みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
84.《ネタバレ》 おもしろかった。この時間内で「死刑」というテーマと事件解決というのは厳しいかな。ちょっと安直さは感じるのだけど頑張ったですね。テーマの死刑反対の表現を良しとしない感想もあるのは理解しますが、実際の反対の論理が冤罪というのが大きな問題である以上一番の効果的な表現だと思います。あくまで映画ですから。免罪符的に白血病という設定でもありますしね。当たり前だがともかく自分が勝手にこの映画がどうのこうのと裁くのとは違うからなあ。 【monteprince】さん 8点(2004-08-02 01:11:27) 83.この映画の監督や作者が死刑廃止論者なのかどうか判らないが、『命をオモチャにしている』というような、安っぽい印象が拭えなかった。発案はとても面白いのだけれど、高尚な雰囲気にしてしまったのが イマイチ感の原因なのかもしれない。余命がいくばくもなく、自暴自棄になっている様子とか、妻子に逃げられて、トチ狂っている様子があって、もっと切実な、焦燥感みたいなものが描かれていれば、深い作品になったのではなかろうか。設定が、なんとなく『羊たちの沈黙』『デットマン・ウォーキング』『ユージュアル・サスペクツ』辺りの良い所を寄せ集めて来ました風なのも、安っぽさに一役買っている。 【ともとも】さん 5点(2004-07-31 10:52:57) 82.《ネタバレ》 終始緊張感があってぐいぐい引きつける展開は良く出来ているし、ケイト、スペイシーなどの出演者もうまい、 テーマもはっきりしてて印象的、というので良く出来た映画だと思います。 しかしそういったことはいいとして、この内容には素直にうなづけないところがあります。 この作品を作った人たちは死刑反対論者だろうと思うのですが、「冤罪で死刑になった」ということを実証するために 無実での死刑を演出するというのは極端すぎる。死刑反対論にしても冤罪はまた別問題でしょう。 コンスタンスは余命のない命を捨て、ゲイルは自らの責任で破綻した生活にやけになったように命を投げ出す。 被害者の自作自演という奇天烈で手の込んだ計画の真相を、ビッツィはなぜかあっさり見破ってしまうし、、 死刑反対演説で「犯罪者の人権を尊重せよ」とは言っても、被害者の人権が侵されたことには言及しません。 でもまぁ舞台は死刑の多いというテキサス州だし、日本とはまた切実さが違うのかもしれません。 いずれにせよ内容が衝撃的なだけに非常にインパクトの強い作品でした。 【キリコ】さん 7点(2004-07-30 21:36:00) 81.昨今の社会派サスペンスの中では一流の出来。死刑制度の是非を結構深く描いているけれども、あまりその問題に詳しくない(自分のような)観客が見ても最後まで惹きつけられ、終わったあとに考えさせられるのは、脚本や演出の素晴らしさ故だと思う。そして最近「ゆるい」作品への出演が多かったケビン・スペイシーが、濃く深い演技を見せてくれたのも、ファンとしては嬉しい限り。 【wood】さん 9点(2004-07-24 12:58:24) ★80.あまりにも何かやってくれそうな顔ぶれの割に、ちょっと驚くぐらいネタ割れが早かったという点で個人的には完全に拍子抜けした感じ。あまりにも早い時点で思いっきりネタさらしてしまった愚鈍さというか朴訥さにちょっぴり好感は持てる。正義を語るにはいささかヨワすぎるデビッド・ゲイルの人物像と、彼の貫こうとする信念との間にギャップありすぎ。挫折にあえぐアル中患者の泥沼人生から「愛」へと導いたのはいいが、死刑廃止運動に伴う社会思想との間に違和感がありどっちつかずに終わった。アメリカ南部に特別の恨みでもあるらしいアラン・パーカーだが映像センスやストーリー運びには安定感があり安っぽいストーリーの割りには格段に良い雰囲気をかもし出している。ケビン・スペイシーもケイト・ウィンスレットもやっぱり上手い。故に一定の水準を満たしたかのような錯覚を与えてしまう非常に罪作りなパターンにはなっている。しかしやっぱりどう考えてもコレはいくらなんでもネタが甘すぎると思う。今どきこの程度のオチに「エーッ」と驚けるほど無垢な人って稀少ではないですか。はっきり言って子供だましです。 【anemone】さん 6点(2004-07-12 14:03:51) 79.からくりが何度か用意されていて、とても見ごたえがあったと思います。ただやはり彼ら(デビットたち)の考えにはついていけません。死刑廃止をとなえるには劇中でも言ってた「廃止した州では逆に犯罪率が減った」などといういろんなこじづけ?がいるんだろうけど、そんなん取っ払っちゃって、いきなりそこまでして理由付けたいのか!と驚きました。死刑制度、良いか悪いかっていうのはわからんが、日本は凶悪犯罪が増えてきているのに、相変わらず法律は軽くて犯罪者の良いように出来ているんで、死刑制度はあっても良いんじゃないかと。気になったのデビッドの子供と嫁。まあ、嫁は浮気三昧でどうでもいいとして、子供はああいう形で亡くなったお父さんの事をどう思ってしまうんだろうと気になってしまった・・。