みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.面白い町を考えたものだとは思うが、それだけだった。 話は淡々と進み抑揚がなく、オチにも特に感銘は受けなかった。 監督は長編映画の初監督作品だそうだが、アイデアだけでなく構成や演出なども工夫した方が良いと思う。 今回はギリ及第点と言ったところです。 【ぴのづか】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-02-02 16:37:50) 5.《ネタバレ》 現実世界でどんづまった人たちが自らの戸籍をなどの社会的存在ごと身売りして入れられる収容施設。衣食住は完璧に保障されているそこで暮らす男女の物語。 その施設は「人数」のために運営されている。 誰かを当選させるための「人数」、お店が流行っているように見せるための「人数」、どこかで大変な事故が起こったように見せかけるための「人数」、何かの商品のレビューを集めるための「人数」…。 意外と双方にメリットのあるような話な気がしました。どんづまった人の逃げ場としては最高だと思うし、運営側も結構メリットがあるのでは。閉鎖空間が飽きた人のために外に出られる機会も設けてあるし。一般人の顔にモザイクがかかる理由もああいう人たちが身バレしないためだったりして。 そういえば、と気になったのが選挙の投票。そういえば、実際の投票所でも大した本人確認とかされてないなと思いました。ひょっとして実際でも別の誰かの投票用紙持っていって普通に投票できるのか?とか思ってしまった。でももしそれができるなら、投票のシステムって…って思ってしまいますね。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-06-05 09:36:49) 4.《ネタバレ》 主人公の男が連れてこられた不思議な町。町とゆうか施設?そこでの不思議な生活が前半のメイン。とにかくシュールで奇妙な施設での生活を、主人公とともに観てる俺らも体験するような感覚で、これはどーなってるの?どーゆう意味?ってゆう興味が映画に集中させる原動力になっていました。後半は外の普通の社会で暮らしてるヒロインが登場し、自分の妹を探すために、この施設に潜入するサスペンスチックな展開になり、オチもヒネリガ効いてて、観終わった感じは、ほんと『世にも奇妙な物語』を観終わった感覚と同じ感じかな。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-28 02:49:09) 3.《ネタバレ》 (ネタバレあります。ご注意ください) 『人数の町』の住民は、拉致されたり、脅されたりして集められた訳ではありません。彼らは望んで囚われの身となりました。辛く苦しい境遇にある者からすれば、自由が制限されようとも、衣食住と身の安全が保障される生活は十分魅力的だったことでしょう。さらに責任を問われぬ人生はストレスフリーです。もちろんこの選択が愚かなのは明らかですが、追い詰められた人間は選択を誤るもの。それに契約書の中身も読まずにサインする者が、詐欺を回避できるはずもありません。『自由』と『権利』を奪われ、『個』であること、責任を取る事を放棄した者たちの集合体『人数の町』の本質とは、何も残せず、何も積み上げられず、時間だけが無為に過ぎてゆく『虚無』そのものでありました。自覚はなくとも、彼らはみな“緩やかな自殺”あるいは“死刑囚”を選んだと考えます。『人数の町』が用意した居場所とは『棺桶』だった訳です。それに気づいた主人公は脱出を試みたものの、一度手放した『自由』と『権利』の再獲得は叶わず。それもそのはず。チャレンジする『自由』や『権利』も既に無いのですから。それでも足掻いたことが功を奏したようで、棺桶からは抜け出せたよう。彼は『死刑』を免れ『無期懲役刑』に服することが決定しました。 所謂『脱獄もの』の一面がありながら、大した下準備もなくあっさり主人公は『人数の町』(というより収容所かな)を抜け出します。おいおい、ここが見せ場なんじゃないの?サスペンスとして緩くない?と不思議に思いましたが、そもそも住民は『死に体』『詰んだ状態』という意味だったのですね。『非人道的な所業』を彼が世間に告発すれば何とかなる気がしないでもありませんが、“これら全てがこの世の仕組み”だとすれば、抗う術などない道理と言えましょう。それにしても住民が課された作業が実に興味深い。新薬の治験、身代わり投票、偽装テロやネットのバズり・炎上の社会的価値(効果)は理解できますが、パイプの栓回しって一体何だったのでしょう。あまりにシュール。“この世には意味が分らぬ仕事がある”の比喩かしら。『世にも奇妙な物語』の一篇として30分くらいで纏められていたら、語り継がれる神回といったところでしょうか。 【目隠シスト】さん [DVD(吹替)] 7点(2021-08-13 18:46:12) ★2.《ネタバレ》 人生に躓いた負け組が飼い慣らされて意志を持たぬ負け犬と成り下がり暮らす町。この町が言うところの自由は義務も責任も伴わないもので薄ら寒い。描かれる一見突飛なエピソードも「政治は数、数は力」が浮かぶ絵空事に思えない不気味さがありました。青年が妻子と暮らす為にとった選択に、チューター達も負け犬の中のボス犬に過ぎないのを感じます。姉の浅い人物像が残念ではありますが、心に残る作品です。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-08-07 03:15:31) 1.《ネタバレ》 タイトルと、テーマである「町」の実情が暗示するモノはと言えば、少しばかり民主主義・多数決主義への批判的視野を内包する、とでも言うか、非常に意味ありげではある。ただ、SFとしての本作は全体的に非常にシンプルなストーリーを擁しており、一見は「理想郷」な町と、そこへの潜入・脱出を描くというメイン部分は、率直にかなり在り来りな展開だとも思えた。そして肝心のラストに至ってはどちらかと言うと意味不明の部類に属する様な代物であり、ココはハッキリ残念だ、と言及しておきたい。 全編を通して非常にまったりとした空気感で抑揚も欠くので、いくぶん「観る人を選ぶ」方の作品だ、とも言えるかと思う。その不可思議な雰囲気に観る価値を見出すか、あるいは役者の仕事を念入りに観てゆくか、視点をそちらの方向にシフトしてゆけるなら「観て損した」とまではならないのかも知れない。普通に娯楽としての映画鑑賞に供するというのなら、他の作品の方が好いであろう。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-05-27 21:22:16)
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