みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
47.《ネタバレ》 好きです、こういうの。結構エグいシーンも多く、そういうのがちょっと苦手な私は、思わず目を閉じたり顔を背けたりしてしまったりもしたんですが、恐ろしさ、希望、優しさ、残酷さなどが渾然一体となって、独特の混沌とした雰囲気が全体を覆っています。まだ幼いオフェリアにとっては、内戦という世情の厳しさよりも、もっと狭い、自分の過酷な境遇(それは大人の勝手な理屈によって追いやられたもの)から逃れるべく、ユートピアの王女を夢見る様には胸が痛みます。オフェリアの母のような、精神的にも物理的にも自立していない母親像というのが、とにかく、私は大嫌いなのですが、そんな嫌悪感をかき消してくれたのがメルセデスの存在。彼女だけが、最後まで、オフェリアを親身になって守ってくれたのだから。ラストは、この辛過ぎる現実世界での死によって、オフェリアが永遠の安らぎを得たという意味で、ハッピーエンドなのでしょう。少なくとも、私はそう理解しました。だからこそ、見終わった後、とても切なくなるのです。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-06 14:46:06) 46.《ネタバレ》 現実とファンタジー、残酷さと純粋さが織り交ざった不思議な映画でした。 観終わった後しばらくはあの物悲しい旋律が耳から離れなかった・・・。このラストをバッドエンドと取るか否かは、それぞれの捉え方次第ですよね。 王国は少女の現実逃避の心が生み出した幻などではなく、自己犠牲の試練を乗り越えられた彼女が、死ぬ間際になってやっと辿り着けた悲しみの無い世界だったと信じたいです。 【華矢】さん [DVD(吹替)] 9点(2008-06-05 18:24:05) 45.《ネタバレ》 ファンタジックだけれども暗く、グロテスクなのは、不安や恐怖が入り混じっているからなんでしょうね・・・・・。非常に哀しい「大人のための童話」という印象を受けました。 第二次世界大戦の真っ只中で、内戦は終結したものの政情不安定であった当時のスペインの雰囲気が上手くこのダークファンタジーとマッチしていて非常に印象深い映画でした。 ラストについては、個人的には決してバッドエンドでは無いと思います。オフェリアは自ら選択し試練を乗り越え、その結果王国に戻れたことを確認できたわけですから・・・・。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-05-21 18:59:13) 44.《ネタバレ》 これってどんな客層をターゲットにしているのでしょうか?お子様向けのおとぎ話にしては映像がグロ過ぎだし,主人公が悪の親分に殺されて終わるって・・・ 【マー君】さん [DVD(吹替)] 2点(2008-05-04 14:52:47)(良:1票) 43.《ネタバレ》 絶体絶命のメルセデスが、大尉をナイフで突きまくるシーンは往年の健さんの仁侠映画を観る様で(良い意味です!)思わず手に汗にぎり、喝采!!でした。 現実が余りに辛く、現実から逃避した、健気な少女が最後に見た夢だったのか?それとも本当に「王国」はあったのか、僕は後者であって欲しいと思いました。 【leo】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-05-04 01:11:06) 42.《ネタバレ》 暗い世界(現実界も、幻想界も)をさまよい続けてきた彼女がたどりつけた世界が、 美しくて、輝いていて、愛に満ちていてほんとうに良かったと思う半面、 現実の世界があまりにも悲しく、かわいそうで、観終わった後しばらく言葉も見つからなかった。 でも最後の王国のシーンで、王妃様は赤ちゃんを抱いていましたよね・・・。 現実界で生まれてきて、彼女を結果的にひとりぼっちにしてしまった弟のことも、 ちゃんと忘れていなかった彼女の優しい心のありように、胸をしめつけられました。 【ミツバチ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-03 18:15:45)(良:2票) 41.《ネタバレ》 『ラビリンス』という言葉の持つ「怪しさ」「不気味さ」「わくわく感」が非常に上手く表現されていました。美術のおかげでしょうね。でもCGはもうちょっとの印象。一つ腑に落ちなかったのは実際に魔法の国(だっけ?)はあったのかという事。ダンサーインザダークのようにすべて彼女の妄想なのか?確かにラストの方で大尉にはパンは見えてないしオリフィアが死んだあとのカメラの引きは現実であることを想像させる。でも魔法のチョークは現実世界で使えたし・・・。まぁオリフィアが幸せのうちに死ねたのだから良しとしますか。 【鼻くま】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-03 15:18:16) 40.