みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★7.2021年1月からの念願叶っての鑑賞。 ジュールス・ダッシン監督の傑作でした。 冒頭ナレーションが示すニューヨークオールロケで製作され、市井の人々の息づかいが感じられる映像に釘付け。 このナレーションの的確で小粋な語り口が心地良い。(公開直前に若くして病死されたそう 悲) 女性モデル殺人事件の犯人に警察が一歩一歩地道に迫り遂に追い詰めるテンポ良い展開が理詰めであり、捕り物シーンは手に汗握るもの。 そこにユーモアと人情話と寂寥感がブレンドされる脚本が見事。 MIPバリー・フィッツジェラルド。小柄で威圧感無しながら巌のような存在感。 ドン・テイラー。忠実な部下として職務に一途に励む姿。 共に魅せられました。 ここまでで9点 黒澤明、キューブリック、フリードキンを始めとした後生の監督に影響を与えたというところに+1点。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 10点(2025-01-15 16:30:09)★《更新》★ 6. 製作当時としては画期的なオールロケ撮影の傑作。臨場感抜群で、ニューヨークの街並みをリアルに捉えたセミ・ドキュメンタリータッチが光る。 警部役B・フィッツジェラルドの安定感、若手刑事役D・テイラーのやや頼りなげな初々しさ。このコンビの捜査ぶりに加え、若手刑事の私生活も描いて映像に血を通わせており、人間味ある映像にまとめた演出はフィルム・ノワールにおける類型を確立した。ウィリアムズバーグ橋での撃ち合いに代表される縦構図等、立体感のあるカメラワークも秀逸。 「裸の町には800万通りの物語がある。これはその中のひとつだ」と語るラストのナレーションが印象深く、大都会・ニューヨークを見る視線が鋭い。 【風小僧】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-09-03 10:53:42) 5.撮影が素晴らしく、特に高低差を利用したカットは今でも十分画面に引き込まれる。惜しむらくはストーリー、他の優れた刑事モノと比べると数段劣る。 【★★★1/2】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-09-23 12:41:12) 4.ダッシンが撮った最初のフィルム・ノワールの傑作であり、彼の早くも確立された作品。 殺人犯を追う謎解きやスリルの詰まったサスペンス。後の「真昼の暴動」や「街の野獣」「男の争い」に引けを取らない逸品。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 08:10:19) 3.最近の警察ものと比べて、この頃の警察は正義感が真っ直ぐで、特に警部補に魅力があった。色んな演出が使われており、退屈にならないように工夫がしてあった。好感もてる作品だった。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-07-28 11:15:24) 2.《ネタバレ》 ドキュメンタリー調でいわゆる〝警察のお仕事〟を追うように描かれているのですが、セットを使わなかったという、この現実の街並みが大変効果的な作りになっています。街の人々をたびたび映したり、一人の刑事の家庭をちょっぴり垣間見せることによって生活感をプンプン漂わせ生き生きとしたものにしています。キビキビした演出で進みますし、最後の捕り物シーンがこれまた素晴らしいのです。ナレーションが犯人に話しかけたりするのも斬新で面白いですし、大都会の真ん中でドンドンドンドン高いところへ登って行く犯人の姿は「キングコング」さながらで、そこから映し出される徐々に小さくなっていく街の姿が印象的です。そしてラストは人々を賑わわせた事件の新聞記事が紙くずとして処理されるシーンで締め、大都会の時間の流れの早さと変わらぬ日常を感じさせます。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-27 18:33:18) 1.オープニング早々に事件が発生して、ストーリーは刑事の事件捜査の過程と共に描かれる。この事件の真相もなかなか凝っていて、展開にも緊張感や面白さがある。 事件を段々追い詰めて犯人に迫ると犯人がニューヨークの街中を逃げ回るが、これが市内でのオールロケで撮られている。 これは当時のハリウッドでは画期的なことで、戦後貧しいイタリアでスタジオや機材もお金もないというので屋外ロケ作品が作られ、それが迫真のリアリズム効果を生んだというのが発端らしい。 だから実際の街の路地を逃げ回る犯人、追う刑事達の映像はリアルで緊迫感がある。 追い詰められた犯人はウィリアムズバーグの高い鉄塔に逃れるのだが、犯人(カメラ)が見るニューヨークの俯瞰映像は平穏な日常と犯罪が同居する大都会のありのままの姿を映し出す。。 上空からの俯瞰映像はオープニングにもあり、製作者自身(?多分)によるスタッフや映画紹介のナレーション付きという作りも斬新。スター主義のハリウッドでバリー・フィッツジェラルドはともかく、他はあまり知られていない俳優を使ってるところにも新鮮な感覚がある。 残念なことに制作したマーク・ヘリンジャーはこの作品の完成直後に急死している。また監督のジュールス・ダッシンはまもなく赤狩りでアメリカを離れることになる。 【キリコ】さん 8点(2004-07-01 19:15:48)(良:1票)
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