後、車は常に点検しましょう・・。 【カズレー】さん 9点(2004-07-11 17:05:33) 78.《ネタバレ》 これって、要するに人生で先のなくなった2人の心中物語なんですよね。 どうせ先がないなら何か自分達の主義主張のために役に立てる事はないのかと企てた計画がこれ。まさに心中&殉教。 映画の内容には全くノレないので評価はどうしても低くなります。 さて結局のところ、彼らに体よく利用された形のヒロインですが、劇中、ヒロインが自分で袋をかぶって事件再現をやってみて「彼女は自分でやったんだわ!」と断定するシーン、なぜ再現してみただけでそれがわかったんだかが僕には理解できてません。自分でもできるって事がわかっただけじゃん。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-07-06 11:38:47)(笑:1票) 77.つい最近同じくケビン・スペイシーの告白で話が進む「ユージュアル・サスペクツ」を見たばかりだったので、つい比べてしまったが、こちらの方が話としてよく出来ていると言うか面白かった。二転三転する犯人像に意外性もあった。社会性云々を語る監督のコメントとしては(この部分はどちらもDVDの特典なのでレビューとは違ってしまうけれど)同じく社会性を語った「ジョンQ」監督のそれよりも、理解できると言うかまっとうな感じもしたし。しかし、この映画より約7.8年古い作品の「ユージュアル・サスペクツ」のケビンの方が年配に見えるのは何故? ついでに、ケイト・ウィンスレットも、タイタニックの時は実年齢(当時22歳位)より老け気味に見えたのに、今回意外にもあんまり年を喰った感じがしなかったのは結構驚いた。って、28歳位と言われればそうも見えるけど。外人さんの年齢は分からない…。向こうも日本人の年齢は分からないと思っていそうだけど。しかし、こういう意思の強そうな女性役は結構合ってるかも。アクが強い顔に思えるけど、だからこそ、社内で嫌われても自分を通す女性を演じても違和感がないのかな。あんまりレビューじゃなくなってしまったのでこの辺で… 【あかりん☆】さん 7点(2004-07-04 00:19:52) 76.ケビン・スペイシーが好きでこの作品を見たが、こういう役は本当にハマリ役だと思う。 【ピボーテ】さん 7点(2004-06-29 11:53:43) 75.途中で疲れてしまう。最後まで見てしまってからの感想だと尚更そう思う。この映画のテーマが死刑廃止だと思うと最初から最後までのつなぎが別にいらない。ゲイルがどの様にして死刑に至ったか回想のシーンが長々あるがそこに解決のポイントとなるの部分が無く、ゲイル自身もそこにヒントをおいたわけでもないので身構えて見ているこちら側にとってみれば無駄にしかならない。 【taron】さん 6点(2004-06-26 13:57:46) 74.《ネタバレ》 死刑制度というものがあまり良くわかっていないためか、最後まで見ても意味がわからず、しばらく頭で整理して考え直してしまいました。 観終わったあと爽快感があるわけでもなく、どちらかといえばイヤ~な気持ちになるのですが、2転3転する展開はとても面白かったです。 あと、俳優がいいですね。当たり前だけど。 【musamusa】さん 6点(2004-06-20 11:08:42) 73.大好きなアラン・パーカーの作品だけど、ある意味微妙な作品です。 少なくとも、死刑制度の是非を問う映画では無いと感じます。 そういう意味で説教臭さを敬遠している方は、観ても大丈夫です。 割と普通のサスペンスなので、娯楽として楽しめます。 ただしアラン・パーカーという作家は、普通の娯楽に社会問題などを 散りばめるのが好きな作家なので、そのテーマに対して真摯に考えようという方は、 あまり観ないほうがいいかも知れません。ノウテンキに鑑賞し、なるほどテキサスでは そういう社会的背景があるのね的な認識で充分だし、それ以上を求めない方と、 ケビン・スペーシーの演技が好きな方には、胸を張ってオススメしましょう。 【takeseagull】さん 8点(2004-06-14 04:06:04) 72.《ネタバレ》 テキサス州が死刑多いってのはマイケル・ムーア作品(アホでマヌケな~シリーズ)で知ってたけどいやこの作品はびっくらこいたね。以前のレビューを自分なりにまとめると「ユージュアルサスペクツ」×「デッドマン・ウォーキング」という感じになりました。DVDで観ると未公開シーンってのがありますがその中の「シートベルト」はぷっ的笑いでなんか好きです。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-13 03:43:10) 71.スタッフロールが流れる前に 「はいやってくれましたケビン・スペイシーまたお前かよっ!」 と、一息で言いたくなる作品(笑) この後味の悪さがたまりません、 テーマが妙に重たいのもそれに拍車を駆けています。 家族、恋人と見るのはやめたほうが無難。 夜中に1人ヘッドホンをつけて最後に「マジかよっっ!?」 