みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 趣味でテニスをやっています。 似ている。特にボルグ。容貌・体格もさることながら、サービス・ストローク・ボレーのフォームをかなり高いレベルでコピーしていることに驚きました。フォームに関してはマッケンローも同様でしたよ。 1980年のウィンブルドン決勝。私、この試合を生放送で見ていました。当時は特にテニスファンと云う訳でもなかったので、なぜその番組にチャンネルを合わせたかは覚えていませんが、見始めたら目が離せなくなりました。第4セットのタイブレークは映画の通りに凄かったけど、他のゲームもやたらデュースが多かった。真っ正面からの互角の殴り合い。プロスポーツの世界でも、これほどの見応えを担保した試合は希有だと思うし、テニスとはこんなに激しいものなのかと刮目させられたのでした。 本作はその試合の裏話的な内容でしたが、ボルグがなぜ26歳の若さで引退したかを検証しているような印象を受けました。あそこまで張り詰めていたら、そりゃ疲れますよね。 余談ですが、マッケンローはその後も悪童として、やたらジャッジにクレームを付けるプレイスタイルを続けます。でも、実際のところ彼がクレームを付ける場面はミスジャッジの方が多かったと思います。で、マッケンローの凄いところは、散々に悪態をついた後に崩れるのではなく、逆にエースを取るところだったりする。独特の集中力の高め方と言っても良いと思います。 冒頭のテロップに登場するアンドレ・アガシは2000年前後に活躍した名プレイヤーです。私のハンドルネームの半分は彼から頂戴しております。私のストロークの師匠です。 【アンドレ・タカシ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-02-22 01:48:35)(良:1票) 5.セミドキュメンタリータッチの映像には少々戸惑ったが、まだ多くの人がリアルタイムで知っていて、そんなに創作を入れるわけにもいかないだろうから、まあいいか。ボルグは半生まで遡っているのに比べてマッケンローの方は突っ込みが浅いような気もするが、これはそもそも北欧映画なので、まあ仕方ない。そして、決勝に向けて高まる熱気と、さらに延々と続く決勝の描写にはなかなか引き込まれるが、結局大会進行の枠内を出ていないので、単なる再現ドラマを見ている気もしなくもない。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-16 00:56:18) 4.《ネタバレ》 北欧映画らしい丁寧で落ちついた硬派な作り。 まるでドキュメンタリーを思わせるが、下の方も言っているように実際のシーンを使ったほうが良かったと思う。テニスの試合のシーンではどうしてもプレーに素人っぽさが出てしまっているため迫力に欠ける。かといってプロ並みの選手を出すのは似ていないとダメなので、いっそのこと本物の試合シーンを使ってほしかった。 個人的にはマッケンロー時代より前は見ておらず、ボルグへの思い入れもなかったので、悪童マッケンローファンとしては悪態をつくことでどんどん集中力を増していくイケイケの展開を期待していたのだが、実際にはボルグの内面の葛藤が大きく描かれるため霞んでしまっているのが残念。ボルグの妻も魅力的には見えなかったし(すぐに離婚しているのでこれでいいのかもしれないが)。 ボルグの悪態封印も、どうやってそれを身につけていったのかが詳しく描かれていない点もマイナス。しかし全体的にはよく作られていると思う。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-07 18:08:01) 3.かつてテニス界にボルグという圧倒的強者がいて、マッケンロ-という前代未聞の悪童がいた、ぐらいのイメージしかなかったので、そこそこ楽しめました。ボルグもマッケンローと同根だったというのは意外。 しかし全体として超マジメな作り方なので、まるでドキュメンタリーを見ている感じ。だったらいっそ本人たちや関係者の声を集め、実際の試合映像なども使ってドキュメンタリーに仕上げたほうが、もっと真に迫った作品になった気がしないでもありません。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-06-13 03:32:11) ★2.ボルグの大大大ファンの私は、テレビ観戦時には必ず正座して競った場面では祈りを捧げ、勝利の瞬間は一緒のポーズで喜びを爆発させたものであります(懐) FILAは今に至るまで愛用しています。 この一戦は見ていないのです(理由が思い出せず)翌日の新聞で興奮していました。 本作でボルグがマッケンロー以上の悪童だったのが仰天であり、それを封印したプレースタイルが可能である事に信じ難い思いがします。 そして好きな仕事を楽しんで出来ていないように見える彼の姿は、ワーワーキャーキャー声援していた当時の私には頭の隅にも浮かびませんでした。 王道的な作りで見応えある良作です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-10-07 12:45:35)(良:1票) 1.《ネタバレ》 実在の人物を描いた映画を観る際、演じている俳優陣が「どれくらい似ているか?」は物語への没入度を左右する大きな要素だと思う。 ゲイリー・オールドマン演じるチャーチル首相しかり、グゥエルム・リー演じるブライアン・メイしかり。 本作の場合、主人公のビヨン・ボルグを演じるスヴェリル・グドナソン(初見の俳優さんだ)の似ている度合いが、 ダニエル・デイ・ルイス演じるエイブラハム・リンカーン以上に似ており、この点では10点満点。 エンドクレジットで本人の写真が出てきて思わず噴き出してしまった程。 物語は徹頭徹尾真面目な語り口で、文字通り氷と炎の様に両極端な稀代のテニスプレーヤーが1980年のウィンブルドン大会で果たした 壮絶な決勝戦の模様と、そこに至るまでの二人のテニスに賭ける半生を描いている。 私はテニスに特別詳しい訳ではなく、ジョン・マッケンローに至っては日本での摩訶不思議な歯磨き粉のCM(「歯槽膿漏には負ッケンロー」と言う奴)の 印象の方が強かった位なのだが、制作費をアメリカが出していない影響なのか演じるシャイア・ラブーフも仰々しさの無い渋い演技も見せており、 本作を通じて道を極めた人達の人となりの一端を知る事が出来た様に思う。 また、二人が現役引退後に親友となった事も知り、スポーツがもたらす素晴らしさを改めて深く認識した次第。 ここ数年の「実在の人物」物の完成度は総じて高い。 こうなってくると、クリス・ヘムズワースが演じるという噂のハルク・ホーガン(プロレスラー)の伝記映画を早く観たくなる。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-02 14:23:00)
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