みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
124.演技力や漫才の出来はいまいちだが、ラストの玉山だけで満足。 【noji】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-04 23:26:42) 123.《ネタバレ》 ミュージシャンからお笑い芸人に設定を変え、原作には無いエピソードをラストに付け加えた事によって、原作とは違ったメッセージを全面に押し出した別物に仕上げた。原作では、殺人(犯罪)は当事者のみならず、その関係者、血縁者及びそれに少しでも関わりを持つことになる者にいろいろな影響(もちろん悪影響)を及ぼすし、その悪影響も全てひっくるめたものがその者が犯した犯罪なのだ、というのがテーマだったと思う。日常に於いて私たちが度々考えるような種類のものではない。映画の方は、兄弟愛、夫婦愛、家族愛といった至ってポピュラーなことを着地点としている。作品としては悪くないし、ラストも普通に良かったと思うが、ちょっと物足りなさを感じる。電気店会長の言葉と、被害者遺族の言葉、ここが重要なシーンだったのだが、案外あっさりしていたし、「捨てたくても捨てられない、血のつながった兄弟だから」というセリフからもテーマはやはり兄弟愛。原作どおりの、犯罪者とその家族が背負っていかなくてはならない重たい十字架みたいなのをテーマにしたバージョンも誰か撮ってください。 【ちゃか】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-04-21 13:17:30) 122.《ネタバレ》 たまたま原作を先に読んでしまったので、映画だけ見た場合にどう感じるかがわからなくなってしまった。そもそも原作の内容がすっきり頭に入っていないので何ともいえないところがあるが、原作の骨格はきちんと残す一方で、兄弟や家族の情愛に重点を置いたように見えるのは映画的には正しいのかも知れない。 ただ物語の前提になる加害者家族への悪影響について、住居への落書きやネットの書込みといった即物的で単純な悪意として表現していたのは安易に感じられる。また勤め先の会長の発言も、全部を台詞にはできないにしても説明不足になっており、理不尽なことをただ甘んじて受入れろと言っているかのようで素直に受け取れない。劇中では、世間の人々が犯罪者から距離を置こうとする原因として、「自己防衛本能」という言葉とともに親の心情(元彼女の父親と主人公本人)の例が挙げられていたが、それ以外にも悪意によらない排除の作用が働くことを観客がちゃんと納得できたらよかったがと思う。 ところで主人公の妻になった人物について、当初は主人公がこれほどの超絶美形女子に全く見向きもせず、別人に気を取られていたのは非常に不自然に思われる。他の映画でも似たようなことがあったので、やはりこの女優が出ると否応なしにそうなってしまうのかも知れないが、まあそれでも男連中が地味に見える分、この人がこの映画の華になっていたのは間違いない。個人的にはそもそも沢尻エリカ目当てだったこともあり、原作既読の立場としても、この人がいなければあえて映画を見る必要はなかったという気までする。 ほかに原作との関連で非常に落胆したのはバンドのはずが漫才になっていたことだった。映画化に当たって各種事情もあったのだろうが、いくら何でも漫才ではちょっと格好がつかないではないか...とは思ったが、しかし終盤でこの設定が最大限に活かされていたことは認めなければならない。これは完全にやられた。ラストで見事に泣き笑いさせられてしまった点についてだけは間違いなく原作を超えていたといえるかも知れない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-17 22:53:15)(良:2票) 121.東野圭吾は救いがないというイメージだったのだが(原作未読)。これからの人生、いつどのように凶悪犯罪の関係者になるかもわからないが、自分は事件や犯人やその家族を赦す事が出来るのだろうか? <追記>先日秋葉原事件犯人の弟が自殺した。この映画を思い出し見返した。現実的に救いのないもっと厳しい世界があるのだろうと思った。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-01-17 12:30:02) 120.