って叫ぶのが漢の鑑賞方法ナリ。 【ふくちゃん】さん 8点(2004-06-10 00:54:34) 70.《ネタバレ》 会話が多い上に、早いのでついて行くのに苦労しましたが、最後は何か有りそうだと思いつつ、“えっ??”って感じでした。結構楽しめましたが、しかし自分の命を賭してまで死刑反対を訴えるものでしょうか?この辺がチョット理解出来ない部分でもあります。そもそもあのような行為は死刑の有無を問うというより、捜査の信憑性を突いているだけではないかと思います。死刑が無くても、無実の人間が罰せられる事になるのはなんら変わらないわけですし。 【みんてん】さん 7点(2004-06-06 01:01:40) 69.《ネタバレ》 2回目見ました。とても意義深く中身の濃い内容。その上で、サスペンスとしても素晴らしい仕上がりです。最後、送られてきた『君を自由にする鍵』は見ている私達の心も少しだけ軽くしたと思います。後味は決していい映画ではないが、最後の最後で本人が死を選んだと考えると、まだいくぶんか気持ちが楽になる。そういえば、面会中「愛する人がいなくなった時は、死は恩恵ではないか」と言っている。そう考えると、彼は甘んじて自分の罪を償ったと言えるだろう。しかし、粗探しのようで恐縮だが、いくつか納得できない部分もある。まず、謎解きに至るまで。モーテルで投げ捨ててあったタオルを見て、裏返しの手袋などの謎解きにつなげるのだが、それはさすがに強引ではないかと思ってしまった。ジャーナリスト風情がここまで推理できるであろうか、と。また、弁護士もグルだったようだが、本気でやれば死刑にならないかもしれない裁判を弁護士やカウボーイ、そして本人までがグルになって死刑になるように仕向けたと考えると、それは違うんじゃないかと考えさせられてしまう。そして、冤罪ではなくて、やはり犯人だったんではないかというとこ。コレに関しては難しい問題だとは思うが、裁判ではそういった真実以外の部分で判決が確定し、それは間違っている・問題である、と考えればまぁ納得できるか。イロイロ難癖をつけたが、いい映画であることは間違いない。笑えたのが、殺害現場の管理人のぶーちゃんが、現場検証をする時に服を脱ごうとしたところ。ツッコミが「それは想像力でカバーするから」。うむ、シュールだ。 ちなみに、蛇足だが自分は死刑については、どちらかといえば賛成である。重大な罪を犯したら、それはやはり償われなければならないと思う。ただ、問題はその過程だろうと思う。証拠、証言、動機、状況…その他、全てを加味した上で判決がなされ、死刑を執行しなければならない思う。日本では、逆に被害者感情より加害者の権利を守るところに重点が置かれている気がしてならない。そう考えるとゲイルとは逆の考えなのかもしれないが、アメリカではまた事情が違うのであろう。 【グングニル】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-06-03 04:17:54) 68.《ネタバレ》 なぜ無能弁護士を雇い続けたのか、なぜ「カウボーイ」がお金を別れた妻に届けたのか、そのなぞが最後のビデオですべて解けた。 冤罪や死刑制度に対する気持ちもあったであろうが、彼は「息子の中の父親の記憶」の為に自ら「殉職者」となることを希望したのではないだろうか・・・? 【がんな】さん 8点(2004-05-28 11:26:58) 67.後半に進むにつれて面白味は増していったが、見る限り、デビッドの死刑廃止運動の動機みたいなものが不十分で、そこがイマイチしっくりこなかった。ラストに関しては、友達にビックリするオチだからと散々言われてたので、途中でよめてしまった。そもそも、ある意味ケビン・スペイシーが主役の時点でオチも分かってしまったようなもんだ。 【c r a z yガール★】さん 6点(2004-05-28 00:42:40) 66.よくできた映画でした。最後のオチは読めてしまったものの、そこまで引っ張っていく ストーリーテリングや、スぺイシーの演技には見応えがありました。 しかしやはり腑に落ちない。デビッドたち死刑廃止論者の行為が愚かに思えてならない。 法を変えたいなら法の道へ進めばいい。運動に身を投じ、半ば自爆テロのような方法で 世論を動かそうとするのは無責任ではないのか。「冤罪の悲劇」を「死刑の是非」にすり替えてしまってはいないだろうか。 この映画と併せて「テッド・バンディ」あたりを観てみると、中和されていいかもしれません。 死刑にしても物足りない犯罪者も実在する。 【337】さん 7点(2004-05-20 17:48:32)(笑:1票) 65.サスペンスとしても、死刑の是非を問う社会派映画として見てもおもしろい作品なのですが、人生のロジックに対してプロであるはずの哲学者デヴィッド・ゲイルの慢心、哲学者ゆえの脆さ、そして最後に取った哲学者らしい選択・・・魅せられました。フィクションならば脚本家、要チェックですね。 【SN】さん 10点(2004-05-13 16:43:04)
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