「見えぬものこそ」 【michell】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-02 18:34:14) 39.《ネタバレ》 最近のファンタジー映画にはない、ダークかつグロテスクな世界観が印象的でした。全体的な物語として、残酷な現実で空想に生きるヒロインがラストでその空想に満たされながら最期を迎える、という点で、やはり俺もダンサー・イン・ザ・ダークを思い出しましたね。見る人によってハッピーエンドともバッドエンドとも取れるラストもまたしかり(ちなみに俺は前者のように感じました)ラストで王国が映し出されるシーンは美しかったですね。全編どことなくダークな映像で描かれる現実世界との対比が面白かったです。ただ、それ以外でのファンタジー・シーンが予想よりも地味だったのが残念。あの王国のような美しさが全体的に欲しかったです。 【ポール婆宝勉(わいけー)】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-29 14:14:03) ★38.《ネタバレ》 グロテスクな映像ですら「娯楽」の1つとして魅せていました。「あなたの生まれてくる世の中は残念だけど、とってもつらいわ」と母親のおなかにいる赤ん坊に問いかけるオフェリアに泣かされます。大人が人生に苦しむのはまだ我慢できる。しかし幼い子供が人生に苦しむのは許しがたい。スペインの内戦といえば実際に自ら従軍したヘミングウェイの「誰がために鐘はなる」を読んで昔衝撃を受けたことがありますが、ここで展開される内戦はそんな壮大なものではなくて、あくまでも生きるという事の辛さを伝えるためのものでした。仮に戦争中ではなくて裕福な日本であっても、自殺に成功する人が毎年3万人、自殺に失敗する未遂者がその10倍、つまり1日に900人前後の人がどこかで自殺を試みているわけですから、人生の苦しみというのは、いつの時代であろうが、どこであろうが相対的なんだと思います。つまりこれは特別な人の、特別な場所で起きた、特別な物語ではなくて、誰にでも訪れるであろう普遍的な物語でした。だから共感できる。オフェリアが試練を乗り越えたら、悲しみのない幸せな国の王女様になれるという空想を持つ事だって、滑稽で同情すべきものではないと思います。たとえば仏教の教えは善行を積めば極楽浄土へ行けると言いますが、それはオフェリアの空想となんら変わりません。人間は不安に耐えるために空想を作り出すのです。オフェリアの不安の原因を「戦争」という遠大なものではなくて、もっと身近な「大尉」というものに焦点を絞ったのは分かりやすくてよかったです。この大尉は、自分の妻ですら、女は子供を生む機械だという態度で腹がたちます。彼は自分の遺伝子を残すという動物的な本能以外は何も思想がありません。ひどい男です。オフェリアの唯一の理解者であるメルセデスが大尉の口を裂いたときは痛快でした。ボクシング中継を観ているときのように、そこだ、右だ、よし左、やれ、ぶち殺せ、と叫んで応援してしまいました。この映画はメルセデスが一番輝いていたと思います。本当に哀しい物語ですが、この映画が終わった後、つまり監督が「はい、カット」と言った後に、メルセデスと死んだはずのオフェリアが立ち上がって、2人は仲よく微笑みながら珈琲を飲んでいる。そういう光景を空想して悲しみを紛らわせたいと思います。 空想は人間の特権です。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-28 22:37:54)(良:4票) 37.予告編での予備知識からは想像できないダーク・ファンタジー。「ミツバチのささやき」や「エルスール」などにちょいちょい影を落とすスペインの内戦について調べちまったよ、それほど内戦とは根深いものなのか。少女の目に映る世界とは、現実から死の危険をもってしても逃げ出したいほど荒廃しているのだろう。シーンの繋ぎに物陰を多用したり、途中話がバタバタ進むところがちょっと不満だが、CGなどは良く出来ており全体としては非常に満足。 ※子供は見ないほうが・・・トラウマになるぐらいグロいです 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-21 09:08:47) 36.《ネタバレ》 個性溢れる登場人物とその造形美、作品全体に流れる甘美であり陰鬱な雰囲気が怖凄い。 厳しい現実世界(スペイン内戦)と幻想は表裏一体であり、少女にとっての現実は、空想が具現化したよな妖精が住む世界。束の間の幸せを手に入れるという願いすら叶わなかった無垢で純粋な少女の夢物語です。ラストは残酷でもあるが、現実に縛られる必要のなくなった少女の唯一の願い成就したともいえるかな。切なくも哀しい寓話。深く考えさせられました。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-16 12:02:16) 35.ギリアムの「ローズ・イン・タイドランド」もそうですけど、やっぱりこういうのが本当のファンタジーといえるのかもしれません。