《ネタバレ》 とにかく前半がだるい すべて定石通りの展開 キャストがあまりにもわかりやすい ネガティブな主人公に山田孝之 金持ちの恋人が吹石一恵 父親が風間杜夫 ドラマにはいいかもしれないが映画にはむかないキャストだ 虐げられる犯罪者の家族の話を一歩も外れないのは退屈だ つまらないキャストの中で唯一お決まりだが沢尻エリカがいい しかし主人公が徹底的に救いが無いように見えないので感情移入しにくい 主人公がさほど可哀想にみえないのだ 主人公が犯罪者の兄貴の為に不幸な人生を送る話だが「人生」と言うほど時間が感じられないので時々起こった不幸みたいに見えてしまう それというのも一つ一つのエピソードに時間をかけ過ぎるからだ 不幸なエピソードをただ繋げただけなので肝心な不幸な人生そのものを描けていないのがつまらなさを感じる所以か 沢尻が秘密で主人公の代わりに色々刑務所の兄貴の世話を焼いていたシーンがまったく無い 完全に時系列で話が進むので実は話を巻き戻せばこうだった的な話が無いので起伏が無い 終盤の「ここでこの話(犯罪者の当事者じゃ無いのに苦しむ家族や遺族)を終わりにしよう」という吹越満の話も苦しんだ長い人生を感じられなかったのでイマイチ泣けなかった しかしエンディングの刑務所での漫才は玉山鉄夫の芝居が抜群ではからずも号泣してしまった これが無ければこの映画かなりつまらなかったと思う 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-27 19:00:06) ★119.《ネタバレ》 どの方向から見ても辛くなる映画でした。 【civi】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-11-11 03:51:34) 118.《ネタバレ》 数年前になるけれども、つらつらCSの深夜番組を観ていたら、山田孝之主演でやっていた。なかなか良い映画なのだが、主人公に何かと付きまとう女の子(これは最終的には妻になるから、いちばんの理解者というところか)がどうもどこかで見たような顔だと思っていたら、沢尻エリカである。 はっきりいって、劇中でこの子は浮いてしまっている。彼女が出てくると、どうも妙なベクトルが映画に出現し、要するに沢尻ちゃんは自己をアピールし過ぎだと思う。東野の原作の、暗く重たいものを背負った人間にあるであろう切なさみたいなものがないわけで、それは当然ながらこの子に望もうとしても無理なのだ。だから言ってみれば、沢尻エリカのシーンではテレビドラマのような安心感をわれわれに与えることになる。 こういう雑音はありながらも、映画は正直なところ私を泣かせたのは言っておかなければならない。終盤で、弟役の山田孝之が刑務所へ慰問に行く。兄の服役している刑務所へ、お笑い芸人として慰問するのだ。お笑い系のテレビ番組では、ほとんど例外なく聴衆は女子供で、彼女らの何も考えていない嬌声で満ちあふれている。ひとつギャグを飛ばせば、お約束のように彼女らの笑い声が拡声される。あれは仕事になっているらしいのだが、いちおう芸人さんのための効果音として使えているらしい。だが、ここでは受刑者達を相手にしている。その危うい緊張……。 この弟君は何かにつけて犯罪者たる兄の責過を負うことになる。いくら頑張っても犯罪者の弟ということで、世間からハジかれるのだ。後半になって登場した杉浦直樹扮する老齢の上役の言葉が、これを象徴している。「君はこのことを差別と思っているかもしれないが、これはむしろ当然のことだ」「君の苦しみをも含めて、兄さんの犯罪の対価なので、それは担わなければならない」云々とのセリフがある。ここは東野圭吾、あっぱれな人生訓の開陳かと褒めてあげたいところだが、またずいぶん傲慢な考えでもなかろうか。この先は映画を離れてしまうのでさっさと済ませる。 たとえば毎回ミステリー風味で事件を量産する大衆作家に、殺人なら殺人というテーマを重く引き受ける覚悟があるか、ということだ。そのような文脈で、突然凡庸な人生訓というか道話みたいなものを出されても困るのである。 【タカちん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-13 00:20:08) 117.2012.01/11 鑑賞。罪を犯すこととはどう云う結果を残すのかが良く解る。でも本来の悪人は何も感じないのだろうが・・。沢尻はちょっと浮いた感じ。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-01-11 21:40:58) 116.いやあ、不覚にも泣いてしまいました。それ程、心打たれるストーリーではないけれど、玉鉄の締め付けられるような心情が伝わってきてやられてしまいました。 