みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★7.《ネタバレ》 婦女子も含むアイルランド人への大量虐殺で蛇蝎の如く憎まれたオリバー・クロムウェル。 その部分が描かれてなく拍子抜け。 王政軍カトリック VS 議会軍プロテスタントの戦い。 相も変わらず己の意志決定に神さんを引っ張り出しています。リチャード・ハリスの暑苦しさも相まってもう辟易。 刑場に向かい斬首される一連の流れで魅せるアレック・ギネス。敗者のやるせなさが忘れ難い。 王殺しを成し遂げ、皆の刺し殺すような視線を浴びるクロムウェル。神の御意志と言いながら私怨が大半を占めてたように見えました。 武士の情けの欠片も無いイギリス歴史絵巻の凡作。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-17 11:26:47) 6.《ネタバレ》 清教徒革命の複雑に対立が絡み合う状況を細かく説明することなく、リチャード・ハリスとアレック・ギネスの演技力で一気に押し切った感じです。国王処刑という衝撃的な題材でしたが、チャールズ1世の誇り高さと悲哀をアレック・ギネスが見事に演じていて惹きこまれました。 【TM】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-08 23:23:37) 5.《ネタバレ》 ●タイトル・ロールのクロムウェルを演じるのがリチャード・ハリスで、対するチャールズ一世をアレック・ギネスがやっている。ドラマはほとんどこのふたりの対決の歳月を描くかたちで、大河ドラマのように進行する。リチャード・ハリスの「剛」に対してアレック・ギネスの「柔」と、わかりやすい描き分けをやっているんだけれども、アレック・ギネスの演技もあって、チャールズ一世の方により人間らしさを感じざるを得ないところはある。このチャールズ一世の王妃の造型がちょっとばかし「マクベス夫人」で、脚本もぜんたいにシェイクスピアばりの史劇を目指していただろうことがうかがえる。圧巻は二度の戦闘シーンで、まずはかなり牧歌的な雰囲気の「エッジヒルの戦い」のパースペクティヴの効いた演出があり、そんな甘っちょろいのではダメだ、とばかりにハードにせまる「ネイズビーの戦い」の迫力はそうとうなもので、わたしは堪能した。●ただ、ここでクロムウェルは圧倒的な理想主義者として描かれ、現実とのギャップのなかで苦悩しながらの選択を強いられるとするわけだけれども、ここでクロムウェルの演出のイメージとしての「剛」ということとのそしゃくがあんまりよろしくないというか、リチャード・ハリスはたしかに熱演でいいのだけれども、ちょっとばかしその演技、そして演出が一面的にすぎるというのか、どうもわかったようなわからないような、それでいいのか、というような気分にさせられてしまうことはたしかなのである。この演出でいけばファシストも英雄になってしまう。そういう感覚は抱いてしまうわけである。 【keiji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-05 13:14:46) 4.《ネタバレ》 クロムウェルは英国でも歴史的評価が分かれる人物で、彼が主人公の映画は珍しい(本作の他に“To Kill a King”というティム・ロスがクロムウェルを演じた作品があるそうです)。彼は護国卿在任中に病死していますが、王政復古後に墓を暴かれて斬首されその首は25年(!) もさらしものにされたというのだから凄い話です。本作では清教徒革命の細かい部分はオミットされて、クロムウェルとチャールズ一世の確執に焦点を合わせたストーリーになっています。クロムウェルはやたら宗教がかった人で、彼の火の出るような演説はリチャード・ハリスの熱演でだんだん暑苦しく感じてくるほどです。対するチャールズ一世もアレック・ギネスが威厳に満ちた堂々たる演技で、どうしても王の方に感情移入させられてしまいます。クロムウェルが護国卿になるところでお話が終わっちゃうというのが中途半端な印象ですが、『ネーズビーの戦い』などの合戦シーンでは両軍のきらびやかなコスチュームに魅了されました。それにしても、虐殺を伴う大弾圧をアイルランドに加えたクロムウェルをアイルランド人のリチャード・ハリスが演じるとは皮肉です。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-27 23:35:14) 3.映画になる時点でフィクションなんだから、歴史学的に正しいのどうのという判断は措きます。イングランド内戦をたった2時間でどうまとめるんだと思って観たら、だいぶ端折ってましたね。革命オタクの私には堪えられない逸品です。 【azuncha03】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-22 09:05:37) 2.《ネタバレ》 斬首されるチャールズ1世役は、アレック・ギネスでした。 STAR WARS の時よりも少し若かったですね。 映画を観た後、「イギリス史」(山川出版)の当該箇所を 読んでみました。 清教徒革命(ピューリタン革命)は、中学の教科書では市民 革命として、教えられるんですが、まあ確かに市民革命では あるんですが、フランス革命のような典型的なブルジョア革命 とは言えないモメントもありますね。 つまり、国王側=封建勢力 対 議会側=ブルジョアジー とは、そう単純にはきれいに分かれてはいないということです。 ジェントリー階層=地主階層のうち、産業ブルジョアジーを も兼ねていた層は、比較的多く議会側に加担し、議会側とは いっても貴族も多く参加していました。 つまり、基本的には、封建勢力対ブルジョアジーなんですが、 同じ階級間での利害対立で、ブルジョアジーや貴族も双方に参加 していました。あと、地縁・血縁でのしがらみも大きかった ようです。 最も驚いたことは、クロムウェルはむしろ中間派で、つまり、 <封建勢力><ブルジョアジー><より低い階層:都市労働者や 商工業者やその子弟、都市浮浪者>という基本的には、3つの 階級間対立が基本的は対立モメントとなっています。 クロムウェルの議会軍の中には、何と200を越えるセクト が存在していました。クロムウェルは言わば、それとの同盟 関係にあったというべきのようです。 特に、レヴェラーズなどは、ほぼ男性普通選挙を要求して いました。クロムウェルはこれを激しく弾圧します。 他には、Diggers と呼ばれる、開墾した土地を共有しようと いう素朴な社会主義・共産主義のグループなど、何と200以上 のセクトの合同軍だった訳ですね。 例えば、日本の室町期の激動期特有の混乱と混乱ゆえのさま ざまなものが表に出てこようとする、そういう歴史のダイナミ ズムを感じます。 17世紀に於いて、早くもブルジョアジー=資本主義を超え 出るものが顔を現し始めたことも、一つの歴史的事実ですね。 あと、クロムウェルは、アイルランドを壊滅的に侵略し、 部下にその土地を与えるなど、アイルランド人民にとって歴史 上最悪の残虐行為をはたらきました。 明治維新後の日本が朝鮮などを侵略していくことを彷彿と させますね。 【妹之山商店街】さん 5点(2003-11-01 23:16:38) 1.映画としては見ごたえがあったけど、カソリック教徒=悪みたいな視点とか、民主主義に対する無邪気な幻想みたいなものがちょっと気になってしまいました。ちなみにクロムウェルってアイルランドではそーとーヒドイ事をしてて、いまだに嫌われているそうです。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-10-13 15:19:07)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS