に付くし、どこかでアメとムチというか母の優しさが表現されていなければこのテーマが成立しません。髪をとかすシーンだけでは難しいと思いました。いきなり台湾へ飛んでたり、17才からが描けていなかったり、あげくは娘の忍者ばりの隠密行動といった演出には唖然とすると同時に、脚本にも疑問が残ります。それなりのテーマで望んではみたが、まとめきれずに全てが中途半端に終わったような、ただ原田美枝子だけが際立つ作品でした。 【カリプソ】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2008-03-01 00:46:48) 50.テーマはインパクトのあるものなのですが、映画を見終わって心に残るものは余りありませんでした。 原田美枝子さんはうまかったです。小日向文世さんと熊谷真実さんの老け役は声がぜんぜん変わっていなかったけれど、原田さんは声もきちんと年寄りっぽかったです。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-12 23:13:50) 49.《ネタバレ》 いい映画だー。原田美枝子の演技が素晴らしかった。ラストのバスの中で娘が母親に対して言った「可愛いよ、お母さん」の一言にとても感動しました。心洗われました。 【ギニュー】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-29 07:14:16)(良:1票) 48.程度の差はあれ、実の母親に折檻された経験のある者にとって、これは客観的に見られない映画です。なぜ豊子が照江にあそこまで暴力を振るうのか最初は分からないのだが、徐々に明らかになっていくにつれ、豊子も哀しい人なのだと思わざるを得ない。特に後半は自分の体験とオーバーラップし涙で画面が見えなかった。あんな母親にでもやはり愛されたかった娘・・・。哀しい。哀し過ぎる。照江から深草へ連鎖しなかったのはまだしも救いであるが。公開時、劇場にも見に行ったのだが、なぜかその時はここまで心に残らなかった。というより、衝撃が強過ぎてショック状態だったような気もする。母親と精神的に訣別することの苦しさが蘇り、今度見るには勇気がいるだろうなー、と、見終わった後、しばし呆然としてしまったのでした。 【すねこすり】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-07-26 10:44:10) 47.原田美枝子がすごい。一人二役を何度も見ながら確認してしまった。泣きたい邦画で一番に人に勧めたい作品です。 【はげねずみ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-22 01:44:33) ★46.本当の主役は時間の流れ。 【紅蓮天国】さん 5点(2004-09-08 16:16:49)
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