エリカ様の役どころが、あまりと言えばあまり。天使かっ?と突っ込みたくなるほど出来過ぎた人間。こんな人いんの?って感じ。 両親がいくら前向きになっても子供が明るく生きていけるとは限らないと思うんだけど・・・子供をとりまく環境だけは心配なまま終わってしまったな。 【フラミンゴ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2012-11-12 19:01:21) 115.まさか自分の兄弟・家族・親戚・身内のものが殺人犯となって投獄される事になるなんて普段これっぽっちも考えてなどいない。 ただし、長い人生、いつ何どき、そんな不幸に巻き込まれるかもしれない。 もしも、その殺人犯が兄弟だった時にはどうしよう 家族だった時にはどうしよう よほど、呆れて当事者との関係を絶縁関係にしない限りは 一緒に苦しみを背負ってゆくことになりますよね 当然。 見ておいてよかった作品だと思えました。途中、お笑いで頂点を目指すだとかなんとか 要らん話だと思ってましたけど、まさか最後にあんなところであれが活きてくるとは思いもしませんでしたね 受刑者であり兄の玉山鉄二と同様、こちらまでグッとこらえたものを抑えることに苦労しました。 その他、暗い闇夜の世界の話の中に 月に照らされポッと光る一輪の花: 沢尻エリカ。 彼女の存在がよかった。彼女の存在無ければホント救いのない話に終わってしまっていたわけだ。それを考えると恐い。それでは誰も救われずに終わっていたわけです エンターテイメントとして成立していない。 【3737】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-09-26 20:40:12)(良:3票) 114.《ネタバレ》 原作はずいぶんと前に読みました。内容なんてほとんど覚えていないんだけど、そのときの感想は「重たいテーマ。薄い内容。淡々と出来事を語ってるだけ」と感じました。今回映画を見て重たいテーマを受け止めて丁寧に作っているなと感じました。原作より良かったのではないかなと個人的には思います。それにしても沢尻エリカさんはやっぱりかわいいと思います。なんていうかもったいない。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-24 20:31:47) 113.《ネタバレ》 非常に考えさせられる内容。劇中のひとつひとつの手紙とそれにまつわるエピソード、どれも凄みさえ感じ、難しいテーマへの真摯なアプローチを感じる良作でした。 満点と言える内容でしたがヒロインの『別に事件』で-1点とさせていただきます。 イイ子ちゃんで居ろとはいいませんし劇中の彼女は凄く良かったんですが、やはりアレはそれまでの全出演作品を貶めるような残念な行為だったと思います。それも含めて彼女の罪だと…って、そこまで言うのは酷ですかね。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-02-19 08:51:56) 112.意外と(?)まじめに作られたいい作品だった。沢尻の意外な(?)好演に1点プラス。 【じゃん++】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-12-03 03:37:43) 111.《ネタバレ》 「差別は当然なんだ。差別のない場所を探すんじゃない、君はここで生きていくんだ。」電気店の平野会長が主人公に言い聞かせる台詞である。この映画の一番の感動シーンはもちろんラストの刑務所慰問だが、この場面も相当なもの、この会長さんの言葉があったればこそ、手紙を書くのをやめて兄と決別する覚悟が生まれたのだと思う。 差別はいけないことだとは誰もが知っているし、非人道的だと責めることは容易い。しかし犯罪者やそれに近い存在を遠ざけようとする心理もまた当然のことである。(自分の家の隣が暴力団の事務所だったらと考えてみれば・・・) だから会長さんは差別を肯定も否定もせず、その中で強く生きていくように励ましたのだと思う。また本店の会長にお願いし、そうさせた手紙の主由美子のけなげなさに私も心うたれた。 この後はラストの刑務所慰問まで感動の連続だった。邦画も捨てたもんじゃないと思わせる久しぶりの名作。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-04-22 21:40:10) 110.《ネタバレ》 原作のミュージシャンから漫才師への変更はこれはこれでありかなと思いました。