空想というのは、特に子供にとってはそうですけど、現実の反転、反映、逃避なわけでありますね。彼女の空想を作り出す要因、それは戦争下の現状と、そしてあのお父さん。まるでファシストの代名詞みたいなキャラで、ちょっとやりすぎかしらと思うくらいエグいシーンもありますから、これはまさに大人の為のファンタジー作品といっていいでしょう。私がこの作品で共感を覚えたのは、空想というものが現実を土台にして飛び回る自由で躍動的な存在などというのではなく、あくまで現実という不変不動の巨きなるものを前にした非力でか弱い代物でしかないというその描き方にあります。それは多くの「空想好きな子供たち」が体現するどうしようもない切なさ、やるせなさであり、それを思い知ることで人は大人になっていく。その子供特有の感覚をこの作品は構成として再現して見せており、あまたの数あるファンタジー映画の中でも一線を引く点だと思う。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-14 16:31:27)(良:3票) 34.《ネタバレ》 生きていく上で自分に都合の良い想像ができなければ厳しい現実に耐えられない、私も何度ドラえもんにお願いしたことか。表現のグロさで点数が分かれそうだが、私は口を縫うシーン以外は必要だと思ったので9点 【かのっさ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-13 09:32:47) 33.《ネタバレ》 面白かったけど、深遠さに欠けるというか、あくまでも娯楽作品としてよくできているという印象。伏線の利かせ方が非常にわかりやすく、脚本の計算が透けて見える。登場人物は敷かれたレールの上を忠実に辿る人形のよう――というのは言い過ぎだとしても、少なくとも厚みのある人間としては感じられない。みんなして明らかにストーリー上必要な失敗を犯していくのには笑ってしまった。たとえ子どもであっても、あそこで葡萄を食べるのはバカ過ぎるだろう。医者の台詞や、悲痛なラストにはさすがに涙を誘われたけれど、深く感動したかと訊かれたらNOだ。面白い。それは確かだが、それ以上のものはなかった。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-12 21:46:18) 32.《ネタバレ》 人物の描写や物語の必然性が浅いから映画を観終わった後に何の余韻も残らない。これは監督の力量不足としかいいようがない。現実部分の残酷な場面を冴えさせる為にファンタジーの場面はもう少し明るい雰囲気にしてもらいたかった。CGもしょぼかったし。。あのチョークがドラエモンの道具に見えてならない。ラビリンスに迷い込んだスペイン内戦の名もなき未来の話しではあったけどね。 【突っ込み】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-12 08:05:33) 31.《ネタバレ》 父が亡くなり、母が亡くなり、弟が奪われ、孤独になったオフェリア。さぞ辛かっただろうに。オフェリアは愛くるしい少女なのに、ちっとも笑顔を作らない。どんな政治的理由があろうと知ったこっちゃない。こんなにも無垢な少女が笑顔を作ることができない世の中なんて、糞食らえだ!でもきっと、おとぎ話の国では笑顔の絶えない平和な世界を築いてるだろうと、私は信じている。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-08 00:08:01) 30.ああ、そうか!ってなりましたけど、見所っていったら、それだけですねー。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-05 14:17:56) 29.《ネタバレ》 奥が非常に深く現実的で、ファンタジーの真髄・本質と言っても過言ではない。 ラストは見る人によってグッドエンディングなのかバッドエンディングに分かれると思う。 個人的には、現実から逃げるために空想の中で生きた少女が射殺されるも、自由と幸せを手に入れ解き放たれたというグッドエンディングだと思った。 グロいシーンが多かったけど、あくまでもリアルさの追求の為で無意味で入れる必要の無い無駄なスプラッターではなかったので許せた。 【Sway N Lin】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-02 18:49:28)(良:2票) 28.《ネタバレ》 厳しい現実から逃れるために幻想の世界で暮らす少女の心情を、二つの世界の対比と独特の映像美で上手く捉えた秀作ファンタジー。クリーチャーのデザインが凄い独走的。手に目がある人とか本気で不気味だった。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-02 13:32:59)
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