笑っている人たちの中、涙する兄の対比が良かった。 【osamurai】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-14 22:13:10) 109.あぁ、エリカ様が初々しい…。 【tonao】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-08 15:42:12) 108.《ネタバレ》 微妙な作品が多い森田監督としては良くできた類に入る作品。山田孝之の演技もよかったのかもしれない。しかし、1つ言いたいのは終盤の“良いシーン”でバックに小田和正の言葉にできないが流れた時の興醒め感。制作者側が強調したいシーンで、挿入歌を入れてくるのはテレビドラマまでは許されても、映画では止めてほしいというのが個人的意見。 【Sugarbetter】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-26 19:05:28) 107.《ネタバレ》 犯罪加害者側を扱うテーマは良いのに、描き方が安直な部分があり勿体ない気がしました。 まず、主人公の行動がチグハグにおもえました(人前に出ずヒッソリと暮らすと言いつつ漫才師を志したり、資産家の娘と付き合い始めたり・・・) ただ、後に一緒になる女性の『逃げたらアカン』と言うシーン、勤務先の会長が社会との繋がりを説いて聞かせるシーン・・・ そして、被害者家族を訪問したシーンはジーンときました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-26 02:19:59) 106.《ネタバレ》 「手紙ってめちゃ大事やねん」と、沢尻エリカが主人公をこれでもかと諭すように言い放つ。 もう映画のクライマックスだと思っていたシーンでのこの陳腐であざとい台詞を聞くや否や、思わず大あくびをしてしまった。 物語としての面白さがまるでない道徳映画を観てしまったなあと思った。 が、映画はもう少し続いて、結局最後は泣いてしまった。 東野圭吾の原作は読んでいないので、一概には言えないが、ストーリーには彼らしい捻りはない。 殺人を犯した兄を持つ主人公の苦闘の日々を、兄弟間の“手紙”のやり取りを絡めながら、つらつらと重苦しく描く。 映像となり、主人公を山田孝之が演じることで、その“重さ”は余計に”じっとり”としたと思う。 だからと言って、特筆する程の「悲劇」も描かれない。明確だけれど地味な「不幸」が波のように訪れるばかり。 苦悩し続けた主人公は、ついに兄との明確な「決別」を決意する。 ラスト15分、そこから物語はようやく感動へ転じていく。 映画の中でも説教臭く描かれる通り、世の中から「差別」が無くなるなんてことはないのだろうと思う。 なぜなら、人の世の中は、差別し、差別されることで成り立っている要素が多分にあるからだ。 そして、そのことと同じく、一度繋がった人と人との関係性を完全に消し去るなんてことも、実際不可能なことだろうと思う。 それが血縁者であるなら尚更。ただただ受け止めて、生きていくしかない。 使い古された言葉を敢えて使うなら、それが「宿命」というものなのだろう。 そういうことをこの兄弟がそれぞれに受け止めたラストシーン。 受刑者の兄を演じる玉山鉄二が、漫才をする弟の姿を見つめながら、号泣を押し殺すようにひたすらに両の手を合わせる。 それは、延々とありふれた道徳論を描いてきた映画の果てに辿り着いた、綺麗ごとではない真実味だったと思う。 映画としての展開は非常に稚拙で、ラストシーンにしても小田和正の楽曲を無理矢理持ち出して、強引に涙を誘うというあざとさが溢れていることは否定できない。 ただあざといからこそ、人間と社会、人間と人間の結びつきについて考えさせられる映画だとは思う。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-22 17:20:08) 105.《ネタバレ》 原作も含め賛否両論ありますが、賛の方ですね。理由は、主人公に感情移入して、時間を忘れて物語に入っていくことができたから。きっと自分は人の不幸を見て安心するタイプなのだろう。結局、罪を犯すということはこれだけ重いんだぞ、と加害者の家族の視点から描いた道徳的な作品。 【ny】さん [地上波(邦画)] 8点(2010-05-05 01:02:51)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS